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色の履歴 test

〈2025年12月16日 更新〉

新たな釉薬調合で得た、色の一覧です。
常時更新していきます。
欲しい色がある方はno.でお問い合わせください。

釉薬の色の裏の話…その3 「黄色や赤のタイルが少ない理由」

タイルを選ぶとき、まずは「色」、で探すという方が多いと思います。

「タイルの色」=「釉薬(ゆうやく)」
焼き物であるタイルの色は、とても細かな釉薬の調合によってうまれます。
このブログでは、日々のタイルづくりでおきている色開発の舞台裏を、何回かにわたってご紹介しています。

前回のお話はこちらから >>>「タイルの美しい結晶は、釉薬技術の結晶」

タイルカラー見本

求めている理想の色と形。
100%これだ!というタイルをみつけるのは、なかなか難しいかと思います。

パラパラとカタログをめくりながらタイルを探していて、

「このグリーンのタイルがいいのだけど、100角サイズはないの?」
「細い20mm幅くらいのボーダーの白、形はこれがいいんだけどツヤがないものが欲しいな…」


というようなことが、多々あるのではないでしょうか…。

日々のお客様からいただくお問合せのなかで、先日
「この写真にあるようなイメージの、黄色のタイルが欲しい」
というお話をいただきました。

いただいた1枚の写真は、ディスプレイのデザインイメージで、とても鮮やかな黄色で装飾されたもの。
タイルパークでは、暖色系のタイルが少なく、ザ・黄色!というようなタイルが残念ながらほとんどありません。

タイルパークのWebサイトでは、サイドメニューから色を絞って商品を検索することができるのですが、イエローとオレンジに絞ってスマホで商品検索してみると、、、

ブラウンよりのガラスタイルとか(黄色のパーツが含まれている)、ミックスカラーのものがでてきますが、パキっとした黄色はサブウェイタイルとアクセントボーダーのみ。

彩度控えめで落ち着きのあるカラーや、ほどよく幅をもたせたミックスカラーはあわせやすく、様々なシーンで取り入れられニーズも多い。
その一方で、主張の強いはっきりとしたカラーは、使い方が限られてしまうため、ラインナップが少ない…。

赤やオレンジ色のタイル
タイルパークで取り扱っている赤やオレンジ色のタイル(写真奥はガラスタイル)

既存の商品ではご提案できるものがなく、今回は特注で製作することになりました。
送っていただいた1枚の写真と1枚のサンプルを頼りに、黄色のタイルを作っていきます。
黄色といっても、もう少しだけ山吹色寄りでしょうか。少しだけ赤みを帯びた色。でも、かすかにくすみも感じるような。

黄 色 = Y100+M0~10
山吹色 = Y100+M20~25

この間くらいで、少し+ C か?

私はパンフレットなど主に紙媒体の制作をしていたので、どうしても色をCMYKで考えしまいます。印刷で使われる、C=シアン、M=マゼンタ、Y=イエロー、K=ブラック(スミ=墨と呼ぶ)です。

タイルパークの既存商品には山吹色はないのですが、もうちょっとオレンジよりの色ならあります。

既存のオレンジ色のタイル

このタイルの色が、Y100+M40~45ぐらいの色でしょうか。これではだいぶ濃すぎます。

見本カラーチップ

カラーチップにあるこの黄色ともまた少し違います。隣の黄色は明るすぎます。
サブウェイの明るい黄色と、このタイルの間の色、でももうちょっと赤み控えめの黄色寄りを目指します。

カラフルな釉薬の材料

調合を少しずつ変えて、いろんな黄色を作っていきます。
知識豊富な釉薬マイスターが原料の細かな配合を算出、それをもとにカラーブレンダーと呼ばれるスタッフ達が細かく調合、割合を変えて何パターンもつくります。
イエロー、オレンジ系の顔料だけでも、いろんなメーカーさんから取り寄せ、何種類もあります。明るいもの、赤みの強いもの、また土に練り込み用に使うものなど。

スプレーガンを使い施釉したものを、実際に窯で焼き上げ、何枚か「見本焼き」タイルをつくります。

濃いの、薄いの、いろいろでています。

黄色タイルの試作

素地、「きじ」と読みますが、タイルそのものの土の色が、いただいた見本と、通常タイルパークで使用するものとで、だいぶ違っています。この素地の色、陶土の種類も、焼き上がりの発色に大きく影響してきます。

見本との素地の違い
左の見本(赤い土でせっ器質)とタイルパークで通常使う素地とは違う

見本はちょっと温かみのある色の赤っぽい土でした。写真のように並べて比べてみると、全然違う。色も違えば、土に含まれる成分も違います。材質が違えば、焼成温度も異なります。
かける釉薬が同じでも、素地が違えば出来上がりも全く変わってきてしまいます。言い換えると、素地が違えば、釉薬もそれに合わせたものを選んで使わなければならないということ。

なので、そもそもの原料となる土から変えてみたり、下掛け、お化粧でいえばカバー力のある下地クリームでベースを整える、みたいに、目的の色を出すための美しい土台づくり用に「下掛け」の釉薬を工夫してみたり、もしくは「上掛け」を変えてみたり。

あと、かける釉薬の量=「釉薬の厚み」による発色の違いもあります。釉薬が薄すぎると素地が透けたり、土の成分の影響を受けやすく、釉薬の本来の発色がでない場合もあるそう。

さきほどの施釉の動画で、施釉後にタイルの重さを量っているのは、どれだけ施釉したのか、その釉薬の厚みを重さでしっかりと確認するため。
いろんな知識と経験をいかし、希望の色に焼き上がるよう、細かな調整をして近づけていきます。

見本が焼き上がり、2パターンをお客様に提出しました。
タイル下半分の色がないところは、上掛けのツヤ出し用の透明釉だけの状態のもの。質感を出す為の工夫のひとつ。

色味はOK、もう少し色むら感が欲しいとのこと。ハンドメイドタイルのような、ゆらぎのある色むら。
もともといただいていた見本のタイルは、完全なフラットではなく、表面にわずかに凹凸のある面状で手作りの風合いがありました。
そこで、もともとある「ホワイトシリーズ」というタイルの「ディンプル面」の金型を使って成形した素地を使うことにしました。

この面状×さきほどの黄色で、2回目の見本焼きを提出。

2回目に提出した見本焼き

こちらでOKをいただきました!これでやっと本生産に入ります。

上の動画は、実際の生産時のものです。
600tプレス機で成形するところから、施釉されている場面。このタイルの施釉は2回(ものによっては3回の場合もある)、バケツに入った黄色のドロドロが釉薬です。1回目のほうが濃い黄色、二回目がちょっとグレーっぽい感じでした。
さきほども少しふれましたが、今回は上掛け釉薬でツヤや質感を与えています。
決してキレイとは言えない地味な色ですが、これが、焼き上げると美しいツヤを生み出すので、不思議です。

ときどき工場の様子を見学しに行きますが、釉薬はグレーや白っぽいものや、赤茶色が多く、焼き上がりの色とは無関係なイメージでしたが、今回は黄色っぽくて、焼き上がりの色と結びつきます。
それは焼成後の安定した発色を求め、黄色の顔料を多く添加しているから。

伝統的な釉薬においては、暖色系の発色には高度な技術と経験が求められることが多いとのこと。近年では、安全性の高い無機顔料や、焼成条件に左右されにくいタイプの釉薬も開発されているそうで、安定した色を得るために、積極的に取り入れています。

しかし、顔料としての黄色は、他の色に比べて隠蔽力(下地を覆い隠す力)や着色力が低いものが多く、他の色の顔料と混合した場合、ごく少量の他の色によって簡単に色が支配されてしまい、鮮やかな黄色を維持するのが難しいようです。絵の具の黄色に何かを混ぜた感じ?でなんとなく想像がつきます。

高価な色
釉薬マイスターに高い色を教えてもらいました…

暖色系は難しい、そしてさらには原材料も高い!
鮮やかな黄色やオレンジ、赤、きれいな青(瑠璃色)も原料がお高いとのこと…。
しかも、添加量を多くしないとキレイな色が出ないということで、とっても原価が上がってしまいます。

オレンジだけ高い商品
南天」のなかで一番高価なオレンジ色

というわけで、数少ない暖色系の既存商品のなかでも、黄色・オレンジ系だけものすごく高かったりします。
南天(旧品名:プランク)は、ラスター釉をほどこして二度焼きするので、ラスター(パールのような特徴ある光沢と輝き)カラーは値段があがり、なかでもオレンジ(黄色)は、白の3倍以上のお値段になってしまいます…。


さて、納品するタイルが、一昼夜かけてやっと窯からでてきました。

焼き上がった黄色のタイル

ご注文数より多めに作るので(万一の破損などを考慮)、ちょっと何枚かもらってきて並べてみました。

夕方近くの太陽光が入る場所で撮ったので、前出の写真(夜間の室内、蛍光灯の下で撮ったもの)よりかなりオレンジ色っぽく写っていますが…。ディンプル面で光を反射、鮮やかな黄色のタイルが焼き上がりました。

屋外で見た黄色のタイル

こちらはお天気のよい午前中、太陽の下で撮ったものです。

原料となる土、形、面状、そこに色を施し、焼成。長い道のりを経て、やっとタイルができあがります。
無事にお客様のご希望するタイルが焼き上がり、出荷されるときはホッとし、またうれしさもひとしお。。。


最近では、釉薬の調色技術をいかし、お客様のご希望の色のタイルをつくることに力をいれており、特注タイルとしてご注文をお請けしています 。
特注といっても、変わった形や300角以上の大きなタイルなど、金型がないような形状のものは、金型からつくらないといけません。ものによってはできないこともないのですが(大判は不可…)、時間も金額もかなりかかってしまい、すべてをお請けすることは難しい。

タイルパークにある形状
タイルパークにあるいろいろな形状、面状(全てではありません)

まずは、工場に今ある金型を使ってできる形状で、「タイルパーク」の商品ラインナップにはない「色」を、お客さまが「欲しい色」を、調色技術をいかして実現していこうというものです。

THE ONE TILE」と名付けたこのカスタムタイル事業。
GLAZE LAB(釉薬開発)
少ロット生産体制(1㎡から対応可能)
伴走型アシスト(タイルに詳しいスタッフによるサポート)
の3つを軸に、お客さまのご希望に応じた色、形、質感のタイルを実現していきます。

鮮やかな黄色やオレンジ、赤、商品としては少ないだけで、ご希望があればお作りできます(原料が高い分、他の色よりも価格が高くなる場合がありますことをご了承ください…)。ピンク色のタイルも、最近よくお問い合わせをいただきますよ。
欲しい色がない、この形でこの色が欲しい、 などなど… ぜひ一度、ご相談ください。


カスタムタイル事業「THE ONE TILE」、来週開催予定の「BAMBOO EXPO」でも展示、ご紹介いたします。皆様のご来場をお待ちしております。

BAMBOOEXPO

BAMBOO EXPO 24 開催概要
会期:2025年12月11日(木)、12日(金)
時間:11:00~20:00
会場:東京都立産業貿易センター 浜松町館〈5F〉展示ホール
ブースNo.:A-2
https://bamboo-expo.jp/


この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
カタログやコンテンツ記事などの各種広報物作成を担当。出版・制作会社を経て、転居を機にタイル業界へ。タイルの魅力を模索中。


■関連商品のご紹介■

ミッドセンチュリー

ミッドセンチュリー
途中で紹介したオレンジ色のタイル。全4色で、ブルーグリーンが人気ですが、オレンジも可愛い!
4月から値上げ予定。急げ!!

→「ミッドセンチュリー」(LM-3)を見る


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無料タイルサンプル請求
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よくある質問
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釉薬の色の裏の話…その2 「タイルの美しい結晶は、釉薬技術の結晶」

タイルを選ぶとき、まずは「色」、で探すという方が多いと思います。

「タイルの色」=「釉薬(ゆうやく)」
日々タイルをつくっているなかでおきていること、色の開発の舞台裏を、何回かにわたってご紹介しています。

今回は、キラキラとした「結晶」の話。
前回は遠くからでもパッと目につく綺麗な「サーモンピンク」色の話題でしたが、結晶は、言われなければ気付かないようなとても細かなもの…。

前回の記事はこちらから >>>「サーモンピンクとバクテリア」

釉薬の結晶が出たタイル
釉薬の結晶が出たタイル
キラキラした結晶だが、角度によってはあまり見えない奥ゆかしさも…

結晶といえば、思いつくのは雪…ですが、焼き物であるタイルにも、近づいてよく見てみると、とても魅力的な結晶がみえるものがあります。
この結晶を綺麗に出すのは、とても難しいのだとか…


カタログ制作時や、Webサイトの商品の紹介文を書くときに、
「釉薬の結晶による色むらがあります」
「釉薬の結晶による模様がランダムに入ります」

というような説明を入れることがあります。

結晶は、焼き物タイルの特徴の一つであり、そのタイルの魅力としてピックアップするワードです。

先日、釉薬の調合室を訪ねると、メタリックな金色や、ブロンズにところどころ青サビが出たようなエイジング感がある色のタイルが何枚も並んでいました。

ブロンズ色のタイルの試作
結晶を出すには、マンガンや亜鉛といった金属を使ったりするのだとか

これは、「神楽」=かぐら、という荘厳な響きの名前のタイルです。
在庫が少なくなり、追加生産にあたり釉薬の再調整をしている最中でした。

この「神楽」には3つの面状があるのですが、表面に少しだけ窪んだカーブのついた「KOMI-1」(以下:小径面)、これがとくに難しいようで…。

ブロンズ色のタイルの試作
色むらの違いが強く出てしまった試作。下は神楽のスジ面(BYB-1)

結晶の出方に、すごくムラがあります。
出方、と一口に言っても、
結晶の大きさ、出る密集度、出る範囲、出る方向
いろいろあります。それが表にくっきりと出てしまう、つるんとした表面の小径面。

これは試作なので、実際とは違う小さなタイルで仕上がり具合をみたものですが、1枚1枚キラキラ具合が違ってどれも魅力的。でも「神楽」という商品として求めているのは、下の写真のようなこんな色むらのもの。

神楽の小径面の色むらの方向

サーっと流れるような色むら。これを出すためには、釉薬の調合段階での細かな調整はもちろん、釉薬の量や吹き付ける方向、焼成時の温度管理や、窯内での台車のどの位置にのるか、トンネル窯を進んでいくときのタイルが並ぶ向きまでもが関係してくるのだとか。

トンネル窯内でのタイルの向き

まさか、タイルを置く向きまでもが、焼き上がりに影響しているとは…。まさに目からウロコ。

また、きれいな結晶を出すには、急激に冷やしてはダメ、とのこと。
工場の釉薬技術者に尋ねると、「徐冷」(業界での専門用語らしい)と呼ばれる温度帯があるそうで。高温での焼成後、時間をかけてゆっくりと温度を下げていく冷却方法で、この徐冷によって結晶の成長を促し、色や形、光沢といった表情豊かな 「釉調(ゆうちょう)」 を生み出すことができるということでした。

神楽のイメージ
3種類の「神楽」をミックス貼り

「トンネル窯」でじっくりと時間をかけて生み出される釉薬の結晶は、たくさんの知恵と釉薬技術が詰まった、努力の結晶なのですね。


結晶、結晶と言っていますが、いわゆる「結晶釉」を用いたものと、そうでないものがあるようです。わたしも、この記事を書くまで実はよくわかっていませんでした(お恥ずかしい限り…)。その辺の話は、また別の機会に触れたいと思います。

結晶のアップ
キラキラとした結晶がみえる「ぺルラ-リーフ」(RSM-3)

サンプル棚から、「結晶釉」を使ったタイルで、その結晶がすごく綺麗にでているものを持ってきました。
離れて正面からみただけですと、なかなかわかりにくいですが、近寄って光にあててみると、綺麗な虹色で、星のような形をした模様が見られるものもあります 。

こちらは10種の形状がある「ぺルラ」というシリーズで、3番色は、一見グレーっぽいのですが、このような結晶がみられます。(上の3つの写真の真ん中、六角形のタイルは「ぺルラ-クレスト」の3番色
実際に壁に張ると、結晶がみえるわけではないのですが、照明や、角度で見え方がすごく変化するので、とてもおもしろいですよ。

ぺルラ-テントの施工例
「ぺルラ-テント」の3番色TE-3と、アクセントにTE-4 (施工例「グラン姫路」詳細はこちら

照明効果で独特の表情を魅せてくれるので、店舗の壁面には、特におすすめです。ディスプレイ什器の装飾なんかにも。
サンプルを見て気に入ってくださり、住宅のキッチンに使っていただいた事例もあります。ホテルライクな洗面に、大胆に配置するのもいいですね。


後日、焼き上がって検査場にきていた「神楽」を見てきました。

ここでは商品として出荷される直前の、ユニット化された状態で縦・横寸法を測って検品中。もちろん色も確認。
色むらの大きなタイルは、特にチェックが難しい。
釉薬技術の結晶が、やっと出荷を迎えます。

トンネル窯の中で冷めていく過程でできる結晶。とてもコントロールの難しい、手のかかる製品。
ですが、上手く焼きあがるとすごく綺麗。
普段は見ることのできない製作背景に思いを馳せながら、結晶のみえるタイルを、 ぜひ近くで、ご覧になってみてください。


この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
カタログやコンテンツ記事などの各種広報物作成を担当。出版・制作会社を経て、転居を機にタイル業界へ。タイルの魅力を模索中。


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柊

柊(ひいらぎ)
ゆったりとした240×90mmサイズの内装タイル。
こだわりの白い土に繊細な淡い色、品のあるデザイン。
3番色は正面からだとグレーっぽいですが、いろんな角度から見ていただくとキラッとした結晶がわかりますよ!

→「柊」(PST-3)を見る

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よくある質問
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釉薬の色の裏の話…その1 「サーモンピンクとバクテリア」

工場の様子を紹介したブログ「タイルづくりの現場から」では、10回にわたり、タイル製造工場の様々な場面を写真や動画でお伝えしてきました。

その中で、スプレーで釉薬を吹き付ける「施釉」工程や、手作業での絵付けの様子などもご紹介しましたが、今回は「釉薬(ゆうやく)」=「タイルの色」にスポットをあててみたいと思います。
もう少し踏み込んだ、色の開発の裏側部分を、何回かにわたってご紹介していきたいと思います。

工場紹介ブログの一覧はこちらからご覧いただけます
「タイルづくりの現場から」
「施釉編」… https://tile-park.com/blog/detail/27860
「施釉【番外編】手で描く」… https://tile-park.com/blog/detail/29155

釉薬試作室
並んだ釉薬原料

わたしたちの工場には、「釉薬の開発」=「タイルの色」をつくる熟練の技術者がいます。また工場だけでなく、タイルパークの企画・デザイン室にも、陶芸の知識、技術をもったスタッフがいます。

少し前に、この「釉薬」の基本的な原料や調合の話、釉薬づくりの舞台裏をわかりやすくまとめたブログ、「釉薬とその原料・道具のはなし」は、その陶芸を学んできたスタッフが書いたもの。
焼き物に関する知識のない私にも、とてもわかりやすく、興味をもって読み進めることができました。先に読んでいただきたい内容になっていますので、ぜひご覧いただけたらと思います。
ブログ記事はこちら >>> 「釉薬とその原料・道具のはなし」

カラー試作タイル
何枚もテストを繰り返したカラー試作

プリントしたタイルとは違い、釉薬を施して(施釉といいます)窯で焼いた、焼き物タイルの色は、焼く前と後では全く違う色をしています。
焼く前は、白っぽいものや茶色っぽいものがほとんどで、とても地味。

施釉の流れ
試作では何パターンも調合し、水と合わせ撹拌、手で施釉
焼成前のタイルは地味
地味な色の、窯に入る前の順番待ちのタイルの列

9月のイタリアでの展示会「CERSAIE」に向け、オレンジがかったピンク色、サーモンピンクのタイルを作ることにしました。
ピンク色のタイルの、施釉後、窯に入れる前の状態がこちら。

これが本当にピンクになるのか?と、焼き物の知識のない私には、到底想像もできません。
さて、さきほどの白いタイル、焼き上がりはいかに…。

なんと可愛いサーモンピンク!
ですが、でもちょっと右側がブツブツ、ボコボコしてしまって何か変…。実はこれは失敗例。
なぜこうなったのか。それは、この異常な暑さも関係しているようで…

さきほどの焼く前の状態のものを、もう一度よく見てみると、表面の釉薬がヒビ割れて少し剥がれてしまっています。

ひび割れた施釉後のタイル

ヒビ割れた原因は、暑さのせいで増えすぎてしまった「バクテリア」が犯人のようでした。ヒビ割れたものを焼き上げるとあんな風になってしまうのです。

釉薬タンクの藻
炎天下に置かれた釉薬タンクに、藻が…!!

保管場所を追われ、屋外にずらりと並んだ釉薬タンク。例年にない異常なまでの猛暑の日々が続いたせいで、なんと藻が発生する事態に。
バクテリアが増えすぎて、進化して藻になってしまったようです。

バクテリア?!と聞くと、なんだか汚くて悪い菌みたいなイメージがありますが、金魚の水槽のコケを防いで水質を良くしてくれたりと、実は暮らしに役立つ、いい面もたくさん持っているよう。
焼き物でも、粘土の中のバクテリアは、土の熟成を促し成形しやすくするというような、いい影響を与えてくれる存在なのだそう。
粘土を寝かすことでバクテリアが活発になり、粘土の可塑性(かそせい=形のつくりやすさ)が向上することがあります。しかしその一方で、過度な繁殖や酸素不足によって、粘土が腐敗してしまうこともあるのだとか。

参考:陶磁器お役立ち情報 | 陶器・磁器・陶芸・うつわ・陶芸技法など「粘土を寝かせると良い理由」
https://touroji.com/manufacture/tuchinekase.html

適度なバクテリアは、焼き物であるタイルにとっても必要であり、いい関係を保つことが重要なのですが、増えすぎてしまって悪さをした結果がこれでした。
焼くときに釉薬は溶けて、ある程度は流れますが、小さな穴があいて点々ができたり、ひどいときにはさっきのように表面がボコボコとなった状態で焼き上がってしまう。

施釉した後に既にヒビ割れが出てダメだとわかるものもあれば、焼いてみないとわからないものもあったりと。

藻が生えてしまった釉薬は、泥状の液体の上をすくって水を切り新たな水と入れ替えれば、また状態が戻って使えるようになります。でも腐り具合がいき過ぎてしまうと廃棄せざるをえない場合も。一概には言えないようです。
(注:バクテリアは焼成によって死滅しますので、ご安心ください)


8月の暑い最中、バクテリアの悪さによる危機を乗り越え完成したサーモンピンクのタイル、グレーを合わせてパネルを仕上げました。

目地入れ前のパネル
こちらは目地入れ前
目地入れ後のパネル
目地入れ後の完成パネル

うねうねとした大きな筋面にツヤツヤのピンクがのって眩しいくらい。そこに合わせたのは相性の良いライトグレー、マットな質感で上品さをだし、ビビットなサーモンピンクを都会的なイメージに。

形状で増すツヤ感
形状で増すツヤ感。ツヤのピンクとマットなグレーが対照的

このタイルを作る切っ掛けとなったのが、今年の「ミラノサローネ」でした。
そこで目にしたテラコッタカラーとグレーの組み合わせ。レンガっぽい、落ち着いたトーンのくすんだ赤と、温かみのある土っぽいグレーの組み合わせが印象に残り、チェルサイエでの展示へ向けて構想を練り、いくつか新しいタイルを考えました。そのうちのひとつです。

そんなところから試作がはじまったこのタイル。
いままでのタイルパークにはない色。

さて、9月のイタリア「チェルサイエ」で、どんな風に見ていただけるでしょうか。

構想パネルその3
構想パネルその2

ピスタチオカラーのタイルや、温かみのあるミックスカラーのボーダーも、この繋がりで生まれたもの。

チェルサイエは今年で11回目の出展となります。いよいよ9月22日から開催です。

———————————————
タイルの国際見本市「CERSAIE」
Bologna-Italy    22-26 / 09 / 2025
「TN CORPORATION」
ブース番号: Hall 36 Stand C65
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この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
カタログやコンテンツ記事などの各種広報物作成を担当。出版・制作会社を経て、転居を機にタイル業界へ。タイルの魅力を模索中。


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断片の大きなスジ面

断片(だんぺん)
今年新たに2形状が仲間入り。フラット、レリーフ、スジ面などなど。組合せも楽しめるシリーズ。
この記事で紹介したのは、おおきなスジ面。いままでにないカラー(*試作段階です)は、とても新鮮!さて、チェルサイエでの反応はどうかな??

→「断片」を見る

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ボーダータイル×縦、ちょうどいい、白

シンプルな魅力で人気の、「白」のタイル。
正方形の白いタイルを以前にご紹介しましたが(ブログ記事はこちら)、それと並んで人気を二分するのが、細長いボーダータイプのもの。

白のボーダーいろいろ

ボーダータイルとは?
調べてみると、もともとは屋外壁で使われていたタイルの形、227×30mmの大きさがでてきます。そのサイズ感に、しっかりとした定義はないようで、細長い長方形のタイルを「ボーダータイル」としてタイルパークでも扱っています。

大きな白のボーダーいろいろ
手前の2つは240×40mm、中央5種が60mm、奥はもっと大きなサイズ
240mmの白のボーダー
左5種:240×60mm、右の2つは240×40mm
(左からフィンセントモット金木犀ぺルラ-リーフ21番エルサ(右上)南天(下))

なかでも240×60mmサイズ、少し大きめのものが種類豊富。白でも、真っ白、オフホワイト、温かみのあるクリーム系、少し青みがかったクールなグレー寄り、いろいろ揃っています。
白いタイルを集めたWEBブック「白タイル特集」でも、それぞれの特徴をまとめてご紹介していますので、ぜひご覧ください。

  WEBブック

上でご紹介したサイズのボーダータイル、それよりも一回り、いや二回り以上小さなボーダータイルがよく採用されています。
洗面台やニッチなどのちょっとした場所にも使いやすく、ユニットシートになっているので、施工もしやすいので、とても人気があります。

SOUVENIR-BELEM

なかでもこのスーベニアの白、発売から3年が経ちますが、今もなおすごく人気が高いタイルです。
1本の大きさは145×20mm、ちょうど手のひらサイズくらい。白といっても、真っ白ではなく、フチに濃いベージュっぽい色が出るように作られています。

SOUVENIR-BELEM 1シート
SOUVENIR-BELEM

表面が少しくぼんだカーブ状になっているので、こんな色の変化が出ます。ツヤっとよく光を反射するのも魅力です。どちらも、この形だからこそ生まれる、焼き物タイルらしい特徴です。

上の写真はCG合成画像なのですが…、
全面に張ってホテルライクな雰囲気に、またちょこっと一列使いでも素敵です。ただ、一列の場合は、上部の見切りの部分 (タイルの側面) の色が見えてしまいますのでご注意を。このタイルの場合はフチの部分もベージュなので、私としてはそこまで気にならないかなとも思うのですが(逆に焼き物らしさがあっていい!)、コーキングや見切り材を入れたり、造作棚やキャビネットでさりげなく隠すようにするものいいですね。

雰囲気に合わせて横 or 縦位置、小さめなのでアレンジしやすいですが、ここ数年は縦方向に張られている方を多く見ます。インスタグラムの投稿などでも、スーベニアを使っていただいている方をときどき見かけるのですが、なぜか実際の施工例写真をいただける機会に恵まれず。。。
完成後のお写真募集しております。ぜひご応募ください(ささやかながら謝礼もご用意しております)
「施工例のご応募」はこちらから >>> https://tile-park.com/example/apply_example


余白 YH-2

焼き物らしい白のボーダーというと、もう一つこの「余白」というタイルが浮かびます。少しみえる特徴ある釉薬の斑点模様が、和のテイスト。レトロな雰囲気があります。

YH-2 アップ

大きさは148×15mm、さきほどのスーベニアより少しほっそり、華奢な感じがします。ツヤを抑えたセミマットで、少し灰みがかった オフホワイト。

余白 横位置

こちらのタイルも白色は実際の施工例写真がなかったので、古民家風のカウンターに合成してみました。

縦配置もレトロな和の感じによく合っています。全面、2列、1列にもしてみましたが、壁の素材にもよりますが、1列の方がしっくりきました。一列だと、だいたい高さが30cm、洗面のバックスプラッシュ部分にもぴったりですね。


「余白」と同じ大きさで、もっとシンプルな白のボーダータイルが、今年2種類新しく仲間入りしました。

3つのボーダータイル
左奥:雫ボーダー SIZB-1、右奥:縄文ボーダー JOMB-1(比較で手前はスーベニア)

ツヤのある白「雫 ボーダー」、マットの白「縄文 ボーダー」です。どちらも、昨年発売のメインとなるタイル(雫はスジ面の97角縄文は長方形レリーフ)に、組み合わせて使えるようなシンプルなボーダータイルです。単品使いでも垂直のラインが美しい!ぜひチェックしてみてください。

他にも、
湿式製法でつくられた、シンプルながらひと味違う、風合い豊かなボーダータイル「北野」200×20mm

北野の白はツヤツヤとした感じはなく、手触りもツルツルというよりは、サラッとしています。

こちらは「ぺルラ-ライナー」240×20mm
もともとは、アクセント用に作られたボーダータイルですが、これを壁一面に張られるという方もいらっしゃいます。側面にも施釉されているので、貼り出し部分もきれいに仕上がるという利点も。

白ボーダーのサイズと品名

スーベニアや余白と比べると少し大きな北野やぺルラ-ライナーですが、右のタイルと違って、ユニット仕様になっておりませんのでご注意ください。
施工の難易度は高くなりますが、丁寧に仕上げていただければ、とても美しいラインがでて、上品で洗練された空間ができあがります。

たくさんの白のボーダーの中から、いくつかピックアップしてみましたが、形、色、ちょうどいいタイルは見つかりましたでしょうか。
ボーダーというと、 主に横方向に並んだ縞模様のイメージがありますが、ボーダータイルで検索すると、縦に配置したイメージがたくさん出てきます。縦に真っ直ぐに並んだ美しいラインに惹かれますが、なかには縦でもズラして張るパターンなんかも。
縦でも、もちろん横でも、その場所にあった素敵な白いボーダータイルを―。


この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
カタログやコンテンツ記事などの各種広報物作成を担当。出版・制作会社を経て、転居を機にタイル業界へ。タイルの魅力を模索中。


金木犀(きんもくせい)
冒頭の写真で240×60mmサイズのものをチラっとご紹介しましたが、こちらのタイルは倍の240×120mm のサイズもあります。写真のイメージはミックスして縦にズラして張ったイメージです。

→「金木犀」を見る

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立体的なタイルと、光と陰と、影?

連日の猛暑。
「日本一暑いまち」とも言われる岐阜県多治見市(かつて40.9度を観測)は、すぐお隣。この辺りはとても気温が上がりやすい地域で、タイルパークの工場も、窯の近くは50℃近くに。。。
あまりの暑さに日陰を選びながら歩く日々です。

今回は、立体的なタイルがつくりだす「光」と「陰」の部分に注目。
以前、ゆらぎのある面状のタイルをいくつかご紹介(→ブログはこちら)しました。緩やかな凹凸がある面状で、光を受けるときらきらとなるタイルです。
またそれとは違って、はっきりとしたラインで「陰」をつくるタイルをご紹介します。

立体的なタイル

タイルパークの工場でつくっている立体的なタイルといえば、真っ先に思い浮かべるのがこちら―

「ぺルラ」シリーズの2つのタイル。
六角形は「ぺルラ-クレスト」、長方形は「ぺルラ-テント」(いずれもカラー4番)。
山型の形状が、大胆なコントラストを生み出します。

クレストとテント
クレスト CRE-4と、テントのカラー(左から)TE-3、2、1番

動画のタイルも、クレストの4番カラー「CRE-4」で、渋いブラックとゴールドをランダムにミックスしています。

こちらは実際の施工例写真。周りの照明の色を拾って、虹色のように輝く部分があります。山型になっているので、立ち位置を少し移動しただけでも、見え方がすごく変わってきます。


こちらは、「断片」というシリーズの新しい面状。
フラットなものと、レリーフタイルに加えて、大きなスジと、小さなスジ、2つのスジ面が新たに加わり、5面状のラインナップになりました。

光と陰のコントラスト。キラキラとしてきれい。
立体的に大きく波打つ面状は、触った感じも、ガタガタ、ではなく、ツルツルっとしたなめらかな触り心地です。
白が、ツヤを抑えた光沢のある0番(DPS-0FDPS-0R)と、マットのWT番 (DPS-WTFDPS-WTR) の2種類あります。

大きなスジ面は、「Fluted」という呼び名がついていますが
Fluted…フルーテッド
英語で「溝のある」「ひだ飾りの付いた」という意味です。
一方の小さく細かなスジ面は「Ribbed」…リブドは、英語で「畝のある」「肋骨のような」という意味、リブ編みのセーターの「リブ」です。


タイトルに「光と陰と、影?」と書きましたが、「陰」と「影」、この違いがいまいちスッと頭に入ってこないので、ちょっと整理しました。

陰(シェード): 物体自体が光を遮り、光が届かずに暗く見える部分
影(シャドウ): 物体が光を遮ることによってできる、地面や他の物体に映る暗い部分

立体的なタイルの、光があたっていなくて暗く見える場所は「陰」の部分ということになるようです。上の写真も、「陰」の部分がはっきりと暗く出ています。立体といっても、厚さの高低差は3~5mm程度なので、「影」の方は少しだけあらわれます。(隣のタイルに映っています)

また、
「陰」は「場所」と関係が深く、「影」は「形」と関係が深い、とか。
調べているとそんな記事もありました。
(以下引用)
「陰」と「影」には、幾つかの違いがあります。「陰」の主な使い方の一つに「場所」を示すことが挙げられます。
「物にさえぎられて、光線の当たらないところや目につきにくいところ」
「目の届かないところ。その人のいないところ」

一方の「影」は主に、「場所」ではなく「形」を意味しています。
「物体が光をさえぎったとき、光と反対側にできる黒い形」
「光が反射して、水面などに映る物の形」

参考:ウェザーニュース お天気ニュース
「「陰」と「影」の違い、ご存知ですか?」
https://weathernews.jp/s/topics/202108/180125/


また、その文字のもつ雰囲気で使い分けたりもしますよね。
なんとなく「陰」はマイナスのイメージあがるので、実際には「陰」でも、「影」という文字で表現したりします。

ちょっと脱線しすぎたので、タイルの話題に戻ります…


使いやすく定番のものだったら、サブウェイのラダー面。
ツヤとマットがあります。

どちらのタイプも人気。フラットなサブウェイもいいですが、ちょっとだけ変化が欲しいときにおすすめです。自然な陰影は壁紙では表現できない、立体的なタイルならでは。

住宅のキッチンですと、カップボード壁面や、カウンター部分にもよく使っていただいています。
↓サブウェイ LAD-150の施工例一覧はこちらから
https://tile-park.com/products/search_example?mode=&disp_number=0&orderby=1&keyword=LAD&series=


立体的な形を利用して、釉薬の濃淡の変化を出した「キネティック」
厚みの高低差はおよそ3mm程とわずかですが、色の濃淡で、くっきりと立体感が強調されます。

キネティック
キネティック 左: KT-4、右: KT-5

キリっとした表情ながら、落ち着きあるニュアンスカラーで少しだけ柔らかく。

写真協力:タリーズコーヒージャパン株式会社
店舗名:タリーズコーヒー フォレストモール新前橋店

タリーズコーヒー様でご使用いただいた事例。照明で色味の印象が変わってきますが、使用されているのは、手前カウンターが4番、奥の壁面が5番の濃い方の色が使われています。下の2つのカラーです(先ほどの写真と並びが逆になってます。すみません)。

Webで立体的なタイルを検索してみると、実に様々な形の面白いタイルがたくさん出てきます。ご紹介してきたタイルパークの立体的なタイルは、住宅でも比較的使い易いタイプです。

そのカタチからうまれる「光と陰」の部分、あと少しの「影」で、とても表情豊か。
住宅なら、ぜひ光が射す場所に。
店舗なら、いろいろな照明で存分に楽しんでいただけるのでは―


最近、タイルパークのInstagramで、太陽の下でタイルをグルグル回して、きらきらさせた動画を載せています(ブログ記事途中にあった「断片」みたいな感じです) 。 気になる方はぜひ覗いてみてください。

↓タイルパーク公式Instagram  \ \ フォローお願いします / /
https://www.instagram.com/tile__park/reels/


この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
カタログやコンテンツ記事などの各種広報物作成を担当。出版・制作会社を経て、転居を機にタイル業界へ。タイルの魅力を模索中。


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新カタログ発刊!WEBカタログ活用術

この6月に、新しいカタログ「2025-26 TILE CATALOG」を発刊しました!
すでにお手元に届いた方もいらっしゃるかと思います。
今日は、発刊と同時に公開した、Web版のデジタルカタログを少しご紹介したいと思います。新しく動画コンテンツも加わって、機能が一層充実しました!

タイルパークの「WEBカタログ」は

★ 全商品にリンクを設置!
★ 形状別索引からすぐに探せる!
★ ユニット形状図を大きく表示!【NEW】
★ タイルの動画で質感を確認!【NEW】

2022年度版より、WEBカタログも社内で制作。作るのも今年で4回目、制作作業にも慣れ、年々新しい機能を増やしパワーアップを図っています。

商品シリーズ一覧へのリンクがついている他社さんのカタログは、ときどき見かけますが、商品1点1点にリンクがあるのはタイルパークだけでは?と、思っています。

…「冊子は使いたい商品イメージを探すとき、WEBは具体的な商品を探すとき」
… 「打合せ時に冊子を使い、プレゼン作成時にWEBを使う」
… 「見せる(選んでもらう)用と発注用」
… 「色、イメージ等を比べたり、イメージに合う物を探す時に冊子、決まった物や近い物を探す時にはWEB」
(※過去のアンケートより抜粋)

などなど、紙のカタログとWEB版をうまく分けて使っていただいているようです。
なかには、タイルパークを最近知っていただいた方もいらっしゃるかと思いますので、あらためて「タイルパーク WEBカタログ」の便利な使い方をご紹介していきます。


1.全ての商品に販売ページへのリンクを設置

紙のカタログなら、気になるタイルがあればページ右上のQRコードから、商品一覧ページにアクセスできます。
WEBカタログでは、それぞれの商品1点1点にも全て、オンラインショップの商品販売ページへのリンクが設置されています。

目的の商品が決まっているなら、断然WEBカタログが便利ですね。在庫確認やサンプル請求までもが、とても簡単にできてしまいます。


2.欲しい形状が決まっているなら、形状別索引からジャンプ

例えば150mmの正方形のタイルをお探しなら、 目次から → 形状別索引 → 【壁タイル】正方形 を選んで、クリックしてジャンプ!

付箋を付けておけば、後で一覧でまとめて見返すこともできて便利です。
色で探したい方は、全部ではないですが、カラー別でまとめたページもあります。こちらはページジャンプできるようになっています。


3.ユニット商品は、形状図をクリックして図面を拡大

ユニットシートになっている商品の形状図のところ、クリックするとポップアップで拡大図面が見られるようにしました。(※ランダムなユニットなど一部商品を除きます)

スペックにある、「目地共寸法」というのは、隣りに続くシートや壁との目地幅を含めた寸法のことをいいます。
いったいどこからどこまでの寸法なの?と、ご質問をいただくことも多かったので、外側の目地も表したCAD図面から書き出した画像を載せました。(残念ながらスマホですと小さくしか見えませんが…)

CADデータが必要なかたは、「CADデータ提供サービス」ページからDXFデータがダウンロードできます。

CAD部品データはもちろん、標準割付図、タイルの画像も無料でダウンロード!
↓「CADデータ提供サービス」はこちら
https://tile-park.com/product/tile_layout_service


4.タイルの質感が伝わる動画も観られる

新しい商品など一部のタイルのみですが、そのタイルの質感が伝わるような動画を載せました。10~15秒程度のショート動画ですが、写真だけではわかりにくい、そのタイルの魅力がみえるのでは、と思います。

このマークを見つけたら、画像部分をクリックしてみてくださいね。

ちなみに、商品の細かい部分を説明した動画も、ごく一部の商品ですがご用意していますので、是非サイトを覗いてみてください。
商品詳細ページのこちらに動画へのリンクがあります。

商品詳細ページの動画リンク

↓全部見たい方はこちらから一気にどうぞ!
https://www.youtube.com/playlist?list=PLQzVWv8YGZEVIpio3w_aopD6gjrr-lvJ2

形状から探すときも、品名から探すときも、キーワード検索もできてとても便利なので、私はWEBカタログしかほぼ使っていません。しかもWEBカタログって、読み込みが早くてサクサク動いて、ストレスフリーですよね。
ぜひ、タイル選びにご活用ください。

「紙のカタログがまだないから欲しい!」
「各営業者やモデルルームにも置きたいからもう何冊か欲しい!」
最新版「2025-26 タイルパークカタログ」無料でお届けしています。

タイルパーク最新版カタログ

こちらのページからご請求ください
https://tile-park.com/product/catalog


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伝統釉タイル(DY-1)

伝統釉(でんとうゆう)
冒頭の動画にあった、織部色、グリーンのタイル。
日本古来のやきものの伝統釉薬を使っています。レトロモダンな空間演出にぜひ。

→「伝統釉」特集ページへ

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ゆらゆらと、ゆらぎ、きらめくタイル

大型連休も過ぎ、いつもの流れに戻った方、これからお休みの方さまざまかと思います。
お休みの間は、街中はどこもたくさんの人、人、人…。

タイル「ブールバード」

名駅(めいえき:この地域では、名古屋駅前周辺のことをこう呼びます)に出掛け、ショッピングがてら大通り沿いや、百貨店の中を歩いていると…
ハイブランドやジュエリーを扱う店舗には、「磨き」の大判
そのお店をイメージさせる、「コーポレートカラー」を使ったタイル
レストラン街ではサブウェイタイルや、それより少し大きめの長方形の、やはり「白」
と、使われているタイルにもそれぞれの傾向があったりします。
化粧室なんかは本当に様々なタイプのタイルがあって、とても面白いのですがやはり意識して見ていないと、なんとなく通りすぎてしまいます。

それでも、パッと目に入ってくるのは、特徴的な色、そして質感のあるタイル。
なかでも、ゆらぎのある面状のタイルで飾られた、あるハイブランドのお店がとても印象的でした。
調べて見ると、スペイン製のタイルで、一枚一枚手づくりのものが使われているようです。
採用されているタイルの色は店舗によってさまざまで、名古屋では愛らしいピンク、中国上海の店舗ではなんと、ゴールドのタイルで外観を全面装飾しています。お国柄、地域性が垣間見えますね。

ところで、「ゆらぎ」「揺らぎ」 とは…
AIによると―
自然のゆらぎとは、自然界に見られる、規則性と不規則性の間で微妙に変化するリズムのことです。具体的には、波の音、雨音、小川のせせらぎなどが挙げられます。このようなゆらぎは「1/fゆらぎ」と呼ばれ、人はこれを心地よく感じ、リラックス効果を得るとされています。

「ゆらぎ」にもつイメージ

と、教えてくれます。
物理的・数学的な平均値からのズレ、とか、心が動揺すること、なんていうマイナスなイメージもありますが、あえてここでは、「規則」的なものと「不規則」的なものが、いい具合に調和した状態を指す、そんないい感じで「ゆらぎ」を捉えてみようと思います。

こちらのお店の「ゆらぎ」のあるタイルは、一枚一枚手づくりということで、寸法にも色にも多少「不規則」なところはありつつ、絶妙な加減に仕上げられたなかには必ず「規則」的なもの、法則性があります。人はその “ちょうどいい” 感覚に、自然と惹きつけられるのでしょうか。

わたしたちの工場でつくっている機械生産のタイルでも、わざと「ゆがみ」をもたせた形で成形、「ゆらぎ」を表現しているタイルがいくつかあります。

タイル「フィンセント」

写真は「フィンセント」。
タイルのフチに注目していただくと、わずかに波打った面状になっているのがわかります。
紫っぽい色のタイル、奥の方のボヤーっとしているあたり、ウネウネっとしているところが、よりわかりやすいかもしれません。

このタイルは、上の写真のような金型を使って成形しています。
金型の下面をみていただくと、まっすぐではなく、少しウネウネしています。
顆粒状の原料を、上からこの金型を使ってギュッとプレスして押し固め、タイルのカタチをつくります。

この面状、光をうけることで、きらきらとなります。穏やかにゆらめく水面のような感じ。
照明があたっているところと、そうでないところ。見え方が全然違いますね。

フィンセント
フィンセント( VI-3)

この「フィンセント」は、施釉方法も独特で、色幅も大きくもたせています。機械生産品とは感じさせない、とてもクラフト感のあるタイルです。

タイル「モット」

同じサイズ(240×60mm)と面状のこちらは「モット」。4色あります。

フィンセントと並べた写真と、ダークブルーの「MT-3」。このタイルも色幅があります。

モット(MT-3)
モット(MT-3)

6月に発刊予定の新カタログ用に、撮影したイメージ写真。カメラマンさんに「メンズのレザーアイテムのお店のイメージ」とリクエストして、スタイリングして撮っていただきました。
かっこいい!ヴィンテージのアイテムが置いてありそうなお店の雰囲気です。

自社でつくっているタイルで、ゆらぎのある面状は他にも「藍里」「」「ぺルラ-リーフ」などがあります。濃く深い色味や、黒やゴールド系の渋い色もあります。
自社で作っている製品ではないですが、少し大きなサイズのものもあります。

タイル「ブールバード」

ブールバード
306×76mmと、自社のタイルと比べてみるとけっこう大きい印象。

ゆらぎのある面状のタイル
ブールバードの5色

色むらのない5色。波打った面状のつやつやで、タプタプした感じがたまりません。青みがかったグリーン(BLVD312TE)、写真一番右のものですが、こちらが一番人気。

ブールバードの白

白は、カフェや、イタリアン、アパレル系ショップなら、カジュアルスタンダードやアメカジ、フレンチカジュアルなんかは、淡いグリーンなんかも合いそうです。

ブールバードとほぼ同じようなサイズで、7色ある「モザリア」。

タイル「モザリア」
モザリアの7色

自社のフィンセントやモットのような特徴的な色幅はないですが、いい具合の色むらがあって、そこがブールバードとはまた違った雰囲気があります。
大きいですが、この色味、風合い、住宅にも合わせやすそうです。 選ぶ色で、ナチュラルにもモダンにも。
モザリアをご採用いただいた個人様宅。とてもステキな感じで使っていただいています。

ゆらぎのあるタイルをご紹介してきましたが、カタログの正面からの写真では、残念ながらその特徴的な雰囲気はほとんど伝わりません。
興味があるタイルがありましたら、ぜひ無料サンプルをお取り寄せください(送料も無料!※制限あり)。手に取って、クルクルと回して、ぜひいろんな角度から眺めてみてください。


この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
カタログやコンテンツ記事などの各種広報物作成を担当。出版・制作会社を経て、転居を機にタイル業界へ。タイルの魅力を模索中。


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藍里

藍里(あいり)
文中でも名前だけご紹介しましたが、フィンセントやモットと同じ面状(240×60サイズ)。ちょっと個性強めですが、グリーンは深い森を思わす。別荘地にある邸宅に合いそう。
正方形や97×47のスジ面もあり、組み合わせも楽しめます。

→「藍里」を見る

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タイル、四角、白。同じようで全然違う。

タイルに全く興味も知識もなかった、タイルパークで働きはじめる数年前までの私。
タイルと言えば、四角くてツルツルしたもの、なんて漠然と思っていましたが、いまでは街を歩けばタイル、タイル、タイル…タイルばかりに目がいくようになってしまった今日この頃。

その中でも気になるのが、正方形のタイル。

テレビをつければ、歯磨き粉や日焼け止めのCM背景、あの調味料のCMのキッチンバック、ドラマでも、主人公の自宅のキッチンや、オフィスの壁や柱、銭湯を舞台にしたあのドラマ…、いろんなところにあふれる正方形のタイル。
派手な色から、くすみカラーの可愛らしいもの、渋めの深い色まで、じつにさまざま。

でも一番気になるのは、正方形の「白」!

様々な白いタイル
白いタイルのイメージ

先日、商業施設に入っているメガネ屋さんで、白の正方形のタイルを使って店内装飾をされているところを見かけました。
残念ながら写真はないのですが…、とってもオシャレ。柱や壁面に、100角か120角くらいの白い正方形タイルを、黒い目地で仕上げておられました。シンプルでかっこいいし、だからといって気取った感じでもなく。ステキでした。

そのお店のタイルは、ツヤのあるフラットな白でしたが、白の正方形でも、釉薬が違ったり、表面の形状もちょっとずつ違ったりと、いろいろなタイプがあります。

様々な白いタイルに日が射す

日が射すところでちょっと煽り気味で撮ってみると、表面の違いが見えますが

正面からみた白のタイル

真上からだと、なかなかわかりにくいのが悩みどころ。


ホワイトシリーズ(集合写真左側 2枚)

白の100角タイル(実寸法:97mm)。左がフラットなもの、右がディンプル面と言って、緩い凹凸があるものです。

ディンプル面の施工例
個人邸様のキッチンにて(RED-110 ディンプル面

こちら、ディンプル面をキッチンに使っていただいた施工例。なんと、DIYで仕上げられたそうです。ぽこぽことしたラフな面状で、かわいらしいキッチンに。
ホワイトシリーズは、小さめのモザイクタイルサイズも、47角、23角、角が滑らかになっている面取りタイルもありますよ。


組絵 平(集合写真中央 2枚)

こちらも白の100角タイル(実寸法:98mm)。左がツヤのあるもの、右がマットです。
ちょっと写真がよくなくて、伝わりにくいのですが、完全なフラットな面状ではありません。

フラットなホワイトシリーズと、 組絵の平(写真はブライト)、 素地に使っている原料と、釉薬は同じものを使っていますが、この2つを並べて比べてみると、少しだけ違うのがなんとなくわかりますでしょうか。

組絵の平(写真はマット hi1-MWです)のこのイメージ写真をみていただくと、組絵のちょっとだけ揺らいだ面状がとてもわかりやすいですね。


睡蓮-SQ(集合写真右側 2枚)

100角タイル(実寸法:97mm)。明るい白とほんの少しだけクリームがかったのが右のタイル。
並べて比べてみても、なかなか違いがわかりにくいですが、フチの部分をみると、はっきりと別のものだとわかります。

睡蓮2つのカラーのアップ

施釉方法が異なるので、右側(SU1010-20)の方がフチの部分に特徴があります。
睡蓮は、 表面に陶芸技法の「トビカンナ」と呼ばれる模様がうっすらとみられます。この模様を出すための、専用の金型があります。 釉薬の濃淡が生まれて奥行きのあるニュアンスがうまれます。

カタログの単品写真は、正面から撮っているものを載せているので、そのタイルの特徴がパッと見ではなかなかわかりません。
足りない情報を補ってくれるのが、イメージ写真や皆さまからいただいた施工例のお写真。

つい先日、いつもお世話になっている村山写真事務(https://muraya.ma/) さんに、次回のカタログ用のイメージ写真を、パネルを使って撮影していただきました。
その中の1つがさきほどご紹介した「睡蓮」。
きれいなミックスグリーンが特徴の「睡蓮」シリーズ。ロングヘキサゴンタイプの「睡蓮-LH」と正方形の「睡蓮-SQ」(スクエア)があります。タイルパークでも長年の人気シリーズですが、ミックスグリーンの鮮やかさにおされて、その存在があまり注目されていなかった、白をはじめとした他の3色。

睡蓮 カラー10,20,30番

今回は、この3色に着目し、あらためてこのタイルの魅力を伝えていこうということになりました。

それがこちら!

睡蓮-SQ(SU1010-20)のイメージ
こちらはまだアタリ画像(仕上げ前の仮で使う画像)ですが…

キレイ。。。
真っ白でない微妙な色合いと、完全なフラットではない、かすかにぷっくりとした感じにもみえる表面、たっぷりとしたツヤ感。うっとりしますね。
こちらは、睡蓮-SQ SU1010-20 のカラーです。


冒頭の写真の左上のほうに写っていた、100角より少し大きめの白い正方形も、また魅力的。「ゼリージュ」「シャトー」。ここまで紹介してきたタイルは、自社工場の製品ですが、こちらは両方ともスペイン産のタイルです。

少し大きな白のタイル
奥の左「シャトー」185角、右が「ゼリージュ」125角(手前はホワイトシリーズ)

「ゼリージュ」125角、こちらも、今回あらたにイメージを撮影していただきました。
とってもいい雰囲気なので、早くお見せしたいのですが…、今日はここまで。
実際にカタログに載って、みなさんの元へお届けできる日が楽しみです。次の新しいカタログは、2025-26年度版として、6月頃に発刊予定です。
いま、猛烈に制作作業に追われております。無事に完成しますように…。

こちらもぜひ <<< 「シンプルは最大の魅力!100角タイル」


<余談>
形と、色。ただ白の四角いタイルといっても、 千差万別 。
いま、本社に隣接した倉庫(こちらのブログで紹介した派手な倉庫です!)で、いろんな形と色のタイルを、見て選んで相談いただけるようなスペースを準備中です。詳しくは、また。。。


この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
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組絵セレクト

組絵セレクト
「組絵」シリーズの便利なユニットシート。 使い易くてシンプルな「平」が、やっぱり一番人気。
でも、模様ありもやっぱい美しい!ぜひご覧ください。

→「組絵セレクト」を見る

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タイルづくりの現場から 窯の火入れ

わたしたちがつくるタイル、そのつくっている現場の日常を、写真、動画を交えながらご紹介しています。
前回お伝えした、年に一度のトンネル窯の大掃除。年末年始だけは窯も火を落とし、点検とメンテナンスをしています。
今回は、メンテナンスを終えた「トンネル窯」を再始動させる、火入れの様子をみてきました。

トンネル窯とスタッフ

70mほどもある長いトンネル状の窯、どのように火をつけていると思いますか?
正解は…

トンネル窯とガス

前回のブログの最後で、チラッとおみせしましたが…

ガスバーナーとボンベを使って、点火口ひとつひとつに、火をつけていきます。
制御盤にスイッチかなんかがあって、スイッチON!で、一気に火がつくのかな?なんて思っていましたが…大きな勘違い。そもそも電気窯ではなかったです。。。

窯への火入れは、とても慎重に行わなくてはならない大事な作業なので、しっかりと確認しながら準備をすすめていきます。

火入れ前の窯の点火口
火入れ前の窯の点火口

この点火口に、ガスバーナーの火を持っていって、窯の中のガスに引火させます。

火入れの様子、私は今回はじめて見学させてもらったのですが、火がつくときに、シュボッと音がして、ビクッとなります…。緊張の瞬間です。

点火口は、窯の下 左右に9箇所ずつ(9×2=18)、上の方にも左右3箇所ずつ (3×2=6)あります。全部で24箇所も!

火入れ直後の様子。
トンネル窯の出口から中を覗くと、奥の方、かすかに小さな小さな炎がみえました。

トンネル窯の中の様子
トンネル窯の中の様子アップ
上の写真の拡大したもの。奥の方にかすかに光が

いつもの、メラメラと真っ赤に燃えている通常運転の窯の状態、1200℃以上になるまでには、まる2日~くらいかかるそう。


トンネル窯の中には、温度計がたくさんあります。
メインで窯の中の温度をコントロールしているものが3つ、温度を計るだけのものが24箇所も。

窯の温度計
天井の白い棒のような温度計は、とても高価なものだそう…

天井から出ている白く細長いのが、焼成帯(窯の中で一番温度が高くなる場所)で温度調節をしている温度計で、制御盤で3つ大きく表示されています。
制御盤の下の方にも、その他の24箇所分の温度が小さくたくさん表示されています。

トンネル窯の制御盤
制御盤の温度計アップ

ちょうど寒波が近づいて雪の降る寒い日が続き、火をつける直前は、30~20℃前後まで窯の中の温度は下がっていました。(ちなみに弊社は岐阜県にありますが、年に1~2回しか雪が積もりませんが…)

1日、2日経ち、窯の温度は1000℃前後まで上がってきていました。

火入れ2日後の温度

上段のミドリ色の数値が、窯の中の実際の温度を示しています。
温度制御では、温度センサーで計測した「測定値=PV」と、機器で設定した目標温度「設定値=SV」を比較して、温度を制御するそう。
下段のオレンジ色の数値、設定した1216℃まで、もう少しです。


窯の横に設置された砂利

バーナーで火を付けながら窯の外をまわっていて気になったのが、これ。なんかの燃料??って思って聞いてみたら、全く違っていました…。

トンネル窯の出口

タイルをのせた台車は、レールの上を通ってトンネル窯をゆっくり進みます。レールや台車の車輪が熱で変形して脱線なんてしてしまったら一大事!全部のタイルがダメになってしまい、窯をとめて全てやり直しになってしまいます。

窯の両側から出てくる炎の熱から台車(車輪)を守るため、台車下側の両脇には鉄板がついており、その鉄板が窯の側面下の溝を通るようになっています。その溝に砂利が入れてあり、それを台車が進む際に掻き出して下に落ちるようになっています。出口にその砂利が溜まる場所があり、いっぱいになったらまた入口の方へ移動させて補充しているとのことでした。

焼成を待つタイル

無事に窯の火入れも完了し、工場もいよいよ本格的に再始動。
焼かれるのを待っていたタイルが、順番に窯へと入っていきます。


毎日毎日、タイルは焼き上がってきます。とてもたくさん。
私はほとんどパソコンの前で仕事をしていますが、ときどきこうやって工場へ行ってみると、いろいろなものが気になって、きれいなタイルが焼き上がるまでの、たくさんの工程と工夫が見えてきます。
モノが作られる裏側を知ることは、とても大事だと感じます。

窯は、工場の中枢を担う大事な存在。
タイルづくりには、炎の力が欠かせません。
今年もまた一年、無事に、良いタイルができますように。。。


▼ 「タイルづくりの現場から」
過去のブログをまとめました!タイルはどんな風に作られていくのか。
成形、施釉、焼成… それ以外も?!
ぜひご覧ください。
https://tile-park.com/index.php/blog/detail/31422


この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
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雫

雫(しずく)
今年初めに窯に入ったのはこの「雫」タイル。
2024年のチェルサイエ(イタリア展示会)では、どこかの海外のメーカーに真似された同じデザインのタイルがあったとか?!
人気の白、再入荷しました!

→「雫」を見る

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