ニューヨークだより 第22回:Oxido

取材:2016年  写真/記事:玲・ジェンザーノ   

ニューヨークフラットアイアン地区のエリアにあるモダンなメキシカンレストランOxidoのご紹介です。

この地区の名前にも使われているフラットアイアンビルディングは1902年に完成し、100年以上経った今もこのエリアのランドマークとしてそびえ立っています。有名な建物ですが、華奢なイメージなので毎回歩いているとケーキの細切りのように見えてくるので不思議です。

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*フラットアイアンの写真はお借りしてきました*

レストランはフラットアイアンビルディングから歩いて5分ほどの賑やかな通りに面しています。

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なんとこちら中に入ると細長い店内には斜めのタイルが壁一面に貼られています。天井にも斜めに木材が内装として使われています。タイル自体はシンプルで以前見たことがあるのですが、こんな風に斜めに貼られているのは面白いですね。

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入り口から見た写真

タイルの色は入り口と奥のカウンタースペースではタイルの色の配色が違い、奥は黒が多めに入り口付近は黒を少なくグラデーションにし、テラコッタ・白・ピンクなどの明るい色を使い奥行き感を出しています。

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奥から見た写真
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入り口側の様子

色自体はテラコッタやピンクなどなかなかチャレンジングな色が使われていますが、メキシコのイメージにはぴったりです。例えばモノトーンやブルーなんかに変えて使っても存在感のある内装になりそう!

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中心部分

奥のカウンターエリアには定番のサブウェイタイルが使われています。メニューもお茶目な牛のイラストレーションとカラフルな配色が使われています。ジャンクな感じにならずグラフィックに仕上がっています。

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ちょっと一息つきたかったので簡単にスナックをオーダーしたのですが、バックのデザインも可愛いです。ニューヨークのレストランでは食べきれなかった分の持ち帰りや、テイクアウトがとてもポピュラーなので、お店のデザインに合わせたバックやパンフレットが一緒にデザインされているのが楽しいですね。

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入り口にある電球のような照明もいい味出しています。今年のホームインテリアのトレンドとしてインパクトやちょっとこだわりのある照明が流行しているので、このようなシンプルかつデザイン性のある照明は素敵ですね。

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ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

壁一面に、お行儀よく横一列でピシッと貼るのではなく、色を変えたりナナメにしたりと、まるで絵画のように貼られたレトロなタイル。日本だと昭和ごろに設計された劇場のロビーとかに貼られているイメージがありますよね。色合いも、かつての日本ではよく見られたタイプのカラーですが、近頃はちょっぴり敬遠されがち。でもここではお店のイメージとよく合っててとても効果的に使われています。レポの中で玲さんが書いていますが、空間のイメージに合わせて落ち着いた色を中心にしてみたら、同じ貼り方でもかなり雰囲気が変わって見えそうですね。

ちなみに、アメリカのタイル販売会社の方曰く「日本はなんでも白目地・黒目地で済ませすぎ!もっと空間とタイルを調和させるベストな目地色を選ばなきゃ!」だそう。そういえばこのOxidoでも、よ~く見るとややオレンジよりのブラウン目地を使っていますね。


この内装イメージにピッタリのタイルはこちら

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★サブウェイ

通常の白はもちろん、ちょっとレトロなグリーン、ブラック、レッド等、カラーバリエーションも豊富なサブウェイ。組み合わせ方次第では「Oxido」のような動きのある壁面表現も可能に。


====お店情報====

Oxido
18 W 23rd St, New York, NY 10010

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ブルーのタイル 試作

まだまだブルーにこだわっています。世界にはいろんなタイルがあります。しかしほとんどは石をモチーフにしたナチュラル色を追及されています。その中であえてブルーにこだわりたいのです。タイルにはいろんなライバルがいます。天然石材、ガラス、コンクリート、金属、木材などあげればきりがありません。その戦いの中でタイルが勝つには、特徴を生かしとことん追求することが必要です。

トンネル窯で20時間以上かけ、最高温度1250℃まで焼ききるそのエネルギーから出る美しい色。いろんな色がありますが、やはりブルーは一番です。コバルトをいろんなその他の金属と混ぜ合わせ、ガラスのように溶かすものや、少しマットに仕上げるもの。奥は本当に深いです。今回はその試作を少し紹介します。

同じ色でも形や表面の模様で変わったものに見えます。

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製品化までは長い道のりですが、こんな風に試作を繰り返しタイルは商品化されていきます。