タイルを美しく仕上げたい方へ。 割付TEプレカットは、施工範囲に適した割付からプレカット加工までを一括でサポートするサービスです。
タイルを貼る前の“ひと手間”をプロに任せて、仕上がりと作業効率をぐっとアップしませんか。
サービス対象・ご利用条件
サービス対象
キッチン(壁面やカップボード周辺など、タイル仕上げをおこなう場所)、ニッチなど
ご利用条件
■タイルパークで販売をおこなっているタイル が対象です。 ※希望製品の仕様によっては割付・プレカットを承れない場合もございます。
■割付範囲の場所・寸法が明記された展開図面 を必ずご用意ください。 ※PDFまたは寸法がハッキリ読み取れる手描き図面の画像でも可能です。 ※製図ソフトのデータ形式の場合は、DXFまたはDWGのみ受領可能です。 ※施工範囲が矩形でない場合は、すべての辺の寸法・角度が必要です。 ※家具裏側への回り込みがある場合、タイルを施工したい場所までの寸法が必要です。
■プレカット時にコンセント用の開口まで希望する場合は、割付依頼時にメールに記載 のうえ、図面上に位置とサイズを必ず明記してください。 ※割付完了後に開口の追加を希望される場合、割付図修正作業として2,000円がかかります。 ※開口部の位置は割付に合わせる必要があるため、ご指定位置よりも若干ズレる場合があります。
■斜めの場所も割付可能ですが、プレカットは承れない場合がございます。
■異形状や複数色を使ったミックス貼りの割付・プレカットは承れません。
■ガラスタイルは開口、L字カット、ナナメカットは一切承れません。
サービスの流れ
サービスは2つのステップに分かれています。Step1の割付のみご依頼いただくことも可能です。
※図面をもとにプレカットを希望する場合、Step1で納品した「お客様承認済みの割付図」が必要になります 。承認済み割付図が無い場合は、すべてのタイル・シートに対し、カットする寸法をお客様にてご指示いただく必要がございます。また「割付TEプレカット」の料金体系は適用されません(通常の「カットサービス」の扱いとなります)。詳しくはこちら をご確認ください。
Step1:割付
1.お客様からのご依頼 割付に必要な情報をメールでお送りいただきます。 - ご希望のタイル品番 - 割付範囲の展開図面 - 目地デザインや割付、開口に関するご要望(バラのタイルの場合は通し目地・馬踏み目地の指定が必要です) - お客様情報(会社名・ご担当者名・連絡先) - 物件情報(物件名、タイル施工時期、施工業者名)
2.正式注文・お支払い タイルパークにて内容を確認し、割付の可否を回答いたしますので、その後ショッピングカートより割付サービスを正式にご注文ください。
3.CAD割付を実施 作成した割付図をもとに、お客様と調整・ご相談をおこないます。
4.承認をもらい完了 お客様のご承認をもって割付完了となり、割付図を納品いたします。
Step2:タイルの注文
1.タイルをご注文 割付図に記載された必要枚数を参考に、オンラインショップからタイルをご注文ください。
2.オプション(プレカットや副資材)の注文(任意) 必要に応じて、納品前のカット加工や副資材をタイルと一緒に注文ください。(※)
3.全ての商品が揃い次第出荷
(※)割付図納品の際に、プレカット注文方法の案内書を添付いたします。
料金について(すべて税抜)
割付料金
割付図作成(1枚):3,000円 今だけ0円キャンペーン中! (納品後の修正対応:2,000円)
プレカット料金(面積に応じ変動)
~1㎡:10,000円 ~2㎡:12,000円 ~3㎡:14,000円 ~4㎡:16,000円 4㎡以上:都度見積 ※ガラスタイルの場合はすべて+5,000円 加算
副資材
接着剤・目地材セット(約0.5㎡分):4,000円 接着剤(※1):2,000円 目地材(※2):2,000円 クシ目へら(3mm):300円
(※1:変性シリコーン樹脂系接着剤 500ml(ホワイト) 詳しくはこちら ) (※2:既成調合セメント系内装目地 2kg(白・灰・濃灰) 詳しくはこちら )
注意事項・免責事項
■ご要望内容によっては、割付・カット対応ができない場合があります。 ■施工方法・施工手順に関するアドバイスは行っておりません。 ■ 作成される割付図は、タイル寸法や目地幅を考慮した参考用の図面です。タイルには製造上の誤差があるため、実寸と多少異なる場合がございます。実際の施工では、現場にて必ず寸法をご確認のうえ、必要に応じて調整してください。 ■当サービスによる図面の利用に起因して発生したいかなる損害についても、弊社では責任を負いかねますので予めご了承ください。
キッチンのタイル割付のご依頼
まずはメールで割付のご依頼をお送りください。内容確認後、担当よりご連絡差し上げます。
メール送信先:shop@tile-park.com (件名に「割付TEプレカット依頼」と明記願います)
【メール送信内容について】図面添付必須となります。 以下をコピーペーストしてメール本文に貼り付け、各項目を記入し図面を添付して お送りください。なお図面には割付範囲を明示 頂きますようお願い申し上げます。
<割付情報> 【タイル品番】: 【目地デザイン(四角形バラのタイルのみ必須)】: 【割付に関するご要望】:(例:タイルの向き、心割り・片割りの希望、コンセント用穴あけ位置の図面記載、仕上がりに関する希望など)【図面添付】:(割付場所の形、寸法がわかる図面)
<物件情報> 【物件名】: 【タイル施工時期】: 【タイル施工業者】:
<依頼者情報> 【会社名】: 【お名前】: 【電話番号】:
ご不明な点がござましたらお気軽にお問合せください。
こんにちは。ショールーム営業担当の山中アンナです。 ハンガリー出身の私は、日本で働くようになってから、タイルという素材の奥深さにあらためて魅了されています。今回は、ハンガリーの陶芸文化と、日本で日々触れているタイルについて、感じていることを少しだけお話ししたいと思います。
ハンガリーの陶芸村に息づく暮らしの中のタイル
ハンガリーの田舎には、昔ながらの手作り陶器を作る村がいくつかあります。たとえばホッロークーという世界遺産の村では、民家の外壁やストーブのまわりにカラフルなタイルが飾られていて、どれも手描きの花模様や素朴な模様で彩られています。昔の大家族は、そうした陶器のタイルで囲まれたストーブがありました。冬になるとストーブの前で温まりながら過ごす時間はとても多かったと聞いています。
NES Manufaktúra ウェブサイト:https://nesmanufaktura.hu/csempestilusok/tradicionalis/
当時はまだテレビもなく、人々は会話を楽しみながら、静かに夜を過ごしていたそうです。私はそのような生活を実際に経験したことはありませんが、美術館やとても古い家で、そうしたストーブを見かけたことがあります。 そのたびに、昔の人々の手仕事の細やかさや器用さに、いつも驚かされます。
NES Manufaktúra ウェブサイト:https://nesmanufaktura.hu/csempestilusok/tradicionalis/
日本のタイルが見せてくれた、もう一つの美しさ
日本では、タイルはもっとすっきりとしていて、均整が取れていて、色合いも落ち着いています。ショールームで実物を見るたびに、「こんなにも表情が違うのか」と驚かされます。日本には美濃や信楽など、焼き物の歴史が深い地域があり、そうした背景が今のタイルにも息づいているのだと感じます。
素材を超えて、人の記憶にふれるもの
日本では「ゆらぎ」や「ムラ」に味わいを見いだし、ハンガリーでは「均一さ」や「精巧さ」が美として大切にされている。まったく違うようでいて、どちらも人の手のあとがしっかり残っているところに共通点があると思います。
ハンガリーで育った私にとって、タイルはただの素材ではなく、記憶や人のつながりを思い出させてくれるものです。 これからも、そんな気持ちを込めて、お客様にタイルをご紹介していけたらと思います。
この記事の執筆者:山中(TNコーポレーション 東京ショールーム担当 ) ハンガリー出身、2022年に仏教の研究で修士号を取得。2022年秋に来日。日本の文化や日本での生活を学びながら陶器とタイルの良さを味わい中。
■関連商品のご紹介■
ブラックベースモザイク
鮮やかな色彩と人の手が作り出すクラフト的な味わいが魅力です。 刷毛を用いて釉薬を塗ることで繊細な模様が生まれ、オール機械生産にはない温かみが生まれます。 壁はもちろん、屋外の床や浴室にもご使用いただける汎用性の高さもおススメポイント。
→「ブラックベースモザイク」を見る
伝統釉(でんとうゆう)
日本古来のやきものの伝統釉薬を使った内装タイル。レトロモダンな空間演出を決定づけます。
空間に“物語”を宿す、懐かしくも新しいタイル
単なるレトロではない、今っぽさ
飲食店や物販店、商業施設など、空間づくりにおいて「記憶に残る」演出が求められる場面はますます増えています。 「伝統釉(でんとうゆう)」は、日本古来のやきもの釉薬を用いながらも、242×91mmという存在感あるサイズで仕立てた、レトロモダンな内装タイル。 その繊細な色むらや釉だまり、やわらかな艶感が、無機質になりがちな現代空間に、温度と物語を与えます。
飲食店や物販店など、集客のために空間演出がますます重要視される今、「他とは違う」「記憶に残る」仕上がりが求められています。 壁だけでなく店舗什器の天板などで温かみある演出に役立てるのもおススメです。
例えばこんな場所に: ■和食・寿司・蕎麦など伝統を感じさせたい飲食店舗 ■懐かしさと新しさを融合させたカフェ・スイーツ店 ■個性と温かみを求めるセレクトショップやアパレル店舗 ■商業施設のトイレや廊下の壁面など、印象に残る共用部
カラーラインナップ
意匠性豊かな深いグリーン「DY-1 (織部)」以外にも、懐かしさ漂う3種類のバリエーションをご用意。いずれもやきものらしい自然な色むらや斑紋を特徴としており、無機質なイメージを一蹴するデザインとなっています。
製品情報
■材質:B1類(磁器質)・施釉 ■タイル実寸法:242×91×t10mm ■必要数:44枚/㎡ ■ケース入数:40枚/箱
●推奨目地幅:3mm程度 ●やきもの特有の色むらと自然な色幅があります。またそれぞれ色むらのある複数色のミックスです。(購入時に色や比率の指定はできません)。 ●やや粗い原料を使用しているため、タイル表面に自然な凹凸や斑点があります。
参考㎡価格:13,200円/㎡
※2025年6月時点での価格です。
発送までの所要日数について 販売開始後しばらくは、サンプルのご依頼受領から発送までに数日お時間を頂戴する場合がございます。 (他の商品のサンプルも一緒にご依頼いただいている場合、すべて揃ってからの発送となります。お急ぎの場合は他の商品のみ先に発送も可能のため、タイルパークまでご連絡ください) また通常注文は在庫入荷までお待ちください。納期のお問合せはこちら
コバ施釉について 特注でコバ施釉(タイル側面にも施釉し色をつけたタイル)も受注生産対応可能です。詳しくはお問い合わせください。
気になるカラーは是非タイルサンプルをご請求ください。商品詳細・サンプル請求へ進む > サンプルの請求方法について >
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よくある質問
普段目にする機会は少ないかもしれませんが、じつは魅力あふれるタイル「湿式タイル 」。土らしさに溢れたあたたかな風合いと、どこか懐かしさを感じるデザイン。湿式タイルが秘める魅力についてご紹介したいと思います。
タイルには2種類の製造方法がある
タイルには大きく分けて2種類の製造方法、「乾式(かんしき)製法 」と「湿式(しっしき)製法 」があります。 製法が異なる要因は、成形時の原料が「乾いている」か「湿っている」かです。
乾式製法 は、水分を飛ばして顆粒状にした原料を、高圧プレスで押し固める成型方法です。設備さえあれば効率よく大量生産ができ、元々水分がほとんど無い原料から作られるために、焼成後の寸法精度も高く品質が安定しています。
対する湿式製法 は、水分を含んだ「粘土」の状態から成形をおこないます。多くの場合は「土練機」と呼ばれる機械を使って土を均質に練りつつ、ところてんのように押し出しますが、手で粘土を捏ねたり切り出したりといった成形方法も含まれます。
こちらが土を練って押し出す機械「真空土練機(どれんき)」。写真奥側で粘土を練り、円筒の中を粘土が通ってきて、手前の口金から押し出されてきます。湿り気のある粘土を使うため口金やローラーにくっつきやすく、乾くと固まって後から出てくる成型品を汚してしまうため、使用の都度小まめな掃除が欠かせません。
時代とともに少数派となった湿式製法 TNコーポレーションをはじめ様々なタイルメーカーが集う、日本一のタイル生産地であるこの岐阜県美濃地方にも、かつては湿式タイルを生産する工場がたくさんありました。しかし、高度経済成長期にはタイル需要の増大から、コストパフォーマンスの良い乾式製法だけをおこなう工場が次第に増え、今では量産の湿式タイルを製造する工場はかなり減ってしまいました。
焼成時の収縮は原料の含水量が多いほど大きくなるため、粘土から成形する湿式タイルは仕上りに歪みや寸法誤差が生じやすいという難点もあります。それらの土の持ち味がダイレクトに活かされる湿式タイルは、やきものの温かみと歴史が詰まった魅力あふれるタイルなのです。
湿式タイルの魅力
「土」の持ち味がダイレクトに活かされる 粘土を成形して、焼き固める。昔ながらのシンプルな製造方法である湿式製法には、土の持つ魅力が詰まっています。手で押したりつまんだり、ものが触れた痕跡がそのままの姿で残る粘土は、人の手の温もりを感じさせ、大量生産ラインでは生み出せない「素材そのものの美しさやあたたかさ」を表現することができます。
温かみのあるデザイン 湿式製法で作られたタイルには、まるで陶芸作品のような柔らかさと温かみが宿ります。どこか懐かしさを感じさせるデザインは、工芸ブームの波に乗って近年再発見されつつあります。
オールハンドメイドも可能 皆さんも、子どものころに粘土遊びは経験があるかと思います。湿式タイルづくりは、まさにその延長線上。タイルパークでは、黒土の魅力をふんだんに発揮したオールハンドメイドタイル「陰翳(いんえい)」や、粘土で成形した柔らかいタイルに手書きの絵付けを施した「絵本」なども製作しています。
タイルパークの湿式タイル
チャコールグレー新商品
湿式製法・還元焼成で作られた深みのある漆黒のタイル。釉薬をかけず、土の荒々しい風合いを残しています。[日本製タイル]
北野(キタノ)
スマートな形状に雅な色合いが映える、日本の伝統色ボーダーシリーズ。ホワイトやブルーは洋風のインテリアでも馴染みます。湿式のボーダータイルは反りが出やすいため、目地は通常の内装タイルよりもやや広めにしっかりとっていただくのがオススメです。[日本製タイル]
嵐山(ランザン)
スジの入ったフラット面と山形面の二種類から成るボーダーシリーズ。伝統的な焼き物の釉薬を使用し、温かさ溢れる仕上りになっています。[日本製タイル]
ダンボ
中国製の煉瓦タイルに釉薬を掛けて焼き上げました。下地の色と釉薬の色がゆったりとまじりあい独特な風合いに。[輸入タイル]
絵本
美濃地方の白い土を成形した画用紙のような白い素地に、時折滲む絵の具を使って水や雨を連想させるデザインを施し、絵本のようなやさしい世界を持たせました。1枚1枚にゆらぎのある、ハンドメイドだけが生み出せる物語を感じてください。[made by TN (日本製タイル)]
陰翳(いんえい)
伝承された陶芸の技法を用いてひとつひとつ丁寧に手仕事で仕上げた、最高級の陶壁タイル。素材・釉薬・成形のすべてにやきものの国・美濃ならではのこだわりを詰め込み、日本独自の趣や重厚感、原料ロスの少ない生産工程などが評価され、2022年度のグッドデザイン賞も受賞しました。
黒と金の厳かな質感、温かみがあり引き締まったテクスチャ-を活かした新しい陶壁。これにより、日本独自の趣や重厚感を表現したいデザイナーに対し、理想の空間を簡易に再現できる機会の提供を可能にします。
[made by TN (日本製タイル)]
(本記事は2021年に開催した「湿式タイルの魅力を知るキャンペーン」を再編集したものです)
この記事の執筆者:金谷(タイルパークスタッフ) タイルパークの商品情報管理やWEBサイト更新を担当。学生時代に学んだ陶芸の知識を活かし、タイル商品の魅力を発信。
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「商店建築」2025年6月号 タイルパークのタイルを使用していただいた貸オフィスの記事が掲載されております。(189ページ)
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