アップサイクル インテリアパネル

陰翳生産時の端材

今日は最近取り組んでいるインテリアパネルをご紹介します。
テーマはアップサイクルです。
いろんな端材を使いデザインパネルを作ることを考えています。まずは、今年グッドデザイン賞をいただいた陰影を生産するときに出る端材です。通常はもう一度原料に戻すのですが、原料に戻すより価値が上がれば、素材も生き返ると思い取り組んでいます。
写真のような端材を丁寧に揃え、釉薬をかけて色をつけます。そして厚みやサイズなどを揃え、準備したパネルに入れ込みます。写真は枠に中に入れた状態です。

陰影の端材を使ったインテリアパネル

少し隙間の大きいところが出るので、次回からは細かい調整用の部材を準備しようと考えています。
周りを黒のステインで仕上げ、下の部分にフックをつければ、完成です。

次は、残った原料を練り直して、タタラを作り直し、枝状にカットしたものを使うタイプです。この場合あらかじめ枠の大きさを考えて作りますので、思ったようなデザインができます。
仕上がりで少し気に入らないのは、整然としているところです。ここには工夫がいるような気がします。トライアンドエラーで完成度の高いものに仕上げていきたいと思います。

タタラをカットした後の状態
タタラから作ったインテリアボード
縦に並べても面白い

「廃棄する」をなくし、新たな価値に仕上げるアップサイクル。
当社ではエシカルチームを作り、いろんな展開を考えています。
何かアドバイスがありましたら是非お聞かせください。
メーカーならではの楽しみ、積極的に進めていきたいと考えています。

秘蔵タイルいっぱい「タイル百年祭」へ!

先日、岐阜県多治見のセラミックパークMINOで開催された第2回セラミックバレー展「タイル百年祭」。タイル名称統一100周年を記念した、普段はなかなか目にすることのない秘蔵品タイルが盛りだくさんのイベントへ行って参りました。

タイルパークTNコーポレーション)からも、開発チーム「T2.PROTO.LAB」の「タイルノオサラ」とアクセサリー「Hers」を出品・販売。2日間たくさんの方にお立ち寄りいただき、ありがとうございました。

「タイルノオサラ」については >>> こちらのブログも!

アクセサリー「Hers」については >>> こちらのブログも☆ご覧ください!


では、少しずつですが、ご紹介していきます。

「95年前の見本室タイル再現展示」
かつて杉江製陶所さんで生産されていた約100年前のタイル、歴史を感じるタイルがズラリ。圧巻でした!


「昭和レトロのモザイク展」
多治見市モザイクタイルミュージアムの地下に眠る、歴史あるタイルの見本台紙など、レトロでかわいらしいタイル、秘蔵品の数々が!


「数字でみるセラミックバレー展」
クリエイティブ・ディレクター 佐藤卓氏がディレクションされた「セラミックバレー」。
やきもの産業の文化が息づく美濃(岐阜県東美濃地域)の地を「セラミックバレー 世界は美濃に憧れる」と名付け、そこには、この地域を世界一の市場にするという、美濃のやきものに関わる全ての人の想いが込められたプロジェクト…。
器やタイルなど幅広い美濃焼が生産され、作家や窯元、関連企業が集まる世界有数の焼き物の一大生産地であるこの地と、タイルの歴史などを年号などの数字とともに紹介。とてもわかりやすく展示してありました。


「タイルシンクの施工実演」
あのかわいいタイルシンクで有名な「作善堂」さんが、美濃焼タイルを使ってタイルの紙張りや目地入れの実演と、体験も。子供たちや大人もみんな興味津々、体を前に乗り出して見入っていました!(私も目地入れやってみたかったな…)
この実演ではあの「タイルマン」こと、株式会社マイトの佐々木さん(写真下)も登場!(ステキなタイルであふれたInstagram毎日拝見しております)

こちらのかっこいい「タイルマン」を制作されたのもこの方。タイル愛を感じますね。。。


「モザイクの小屋」
京都のモザイク作家、外村まゆみさんが企画された作品。
小・中学生のボランティアでつくられたという高さ2.7mもあるこちらの作品!(こちらも人がいっぱいで、うまく写真撮れず…)中に入ってみると、これまた素敵な世界が広がっていました。


「タイルベンチ」
タイルメーカーさんが作られたものや、アーティストとのコラボ作品まで。いろんなデザイン、 形もいろいろ。タイルのベンチやテーブルがずらりと並ぶコーナーもあり、みなさんベンチに座って食事や会話を楽しまれていました。(そこも人が多すぎて、写真撮れず…)

こんなかわいいのもいました!しかしスゴイ…どうやって作ったんだろう…


「TILE DISCO」
夜には会場がタイルディスコに?! タイルでできたミラーボールとDJブース。


「TILE×WORKSHOP」
当日は、実際にタイルに触れ、タイルに親しむことのできるワークショップがたくさん!

「釉薬で絵を描こう」
釉薬を使ってタイルに絵を描くワークショップもあり、我が子も体験してきました。後日、実際に窯で焼いていただいたものを送っていただきました。自分だけの記念のタイルができました。ありがとうございます!


他にも、会場内には魅惑のタイル、タイル、タイル…のお祭りでした!

我が社も出店するということで撮影がてら伺ったのですが、まだまだ知らないたくさんのタイルを見ることができたのはもちろん、純粋に楽しめるイベントでした。ワークショップの参考にもなりました。(ときどきタイルパークでも「タイルマルシェ」というイベントをやっていますので、こちらもよろしくお願いします)

想像以上の人気で多くの方に買っていただいた「タイルノオサラ」。
近いうちに、タイルパークでも販売を予定しております。ただいま準備を進めておりますので、もうしばらくお待ちください…。InstagramTwitterでもお知らせしますので、チェックしていてくださいね!

こちらの渋い色、釉薬の出具合が激しめのものが人気だったそうですよ。個体差がかなりあるので、そこがまた魅力で面白いですよね。ぜひお楽しみに!


タイル通販「タイルパーク」
https://tile-park.com

■お問い合わせ■
メール shop@tile-park.com
お電話 0120-122-368
(営業時間:土日祝除く9:00~17:00)

SDGsに対する取り組み

T2の吉野です。 弊社もSDGs 「持続可能な世界」 の目標に向け、 商品開発にこの考え方を取り入れていこうと色々試案しています。 その中のひとつが『テラゾー』です。『テラゾー』とは、簡単に言えば人造大理石。左官の技術です。石などの骨材をセメントに混ぜ込んで硬化後に表面を磨き上げたものですね。弊社の製造ラインでどうしても出てしまう廃棄タイルや釉薬の残留物。これらを骨材として使ってテストしてみました。

廃棄タイル
レンガ商品の端材
釉薬の残留物

廃棄タイルとレンガの端材は細かく粉砕して使用。釉薬は乾燥させたものを細かく粉砕後に少し低い温度で焼成することで、まるで本物の砂利のようになります。

廃棄タイルを砕いたもの
釉薬の残留物(焼成後)

下記が実際にテラゾーに加工したものです(骨材として普通の砂利も加えています)写真だと少しわかりずらいですが、業社さんに鏡面磨きして戴いたものは凄くスベスベしています。荒磨きは私が加工したもの。洗い出し風加工も業者さんに磨いて戴いたものです。

鏡面磨き
荒磨き
洗い出し風加工

このように色々試しています。商品化するときはタイルのようにユニット化?になるのでしょうか。それとも材料として提供する形になるのでしょうか。釉薬の残留物を焼成したものをテラゾーの骨材や、お庭に使う砂利の代わりとして販売するのも悪くないかもしれません。『コスト』と『商品としての魅力』のバランスの問題ですね。まだまだテストと話し合いが必要です。

オーストラリア 施工例

MOTO-4

今回はオーストラリアのお客さんがインスタにアップされている事例を紹介します。このお客様は、メルボルンの中心にあるタイルショップで、世界中の綺麗なタイルを販売しています。
こちらのお客さまは2014年にCERSAIEで会って以来の付き合いです。

MOTO−4

続いてチャットです。こちらもネービー系。
この色は人気のようです。

CH-472-3

メルボルンはとても綺麗な街です。そしてうまいワインもあります。コロナが落ち着いたらまたお客さま訪問を再開したいです。

価格改定のお知らせ

平素は格別のお引き立て、ご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
さて近年世界を取り巻く様々な情勢の影響により、私どもタイル製造業の状況にも大きな変化を起こしております。タイル生産に欠かせない原料費(土と釉薬)、製造経費(燃料、電気、カートン)、その他各種資材の高騰、特にタイルの青色・赤色の発色を作るための金属化合物や、ヘリテイジ等のガラス釉薬に使用するリチウムは、業界の予想を超える過去に類を見ない高騰となっております。またそれらに加え、輸入商材については為替変動の影響による仕入れ価格の大幅な上昇も発生しております。
このような状況下において、弊社でも様々なコストダウンの努力をおこなってまいりましたが、残念ながら企業努力のみでは現行の価格維持が困難な状況となりました。
そのため誠に心苦しくはございますが、2023 年1 月より商品価格ならびに配送料金を改定させて頂きます。度重なる値上げによりお客様にご不便・ご迷惑をお掛け致しますこと心よりお詫び申し上げると共に、この度の価格改定へのご理解を賜りますよう、何卒お願いを申し上げます。

改定の詳細はこちらをご覧ください。(PDFファイル)

商品改廃・仕様変更情報(11月2日更新)

「タイルパーク2022年版カタログ」掲載商品の一部につきまして、内容の訂正や廃番となっているものがございます。
誠にご迷惑をお掛けいたしますが、お手持ちのカタログを訂正の上ご使用くださいますようお願い申し上げます。
なお廃番の商品につきましては、オンラインショップで販売中の在庫が無くなり次第終了となり、再入荷はございませんのでご了承願います。


p.15 ヘリテイジ:以下の形状は順次生産終了となります。
・2323
・delle
・lambda p.36 大観:全色廃番 p.68 ベベル:DO-227 廃番 p.113 ロッカ-メタル:全色廃番 p.120 パフューム:PESC-04 廃番 p.123 ルーチェ:全色廃番 p.125 レジーア-100角:全色廃番 p.133 ボーダーC:大観用(TAI-1-C~4-C) 廃番 p.161 ハロン湾:JKC-1、3のみ、現在のロットが24枚/ケースとなっております。 p.168 スーベニア:目地共寸法が293x296mmに変更されております。 p.272 ブラックベースモザイク:BBF-203、BBH-503 廃番 p.278 トレジャー:TRE-121AS、TRE-123CO 廃番
常時改訂の可能性がございます。商品の最新情報はオンラインショップでご確認ください。

11月開催 タイル百年祭

【岐阜県多治見市】タイルと呼ばれるようになって100年。「タイル百年祭」開催!

こんにちは、T2の冨田です。
今年も残すところ僅かとなってまいりました。タイルの名称が統一されて100周年、本年は様々なイベントが行われてきました。そのクライマックスにふさわしいイベントが今週末開催予定です!

11月5日(土)、6日(日)セラミックパークminoにてタイル名称統一100周年にちなみ第2回セラミックバレー展を
「タイル100年祭 TILE CENTENARY FESTIVAL」として、タイルのイベントが行われます。

こちらに我が社も参加させていただくことになりました!
せっかくの機会なのでオサラを出してみよう、どうせなら他の雑貨も何かだしてみよう! ということで、突貫ではありますが現在いくらか雑貨を作成しております。
私はアクセサリーを担当することになりました。
お祭りまで一週間をきり、毎日時間に追われながらもせっせと勤しんでおります!

作りかけの写真ですが、担当雑貨について少しご紹介させていただきます。

今回ご提案させていただくアクセサリーは「Hers」という名前をつけました。
ヘリテイジのようなカスタマイズ型のタイル雑貨はどうであろうかという提案です。
名前はヘリテイジの仕様を流用することを想定して「heritage」の頭をもじっています。
また着飾られることで、彼女のもの(hers)になりたい、あなただけのものになりたい、そんな愛着の湧くものがつくれたらなあという思いで仮称しました。

コンセプトとしては、タイルの魅力を伝えること。
タイルらしさのあるベーシックな形状、釉薬を活かす面状をそれぞれの形状に落とし込む、そして釉薬のバリエーションで魅せる。
(とまあ色々考えていたことはあったのですが、正直まだまだ削り出し段階です、、そして走りすぎて時々脱線してしまったりもしています、、)

アクセサリーは同じサイズでも用途にバリエーションを持たせられるので、 形状、色、用途を選べるヘリテイジのようなセミオーダー型にしてみたら楽しそうだなあとか考えています。(まだ私の妄想段階ですが、、)

先にお伝えしたように今回雑貨を作る中でも、タイルを身近に感じてもらうこと、タイルの魅力が伝えられることを主軸に企画しております。

手作りには手作りにしかできない良さがありますが、逆も然り、タイルの無機質さもとても素敵だと思います。 テトラポッドとか、ブロック塀とか、工業製品だって、あの連続性も、冷たさも、とても美しいと思うんです。
そんなタイルの持ち味を活かせるような手仕事を掛け合わせられたらなあと、そんな仕事ができたらなあと思いながら日々精進しております。

開発中の商品へご感想ご意見等ありましたらぜひお聞かせいただけるとうれしいです。
完成したアクセサリーはタイルパークのインスタグラムでも紹介していただける予定です。

セラミックバレー展には我々も社のブースに滞在しております。
お越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。

スタッフのイチ押しタイル!

11月に入りました。最近急に寒くなりましたね・・
そんな寒さを吹き飛ばしてくれるような(?)TILEPARKスタッフイチ押しの、今ホットなタイルをご紹介します!!

まずはモザリア

モザリア M7532P0 / 300x75mm

スタッフの声:「今流行っている色と形で、おすすめです。
流行りといえど、飽きのこないカラーバリエーションで、7色と豊富。
大きなサイズで掃除もしやすい。 大きいわりに比較的軽いです。」

次にブラックベースモザイク

ブラックベースモザイク BBF-208 /25角

スタッフの声:「色のバリエーション、用途の幅広さ、生産力など、デザインと技術の独自性が揃っていて隙がない!
目立たないが飽きも来ず、安定した人気が長年タイルパークを支えている。」

最後に組絵

組絵 – 層紋soumon so1-MB / Matte Black

スタッフの声:「色展開、面状どちらも種類が多い。
お客様の組み合わせ次第で様々なデザインが可能になるので面白いと思います。」

いかがでしたでしょうか。
タイルパークで日頃タイルをみているスタッフだからこそ、イチ押ししたいタイルがたくさんあるんです。(もちろんどのタイルも魅力的ですが)
また第二弾もあるかも・・??お楽しみに!!