いつもタイルパークをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
現在、天候などによる交通事情により、日本海側や九州地方などにおいてお荷物の配送遅延が発生している地域が ございます。
お客様にはご不便・ご迷惑をお掛け致しますが、何とぞご了承いただきますよう お願い申し上げます。
出荷済みのお荷物の配送状況については、発送完了時にお送りしているメールに記載のお問い合わせ番号で各運送会社の追跡サービスからご確認ください。
▼西濃運輸
https://track.seino.co.jp/kamotsu/GempyoNoShokai.do
▼日本郵便
https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/input
月別アーカイブ: 2024年1月
タイルづくりの現場から 施釉編
わたしたちがつくるタイル、そのつくっている現場の日常を、写真、動画を交えながら、工程を追って順にご紹介しています。
第3回目は、「施釉」工程。
タイルの色付け、釉薬の掛け合わせでできる繊細な色表現に着目します。
(第2回「成形編」はこちら)
タイルは「施釉」と「無釉」、この2つのタイプにわけられます。
タイル表面の釉薬(うわぐすり)の有無による違いで、表面に釉薬が施されているものを「施釉タイル」、釉薬を施さず、素地がそのまま表面となるものを「無釉タイル」といいます。
タイルパークで取り扱っているタイルのほとんどが「施釉タイル」。
施釉により色、色むら、また模様をつけたり、ツヤや光沢をだしたりと、実に様々な質感を表現することができるのです。
さて、工場ではいったいどのようにして、タイルに色をつけているのでしょうか。
プレス機で成形されたタイルの素地に、泥状の釉薬をスプレーしていきます。1つのライン上に、3か所の施釉ブースが設置されています。
こちらが施釉ブース。この写真は点検中で扉が開いていますが、この中をタイルが通っていきます。
このスプレーを使い、綿密に計算・調合した釉薬をかけることで、タイルの顔を表情豊かにつくっていきます。
たっぷりの美しい艶をもつもの
きらきらと光るラスター
はたまた、ツヤをおさえ、しっとりと上品でマットな質感のもの。
プレーンでパキッとしたカラーのものあれば
淡くやさしい発色のもの
もわもわっとした模様や、細かな斑点模様。
繊細な結晶もあれば、花を咲かせたような大胆な結晶がみられるものもあります。
ここに載せた色に特徴あるタイルは、ほんの一部。TNの工場では、同じ製品でも一枚一枚が違う顔をみせる、そんな焼き物らしさ溢れるタイルをたくさんつくっています。
しかし焼かれる前のタイルは、どれもとても、地味…。
こんなドロドロの、決してキレイとは言い難いものをスプレーで吹きつけて、まさかあんな美しいタイルが焼き上がるとは、想像もつきません。
撮影時に施釉していたのは、「帯」というタイルの、赤(OB-40ENJI)。
タイル素地にまず、一度目の施釉で「化粧掛け」をします。動画にもありますが白っぽい釉薬です。きれいな赤を引き出すために、表面にまんべんなくベースメイクをしてあげます。
二度目の施釉では、ココアのような茶色っぽい釉薬を。こちらも表面全体に均一に掛けていきます。
なんということでしょう。。。
一昼夜じっくりと時間をかけて焼きあげると、こんな魅力的な色のタイルができあがりました。
「帯」には、黒(KESHIZUMI)、金(KOGANE)、青(GUNJYO)、赤(ENJI)の4色があります。見た感じは金色が一番ゴージャスな感じがしますが、実はこの赤が一番高価。釉薬の原料の価格が高いのです。。。
ちなみに、施釉直後に白っぽかったタイルは、こんな青に焼き上がってきました↓ ↓ ↓
このパキっとしたカラーのタイルは、施釉は2回、どちらも全面に均一に掛ける方法でした。
施釉方法に特徴のあるタイルは、斑点状にかけたり、グラデーションになるようにしたりと、スプレーを調整して変化をつけます。
3つの施釉ブースで、「斑点 → グラデ → 全面」のようにしたり、「斑点 → 斑点 → 斑点」にしたりもあるそう。
さらには、ライン上で3回+加えて手作業でもう1回など、手作業の工程を挟むものもあります。機械だけでは出せない表情は、人の手を加えてあげることが必要。クラフト感のあるタイルになります。
均一なカラーのタイルと、色むらやいろいろな模様のあるタイル。
どちらが難しいのか?と聞いてみると、答えは「どちらも難しい」とのこと。均一のカラーでも、100%のできのものあれば、ときには50%のものもでてしまうそう。
それほどに、釉薬の調整はとても難しく、長年の経験から得た知識と、熟練した技術が必要になるのだと感じました。
タイルは “焼き物” 。
窯に入れる前と後では、まったく違う色にかわる。そこがまたおもしろく、魅力的。
焼きの「焼成」工程については、また次回以降にお伝えします。
▼ 過去のブログはこちらから
第1回「原料編」
https://tile-park.com/blog/detail/26799
第2回「成形編」
https://tile-park.com/blog/detail/27124
成形【番外編】「タタラ成形」
https://tile-park.com/blog/detail/27504
Tile Manufacturing Factory by TN Corporation (タイル工場 ダイジェスト)
台湾でのタイルパークの活動
タイルパークの林です。
今回は久しぶりに台湾タイルパークについて報告します。
台湾にはタイルパークの代理店があり、インテリアタイルが多く出荷されています。そこで、少しずつ名前が広がり始めている状況を報告します。
まずは昨年12月に台北で行われた展示会「台北国際建築建材産品展」から報告します。
この展示会は、全国タイル工業組合のメンバーで参加しました。パネルだけで展示する会社と小さなブースで展示する会社がありました。TNはブース展示です。
多くのお客様が来場され、大変なにぎあいでした。
このように展示会で地道に商品を宣伝するのも重要な活動です。
次にタイルパーク商品の施工現場を紹介します。
最初は地下鉄中山駅の改札で使われた「余白」です。
台湾で移動するときに多く使われる中山駅ですが、その改札の横に使用されています。馴染みのタイルを台湾で改めて見ると感動です。
続いて新北市にある高級食材バイキングのレストランです。ビルの最上階にあり、大変な人気店で、予約を取るのに代理店の方が800回も電話をしてくれたそうです。
ここでは海鮮(かに、刺身、アワビ、寿司など)肉(ステーキ、スペアリブなど)他にも天ぷらやデザートも美味しいです。そのレストランでも「余白」が使用されました。
皆で写真を撮りました。
左手前は台湾代理店の社長。よく見るとタイルパークのロゴ入りポロシャツを着て見えます。左奥はマレーシアの代理店ピーターさん。
国際色豊かなディナーでした。
最後に番外編です。
展示会の期間中、苦労するのは昼食です。高くてまずく混雑している会場内の飲食コーナーには苦労します。
今回は会場を抜け出し、外で食べることにしました。そこで発見したのが「八方運集」です。初めて入り、頼み方もわかりませんでしたが、多くのお客さんで賑わっていたので、勇気を出して入ることにしました。
結論から言うと「安くてうまい」店です。現地駐在員にその後聞いてみると、大変評判の良い店のようです。
安くてうまく、お茶も甘くて美味しかったです。
私は翌日も一人で食べに行きました。
台北市内には何店舗かあるそうです。食事で迷った時は挑戦してみてください。
最後は少し話がずれましたが、このように台湾でもタイルパークの活動は広がっています。現在アジア中にタイルパークを広げようと考えて活動を展開しています。アジアのいろんな街でタイルパークの商品を見れる日が来ることを楽しみにしています。