カテゴリー別アーカイブ: タイルワンポイント

タイルの品質のはなし

タイルパークには日々お客様からタイルに関するお問い合わせが寄せられます。とくにお施主様の中には、普段馴染みのない「タイル」という建築材料に対して、疑問や不安を持っているお客様が沢山おられるのを感じます。

そこで今回は、内装タイルの品質や検査内容について少しお話しようと思います。タイルとは一体どういったもので、良品・不良品の判断はどのようになされるのかを軽くでも知ってもらうことで、安心してタイルをご検討いただく助力になれば幸いです。

なお今回はTNの製造工場(TNプロダクト)での品質検査について、一般的な「やきもの」のタイルにフォーカスを当ててお話したいと思います。他素材や他社のタイルとは合致しない部分も含まれる可能性がありますので、その点は予めご了承ください。

「やきもの」の特性について

焼成すると小さくなる、それがやきもの
やきもののタイルは、顆粒状の原料(土)を高圧プレスで圧縮して成形する「乾式製法」や、土練機と呼ばれる機械で水分を含んだ粘土を押し出して成形する「湿式製法」で作られます。成形したタイルは乾燥することで水分が減って体積が小さくなり、焼成を経ていよいよ原料中の水分が完全に無くなるとさらにキュッと縮みます。

元々の含水量が少ない乾式製法の方が収縮率は小さいですが、いずれにしても縮み方には多少のムラもあり、これがタイル1枚1枚に寸法誤差が生まれる原因となります。

様々な要因で変わる色
やきものは天然の鉱物原料の化学変化によって生みだされる、非常に繊細なものづくりです。以前と全く同じように調合された釉薬を使用しても、気候などはもちろん、焼成時の炉内の置き場所によっても熱の巡りや炎の当たり方にムラが生じるなど、様々な条件で色が変化します。

とくに、炎の影響がそのまま表出される「窯変」と呼ばれる表現方法は、同じものが生まれない自然な変化が特徴。やきものでしか実現できない魅力として、 ぜひ「不安定だ」と遠ざけるのではなく、この自然な風合い自体をお楽しみください。

窯変の例(トルテローニ)

タイルの品質検査について

タイルはどこから見るもの?
手元にサンプルが届くとついつい間近で細かいところまで凝視しがちですが、ほとんどの方は実際に施工が完了した後に、至近距離でタイルを眺めることは無いのではないでしょうか。

窯の中でタイルを焼成していると、時々内部で不純物が舞い上がり、タイルの上に付着したまま焼き上がってしまうことがあります。もちろん先にお話しした釉薬の表情変化とともに、目視可能なものは限度見本をもとに、コンベアを流れる選別作業の中で取り除かれますが、あまりにも小さな汚れなどは何万枚という生産数の中から目視ではねることは困難です。

タイルは手に持って扱うものではないため、目視による品質のチェックの際は「施工後の状態」を基準と考えます。TNの工場の場合だと、およそ1メートル離れて目視した際に視認できる汚れを製品不良と判断して取り除き、それ以外のタイルのみを梱包するようにしています。ただし真っ白なタイルは他と比べて汚れが気になりやすいので、白の内装タイルはとくに気を遣う製品です。

抜き取り検査でサイズをチェック
タイルは一度に何万枚も生産し、1注文に対し何千枚という単位で出荷される特殊な製品です。さすがに1枚1枚すべてを測定検査することはできないため、生産全数の中から無作為に抜き取った複数のタイルのサイズを検査する「抜き取り検査」をおこなっています。そして、全体のうち複数個所で抜き取ったタイルが品質検査に合格すれば、そのロット全体を合格品と判断しています。

検査の基準は「JIS規格」
TNの製造部門を担うグループ会社「TNプロダクト」はJIS認定工場のため、検査の際にはJISで定められた品質基準に準拠しています。 (※JISに定められていない特殊な形状のタイルなどは自社基準を用います)

タイルに限らず多くの工業製品では、設計図と寸分違わないサイズに仕上げるのは結構難しいもの。なかでもタイルは「焼いて縮む」というやきものの性質があるため、製作寸法に対して必ず「許容値」が設けられています。この許容値は製作寸法により多少異なりますが、内装壁タイルやモザイクタイルなら最大で±2.0mmが許容値とされています。タイルとタイルの間に必ず設ける目地幅には、この許容値の誤差を逃がす役割もあります。

時々起こる「大きなロット誤差」の原因
例えば製作寸法(※標準の寸法)が600mmだった場合、「ロットA」の抜き取り検査の結果が平均602mmなら、これは品質検査の合格品です。次に「ロットB」の抜き取り検査の結果が平均598mmだった場合、これもやはり品質検査は合格ですが、ロットAとは平均して約4mmも寸法誤差が発生しています。

これは目視による色幅の確認でも同様で、限度見本の範囲内に収まっていれば品質上合格品ですが、もしも許容範囲の端と端だった場合、別々のロット品を並べて見ると結構色が違って見えることがあります。

こういった理由から、タイルは基本的に「ロットを跨いで使用しない」が大原則。大きな注文でも小さな注文でも、基本的には同一ロットだけで納め、2ロット以上は(たとえ1ロットでは在庫不足という場合でも)一緒に使用しないのがルールです。

メーカーの手を離れ、最後は施工業者の手にゆだねる
タイルはあくまで建材のため、施工されてはじめて完成する工業製品です。
施工現場では綺麗に納まらないタイルを切ったり、目地幅を微調整して寸法誤差をうまく逃がしたりと、メーカーが対応しきれない品質上の問題を施工でクリアしていただく場面は相当多いです。現場でフレキシブルに対応できるよう常に余分を見た発注をしていただくなど、施工業者の方の協力があってようやく私たちの製品は完成形となります。

(余分の発注には、特殊な形状のタイルのカットミスへの備えや、割れ物であるが故どうしても起こりうる配送中の破損への備えという意味も当然あります。製造のみならず販売もおこなう事業者として、タイルの施工をしていただく方には頭が上がりません)

タイルあるところ、必ず目地あり! ~タイルの施工(目地編)

「タイルの基礎知識 勉強会」は今回で最終回となります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
「タイルの施工」に関して、施工の基本は「下地」「接着剤」「目地材」この3つ、ということを学んできました。前回は張り付けに何を使うかや下地の種類などについて勉強しましたが、今回は「目地材」についてのお話です。

目地なし?いえいえ、それは…

「目地は入れてないです」
なんて会話をたまに聞きますが、へぇー、目地ないんだー、なんて思っていたのですが…
“目地がない”なんていうことはなく、正しくは”目地詰めをしていない”ということだったらしい…。(タイル業界2年目、全然わかっていなかったワタクシ)
「目地」とは → タイルとタイルのすき間
のことを指すのですが、そのすき間がない、という話ではありませんでした。


焼き物でもあるタイルは、寸法誤差がどうしもでてしまいます(焼くと縮みます。収縮率もいろいろなんです)。なので、目地幅を確保(内装で2~3mm、外装で8~10mm程度)しないと残念ながらうまくキレイに収まりません。もちろん施工するときにも、多少なりとも誤差はでてしまいます。

目地なしで施工する「突きつけ目地」またの名を「眠り目地」は、最悪の場合、剥がれて落下する原因にも…。
目地幅をある程度とらないと、下地の膨張・収縮や地震による動きなどを吸収することができず、タイルに直接負荷がかかってしまい、欠けやヒビが入って割れやすくなってしまうのです…。

目地詰めをしない“とは
「目地は入れてないです」というのは”空目地”という方法で施工すること。目地がないわけではなく、目地材を詰めない方法なんですね。ちなみに”空目地”は高性能な弾性接着剤を使います(モルタルは不可です…。この辺のお話は前回のブログへどうぞ)。

目地詰めの際に使用するのは、ゴム鏝(コテ)。柔らかいコテで、タイルのような傷がつきやすい素材のときに使用します。
タイル貼り付け後、ゴム鏝を用いタイル面目地にしっかり目地材が入るように、詰めていきます。 目地材が乾ききらないうちに、 軽く濡らし水を絞ったスポンジなどで、タイル表面の余分な目地材を拭き取ります。その後しっかりと乾かしてから仕上げ拭きしたら完成です。
目地を詰め、しっかり押さえれば防水性があがり強度もでます。また、コテでしっかり押さえることはせずにラフな仕上げにして、全体的にやわらかな印象にすることもできます。

1本目地におすすめなのは表面がデコボコしていたり、ざらつきのあるタイル。表面に目地を残したくない場合や、目地部分を深く (深目地) したいときにも適しています。
1本目地の施工をする際には、目地材と水をよく混ぜて耳たぶ程度の硬さになるまで練り、その後、絞り袋などに練った目地材を詰め、目地の幅に合わせて絞り袋の先端をカット。クリームを絞るようにゆっくりと目地に詰めていく方法です。

▼目地の役割もおさえておきましょう
★タイル一枚一枚の寸法の誤差を調整
★施工時の誤差を調整
★下地(躯体)素材の収縮や膨張する力を吸収し、タイルの割れを防ぐ
★下地への接着力の強化
★外部からの水や埃などが入るのを防止

前置きが随分と長くなりましたが…さて、本題。”目地材”についてでしたね。

外装用
●現場調合
●既成調合

昔はほぼ100%で現場調合でやっていたそうですが、今ではほとんど見なくなったようです。
骨材は粗め、内装用に比べて色は少ないようです。昔は墨汁なんかを入れて色を調整したのだとか。

既成調合の目地モルタルは、メーカーであらかじめセメント、細骨材、保水剤を調合したもので、現場では規定量の水で混練するだけで使用できるもの。防カビ・抗菌目地材、油汚れ防止目地材、弾性目地材など高機能な目地材も開発されているそうです。

既成調合のうち「ブリックモルタル」というものは、骨材が粗めで(砂などが表面に見える感じだそう)、古びたヴィンテージ感のある仕上がりにしたい場合なんかにおすすめ。
目地幅を広くとるタイルや煉瓦などに最適で、タイルパークの商品では「上海レンガ」なんかに使うといいのではないでしょうか。
入れ方も一本目地で、わざとはみ出した状態にして無骨な感じを演出してみるのもよさそうですね!


内装用
●現場調合
●既成調合(モルタル or 樹脂系)

外装用と同じで、基本的に2つに分かれます。
内装用のモルタルは色が豊富で、細かい骨材が使われています。粉を水で溶いて練って使います。
材料のキメが細かいのは、狭い目地でも奥まで埋められるように。そのため幅が広い目地に内装用を使用すると、ヒビ割れたりするので注意が必要です。

床用には樹脂系目地材が使われます。下地の動きに対して追随性が高い目地材として樹脂系目地材が用いられ、エポキシ系、アクリル系、ポリマーセメント系などが市販されているそうです。
たわんでもある程度追随できるので、目地のひび割れ等も抑制することができます。室内の合板下地にも適用、床暖房も対応可です!


なんだか本題の目地材についての内容が薄かったですが…

タイルを語る上で、目地は絶対についてくる、決して外せない項目。例えそれが空目地でも。
意匠に反映されてくるとても重要なものです。よく調べ、考えて、目地を決めていきましょう。

タイルの基礎知識 勉強会は今回で最終回となります。お読みいただきありがとうございました。
バックナンバーは下記のリンクからご覧ください。

「タイルの基礎知識 勉強会」

第1回 まだまだ知らないタイルの世界 ~タイルの歴史 第2回 そのタイル、乾式?湿式? ~タイルの材質(前編) 第3回 音でわかる!舐めてもわかる? ~タイルの材質(後編) 第4回 その100角タイル、ホントに100mm?! ~タイルの形状 第5回 貼られてなんぼ” の、タイルです。 ~タイルの割付 第6回 下地、接着剤、目地材。施工の基本はこの3つ! ~タイルの施工(下地と接着剤編) 第7回 タイルあるところ、必ず目地あり! ~タイルの施工(目地編) ※各記事の内容は公開当時のものです。現在とは異なる名称や、取り扱いを終了している商品が掲載されている場合がございますので予めご了承ください。


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下地、接着剤、目地材。施工の基本はこの3つ! ~タイルの施工(下地と接着剤編)

「タイルの基礎知識 勉強会」。ここからは「タイルの施工」について学んでいきます。

今はほぼ接着剤で張ってます!

タイルを施工するにあたって必要となるものは3つ。「下地」「接着剤」「目地材」これらが揃ってはじめてタイルを張ることができます。
まずは内装の壁への施工から―。

内装の壁には、2つの工法
●接着剤張り
●積上げ張り

内装の壁に張る場合は大きく分けてこの2つの工法があるのですが、現在ではほぼ100%が「接着剤」で張っているのだそうです。

かつては「積上げ張り」が主流だったのですが、なにしろ難しいらしく熟練の技が必要とか…。
「積上げ張り」は「だんご張り」とも呼ばれ、モルタルを団子のようにたっぷりとタイルにのせて、施工する壁に押しつけグイグイっと押し込んで張っていく方法。張っていきながら”平面”を自分で出していかなくてはならないということで、とても難しいようです。
技能五輪で「タイル張り」の技術を競い、世界大会もあるみたいですよ。ちょっと見てみたいですね!

ちなみに積み上げ張りは150角ぐらいまでのタイルでやっていて、あまり大きいものだと、たっぷりのせた団子(モルタル)が落ちてしまってダメ、ということでした(笑)
それにくらべると接着剤は作業性がよく、いろいろな下地で使えます。


内装の壁には、2種類の下地
●ボード下地
●モルタル下地
(ブロック・コンクリート造)

大きく分けると基本的にはこの2つ。
内装壁ではほとんどの場合ボード下地のところが多いのですが、施工場所によって使われるボードの種類もいろいろ変わるため、それぞれの違いや性質を理解しておくことが大切です。

・石膏ボード
・シージング石膏ボード
・耐水合板
・珪酸(けいさん)カルシウム板(ケイカル板)
・デラクリートセメントボード

表は代表的な事例を挙げたもので、実際の水がかりの程度を考慮してボードの選定をします。

水を使わない場所はよくある「石膏ボード」、浴室などには、耐水性・耐久性に優れたデラクリートセメントボード(外壁にも使われる)…というように、実際の水がかりの程度を考慮して、それに対応したボード下地が使われています。

シージング石膏ボードとは
石膏ボードの両面の原紙および芯のせっこうに防水処理を施したもの。 湿度、温度による伸縮、変形が少ないので、「アバレのない下地」としてタイル接着工法をはじめ、各種下地として優れている。 台所、洗面所などの室内の壁、天井の下地材として使用
耐水合板とは
耐水性を持たせた合板のこと。合板の接着強を保証するため、耐水性能によって、JASの基準が設けられている
珪酸カルシウム板とは
水酸化カルシウムと砂を使って成型した板材。主に耐火断熱材として用いられ、鉄骨の耐火被覆としても重要な材料。比重も軽く施工性も高いことから、軒天など様々なところに利用される

モルタル下地もまた、常に水がかかるような場所などに使われます。
タイルの目地から頻繁に水が入ってきてしまうようなところには、先ほどのセメントボードやモルタル下地にします。


ところでモルタルって?
「土間はモルタル仕上げで!」なんて聞くと、セメントを塗って仕上げたコンクリートみたいなあんな感じかな…?って、なんとなくイメージはわきますが、モルタルとコンクリートって、全然違うものらしいです。
ちなみにモルタルもコンクリートも、材料としてセメントを使っているのですが…

モルタル → セメント 1:砂 3
コンクリート → セメント 1:砂 3:砂利 6

が通常の割合だそう(作業内容によって調整要)。
モルタルはセメントと水と砂を混ぜたもので、このモルタルにさらに2~3cmの砂利を混ぜて強度を上げたものが、コンクリートです。
コンクリートは強度が高いので建物の構造材など向け、一方モルタルは柔軟性と装飾性が高く、建物の表面部分に使用されることが多いということでした。

下地の厚さは? タイルの厚さにも注意
施工場所による下地の選定方法をみてきましたが、ボード下地には厚さの基準があるようです。

・石膏ボード → 厚さ9.5mm以上(9.5mm、12.5mm、15mm、21mm、25mm)
・合板 → JISⅠ類以上、厚さ9.5mm以上
・珪酸カルシウム板 → 厚さ6.0mm以上、比重1.0

耐久性に優れたセメントボードに関しては特に使用基準はないのですが、タイルの厚さが15mmを超える場合、基本的に石膏ボード下地は適していません。
“石膏ボードは、23kg/㎡以下の商品を新築に施工する場合に限り可”など、厚みで言ったり重さで言ったりと、メーカーによって推奨基準は様々だったりします。
厚いタイル=重い、大判タイル=重い…というわけで、600×300のような大きくて重量のあるタイルも石膏ボード下地はおすすめできません。

石膏ボードは、石膏を芯材に使用し、両面を石膏ボード用原紙で包んで板状に成型したもので、表面は紙なのです。重たいものがくっつくとその重みで剥がれてきてしまう可能性があります。

300角以上のタイルを壁に施工するときは弾性接着剤を使い、さらに3m以上の高いところでは、金具を併用して施工します。
弾性接着剤で張ることで、構造躯体からくる変形に対する追従性が高くなり、剥離の危険性も低くなると言うことだそうです。

躯体(くたい)とは
建物の骨格部分を指す言葉で、具体的には基礎、柱、梁、壁面、床などが躯体に含まれる

いろいろと書きましたが、タイルパークでは接着剤等は残念ながら取り扱っておりません…。(さきほどの、大判タイルのときは”弾性接着剤を使う”ということや、特殊なもの(ガラスタイルなど)に関してはセメダインさんの商品を 一部 推奨してはおります…)
100角くらいまでのタイルなら、タイル張りの職人さんが自分が扱いやすい接着剤を使っていることが多いそうですよ。


内装の床には、2種類の張り付材料
●有機系接着剤
●樹脂モルタル

今では樹脂モルタル(砂・セメント+樹脂を混ぜて強く固まる)を使うことはほぼなく、接着剤がほとんど。床は踏まれる度にしなるので、しなりを吸収してくれる弾性接着剤がおすすめだそう。

内装の床の場合は、1つ床を底上げしてからその上に下地を、さらにその上にタイルを張ります。

例えば…
コンクリート造の商業施設ビル、コンクリートの上に直接タイルを張ったりはしません。入っている店舗が変わり、タイルを張り替えるときに、直接貼っていたら剥がすときに傷つけてしまい、改装のときに困ってしまいます。なので必ず1つ床を底上げしています。
住宅も、土間より上がった廊下やリビングは、基礎があってその上に根太(ねだ)があって、その上に下地、そしてタイルの順になります。

下地は合板ならば12mm以上。合板が薄いとたわんでタイルや目地が割れてしまいます。強度が確保できる合板の厚さが必要です。下地の精度が仕上がりに直結してくるので要注意。
しっかりとした下地と、接着剤も弾性接着剤が準備できると安心ですね。

そして一番の心配は、やはりタイルが割れてしまうこと…。そこの不安をなくすために準備はとても大事!
接着剤も安いやつを使ってしまうと、水がかかるとふにゃふにゃになってしまったり…。
“エポキシ樹脂系”の接着剤が、強い接着力で、耐水性や耐熱性、耐薬品性にも優れ、耐久性があっていいそうです。
地域によっても、また季節によっても使う接着剤をかえていたとか。夏用、冬用。。。寒くてもそんなに硬くならないものとか…あるみたいです。ちなみに暖炉は直火じゃなければそんなに影響はないそうですよ。


外装の壁には、3つの工法
●外装有機系接着剤(弾性接着剤)張り
●圧着張り
●モザイクタイル張り

圧倒的に多いのは下の2つ。
「圧着張り」はモルタル下地と、張り付けにもモルタルを使ってタイルを張ります。作業性も良く、そして安い!気候と(寒いと表面凍るとか…)、職人さんの腕にも左右されやすいので要注意(笑)。あとモルタルは目地詰め必須です!入れないとタイルが落ちてきてしまいます。

これよりも安全性を高めた「改良圧着張り」という工法もあります。こちらはタイルの裏面にもモルタルを塗りつけて、張り付け側とタイル側とでダブルモルタルでガッチリ張り付けます。

「モザイクタイル張り」も基本的には同じ。モルタル下地に張り付けモルタル塗って張りますが、ユニット化されているので作業効率がよいです。場合によっては直張りも可能(下地の精度が重要)。

「モザイクタイル張り」の改良版で「マスク張り」というのもあって、目地部分をマスキングしてから張り付けモルタルを塗り、マスクを外し目地部分以外にモルタルがのっている状態で張り付ける方法も。
「モザイクタイル張り」では、張り付けモルタルを塗り付けた後、タイル張りまでの塗り置き時間が長くならないよう管理が大変でしたが、「マスク張り」はその影響による接着力のバラつきを少なくし、良好な接着力が得られる利点があります。

有機系の接着剤張りですが、先述の内装の床でも少し触れましたが、固まってもある程度柔軟性のある弾性接着剤は、下地の収縮や地震の揺れにも強く、追従性に優れています。価格は高いですが、高性能で安全性が高いことから最近ではよく使われるようになりました。

他の工法では、目地を詰めることで強度を出していたのが、その強力な接着性は空目地や深目地なども可能とし、意匠性も広がります。
表面に凹凸があったりして塗り目地ができず、一本目地(絞り袋でクリームを絞るようにゆっくりと目地部分に詰めていく)で仕上げないといけなかった様なものでも、弾性接着剤を使えば「貼るだけでOK」になったのです。

全国タイル工業組合で、外装タイルと有機系接着剤の組合せ品質認定制度「Q-CAT」という仕組みもつくられました。

そんな注目の弾性接着剤ですが、あまり大きなタイルはダメで…、300角以下(JASS19)となっています。
300角より大きなタイルは、弾性接着剤と併用して金具ささえるなど対策が必要です。各メーカーさんで推奨しているものがあるようなので、調べてみてください。(再:タイルパークでは接着剤などの施工関連用品は取り扱っておりません…)


外装の床も、3つの工法
●圧着張り
●セメントペースト張り
●大型床タイル張り

広い面積への施工もしやすく、もっとも一般的なのが「圧着張り」。(先述の外装壁と同じです)

「セメントペースト張り」は敷きモルタル、通称バサバサモルタル(笑)を使います。砂に少し水分が入ったような感じのバサバサしたモルタルを、下地にも、張り付け材としても使用
バサバサモルタルが硬化する前に水分の多いしゃびしゃびのセメントペーストをかけて加工します。締まろうとするバサバサモルタルとセメントを含んだ水分が一緒になってかたまっていきます。

次回は最終回、「目地材」についてのお話です。

「タイルの基礎知識 勉強会」

第1回 まだまだ知らないタイルの世界 ~タイルの歴史 第2回 そのタイル、乾式?湿式? ~タイルの材質(前編) 第3回 音でわかる!舐めてもわかる? ~タイルの材質(後編) 第4回 その100角タイル、ホントに100mm?! ~タイルの形状 第5回 貼られてなんぼ” の、タイルです。 ~タイルの割付 第6回 下地、接着剤、目地材。施工の基本はこの3つ! ~タイルの施工(下地と接着剤編) 第7回 タイルあるところ、必ず目地あり! ~タイルの施工(目地編) ※各記事の内容は公開当時のものです。現在とは異なる名称や、取り扱いを終了している商品が掲載されている場合がございますので予めご了承ください。


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“貼られてなんぼ” の、タイルです。 ~タイルの割付

「タイルの基礎知識 勉強会」。
タイルの歴史から始まり、製法や材質様々な施釉方法、そして形状・面状と学んできましたが、本当に知らないことばかり…。
さて今回は「タイルの貼り方」です。貼ってなんぼ貼られてなんぼ、貼られてこそのタイル。どんな割付で、どんな目地で…それ次第で仕上がりがかなり変わってしまうことも。
タイルを貼る前にやっておかなければならない大切な”準備”を学びます。

目地割りの種類

基本的なのは、通し目地(芋目地)馬踏み目地やはず張り、のこの3つ。

●通し目地(芋目地)

水平・垂直方向の目地が一直線になるような貼り方
規則正しく伸びるとされる芋の根と似ていることから「芋目地」とも呼ばれる

●馬踏み目地(破れ目地)

横方向の目地は直線、縦方向のタイルを上下に対して互い違いのパターンで組む(半分ずつずらして貼る)貼り方
馬が踏んだ足跡のように交互になっているということが由来

●やはず張り(あじろ張り)

Vの字型に組んで貼っていく方法
「やはず」は矢の端の、弓弦(ゆづる)を掛けるところで、V字型になっていることからきている

「やはず張り」のよく聞く言い方は「ヘリンボーン」。ですが本来は、床の場合はヘリンボーンとはなぜか言わないらしいです。
タイルパークTNコーポレーション)があるこの地域(モザイクタイル発祥の地、岐阜県多治見市近辺)の多くのタイルメーカーでは、「通し目地」は「すだれ貼り(張り)」、「馬踏み目地」はレンガの積み方から「レンガ貼り」などと呼ぶことが多いそう。”芋”や”馬”より、”すだれ”や”レンガ”の方が想像がつきやすくて覚えやすいですね。

目地割りの種類や、その目地におすすめのタイルなど
こちらのブログにもまとめています。
「馬、芋…。目地のお話 」>>> こちらから
「芋目地の魅力」 >>> こちらから


ちょっとここで少しブイレク… 「貼る」と「張る」
前々から思っていたのですが、タイルを「貼る」と「張る」、両方目にするのですが、どちらが正しいのでしょうか…?私的には、接着剤でペタッと貼るイメージから、「貼る」を使っていたのですが ― 。

張る…伸ばし広げる、一面に覆う、いっぱいにする
貼る…平たいものを糊などで何かにつける

建築業界では、「張る」は”のり”を使わないで施工する場合、「貼る」は”のり”を使って施工する場合、で使い分けているという話も…やはり「貼る」、なのでしょうか。
が、タイルを壁や床にはりつける場合は、タイルを一面に広げるという意味で、「張る」を当てることもあるそうで…。
結局は正式なルールや使いわけはないようでした(笑)
ただ、「貼る」は常用漢字ではないということで、「張る」の方を目にすることが多いのかもしれませんね。


いまでは貴重な存在、タイル役物!

普通のタイルを「平物」(「ヒラ」ということが多い)、平物以外の特別な部位に使用するものを「役物」と呼びます。
出隅やタイルの側面を隠したりしてきれいに納めるための特殊な形状で、元々は外装で建物の角に使う「まがり」や「まぐさ」を指すものでした。

外装では出隅がいっぱいありますし、いろんな人の目に入る外観は、とくにキレイに見せたいですからね。内装もまた然り。よくある出隅部分には、「見切り用ボーダー」を使ったり、途中までタイルであとは壁紙とかの場合は、貼り出し部分には「面取りタイル」も。

昔はお風呂もタイル張りが多かったのですが、すっかりユニットバスにかわってしまって…お風呂でもよく使われていた役物たちは、影を潜めてしまいました。
そんないまでは貴重な存在になりつつある役物ですが、タイルパークでは「サブウェイ」タイルの役物なら、10種類以上取り扱っております。

こちらの都会的で洗練された魅力あふれるバスルーム。サブウェイを使ってこんなにも素敵に仕上げていただきました。役物を使ってすべての角を丁寧にキレイに。
お風呂以外ももちろん、キッチンやトイレ、カウンターなど。サブウェイを使うことをお考えなら、ぜひ役物も検討なさってみてください。

その他、見切り材(仕上げ材同士のつなぎ目部分や端部に設ける部材のことをいう)として「ボーダーC」もご用意しております。タイルパークで人気の高いタイル数種類のみですが、ぜひこちらも。

タイルパーク でも一部のタイルにしか役物がないのですが、おおきな物件では、「接着役物」というものを手配するようなことも多いそうですよ。
見切り材としては、樹脂製のものをはじめ、アルミ製や真鍮製、ステンレス製などの金属のものもいろいろとあるようですので、一度調べて見ると面白いかもしれませんね。


割付を考えるときは、目線を読む!

タイルを張る場合、どうしても「割付け」という作業が必要になってきます。どう「割付け」するか…、決められた面にタイルがうまくおさまるよう「タイル割付図」というものを作成するのですが。。。

タイル割付図を作成するの目的は…

・タイル工事を、建築全体を美しく仕上げるため
・施工効率の向上
・無駄な材料、工費の削減
・開口部の位置やサッシ、ドアの形状・寸法など関係する工事などを検討し、納まりをよくするため

タイルの色や模様も考えますが、中途半端にタイルを切らないで、綺麗に仕上げる工夫をしなくてはいけません。
屋内壁タイルに関しては、タイル寸法・目地幅とも規格寸法がある程度決まっており、寸法精度も高いので基本的に目地による寸法調整は行わずに割り付け、割り切れない場合は切り物(タイルを切断したもの)でおさめるそうです。
重要になってくるのは主視線、よく目線がいく位置で考えていきます。

●水平方向の割付

水平方向の割付を考えるときは、よく目線が行く方向が、正面なのか、もしくはコーナーの部分なのかで決めていきます。
正面なら、中心から左右対称に割っていく「心割り」、よく目につく片方の端から割り始める「片割り」で考えます。

●垂直方向の割付

天井まで張り上げる場合は切り物を床にのみこませて、切り口が見えないようにします。
腰張りのときは、上端に片面取りのタイルなど役物を使うようにして、こちらも床に切り物を割付けるようにします。
内幅木を使って仕上げるときには、切り物がでないようにしたいものですが、切り物が出る場合は天端で処理します。

切り物切り物と言っていますが、現場で切り物がたくさん必要なときなんかはとても大変のようで…朝から準備して午前中はずっと切っていて、午後からやっと貼る、なんてこともあると聞きました。

タイル加工屋さんもたくさんあるようですが、タイルパークでも「半マスタイル作成」や「プレカットサービス」をご用意しております。切り物を用意する予定がありましたら、ご注文と同時に受付しておりますので、ぜひご利用ください。

あとは、切り物がでないように、目地幅で少しづつ少しづつ調整してぴったりおさめることも!
縦の目地幅は1.9mm、横は2.2mmとか変えて調節したり、モザイクタイルなんかは、シートなっているものを、端に使う最後の1枚だけシートをわざわざバラして調節したり?!(大変…最終的には職人さん任せだったり?!)

割付をきちんと計画し、正確な割付図を用意、役物や切り物も準備して、効率よく、そして美しく仕上げていただけると、タイルメーカーでもあるタイルパークとしては本望でございます _( . . )_

さて、次回の勉強会は「タイルの施工」についてです。難しそう…

「タイルの基礎知識 勉強会」

第1回 まだまだ知らないタイルの世界 ~タイルの歴史 第2回 そのタイル、乾式?湿式? ~タイルの材質(前編) 第3回 音でわかる!舐めてもわかる? ~タイルの材質(後編) 第4回 その100角タイル、ホントに100mm?! ~タイルの形状 第5回 貼られてなんぼ” の、タイルです。 ~タイルの割付 第6回 下地、接着剤、目地材。施工の基本はこの3つ! ~タイルの施工(下地と接着剤編) 第7回 タイルあるところ、必ず目地あり! ~タイルの施工(目地編) ※各記事の内容は公開当時のものです。現在とは異なる名称や、取り扱いを終了している商品が掲載されている場合がございますので予めご了承ください。


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その100角タイル、ホントに100mm?! ~タイルの形状

「タイルの基礎知識 勉強会」、前回は「形状」「面状」を中心に学びました。
(第1回「タイルの歴史」、第2回その1「タイルの種類(製法、焼成)」、その2「タイルの種類(材質、施釉)」はこちらからどうぞ)

形状は、実際の寸法に注意!

まずはよくあるサイズから。

正方形、長方形タイル(主に内装、壁面用)
100角
(例:組絵ホワイトシリーズ
100角二丁
(例:睡蓮-SQ
150角
エルサ陶香オリジン
200角
ピカソハロン湾

タイルパークで取り扱っている四角形のタイルでは、100角タイルは少なく、150×150mmの150角というものが主流となっています。最近では200角も人気があり、昔と比べると大きなサイズが増えてきました。
「100角二丁」の”二丁”とは、2倍ということだそうで、だいたい192×92mmくらいのタイルのことを言うのだそう。
タイルパークでは唯一、「睡蓮-SQ」の長方形のものが197×97mmで、これに当てはまりますが、かなりレアなサイズとなっています。

もうお気付きでしょうか…。そう、タイルのサイズ、かなり曖昧(笑)
100角タイルと言っても、そのままタイルの大きさが100×100mmになっている訳ではないのです。「100角タイル」でネット検索すると、およそ100×100mm前後のいろんなサイズのタイルが出てきます。実寸法で、95×95mm~107×107mm程度のタイルを指すようです。

(…なんてわかりにくい!!(小声))

それはアイツ…そう、「目地」のせいでした。切っても切っても切り離せない関係「タイル」と「目地」…。
カタログ上でタイルの大きさを表記していく際には、目地の幅も含めたサイズで表すことが一般的なようで。「目地共寸法」や「目地込み寸法」と言います。

タイルパークの100角タイルは、実寸法で97×97mmのものがほとんど。3mm程度の目地幅をとって貼ることで、「目地共寸法」でちょうど100mmとなります。
が、しかし、150角タイルの商品はほぼ実寸法も150×150mm…。
海外のタイルは目地を含めない、ぴったりサイズが主流のようで…、タイルパークの自社工場「TNプロダクト」製のタイルは海外でも人気で、たくさん輸出しています。そのため、このようなぴったりサイズも多く存在するのです。
違うメーカーのものを混ぜて使ったりしたときに、施工場所にうまく収まらなかったり、反対に大きくあいてしまったり…知らずに貼ってしまうと後で大きな問題に。
専門の施工業者の方などはともかく、インテリアコーディネーターさんや、個人でDIYされる方などはとくに、目地をどの程度とって配置するか、しっかりと「タイルの割付」を計画・確認のうえ、ご注文・施工をお願いいたします _ (. .)_

モザイクタイル(主に内装)
10mm角
(例:リベルタ
 ※タイルパークで最小サイズ!実寸法=8mmです
15mm角
(例:ラヴェンナモザイクアリウスフェアリー
20mm角
(例:アイシクル
25mm角
(例:楽-プレーンブラックベースモザイク
50mm角
(例:ホワイトシリーズ絢爛プラチナ
  ※ 実寸50mmではなく 、45角や47角が多い
45二丁
(例:長良馬瀬ミッドセンチュリー
  ※外装にも多く使用されるサイズ
丸モザイク
(例:ブイ
六角形
(例:山水ニューヨーク-ヘキサゴンぺルラ-キャンブリック
変形
(例:カーミットアイシクル万華鏡フェザー

モザイクタイルは、タイル1枚の表面積が50平方センチメートル以下のタイルを指します。 およそ1辺のサイズが50mm以下ものが多いです。

上に挙げた中で、20mm角、25mm角、50mm角あたり、1枚1枚のサイズで分けるとかなり曖昧な感じになっておりますが…。モザイクタイルは、あらかじめユニット化したシート状になっているので、ユニット寸法を確認していただければ大丈夫ですね。
タイルパークのカタログでは、モザイクタイル程の大きさでも、「Normal」カテゴリーに載っているものもあるので、微妙なサイズ感をお求めの方は、前の方のページ「Normal」もチェックしてくださいね。もちろん、「Glass」にもガラスモザイクがたくさん載っていますので、こちらも是非。(Normal、Large、Mosaic、Glassの順でカテゴリーに分けて、掲載しております)

屋外壁タイル(主に外装。内装もアリ)
小口平  108×60mm
二丁掛け 227×60mm
三丁掛け 227×90mm
四丁掛け 227×120mm
ボーダー 227×30mm

これらの主に外装で使われるタイルのサイズは、もともとはレンガのサイズが基本になっているのだそうです。レンガ(長手面227×小口面108×厚さ60mm)をスライスしたときに出てくる面の大きさが、外装タイルのサイズになっています。

タイルパークで扱っているのは、基本的に内装タイル(屋外で使えるものもあります)なのですが、サイズ的には二丁掛け、三丁掛けに近いものも結構たくさんあります。
ボーダーは、上の図ではサイズ「227×30mm」となっていますが、40mmでも、見た目が長細い感じですと、”ボーダータイル”と呼んだりします。大き目で細めのボーダーは、スタイリッシュに仕上がるので近年人気の高い形状です。
240×60mm(こちらは海外で主流のサイズ)ですと、リネンフィンセントモット藍里…などなど。
もう少し細長い感じがお好みなら、240×40mmの、エルサプランク
広いリビングや店舗装飾におすすめの、もう少し大き目サイズ、モザリアブールバードメトロ
と、もともとは屋外で用いられていたサイズも、近年では内装用として幅広く使われるようになりました。


ツルっとした表面=タイル ではない

私がこのタイル業界に入るまでは、タイルといえば平らでツルツルとした表面を想像していたのですが…、実はとてもたくさんの面状があることを知りました。

フラット面…単味(砂、シャモットなどの添加物を加えていない)原料から成形されたフラットな面状
布面…主には、麻の布目模様を表面に施した面状
(例:リネン
柄面…柄のついた面状
(例:エルサ遊彩コーン
波面…緩やかな波のような面状
(例: モザリアブールバード
ディンプル面…波面より凹凸の激しい面状
(例:レジーア100角
ラダー面…四辺にテーパーがついている
(例:サブウェイの一部キネティック
すじ面…すじ状の柄を型で成形した面状
(例:大波ペルラキャンブリック
ラフ面…湿式押出成形時に素地の表面を一皮剥いだもの
(例:祇園ダンボ
割肌面(テッセラ面)…乾燥した素地を2つに割って焼成したもの
スクラッチ面…湿式押出成形時に素地の表面を釘状のもので引っ掻いたもの
磨き面(鏡面)…焼成後、表面を研磨して鏡面状にしたもの
(例:カラカッタラヴェンナモザイク
ハツリ面…乾燥素地の表面をノミなどで荒くはつったもの
ブラスト面…焼成後、表面に鋼球や砂などを吹き付けて荒らしたもの
石面…凸凹した石のような面状(緩やか)
岩面・ロック面…石面をさらに激しい面状したもの
砂岩面…天然の砂岩や玄昌石やスレートの面状を模して作られたもの

「スクラッチ面」なんかはとても伝統があり日本建築に馴染み深いものだそうで、「スダレ煉瓦」といわれる旧帝国ホテルで使われた”スクラッチタイル”が有名です。これは表面にスクラッチ加工を施した黄色いレンガで、煉瓦の表面を引っ掻いたスクラッチ模様のことをスダレと呼んでいます。
帝国ホテルに使われたスダレ煉瓦は人気を呼び、その後の建築でスクラッチ面のタイルが流行したそうです。
フランク・ロイド・ライトによって設計された旧帝国ホテル、この中央玄関部は現在、愛知県犬山市にある博物館明治村に移築されています(TNコーポレーションのある岐阜県可児市のお隣のまちにあります)。

↓こちらも是非どうぞ
「フランクロイドライトの帝国ホテル」NO.10 レンガの詳細


実に様々な面状がありますが、現在では模様を付けた金型プレスで成形したり、プリントでいろいろな柄や面状を表現しているものがほとんど。
TNプロダクトの工場で作るタイルは乾式製法(→乾式タイルについてはこちら)なので、上記の面状種類で挙げた例の中で、リネンの布模様などはプリントで表現しています。
金型の形状や成型後の二次的な加工で生み出される面状は様々で、デザインのバリエーションも広がり、また精度も安定しているので、全体的に均一ですっきりとした印象に仕上がります。


外装用だったら気にして欲しい「裏足」

タイルの裏面の形状で気になるのが「裏足」

タイルが接着しやすくなるように、タイルの裏側に付けた筋や凹凸のことを言います。施工後に剥がれにくくするためや、製造段階での効率面でその形状が変わってきます。
外装モルタル施工用の裏足は、独特なカタチで「あり足」と呼ばれます。

外壁で使われる場合には頑丈さが求められるので、接着面が多くなるように、溝の断面は内側に切れ込んだ形になっています。モルタルが裏足のすみずみまで行き渡るよう、しっかりと圧着、落ちないようにくっつけるためだそうです。
接着剤で貼り付ける内装用の場合は、裏足の凹凸が深いと接着剤がいっぱいいるようになってしまうので、裏足の必要性はあまりなく、浅いほうがいいそうです。


さて、次回の勉強会は「タイルの貼り方」についてです。
“目地割り”などを教えていただきます。タイルで空間を素敵に仕上げる為には不可欠な要素。タイルを生かすも殺すも目地割り次第!

「タイルの基礎知識 勉強会」

第1回 まだまだ知らないタイルの世界 ~タイルの歴史 第2回 そのタイル、乾式?湿式? ~タイルの材質(前編) 第3回 音でわかる!舐めてもわかる? ~タイルの材質(後編) 第4回 その100角タイル、ホントに100mm?! ~タイルの形状 第5回 貼られてなんぼ” の、タイルです。 ~タイルの割付 第6回 下地、接着剤、目地材。施工の基本はこの3つ! ~タイルの施工(下地と接着剤編) 第7回 タイルあるところ、必ず目地あり! ~タイルの施工(目地編) ※各記事の内容は公開当時のものです。現在とは異なる名称や、取り扱いを終了している商品が掲載されている場合がございますので予めご了承ください。


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ガラスタイル施工のコツ その3

その1ではガラスタイルの失敗あるあると、持っておきたい道具の紹介を。その2では実際のカットの流れと、道具の使い方のポイントをご紹介しました。今回は、ガラス施工で押さえてほしいポイントをご紹介します。

接着剤について

ガラスタイルは透過しているため、セラミックタイルのように接着剤や下地が完全には隠れない場合があります。下記のルールを必ず守って施工しましょう!

POINT! 白の接着剤で平滑に

グレーなどの色付きの接着剤や硬化後に色が変わる接着剤を使用すると、ガラスタイルごしに色が透け、折角のガラスタイルの色が汚く見えてしまうことがあります。色付きの接着剤は避けて、白いものを使用してください。(例:セメダイン「タイルエースPro(白)」など)

また接着剤を塗り広げる時はクシ目ごてを使って3~5mm程度クシ目を立てますが、そのままタイルを貼り付けると、クシ目の縞々がガラスの側面などから見えてしまって残念なことに・・。それを回避するため、クシ目ごてで塗り広げた後は必ず表面を均してからタイルを貼り付けてください!

破断面について

POINT! 施工前にヤスリ掛け

切りっぱなしの鋭利なまま貼ると欠ける原因になりやすく、見た目も美しく仕上がりません。もちろん取扱いも危険になるので、必ず角を面取りしましょう。
また断面をヤスリがけするとすりガラスのようになり、ガラス越しに下地やクシ目や見切り材が見えるのを防ぐこともできます。手間はかかりますが、これだけで仕上りがかなり良くなるので是非おこなってほしい工程だそうです。

POINT! 箔の剥げには修正液

タイルの裏に箔が貼ってある商品は、カットの衝撃で箔が剥げることが多く、そのまま貼ると所々下地が見えたり見えなかったりしてしまいます。文具用の修正液をちょんちょんと付けておくと、施工したあとで剥げた部分が目立たなくなります。

ちなみに「なぜ修正液が良いのか」と質問してみたところ、「施工後に最も目立ちにくい」のだそう。白のマジックでは箔との光の透過具合が違い過ぎて、逆に修正個所が目立ってしまうのだとか・・。


さて、3回に渡ってご紹介してきた「ガラスタイル施工のコツ」はお役に立てましたでしょうか。
もちろんベテラン職人さんからコツを伝授してもらえばすぐにうまく行くというものではありません。一番重要なのは施工の前にある程度練習をしてみることです(※タイルパークのスタッフがチャレンジしたその2も是非ご覧ください)。

タイルパークはタイル販売のみで施工はおこなっていないこともあり、実際のところ納材後は施工する職人の皆さんが頼りです。
住宅のお施主様から絶大な人気があり、今後ますます採用が増えるであろうガラスタイル。施工の不安を少しでも解消することができれば幸いです。


動画のご案内

ガラスカットの様子を紹介する動画です。
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(YouTubeへ移動します)

WEBブックのご案内

タイルパークで販売するガラスタイルの特集ブックです。
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ガラスタイル施工のコツ その2

前回は、ガラスタイルのカット時にあると便利な道具をご紹介しました。今回は実際にカットする作業の流れと、道具の使い方のポイントをお伝えします。


ガラスタイルカットの流れ

カットする場所に養生テープを貼る

押し切りにタイルをセットしてしっかり押さえる

刃を引いて表面に傷をつける

1枚ずつ丁寧に割る

各所でのポイントを紹介します。

カットする場所に養生テープを貼る

シートのタイル(「フィン」や「クリッパー」等)の場合は端から端までしっかりと、バラのタイル(「アクア」など)の場合は裏までしっかりと養生テープを回り込ませます。

押し切りにタイルをセットしてしっかり押さえる


↑押し切りの刃の高さ調整を忘れやすいのでご注意ください!


板や定規、職人さんおすすめの角ごてなど、ある程度長さと広さのあるものを使い、面でしっかり押さえます。もし押さえる面積が少ない場合は、同じ厚みのタイルを横に並べて一緒に押さえると、ガタツキが無くなって体重をかけられるようになります。

刃を引いて表面に傷をつける

POINT!力を加え過ぎない
磁器タイルを切る時と違い、ガラスタイルは表面に少し傷をつけるだけで簡単に割ることができるので、「トマトを切る気持ちで軽く手前に引きながら傷をつける」のがポイント(職人さん談)。そのため、押し切りも手前から奥へ押すタイプではなく、奥から手前へ引くタイプのものがおススメなのだそうです。

分かりやすい例を見せてくれました。左側が力いっぱい刃を引いて切ったもの、右側が少ない力で刃を引いて切ったもの。力を加え過ぎるとチッピングの原因になるので、ここはコツを飲み込むまで何回か練習してみるのが良いですね。

1枚ずつ丁寧に割る

ガラスは表面に軽く傷がつけば押し切りを押さえて簡単に割ることができるので、ここでも不要な力を掛け過ぎないことが重要です。

ガラスカットに挑戦!

タイル施工経験のないタイルパークの女性スタッフに、上記のポイントを説明してカットにチャレンジしてもらいました。果たしてうまく切れるのか。

カットする場所に養生テープを貼る

今回はタイルパークで最高難易度と名高い(?)「フェザー」でチャレンジ。

押し切りにタイルをセットしてしっかり押さえる

フェザーは基準になる直線が無いので、ここで地味にもたつくスタッフ。

刃を引いて表面に傷をつける

「え!?いいの!?」と戸惑うくらい軽い力で引いただけですが、ゾリゾリという音とともにちゃんと傷が入りました。(写真ではほとんど見えませんね・・)

1枚ずつ丁寧に割る

パキッという気持ちのいい音が。果たして結果やいかに。

養生テープを剥がすと、見事に真っ二つになっていました。

どうでしょう。さすがに綺麗に真っ直ぐとまではいかないものの、未経験者としては及第点ではないでしょうか。ヤスリ掛けでも多少整えられそうな感じがしますね。
要所要所でもたつく事も多く、さすがに実際の施工現場で通用するレベルではありませんが、何度か練習すればもっと真っ直ぐカットできるようになりそうですね。

ガラスタイルのカット応用編

押し切りだと全てのガラスタイルには対応できない場合も考えられます。厚みのあるガラスタイルや、やや複雑な形状のガラスタイル、小さな寸法のカットの際のコツも教えてもらいました。

POINT!ベビーサンダーは「無段変速」を使用
ベビーサンダーで破損する原因は、刃の回転が速すぎてガラスタイルが負けてしまうからなのだそうです。そこで、職人さんがぜひ持っていてほしいと話すのが「無段変速」かつ「細かい番号の刃をつけた」ベビーサンダー。

パターンA:ベビーサンダーの回転数を落として、タイル表面に傷だけをつけて押し切りで割る
パターンB:ベビーサンダーの回転数を落としたまま、最後までゆっくり切りきる

ポイントはガラスタイルが刃の勢いに負けないよう、ギリギリまで回転数を落としてゆっくりと当てること。ちなみにベビーサンダーの刃は120番程度がおススメだそうです。
無段階変則のベビーサンダーは何かと役立つ場面もありそうなので、今後も施工をする可能性がある方は持っておくと便利かもしれませんね!
その3ではガラスタイルの施工で押さえるべきポイントをご紹介します。 その1はこちら

ガラスタイル施工のコツ その1

フィン」や「クリッパー」など、タイルパークでも非常に人気のあるガラスモザイクタイル。ところが、折角お施主様が選んできて購入しても、工事業者さんに施工を依頼すると「ガラスタイルはちょっと・・・」と言葉を濁されたり、ひどい時は断られたりするケースが少なくありません。

ガラスタイルの施工を断られやすい大きな理由のひとつが「勝手がわからない」から。というのも、昔から定番的に使われてきたセラミックのタイルと違い、ガラス製のタイルは比較的最近になって海外から輸入されるようになったのでまだまだメジャーとは言えず、実際に施工した経験がない職人さんも大勢おられるのです。

ガラスタイルの施工に自信がない」「カットを試みて破損させてしまったことがある」という方々のために、ベテラン職人さんに教えてもらった「ガラスモザイクを施工するコツ」を3回に渡って伝授いたします!


ガラスタイル施工を失敗しやすい要因

ガラスタイルを施工するとき、どんな失敗が起きやすいでしょうか。いくつかの例をご紹介します。

①ベビーサンダーで破砕

セラミックタイルを切るのと同じ要領でベビーサンダーを使用すると、刃の回転の勢いにガラスが負けて「っパーン!」と砕けてしまうことがあります。多くの職人さんが「ガラスはカットできない」を考える、最も多い理由のひとつですね。

②接着剤のクシ目が見える

タイルを施工するとき、クシ目ごてを使って接着剤を塗り広げますが、透明なガラスタイルでは側面などから接着剤のクシ目が見えてしまい不格好な仕上がりになってしまうことがあります。

③箔が取れてしまう

ガラスタイルの裏には、白や銀色の箔が貼られていることが多くあります。裏透けを防止したり紫外線の透過を防ぐ役割を持っていますが、カットの際にこの箔の端が剥げてしまい、断面がギザギザして見えるなど残念な印象に・・。

これらの「よくある失敗」は、セラミックタイルの施工と同じ感覚で作業してしまうことで発生したと考えられると講師の職人さんは語ります。タイルにはタイル、ガラスタイルにはガラスタイルに適したカットや施工の方法がある事をまずは知ってほしいとの事でした。

ガラスタイルのカットに適した道具

まずはガラスのカットにおすすめの道具をご紹介します。できればこれらの道具を揃えてから、タイルのカットに挑みましょう。インターネットでも道具の購入は可能なので、初期費用はかかりますがDIYの方もチャレンジすることができます。

①押し切り

ガラスのカットはベビーサンダーよりも押し切りが便利です。力加減が重要なので、奥から手前に向かって刃を滑らせるタイプの押し切りがおすすめです。(写真の押し切りは、リクシル(INAX)さんの「タイルカッターN TK-3」です)
ちなみに押し切りでは小さなタイルには対応できないこともあるので、その時はベビーサンダーを使う場合もあるそうですが、重要なのは「無段変速」のベビーサンダーを使う事です(「その2」で詳しく説明いたします)。

②養生テープ

ガラスはセラミックタイルに比べるとどうしても衝撃に弱く、カットの際に端っこの欠け(チッピング)が生じやすくなります。養生テープを貼った上からカットすることでチッピングを防止したり、シートの目地幅のズレを押さえて真っ直ぐカットするのに役立ちます。

③タイルを押さえるもの

カットの時に動いてしまうと必ず失敗するので、体重をかけてしっかりタイルを押さえることが重要です。(ちなみに職人さんのおすすめは、持ち手があってしっかり握れる角ごてを使うことだそう)
大事なのは「面」で押さえられること。

その他、あると便利なものとして
④灯油(押し切りの葉の滑りをよくするため)
⑤無段変速のベビーサンダー(押し切りで対応できない商品のカットのため)
⑥やすり(カット面を綺麗に整えるため)
⑦修正液(箔の剥がれをごまかすため)

タイルカットの基本は適切な工具を揃えること。
その2では、実際にカットを行う際の流れや、道具の使い方のちょっとしたコツをお伝えします!

音でわかる!舐めてもわかる? ~タイルの材質(後編)

「タイルの基礎知識 勉強会」。今回は「タイルの製法や材質」のお話の続きです。
前回のブログでは「製法」と「焼成」のところまで書きましたが、続きの「材質」「釉薬」についてまとめました。
(前回のブログ「製法」と「焼成」のお話は… >>>こちらから)

現在はほとんどが「Ⅰ類」

まずは材質(吸水率)でのタイルの分類のお話。

「磁器質」「せっ器質」「陶器質」
2008年のJIS改正前までは、このように分けられていたのですが、今はこのような呼び方はしなくなりました。
JIS改正によって測定方法が自然吸水から強制吸水(煮沸法または真空法)へ変更されて、さらには磁器質、せっ器質などの呼び名からⅠ類~Ⅲ類という呼び名に変更されてしまったのです。私なんかは、磁器質といわれてもピンとこないのに、さらにわかりにくくなってしまいました…(; *_*)

Ⅰ類(磁器質)
吸水率:3.0%以下
1230℃以上で焼成され、緻密で強度のある材質
吸水性がほとんど無いため水に濡れる場所での使用にも適しており、
以下の2つに比べて用途も広い

Ⅱ類(せっ器質)
吸水率:10.0%以下
磁器質に比べると若干の吸水性があるため、
プールや浴槽、屋外床面での使用にはやや適していいない
磁器質に比べ暖かみのあるやわらかい発色が特長
【商品例】嵐山ダンボ睡蓮
Ⅲ類(陶器質)
吸水率:50.0%以下
吸水性が高いため屋外での使用は適さない場合が多いが、
低温焼成のため鮮やかな発色を作れるのが特徴
国産タイルには少ない材質
【商品例】サブウェイメトロモザリアブールバードゼリージュ



タイルパークで取り扱っているタイルは、吸水率が3%以下と極めて低く、用途の広い「Ⅰ類」のものが多いです。
カタログで見ると「BⅠ類(磁器質)」と記載していますが、この「B」“プレス成形”(乾式製法のタイルということ。詳しくは前回のブログを見てくださいね)で作られているということを表しています。
厳密に言えば、Ⅰ類=磁器質ではないのですが(旧規格で言う、吸水率が1%から3%のせっ器質もⅠ類に入ってしまう)、わかりやすく「BⅠ類(磁器質)」「BⅡ類(せっ器質)」のように表記しています。

勉強会では実際にタイルを棒で叩いてみて、材質による音の違いを聞かせてもらいました。高温で焼かれ、かなり焼締まったⅠ類(磁器質)のタイルは「キンキンッ」というような甲高い音がしました!音の違いを聞いてみたい方は、こちらの動画へどうぞ(勉強会での一コマです)。
↓ ↓ ↓
https://youtu.be/00cDf2q1ztg
(YouTubeにジャンプします)

あと、昔はタイルを舐めて材質を確かめることもあったとか…。磁器質のタイルは舐めても舌がつかないけれど、吸水率が高い陶器質のタイルは、舌をあてるとスッと水分をもってかれるからわかるそうですよ(笑)


多種多様な釉薬、施釉方法。無釉もあります

タイル表面の釉薬(うわぐすり)の有無によって以下のように分類されます。

施釉タイル…表面に釉薬(うわぐすり)を施したタイル
色・色ムラ、模様をつけたり、ツヤや光沢をだしたり、様々な質感を表現する。
コーティングすることで表面からの吸水を防ぎ、割れにくくしたり、汚れを付きにくくするといった防汚効果もある

無釉タイル…釉薬(うわぐすり)を施さず、素地がそのまま表面となるタイル
無釉タイルの色には、粘土自体に含まれている鉄分などの呈色によるもの(土もの)と、白色の素地に顔料(酸化金属やその精製混合顔料)を添加配合して着色するもの(練り込み)がある

タイルパークで取り扱っているタイルの大半は”施釉タイル”。無釉のタイルは、2022年現在では杉綾と大判床タイルの一部のみです。

【主な釉薬の種類と特徴】─────────

● 透明釉
釉薬の基本的なもので、石灰釉、亜鉛釉などの呼び名がある。
無色透明でツヤのある仕上がりに

● マット釉
微細な結晶や気泡を生ずるようにした釉薬や、半融状になるよう調合されたツヤ消し釉薬(全くツヤがないわけではなく、半ツヤ)
【商品例】サブウェイーマットニューヨーク-ヘキサゴン など

WEBブック「マットタイル特集」は… >>> こちらから

● 貫入釉
釉薬と素地との焼成中の収縮率の差によって、釉薬に細かいヒビが入るようにしたもの
【商品例】エルサヘリテイジ(セミオーダーサービス)

ヘリテイジ特集」は… >>> こちらから

~貫入の美しさ ~
陶磁器における貫入とは釉薬の表面にできたヒビのことですが、焼きものの見どころの一つ。ガラス質の釉薬に入った貫入は、光を受けて様々な表情を見せ、日本や中国では昔から鑑賞上での重要な見どころとなっています。
その美しさに魅せられ、精進されている若い陶芸作家さんもたくさんいるとか…。

● 結晶釉
釉薬の一部が溶融状態から冷えていくとき、結晶を析出(せきしゅつ)するようにしたもので、鉄や亜鉛などが使われることが多い
【商品例】式部トルテローニ大観クリスタ

● なまこ釉
二重掛けの釉薬で、下釉の上に類似の釉薬を上掛けし、釉薬の流動によって斑紋や流紋があらわれたもの
【商品例】余白

~ 伝統の海鼠(なまこ)釉 ~
斑点やもわっとした模様が特徴、海鼠に似ていたことから付けられたといわれます。
中国、日本で美術陶磁に多く使われていますが、とくに信楽焼などに多くみられます。(「海鼠釉 信楽焼 火鉢」でネット検索すると、きっと見たことのあるキレイな青い火鉢がでてきます)
海鼠釉は温度に対してすごく敏感で、ある一定の温度や条件が揃わないときれいに発色しないそうですよ。

● ラスター釉
光彩を発するようにした釉薬を700℃程度でタイル表面に焼きつけたもの。他にも各種手法あり
【商品例】楽(ガク)-プレーン絢爛

~ キラキラと輝くラスター釉 ~
一度焼き上げた後、ツヤのあるラスター釉を上から掛けてもう一度焼成するという、大変手間のかかる方法で施します。水たまりの上でオイルが虹色に輝いて見えるのと同じような現象で、七色に変化してみえます。
バブル期(1980年代後半)には数多くの建物の外装にラスター釉のタイルが使われていたそうです。いまでは内装使用がほとんどのようですが、キラキラはポイント使いでも十分に目立ちそうですね。

今回の勉強会でも意外と知らないことがたくさんあり、とても勉強になりました。
さて、次回の勉強会は「タイルの形状や面状について」です。二丁掛けとか45二丁とかときどき聞くけど、いまいちよくわからない…しっかり聞かないと (^_^;)

「タイルの基礎知識 勉強会」

第1回 まだまだ知らないタイルの世界 ~タイルの歴史 第2回 そのタイル、乾式?湿式? ~タイルの材質(前編) 第3回 音でわかる!舐めてもわかる? ~タイルの材質(後編) 第4回 その100角タイル、ホントに100mm?! ~タイルの形状 第5回 貼られてなんぼ” の、タイルです。 ~タイルの割付 第6回 下地、接着剤、目地材。施工の基本はこの3つ! ~タイルの施工(下地と接着剤編) 第7回 タイルあるところ、必ず目地あり! ~タイルの施工(目地編) ※各記事の内容は公開当時のものです。現在とは異なる名称や、取り扱いを終了している商品が掲載されている場合がございますので予めご了承ください。



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そのタイル、乾式?湿式? ~タイルの材質(前編)

「タイルの基礎知識 勉強会」。月1回、約半年間、講師の方をお招きしての講習会です。第2回目の今回は、タイルの製法や材質についての話をお聞きしました。

「湿式還元せっ器質施釉二丁掛ラフ面 t=13」?!
これはいったい…(笑)

今回のお話はここから始まりました。
これでどんなタイルかを表しています(タイル業界2年目の私にも一応全部わかりました(ホッ))。

●「湿式」 → 製法(乾式製法or湿式製法)
●「還元 」→ 窯での焼成方法(酸化or還元)
●「せっ器質」→ 材質(素地の吸水率)
●「施釉」→ 釉薬(ゆうやく=うわぐすり)の有無(施釉or無釉)
●「二丁掛」→ 形状(150角、45二丁、六角形、ボーダー…など)
●「ラフ面」→ 面状(フラット面、ラダー面、磨き面(鏡面)…など)
●「t=13」→ 厚さ( t は thickness の頭文字)

昔、タイルメーカーの営業をされていた講師の方、開発局に提出する見積りにタイルの名称を実際にこんな風に書いていたそうですよ。
今回は、製法、焼成、材質、施釉のところまで教えていただきました。


タイルパークのタイルは「乾式」がメイン

タイルの製造方法のお話。
製法は大きく分けて2つ、「乾式製法」と「湿式製法」があります。

● 乾式製法

素地の泥しょうを脱水・乾燥させ顆粒状にしたもの(坏土と呼びます)を、金型に充填し、高圧プレス機で押し固めて成形する方法。
プレスして成形する乾式タイルの裏足*は、スタンプ状になっています。

*裏足…タイルの接着がいいように、裏側に付けた凸凹のこと

設備さえあれば低コストで大量生産ができ、元々水分がほとんど無い原料から作られるために、焼成後の寸法精度も高く品質が安定しています。
タイルパークで取り扱っているほとんどが、「乾式」製法のタイルです。

● 湿式製法

原料に、粘土・添加物・顔料などを調合、水を加えながら均一に練り、土のかたまりをつくります。それを真空押出成形機で板状に押し出して成形する方法です。
湿式製法のタイルは、通常2枚のタイルが裏足部分でつながった状態で成形されるため、焼成後分離して1枚のタイルにします。裏足には、筋状のくぼみが見られます。

昔ながらのシンプルな製造方法である湿式製法には、土の持つ魅力が詰まっています。焼き物特有の味わいや、温かみのある表情が魅力です。

タイルパークで販売中の湿式タイル
ブログでもご紹介しています! >>> こちらから

あと、「鋳込み」という成形方法があるそうです(知らなかった…)。立体型な形状でデコボコしていたり部分的に飛び出したりしてるタイル、ときどきインスタで変わった形をしたタイルを見かけるのですが、多分あれ(どれ?!)が鋳込み成形なのかな、と。
石膏型に泥しょうを注入し焼き物を成形する、陶磁器製造の伝統的な成形方法の一つだそうです。


長~い「トンネル窯」での焼成

製造工程順ではないですが、次は「焼き」のお話。
タイルパークの工場にもある「トンネル窯」。トンネル窯での焼成は、乾燥させたタイルを台車に高く積み重ねて、ゆっくりと移動させながら20~40時間かけて焼いています。

世界的には「ローラーハースキルン」という焼成が一般的だそうで…。くるくる回るローラー(物流センターや焼き菓子工場にあるみたいな?)にのせて焼いていく、とか。昔は我がTNの工場にもあったそう。
タイルを重ねずに平置きで焼成するので、30分~2時間で焼き上がり。早い!!
でも…短時間で均一な焼成が可能となった一方で、焼き物ならではの風合いの表現が難しくなった、とも…。

トンネル窯では、台車に積まれ長くじっくりと時間をかけて焼成されたタイルは、台車に置かれた位置(上の方か下の方かとか)でも色の出具合に差が出たりするということ。でも、そこがまた魅力でもあり…。微調整による炎の焼きは、やはり焼きものらしい仕上がりで味があります。

「窯変(ようへん)」という言葉を、タイルパークで扱っているタイルの商品説明の中にも時々使っています。これは窯の中で陶磁器に生じた色の変化のこと。窯の炎による現象であることから、「火変わり」とも呼ばれます。
もともとは予期しない変化のことを言うのですが、窯変のタイルはあえて変化を求めて作為的に行っています。
その色の微妙な変化は、やきものとしてのタイルの色彩をより深く、味わいのあるものにしてくれるのです。
先ほど、”湿式タイルには焼き物特有の深い味わいがある”という話をしましたが、乾式のタイルでも、製造工程でひと手間もふた手間も加えたり、 窯変の魅力を最大限にひき出す技術があれば、焼きものらしさあふれる仕上がりが可能になるのです。

この辺の話は、「釉薬(ゆうやく)」とも深く関係しているのですが…
今回は一旦ここまで。
続きの「釉薬」と「材質」の話は、次の記事でお伝えします。

「タイルの基礎知識 勉強会」

第1回 まだまだ知らないタイルの世界 ~タイルの歴史 第2回 そのタイル、乾式?湿式? ~タイルの材質(前編) 第3回 音でわかる!舐めてもわかる? ~タイルの材質(後編) 第4回 その100角タイル、ホントに100mm?! ~タイルの形状 第5回 貼られてなんぼ” の、タイルです。 ~タイルの割付 第6回 下地、接着剤、目地材。施工の基本はこの3つ! ~タイルの施工(下地と接着剤編) 第7回 タイルあるところ、必ず目地あり! ~タイルの施工(目地編) ※各記事の内容は公開当時のものです。現在とは異なる名称や、取り扱いを終了している商品が掲載されている場合がございますので予めご了承ください。



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