カテゴリー別アーカイブ: タイルあれこれ

カタログ商品情報について

最新版カタログの情報に修正が発生した際はこちらにご案内をいたします。

★商品の入荷状況について(3月29日更新)

■いくつかの商品について、新カタログの発刊と商品の入荷が前後いたします。
入荷状況は各商品の詳細ページでご確認ください。
(タイルサンプルは在庫入荷前に送付可能なものもございます)

■「イン&アウト ハードウッド」は4月20日頃の入荷を予定しております。サンプルの受付は入荷後となりますのでしばらくお待ちください。

■「絵本」は当面受注生産でのご対応となります。受注後2~4週間程度お時間をいただきますのでご了承ください。ご注文の方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
 

★掲載情報について
カタログに掲載の情報は常時変更や廃番の可能性がございますので、最新情報はオンラインショップの商品ページでご確認ください。

新商品が大量追加!注目タイル紹介

今年もタイルパーク2024年度版カタログが発刊となりました!
ご依頼を頂いたお客様へは順番に新カタログの送付を開始しておりますので、お手元に到着するまでしばらくお待ちくださいませ。

今回は、新カタログに追加された商品の中から注目のタイルをピックアップでご紹介いたします。

内装壁用セラミックタイル

大河(たいが)

大河(たいが)

雄大な大河を思わせる240x60mmの内装タイルシリーズです。優しい乳濁色の釉薬を用い、特徴的ながら奥ゆかしい趣のある空間に仕上げます。和風インテリアには特におすすめです。

プラハ

プラハ

大人気シリーズ「プラハ」に新たな形状が3種類登場。単品使用も魅力的ですが、タイルパークがとくにおすすめしたいのがミックスデザイン。同じカラーでも複数の形状をミックスすれば、見た事もないような迫力満点の壁面づくりが可能となり、個性が活きる内装づくりが叶います。
※パターンでの販売はおこなっておりませんので、各形状の必要数を必ずご確認ください。

床タイル

イン&アウトシリーズ

「イン&アウト」シリーズ

玄関~室内~デッキやアウトドアリビングなど、室内と屋外をおなじタイルで連続して仕上げることができる、手触りのよさと滑りにくさを両立した「イン&アウト」シリーズ。今回あらたに2種類のデザインが追加され、さらに利用範囲が拡がりました。 「イン&アウト」シリーズ特設ページへ >

イン&アウト マーズ

イン&アウト マーズ

石調の模様が高級感を演出、清掃性を求める店舗内装におすすめの床タイルです。

イン&アウト ハードウッド

イン&アウト ハードウッド

ナチュラルな空間デザインに仕上げる木目調のタイル。住宅内外をシームレスに仕上げます。

ガラスタイル

シーソー

シーソー

大理石とガラスモザイクの組み合わせが織りなす、デザイン性の高い空間装飾に。

ミネルバ

ミネルバ

ガラスの色の移ろいとリズミカルな立体感が煌びやかな内装空間を生み出します。

この他にも様々な新商品がラインナップに追加されております。ぜひ下記のページで商品をお探しくださいね。

2024年度版 タイルパークカタログ

様々な切り口から理想のタイルを見つけ出す楽しみをご提案する「タイルパーク」の最新カタログ。今年度版では厚みが約2倍と大幅ボリュームアップいたしました。 発送は無料で受け付けております、ぜひお手元にお持ちください。

2024年度版カタログ送付はこちら

カタログ請求ページへ >
※WEBカタログも上記ページからご覧いただけます。

2024年版タイルパークカタログ
2024年版タイルパークカタログ

この記事の執筆者:金谷(タイルパークスタッフ)
タイルパークの商品情報管理やWEBサイト更新を担当。学生時代に学んだ陶芸の知識を活かし、タイル商品の魅力を発信。


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よくある質問
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テクスチャー試作

こんにちは、試作室の冨田です。
本日は前回に引き続き、現在作成している試作とその作り方についてご紹介したいと思います。

今、行っている試作は石膏を直接加工して面状を作成しています。
こちらの手順は至ってシンプルです。

①つくりたいタイルの形を石膏でとる
②表面を加工
③硬化・離形処理後、樹脂型を作成

①石膏をフレームに流して形をとる
②面状を作成する
③硬化剤、離型剤を原型に塗布し、再びフレームにはめて樹脂を流す
完成!
樹脂型(上)と石膏原型(下)

前回のブログでは凹凸が複雑かつ検討の余地があったため、原型を粘土から作成していました。(「時代を逆行する試作」はこちら
ハンドプレスが扱えない身としては、粘土原型・石膏型の試作のほうが手軽な感じがしますが、量産用試作型にたどり着くまでの道のりは長いですね。こちらのように、ある程度イメージが決まったものであれば石膏で最初から原型をつくってしまう方が少ない工程でできるので、試作の型までの作成は早いです。

原案
木彫りはできなかったけど、自然を感じる印象をもつ面状を手跡が残るものを提案してみました。

こちらは石膏原型で作成しているものの一つで、テクスチャーを活かしたものを考えています。お題は木彫りから着想を得たもの。

試作の相談する時にイメージの共有のために参考画像を用いるのですが、サイズ、色、イメージの特徴を曖昧でも、なにかしら生の言葉として聞いていきます。微妙なニュアンス、言い回しなんかで、何に対して魅力を感じていて、どう表現したいのかを試作の方針として立て、自分の中でどう引き出していくのか思案を重ねます。また、色の印象なんかも釉薬の凹凸加減、デザインの印象に関わってくるので特に気にしています。

試し彫りと下書き
ノート走り書き

頭の中を引っ張り出しただけのものってなかなか純粋な魅力を持っているみたいで、メモのつもりだったものが意外と採用されたりします。
今回の仮採用のものも柄を考えるにあたって、一つの塊をノートとして、何個かスケッチ、試行を並べたものでした。

他にも試作の原型づくりは、シンプルな物、無機質なものであれば図面におこして、CADなどを活用することもありますが、手仕事感を残したい場合はこのように直接石膏を加工します。また、デザインを絞り切れていない検討の余地がある物も同様に一度手作業で作成します。

さて、今回の試作は今後どんなタイルになっていくのでしょうか。
次回の新商品乞うご期待ください!


この記事の執筆者:冨田(TNコーポレーション開発部)
TNコーポレーションの商品開発部としてタイルのデザインや試作を担当 。大学で陶芸を学び、食器メーカー勤務を経て入社。造形がすき。


断片(だんぺん)
石膏のスケッチから着想を得たタイル。
日常のモチーフを切り取った、物語性のある内装用装飾タイル。
パスタを使用してつくったやわらかな表情が魅力。

→「断片」を見る

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タイルづくりの現場から 施釉【番外編】手で描く

わたしたちがつくるタイル、そのつくっている現場の日常を、写真、動画を交えながら、工程を追って順にご紹介しています。
今回は、「施釉」工程の番外編、タイルにフリーハンドで描く、絵付けの様子をご紹介します。

いよいよ来月4月から本格的に販売開始となる、手づくりタイル「絵本」。いったいどのような道具を使って、タイルに絵を描いているのでしょうか。
第3回「施釉編」はこちら

絵本タイル 筆1
絵本タイル 筆2

「絵本」タイルの絵付け、たいていの絵柄はこのような筆を使って描いています。太いものから細いものまで、絵柄に合わせて、いろいろと使い分けます。

絵本タイル使用道具
絵付け用スポンジ

他にも、スポンジブラシ(写真左)や綿棒なんかも使っています。
スポンジの先端、山になった細い面を利用して、線状にスタンプして使ったり…。例えばこちらのタイルがそうです。

絵本タイル
ぽつん」(品番:Potsun-3)

周りを囲んだ線のところ。ちなみに真ん中の”ちょんちょん”とした模様なんかは、綿棒を使っています。筆で描くのとは、ちょっと違った感じになります。

筆を使った様子も見てみましょう。

絵付けの様子

太めの平筆を使って、ぐるりと円を描いていきます。
手回しろくろにのせたタイル素地。そこに絵の具を含ませた筆をおき、片手で少しずつ、リズムよくろくろを回しながら描きます。

絵付けの様子(1年前の試作時とその後)
絵本タイル試作
試作時の様子。道具と絵柄の出来を検討
絵本タイル

こんな絵柄のタイルができました。

「ぴっちゃん」(品番:Pitchan-1)

絵本タイルには、12種類の絵柄があるのですが、それぞれの絵柄にイメージした擬音語を添えています。品番も、その音をそのまま活かして付けています。

企画・開発担当の冨田は
「イメージを言葉にしたもの(擬音語)をまた形にすることで、感覚を確認させられているような行為におもしろさがある」と。

もちろん絵付けも冨田本人が手掛けているのですが、いま、それを後輩スタッフに伝授している最中なのです。
ちょっとその様子を覗いてきました!

絵付け指導
後輩スタッフへ、絵付けのアドバイスを

細い棒は、なんとパスタ。何本か束ねて使います。
すーっと、水の流れを表現しているところは多めに束ねて、水しぶきのところは少し減らしてみたり…
水色の絵の具がすぅっと、素地に吸い込まれるところが見てて面白く、何度も見てしまいます。

絵本タイル
さらさら」(品番:Sarasara-1)

普段から絵を描いたりするということで、絵付けのスタッフとして入社したものの、ろくろを回しながら描いたり、まさかパスタを使って描くとは…と 。。。 (新人スタッフ談)
製作現場に突撃し、カメラを向け、先輩の目もあるという圧力の中で描いてもらったので、筆運び(パスタの扱い…?)にまだ少し戸惑いが見られましたが、日々精進、成長していっているようです。

「絵本」タイルパネル

昨年の建材展では、試作品として出展した手作りタイル。
9月に出展したイタリアの展示会「CERSAIE」の会場でも、各国のバイヤーの目を惹きつけ、多くのお問合せをいただいております。

今年の建材展(~3/15、本日まで開催!)で、この4月から本格的に販売開始する新商品「絵本」として展示しております。
本日最終日ですが、来場予定の方、ぜひ足をとめて実際のパネルをご覧いただければと思います。

建材展へ出展中
「建材展」準備時の様子

タイルパークの新カタログ、2024年度版は4月1日に発刊予定、WEB詳細ページなども、以降、順次オープン予定です。 大変長らくお待たせしております。
また正式発売までは、受注後生産での対応となっております。いましばらくお待ちください!


「絵本」タイルの製作風景

手づくりタイル「絵本」がうまれた背景と、そこにある世界観とは…?
実際の製作の様子とともにご紹介。ぜひご覧ください。

次回は、焼き上げる「焼成」工程についてお伝えする予定です。
原料、成形、施釉と見てきましたが、焼く前の準備から、焼き上がり後までを見ていきます。


▼ 過去のブログはこちらから

第1回「原料編」
https://tile-park.com/blog/detail/26799

第2回「成形編」
https://tile-park.com/blog/detail/27124

成形【番外編】「タタラ成形」
https://tile-park.com/blog/detail/27504

第3回「施釉編」
https://tile-park.com/blog/detail/27860


この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
カタログやコンテンツ記事などの各種広報物作成を担当。出版・制作会社を経て、転居を機にタイル業界へ。タイルの魅力を模索中。


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展示会のおしらせと新商品のお目見え

タイルパークの金谷です。
今年も当社は、2024年3月12日(火)~3月15日(金)に東京ビックサイトで開催される「第30回建築・建材展2024」に出展します。今回で30回目を迎え、住宅・店舗・ビル用の各種建材をはじめ、設備機器やソフトウエア、工法、関連サービスなどを幅広く紹介する建築総合展です。

会期:
2024年3月12日(火)〜15日(金)
午前10時〜午後5時(最終日のみ午後4時30分)

会場:
東京国際展示場「東京ビッグサイト」東展示棟(東京都江東区有明3-10-1)

TNコーポレーション ブース番号:
AC6302 ( 多治見市美濃焼タイル振興協議会エリア内 )

※ ご来場には事前登録(無料) が必要です(事前登録がない場合、当日入場料 3,000円) 。公式サイトにて事前にご登録ください。


会場では、4月発刊となるカタログの送付の事前受付をおこなうほか、4月から販売開始を予定している新商品も一部先行でご覧いただけます。
今回は会場で展示予定のタイルをご紹介いたします。

(※一部は9月に出展したイタリアの展示会「CERSAIE」で展示していた開発中のタイルパネルをそのまま使用するため、実際の製品と多少異なる場合や、商品化されなかったものも含まれます。CERSAIEでの展示の様子は林のブログでぜひご覧ください)


雫

まずはCERSAIEでも評価の良かった、97角のスジ面タイル「雫(しずく)」。スジに流れこむ釉薬を使用して模様を浮き立たせるというアイデア自体はシンプルですが、時々太い筋を混ぜ込むことで動きのある壁面が作れる奥深いタイルです。
(※4月発売予定)

プラハ

現在タイルパークで販売している多形状シリーズ「プラハ」に、新たに加わる3形状が使用されたパネルを展示します。複数の形状をミックスして意匠性の高い壁や柱を作れる「プラハ」。単体でもユニークな新形状をぜひ会場でご覧ください。
(※新形状は4月発売予定。現在発売中の「プラハ」はこちらからご覧ください

ハンドメイドの温かみある表情で、「CERSAIE」の会場では多くのバイヤーの目を惹きつけた「絵本」のパネルも展示いたします。手作業だけが生み出せる柔らかな風合いにご注目ください。
(※4月発売開始予定。なお当面は受注後生産での対応とさせていただきます)

こちらは会場で初お披露目となります。フラット面と山形の面状がリズミカルに壁面を彩る、ガラスタイル「ウラヌス」。パールのような独特な輝き方は、写真には写りきらない独特な表情を持っています。こちらもぜひ会場で実際にご覧いただきたい新商品です。
(※4月発売予定)

会場ではこれ以外にも新商品をいくつか展示予定です。
なお、すべて4月より発売開始ではございますが、商品によっては初回の在庫が少ない場合などもございます。新年度の物件で使えそうなタイルは、ぜひ建築・建材展会場で事前にチェックしてください。
(※会場でカタログ・サンプルの発送も是非ご相談ください。なお発送は4月以降となる可能性がございます)


この記事の執筆者:金谷(タイルパークスタッフ)
タイルパークの商品情報管理やWEBサイト更新を担当。学生時代に学んだ陶芸の知識を活かし、タイル商品の魅力を発信。


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プラハ

ベーシックな長方形と多種多様なアクセントタイルで店舗内装を華やかなヨーロピアン風に。すでに販売をおこなっている形状もぜひ併せてチェックしてみてください。

→「プラハ」を見る


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令和6年能登半島地震の影響について

このたび石川県能登地方で発生した、令和6年能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

地震の影響により、現在も各運送会社において被災地域への荷物の集配見合わせ・送達の大幅な遅れが生じております。
お客様におかれましては誠にご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解・ご了承の程お願い申し上げます。

★下記地域宛のお荷物は、現在運送会社で受け入れを休止中です。何卒ご了承ください。(1月2日~当面)
石川県(珠洲市、鳳珠郡穴水町、鳳珠郡能登町、輪島市 )
※運送会社により詳細地は多少異なります。


出荷済みのお荷物の配送状況については、発送完了時にお送りしているメールに記載のお問い合わせ番号で各運送会社の追跡サービスからご確認ください。

▼西濃運輸
https://track.seino.co.jp/kamotsu/GempyoNoShokai.do

▼日本郵便
https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/input

時代を逆行する試作

こんにちは、試作室の冨田です。
最近は流行りの技術、AIについてのご紹介をさせていただいたりしていますが、タイル試作や開発ももちろんCADや3Dプリンターなどの活用が進んできています。とても便利な時代になりました。
しかし、今回は時代の流れに逆らうかのような全て手作りで行う試作について、制作過程と共にご紹介しようと思います。

私が開発時に活用するのは主に粘土と石膏です。今回は和風で装飾的なアクセントになるようなタイルの制作しています。
大きなテーマが決まったらノート上で単語の連想ゲーム、色と連なりのイメージからデザインを選定し、モデルを作成していきます。
最初から石膏で作っておくと、無問題であればそのまま原型にできてよいのですが、今回は凹凸加減を検討したかったので粘土で作成しています。

高さにバリエーションを出して釉薬の表情の変化を引き出したい、、

モデル完成後、凹凸のさじ加減、連なりの見え方、釉薬との相性などの検討のため少量の量産が必要となります。この時、プレス機のフレームがない場合、簡易の型を石膏で作成します。
石膏型の細かい作り方は以前もブログで書いているので割愛します。ワークショップの『型の作り方』という記事でご紹介しています。石膏の性質や使用方法について書いてありますので、よろしければご覧ください。

 ブログ『型の作り方』 https://tile-park.com/blog/detail/25818

⑴粘土原型に油をぬる
⑵フレームに離型剤をぬって石膏を流す
⑶石膏がやわらかいうちに針金をさして空気穴をあけておく
⑷原型を外し、型を掃除して乾燥させる

石膏型が完成したら、素地を生産していきましょう。
まず、型に粘土を叩き入れます。少量なら手でもよいですが、今回は量が少し多いので粘土を布にくるんだもので叩いています。
粘土が型に隙間なく詰まったら、はみ出たところをならしていきます。型抜きの最初の方は石膏の水の吸いがよく、ならしているときに素地が引っ張られて剥がれやすくなっています。形や面に支障が出ないように、片手で抑えながら、優しく手早く余分な粘土をそぎ落とします。
綺麗に詰め終わったら型を三十分位ひっくり返して置いておくと、石膏が水を吸い、固くなった粘土がぽろっと型から出てきます。これを繰り返して成形していきます。石膏型は粘土の水を吸わせるたび、吸水率は下がり、量産の効率は落ちていきます。途中で型を休ませてあげながら形をとっていきます。

⑴粘土のつなぎ目が素地の”面”に向かないように詰める
⑵力加減がミソ
⑶伏せて置いておくとぽろっと

⑷完成 よれたところはこの時直してあげる

生地が揃ったら、乾燥させて施釉をします。今回は和を感じる流れる釉薬です。

個人的なこだわりで面にやや複雑な勾配を付けています。
亀みたいでかわいい、、
もう少し線の見え方の差がほしい気がする、、
釉薬の厚みに差を出して検討

試作ができたら持ち寄って会議で揉んでもらいます。デザイン、柄の方向性について、量産の問題、釉薬との相性、、いろんなご意見をいただきます。
現物をみて、検討した後、デザインを確定修正し、原型を作成します。

タイルの魅力は計算されたシンプルでクールなデザインで、それらが空間を引き立てる、というのはわかってはいるのですが、今回はお題が『和』ということもあって少しねちねちした作り方をしてみました。(きちんと、くどい、というご意見をいただきました!)
一般的なタイルの淡白さ、洗練されたデザイン、もちろんとても美しいと思います。
ただ文化としては海外が主流で、そういった魅力を持っている分、『和』をテーマにするのであれば、日本にしかできない微妙な差異を大事にした見え方、ある種タイルらしさと反対に行く部分があってもいいのかな。微妙な色の深みや軌跡から「味」を感じられるようなタイルが増えたら、もっと日本とタイルが近くなるのではないかなと、個人的に思っています。
さわりながら、形を感じながら作っていく、時代に逆らうような方法ですが、試作はこんな作り方もできます。
「手でつくり、手で考える」試作のご紹介のでした。
ご意見ご感想などいただけると嬉しいです。

手作りタイルの商品はこちら! 『陰翳セレクト』
https://tile-park.com/products/list?product_series_id=303&series_name=%E9%99%B0%E7%BF%B3%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88&mode=series

特集 ボーダータイル「スーベニア」

スーベニア

【 スーベニア 】

スマートなシルエットに
温かみのある釉薬をのせて

タイルパークの人気内装タイル「スーベニア」シリーズをご紹介します。
近年人気が再燃してきている細身のボーダータイル。表面に施された釉薬がタイルの表情に自然な変化をもたらし、温かみ溢れるインテリアに。アイボリーの優しい色合いからぐっと力強いブルーまで全5色をラインナップ。住宅洗面台やキッチンカウンターなどにささやかな花を添えます。

SOUVENIR-EVORA
SOUVENIR-EVORA

カーブが生み出すナチュラルな色の変化

スーベニアのタイル表面にはカーブがつけられています。成形素地に釉薬を吹き付けて焼成窯に入れ、徐々に温度を上げていくと、釉薬が溶けて窪みに向けて流れ出します。その後冷え固まって釉薬がガラス質に変わると、ふちの釉薬だけが薄づきになって色に変化が。炎のチカラを利用したやきものならではのグラデーションで、壁紙などの素材とは違った温かな表情が魅力です。

スーベニア
スーベニア

SOUVENIR-FARO

レトロな雰囲気のカラーバリエーション

スーベニアではアイボリーからブルーまで5色をラインナップ。いずれもやきものの魅力を最大限に届けることのできる絶妙な味わいのカラーで、レトロな雰囲気は和風建築にもしっくりと馴染みます。

BELEM
BELEM
優しいアイボリー
EVORA
EVORA
穏やかなペールブルー
EVORA
FARO
自然なブラウンベージュ
LAGOS
LAGOS
レトロなグリーン
SINTRA
SINTRA
印象的なブルー

SOUVENIR-SINTRA

製品一覧

\ディテールが分かる動画も公開中/

WEBリーフレットで見る

■B1類(磁器質)・施釉
■145x20x8.5mm
■必要数:11.6シート/㎡
■20シート入(28.5kg)/ケース
■価格(税抜):833円/シート(参考価格:9,670円/㎡)

おススメの使い方:
住宅の洗面台やキッチン、カップボードなど、スペースは小さくともお施主様が拘りたい場所でご提案いただくことが多いシリーズです。縦貼り・横貼りどちらにするかで印象も変わるため、ぜひ施工向きも一緒にご検討ください。


SOUVENIR-BELEM

SOUVENIR-FARO

洗面台タイル特集

人生で最も大切な場所となる新居で、洗面台は家族全員が毎日使う場所。
長い付き合いとなる洗面台を
コストもデザインも魅力的なタイル仕上げにすることで、
未来の貴方にも喜んでもらえる空間に。

タイルをご購入いただいた皆様へ

施工例大募集

タイルパークではお客様からの施工事例写真を募集しております!ホームページやSNSで紹介させていただける場合は、ぜひ下記の応募ページより写真をお送りください。


この記事の執筆者:金谷(タイルパークスタッフ)
タイルパークの商品情報管理やWEBサイト更新を担当。学生時代に学んだ陶芸の知識を活かし、タイル商品の魅力を発信。


■関連商品のご紹介■

余白(よはく)

余白(よはく)
スッキリとしたシルエットのボーダータイルに日本の伝統的な釉薬(うわぐすり)を施しました。レトロで温かな雰囲気は和モダン建築のインテリアに最適です。

→「余白」を見る

コーン

コーン
乳濁カラーやあたたかな風合いの釉薬で仕上げた内装タイル。洗面台やキッチンバックなどにささやかな変化を与えてくれます。

→「コーン」を見る

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よくある質問
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普段は入れない、窯の中へ

タイルパークでつくっているタイルは、「トンネル窯」という68mもある長ーいトンネル状の窯で焼いています。 窯の中を、台車に乗ってゆっくり移動しながら、じっくりと時間をかけて焼きあげています。

この中をタイルが移動しながら焼かれます

昨年末、そのトンネル窯の中へ、訳あって入れる機会がありましたので、ちょっと中の様子をご紹介します。
普段は入ることができない、1200度以上にもなる窯の中。いったいどんな風になっているのでしょうか。

出口から覗くと、 トンネル中央付近の炎が遠くに見えます

↑ こちらはトンネル窯の出口。いつもは、こんな感じで焼きあがったタイルが自動で出てきます。

この日、工場へ行くと、いつもとは違うこの光景…。人力で、台車を窯の中へと押し戻しているではないですか!

長いトンネルの入口まで押し戻していく様子

窯の中へ入れるなんて、滅多にないことらしく…、いい機会だったので、工場の方にトンネル窯の中を案内していただきました。

タイルは、窯に入る前に乾燥室で水分を飛ばします。
しっかり乾燥させないと、タイルの中に残った水分が熱せられて、水蒸気爆発を起こしてしまい、タイルは割れて木っ端微塵に。。。

まずは低温の予熱帯(650度くらい)でじわじわと熱を入れていき、その次に1220度の焼成帯へ。
そこを過ぎたら、冷却帯に入り、出口までの間ゆっくりと冷ます。出口付近で、だいたい100度前後までになり、触っても熱くはないくらいになっているそう。

入ってから出てくるまで、だいたい一昼夜、27時間くらいかかります。

上の動画、最後までとくに何も起こりませんが…、ゆっくりと台車が押され、たくさんのタイルが並ぶ様子がご覧いただけます。

焼かれたタイルは、クールダウンしながら、ずらーっと並んで検査を待ちます…。

内装仕上げに便利な600×300タイル「グッディー」が新登場

グッディ―

【 グッディー 】

住宅インテリアを華やかに彩る
600×300角の石調タイル

タイルパークのラインナップに、住宅内装におすすめしたい600x300mmタイルが新登場。
大理石模様を含む石調のデザインと3種類の表面仕上げの中から、リビングや水まわり空間を華やかに彩り、高級感を底上げする「グッディ―」の魅力をご紹介します。

グッディ―
グッディ― TS02
TS02

薄型軽量で内装施工に便利

グッディーの一番の特徴は厚み。内外の床でよく使われる600×300角タイルといえば10mm前後の厚みのものが多く、内装の壁(合板下地)に施工するにはちょっと重たくて心配ですよね。
グッディーはタイル厚が6mmと薄く、その分重量も一般的なタイルの2/3程度までおさえられるため、内装の壁でも施工しやすくなっています(*)。
(*施工の高さが3mを超えるような場合は、金物との併用をお願いいたします)

グッディ―とレギャンの厚みの違い

【1㎡あたりの重量比較】
*厚さ9.5mmの「レギャン(約30kg/ケース)」の場合
 約3.75kg × 5.6枚= 1㎡あたり約21kg *厚さ6mmの「グッディー(約21kg/ケース)」の場合
 約2.625kg × 5.6枚 = 1㎡あたり約14.7kg

目地少なめで清掃性抜群、コスパも良好

住宅の中でも、とくに水がよくかかる洗面台にタイルを使用した方にタイルパークでアンケートを取ったところ、デメリットと感じている要素として最も多く上がったのが「目地の汚れ」でした。

目地の汚れ

水まわりの仕上げでよくイメージされるモザイクタイルや150x75mm程度のタイルも素敵ですが、やはりタイルが小さい分目地の面積が増えてしまうのはネックのひとつ。
そこで、グッディーのように大きめのタイルを水まわりに使用すると、相対的に目地の面積が少なくなってカビや汚れの心配が減ったり、樹脂パネルのように拭き掃除もしやすくなるなど様々なメリットがあります。

大きいタイルのメリット

くわえて、グッディーは内装タイルとして見ると価格も安価で(6,430円/㎡)、さらに目地詰めも短時間で終わるなど、コスパの面でもかなり優秀。事前にしっかり割付けしておけば、タイルパークのプレカットサービスも活用することができるため、現場での施工コストを下げることが可能です。

3種類の表面仕上げ、5種類の石調デザイン

グッディーには「磨き」「マット」「粒状面」の3種類の表面仕上げがあります。想定される場所は異なれどそれぞれがとても魅力的で、ぜひ複数の場所での使用もご検討いただきたい商品です。
「磨き」「マット」のおすすめ場所:洗面台、キッチンなど
磨き仕上げのメリットはやはり清掃性の高さ。表面がつるんと仕上がっているため、ほとんどの汚れは簡単な水拭きだけで拭き取ることができ、美しさを長く維持する事ができます。またマット仕上げも手触り自体は非常に滑らかなので、こちらも拭き掃除でのお手入れが可能です。

グッディ― PR38
PR38

洗面台=モザイクタイルだけじゃない。施工性もメンテナンス性も兼ね備える600×300角で長く愛せる水まわり空間に。
※研磨剤入りの洗剤はタイル表面を傷つけるため使用しないようご注意ください。


グッディ― MN05とPN05

PN01とMN01、PN05とMN05はそれぞれ同じ柄で磨きとマットがあります。壁は磨き、床はマットなど、同じ柄の質感違いを使い分けることも可能です。


「粒状面」のおすすめ場所:リビングルームなど
粒状面は激しい凹凸があるため、機能面も必要な水まわりよりは装飾目的での壁使用がおすすめ。ナチュラルな石目の模様が空間に自然の質感を演出します。

製品一覧

磨き

   ※ご好評につきPN05が初回在庫完売となっております。次回の入荷をお待ちください。

■B1類(磁器質)・施釉
輸入品
■価格(税抜):1,148円/枚 (6,430円/㎡)
実寸法:598x298x6mm
必要枚数:5.6枚/㎡
8枚入(21kg)/ケース


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