カタログの見方が変わる[タイルの用語]

情報を読み取るには用語の知識が必要

カタログやWEBサイトを見ていると、製品の様々な情報が掲載されています。タイルのサイズはいくつか。ユニットなのかバラなのか。実際の割付や施工の際にこれらの情報は重要となってきます。

ところが、用語の指す正しい意味を理解していないと、思わぬ間違いにつながる恐れもあります。

・実寸法と目地共寸法を間違えて割付けしてしまった
・水回りなのに吸水しやすい製品を選んでしまっていた

などなど、過去にお聞きした中でも実際にこういったトラブルは発生しています。

分かっているようでいて、意外と曖昧に覚えてしまっているかもしれない基礎用語。タイルを選ぶ全ての方に押さえておいてほしい用語をおさらいしたいと思います。

なお、こういった用語は会社ごとに少しずつ表現が異なるものもありますので、この記事では「タイルパーク」のカタログ上の用語を記載すると共に、日本産業規格「JIS A 5209(セラミックタイル)」をもとに、用語や説明を補足として加えています。またセラミックタイル以外はこれらの用語に当てはまらない場合もありますのでご注意ください。

タイルの基本情報を指す用語

平物と役物

タイルには大きく分けて「平物」と「役物」という2種類があります。
平物(ひらもの)とは、壁面や床面を構成するタイルで、ざっくり言えば「面を埋めるため」のタイルです。それに対して役物(やくもの)とは、開口部や出隅・入隅を収めるための補助目的のタイルを差します。

平物と役物のちがい

役物は原則平物を補助するためのタイルのため、一般的には役物単体で使用することはほとんどありません。タイルパークの製品だと、「サブウェイ」、「ホワイトシリーズ」に役物が存在します。また「ボーダーC」も出隅や見切り部分を収めるための役物となります。

なお、半マスタイルなど寸法調節の目的でカットしたものは、役物には含まれません。

半マスタイル
「半マス」は寸法調節のためにカットしただけなので、「役物」には含まれない

素地(きじ)

「そじ」と読みたくなるところですが、JIS規格上での正しい読み方は「きじ」とされています。素地とは、施釉箇所を除いたタイル本体(ボディ)を指しています。

素地(ボディ)

施釉タイルの場合は壁にタイルを施工した後だと、基本的に表面の施釉部分しか見えなくなるので、素地の存在はあまり意識されません。しかし、例えば出隅の部分で小端(こば=タイルの側面のこと)を露出させたまま仕上げる場合などは、素地と釉薬の色の違いに気を使わなければなりません。
メーカーや販売会社に確認をしたい時は「素地の色」という言い方をするとスムーズに伝わるかと思います。

小口と小端
レンガ等では短手の側面を「小口」と呼ぶ場合もある。

製作寸法

製作寸法とは、タイルの外観の大きさを示す寸法(長さ、幅、厚さなど)のことで、「標準寸法」という言い方をすることもあります。タイルパークの場合は、カタログに掲載している「実寸法」=製作寸法とお考えください。

製作寸法

ちなみに、カタログなどにおける平物の寸法表示では、製作寸法の大きい方を先に表示することが望ましいとされています。(例:「240 x 90 x 10mm」)

タイルはやきもののため、生産する度寸法に若干のムラが発生します。製作寸法とは、工場が生産時に目標とする寸法で、ここからのプラスマイナスの誤差範囲を定めて品質の検査をおこなっています。

品質検査

モジュールやユニットに関する用語

目地共(めじとも)寸法

タイル及びユニットタイルの製作寸法に、目地寸法を加えたものを差します。基本的には納品形態(バラまたはユニット)の寸法で記載されます。

目地共寸法

目地共寸法はタイルの割付をおこなう際に重要となる寸法で、「モジュール寸法」と呼ぶ場合もあります。基本的に割付けでは、この目地共寸法を連続して並べます。

たとえば「幅97mmの平物タイルを、3mmずつ目地をとって3列並べたユニットの目地共寸法」は、(97mm+3mm)×3個=300mmとなります。

目地共ユニット寸法のイメージ

なお、バラで納品されるタイルでも、メーカー側から目地幅の指定がある場合は、製作寸法と一緒にモジュール寸法が併記されることがありますが、タイルパークでは基本的にバラタイルの目地幅の指定はしていないため、商品によって「推奨目地幅」として記載をおこなっております。

表(おもて)紙張り

タイルをユニット化するとき、連結方法がいくつか存在します。普段あまり施工前のタイルに触れる機会が無い方だと、裏側ネット張りはイメージできても、「表(おもて)紙張り」はピンとこないかもしれません。表紙張りとは、並べたタイルの表側に紙を張り付けてユニット化する連結方法です。

表紙貼りのイメージ

表紙張りのメリットは、接着剤にタイルを張り付けたあと、紙を剥がしてタイル同士の連結を外すので、接着剤が硬化するまでの時間に微調整をおこなうことができる点です。

また裏ネット張りの場合はネットごとタイルを張り付けるため、残されたネットが劣化したり、ネットの厚み分浮いてしまい接着が甘くなる可能性がゼロではありません。その点、表紙張りはタイルのみを張り付けるため、劣化の心配もなく、接着剤とタイルを直接くっつけることができます。

デメリットとしては、表面の凹凸が激しいタイルや、接着剤が拭き取りにくいタイルには使用できません。

材質に関する用語

吸水率を指す「Ⅰ類」「Ⅱ類」「Ⅲ類」

セラミックタイルは、吸水率によってⅠ類~Ⅲ類に分類されます。

表紙貼りのイメージ

上記はJIS改定時に定められたもので、以前は「磁器質」「せっ器質」「陶器質」と分類をしていました。
また吸水率の検査はJIS改定時に「自然状態での吸水」から「強制吸水(煮沸法や真空法による)」に変更されています。

タイルの素地の吸水率が高いと、隙間などから入り込んだ水分によって膨張したり、凍害といったトラブルを引き起こすことがあります。そのため陶器質にあたるタイルなどは、水回りや屋外での使用を避けることが無難です。
もし水まわりでどうしても使用したい場合は、目地材をしっかり詰めて素地部分が露出しないよう注意しましょう。とくに寒冷地では凍害がおこる危険性が高いため注意が必要です。

成形方法を指す「A」と「B」

セラミックタイルの材質を表記する際、吸水性と一緒に「A」または「B」と書かれていることがあります。これは、タイルの成形方法をあらわしています。

A=押し出し成形
押し出し成形とは、水分を含んだ坏土(タイルの素地となる土)を真空押し出し成形機で板状に押し出したもので、「湿式製法」における成形方法です。タイルパークの商品では「北野」や「嵐山」「ダンボ」などが該当します。

B=プレス成形
プレス成形は、乾燥して顆粒状になった坏土を型に充填し、金型を取り付けた高圧プレス機で押し固めて成形する方法で、「乾式製法」における成形方法です。タイルパークの製造工場であるTNコーポレーションでは、一部のハンドメイド品を除き、この成形方法をとっています。

成形方法

押し出し成形は、タイルに土の温かみや粘土のテクスチャを表現することができますが、焼成時の収縮が大きいため、寸法の誤差や歪みがプレス成形に比べて大きくなり、厚みも出ます。
プレス成形はより均一に近いタイルを大量に生産するのが得意で、比較的安定した品質を得ることができますが、1枚1枚の個性は押し出し成形ほどにはなりません。

タイルを選ぶ時、製法も気にしてみるとこれらの長短を念頭に置くことができますね。

目地に関する用語

「目地」と「目地材」

タイルの用語の中でも誤解されやすいのが「目地」。よく「タイル同士の隙間に詰めてある目地材」のことを「目地」と呼んでいますが、実際の「目地」が指すのは、タイルとタイルの間に空けられた隙間そのものです。

成形方法

タイルパークでも「目地無しで施工できますか?」という質問をよく受けますが、これが「目地幅を取らずに仕上げて良いか(=突き付け施工OKか)」という意味で質問しているか「目地材を詰めず隙間を空けたまま仕上げて良いか」でかなり意味が変わってきます。
お施主様の要望をうまく汲み取れなくなる恐れもあるため、ここの使い分けにはご注意ください。

接着剤に関する用語

接着剤の2大カテゴリー

最後は「接着剤」に関する用語です。タイル施工用の接着剤には、代表的なものとして「アクリルエマルジョン系接着剤」と「変性シリコン樹脂系接着剤」があります。この二つの違いは、ざっくり言えば硬化の仕方の違いです。

アクリルエマルジョン系接着剤
アクリルエマルジョンは水性の接着剤のため、塗布後は接着剤が乾燥することで硬化します。引火や毒性の危険がなく、また価格も安いためタイル施工では非常によく使われます。
一方で水性であるために、水が多量にかかるとやわらかくなって接着力・耐久性が下がるので、浴室など水かかりの多い場所には適しません。

変性シリコン樹脂系接着剤
変性シリコン樹脂が主成分の接着剤は、湿気に触れることで起こる化学反応によって硬化する接着剤です。硬化後も壁の動きに追従する弾力性を持ち、アクリルエマルジョンに比べて歩行や地震によるタイルの剥離をおさえます。また湿気で硬化することから、水回りでの使用も可能です。

基本的に変性シリコン樹脂系ならほとんどの場所に使用が可能ですが、価格が高くコストがかかるため、使用場所によってどちらを使用するかご検討ください。

今回は「押さえておきたいタイル用語」をご紹介しました。またの機会には、さらに細かな用語についてもお伝えできればと思っています。


この記事の執筆者:金谷(タイルパークスタッフ)
タイルパークの商品情報管理やWEBサイト更新を担当。学生時代に学んだ陶芸の知識を活かし、タイル商品の魅力を発信。


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タイルづくりの現場から 窯の大掃除

わたしたちがつくるタイル、そのつくっている現場の日常を、写真、動画を交えながらご紹介しています。

タイル工場になくてはならない、窯。常に火は絶やさないよう保たれ、毎日たくさんのタイルを焼き続けています。
年に一度、年末年始だけは窯も火を落とし、点検のためお休みします。工場にあるのは70m程もある長い「トンネル窯」、そのメンテナンスの様子をのぞいてきました。

トンネル窯の掃除

いつもは1250℃!トンネル窯の中へ

工場が休みに入る12月末、窯の火を消します。
長いトンネルの真ん中あたり、一番高温になる「焼成帯」と呼ばれる場所は1200℃以上にもなるので、火を消したからといって、すぐには中へ入れません。

いつものトンネル窯の中

年が明けて新年初出勤日。窯の中の温度も50℃前後まで下がりました。
工場スタッフ総出で、窯の大掃除が始まります。

トンネル窯の中の壁を払う
壁を払うと、すごい灰が舞う…

長い休み明けの何も動いていない工場は、シーンとして空気も冷たく底冷えします。でも、窯の中に入っていくとポカポカとあたたかい。
制御盤の温度計では52.5℃となっていましたが、窯の中に入っていってもそんなに暑くは感じませんでした。

普段の窯の中は、タイルをたくさん積んだ台車が行列。約70mのトンネル内に27台ほどの台車が並んでおり、だいたい1時間おきに、焼き上がったタイルが順番に押し出されるようにして出てきます。
いつもは自動で入っていって順番に出てきますが、掃除の前に窯の中に残された台車は人力で押し出します…。

台車を押し出す
重たい台車を人力で窯の外へ押し出してから大掃除

通常はタイルをのせた台車が、窯の中にぎっしりと並んでいますが、火を消すときには、タイル無しの、タイルをのせるお皿(サヤ)だけを積んだ状態の台車です。見た目は重そうですが、タイルがのっていない分いつもよりは軽いです…。

トンネル窯の出口に並ぶ台車
トンネル窯から出された台車が、すぐ脇にズラリと並ぶ窯の出口

空っぽの、真っ暗な窯の中へ
一年ありがとう。また次の一年へ向け

年に一度のことなので、掃除も大変です。
大掃除を終えたら、次は窯の点検をしていきます。タイル工場の心臓部!今年もまた一年、がんばって働いてもらわないといけません。
おもにチェックするのは、一番温度が高くなる焼成帯のレンガの状態と火の噴き出し口の辺り。

バーナーの火の噴き出し口

いつもはこのピンク色した土管から、バーナーの火が噴き出ています。
左右の壁に9か所ずつ、必ず対で、しかし位置は少しずらして設置されているそう。
破損しているものがないかチェックします。

火の噴き出し口、窯の外側はこんな感じ。通常稼働時は、窓から赤い炎が見えます。

レンガで組まれた窯の内部、1200℃以上になる焼成帯付近の天井はアーチ型になっています。アーチ状にすることで、天井の重みを左右の壁で支えるカタチです。

天井の火の噴き出し口
天井にも火の噴き出し口がある

また、火の回りが良く熱が全体に均一に伝わるような構造になっています。
ピザ窯がドーム型なのも、同じ理由のようで。窯焼きのピザは、早く焼けて美味しい!

このトンネル窯、30年近くがんばっているそうですが、ちょっと気になる箇所もチラホラ…。

窯の天井の状態

天井部分、アーチ型が少し下がってきているところや、一部レンガがガタガタしている部分が見られました。
窯の火を落とすと、熱せられ膨張していたレンガが、温度が下がるにつれ収縮、元の大きさに戻っていきます。
いくら熱に強い耐火性のレンガでも、膨張・収縮を繰り返すと、やはり劣化してきます。

何年か前に一度、一部崩れてしまったことがあるそうですが、ちょっと崩れてしまうと、ここからここまで全部、ある程度の範囲、レンガを組み直さなくてはならない場合もあるとのこと。そうなると、結構大掛かりな修繕が必要になってきてしまいます。
今は冷えて隙間が見られた箇所も、また火を入れれば膨張してある程度戻り、アーチ状の窯が保たれると判断。

社長チェックの後は、専門の業者さんにお願いして再びチェック。気になる箇所を少し補修していただきました。


年に一度の窯の大掃除と点検が終わり、再び窯を始動させます。
その前に、まずはお酒でお清めです。

トンネル窯の周りをぐるっと一周して清め、一年の無事を祈願します —

また次回、窯の火入れの様子をお伝えします。


▼ 「タイルづくりの現場から」
過去のブログをまとめました!タイルはどんな風に作られていくのか。
成形、施釉、焼成… それ以外も?!
ぜひご覧ください。
https://tile-park.com/index.php/blog/detail/31422


この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
カタログやコンテンツ記事などの各種広報物作成を担当。出版・制作会社を経て、転居を機にタイル業界へ。タイルの魅力を模索中。


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天候不良による配送への影響について

いつもタイルパークをご利用いただき誠にありがとうございます。

天候などによる交通事情により、日本海側を中心に荷物の配送遅延や見合わせが発生している地域がございます。

出荷済みのお荷物の配送状況については、追跡用のお問い合わせ番号をメールでご案内しておりますので、各運送会社の追跡サービスからご確認ください。

▼西濃運輸
https://track.seino.co.jp/kamotsu/GempyoNoShokai.do

▼日本郵便
https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/input

ジョルナイ という磁器ブランドの紹介

あけましておめでとうございます!東京ショールームの山中でございます。12月5日の記事でホロハーザという有名なハンガリーの磁器ブランドを紹介しました。今回もハンガリーの高級磁器ブランドを紹介するシリーズとして、Zsolnay(ジョルナイ)というブランドを紹介します。

ジョルナイの歴史

ジョルナイは、ハンガリーを代表する高級磁器ブランドで、その高い技術は世界中で高い評価を受けています。創業は1853年、創立者のヴィレム・ジョルナイによって、ハンガリー南部の都市ペーチに設立されました。当初は陶器工場としてスタートしましたが、19世紀後半に磁器製造へと転換し、独自の技術と美しいデザインでその名を広めました。

2つの白地にカラフルな花柄が描かれた磁器のティーポットが棚の上に並んでいます。そのティーポットはお互いを向き合うように置かれています。
伝統的技法で作られた磁器製の白い壺。ピンクと緑をメインとしたあしらいが施されている。

ジョルナイの最大の特徴は、革新的な技術「エオシン(Eosin)」の開発です。この技法は、独特のメタリックな光沢を持つ釉薬を使用しており、深みのある緑、赤、金、青といった神秘的な色合いを作品に与えます。エオシン釉を用いた製品は、ジョルナイの代名詞ともいえる存在で、アール・ヌーヴォーの影響を受けた芸術的なデザインと相まって、世界中のコレクターに愛されています。

建築装飾を彩る芸術的タイルの魅力

また、ジョルナイは建築装飾にも進出し、装飾タイルや陶板を多く手がけています。ブダペストにある聖イシュトヴァーン大聖堂や国会議事堂の屋根や壁には、ジョルナイのタイルが使用され、その美しさと耐久性が建築物に独特の魅力を与えています。このように、ジョルナイの製品は、磁器だけでなく建築の分野でも重要な役割を果たしています。

ハンガリーのページと言う街の庁舎の紋章。2人の天使がエンブレムを抱えている。陶器できていて、ジョルナイのものが使われている。
ペーチ郵便局 (Pécsi Postapalota)(https://hu.m.wikipedia.org/wiki/F%C3%A1jl:P%C3%A9cs_Postapalota_C%C3%ADmer.jpg)
ブダペストの聖マティアス教会。2本の長い塔があり、前方の屋根にはジョルナイのタイルが使用されている。
マーチャーシュ教会(Mátyás-templom)
(https://welovebudapest.com/en/venue/matthias-church/)

ジョルナイは、その伝統を守りながらも、現代のトレンドに応じたデザインや技術革新を続けています。食器、装飾品、花瓶、人物像など、多彩な製品ラインナップを展開しており、それぞれ単なる陶磁器としてではなく、芸術品としての価値を持っています。

現在もジョルナイはペーチで職人技を活かし、製品を生み出し続けています。ジョルナイは、ハンガリーの歴史や文化を象徴するブランドとして、これからも多くの人々を魅了していくでしょう。

ジョルナイ工場制手工業の説明はいかがでしたか?2月の記事ではジョルナイのタイルについても紹介しますので、その記事もぜひ読んでみてください。


この記事の執筆者:山中(TNコーポレーション 東京ショールーム担当 )
ハンガリー出身、2022年に仏教の研究で修士号を取得。2022年秋に来日。日本の文化や日本での生活を学びながら陶器とタイルの良さを味わい中。


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