エシカルな取組み

“エシカル消費” につながる
タイルづくりを考える

地球環境に配慮した、社会的にも倫理的にも正しい選択をし、「社会的な課題を解決する」という視点をもって消費を行う”エシカル消費“。
エシカル消費は、SDGsの目標12「つくる責任・つかう責任」と関連する取り組みです。

自社工場を持つタイルパークでは、廃棄物を減らすための取り組みから生まれた”エシカルプロダクト“を考え、つくり、発信し、社会へ “エシカル消費” を促していく取り組みを進めています。

― TNエシカルジャーナル ―

タイルメーカーでもある私たちだからこそ、今できること、やらなければならないことがあります。
「エシカル」ということを念頭に置きながら、日々取り組んでいくこと、新しく挑戦していくことを「TNエシカルジャーナル」として発信しています。

vol.1
リサイクルじゃない、「アップサイクル」って?

vol.2
風合い豊かに生まれ変わったタイル

vol.3
クラッシュさせて、ブレンドしてみる【1】

vol.4
クラッシュさせて、ブレンドしてみる【2】

vol.5
廃棄寸前の釉薬を絞って使ってみたら【下掛けサビ編】

vol.6
リデュースで廃棄削減 “タイルマルシェ”

vol.7
GD賞をとったあの端材をアップサイクル

開発に至るまでのストーリーや、秘話…実際にどんな風に試作をしているのか、動画などもまじえてわかりやすくお伝えしていきます。


箸を支える、環境を支える ― 「タイルノハシオキ」プロジェクト

2023.8.20 無事終了しました
--- 目標達成率118%!ありがとうございました。---

淡陶社のタイル

こんにちは。試作担当の吉野です。

今回は淡陶社(現在のDANTOさん)のタイルのご紹介です。

まず、タイルの前に淡陶社さんの焼き物のご紹介です。淡陶社さんの前身である珉平焼は江戸時代後期(文政年間)に淡路島で賀集珉平さんが開窯した窯です。そんなにも古く歴史のある会社なんですね。京都の尾形周平さんに師事を仰ぎ、作品は京焼の色絵技術を取り入れたお茶道具など作るところから出発しました。また、京焼の写しだけにとどまらず、中国陶器、漆器、金属器までを模したかなりバラエティーに富んだ作風です。兵庫陶芸美術館で2007年に開催された『 珉平焼 -淡路島が生んだ幻の名陶 』の展示会の図録で詳しくご紹介されていますが、廃刊になっているのでなかなか手に入れるのは難しいでしょう。私も友人にコピーさせて戴いたものを所有しているだけです。

私が骨董趣味を始めた頃には珉平焼のカラフルな器が少し流行っており、また小皿等は比較的お求めやすい価格だったこともあってそこそこの数を集めていました。

小皿類が多く、コレクションするアイテムとしては最適ですね。何年も前に珉平焼好きが高じて淡路島の窯跡にまで行ってみたこともあります。確かDANTOさんの淡路島工場の隣だったような。。。カラフルな陶片が少し落ちていました。淡路島は畑に名産の玉ねぎが干してあったり、長閑で良い場所でした。

後の明治16年に珉平焼は淡陶社に変わります。当時は輸出用のカラフルな陶磁器を中心に生産していました。タイル生産にもこの頃から着手し、初めは湿式タイルから、明治41年に日本で初めて乾式タイルの生産に成功しました。今回ご紹介するタイルはこの頃の初期の貴重な乾式タイルと思われます。裏面を見ると珉平焼の頃から使われていた千鳥の可愛いマークがありますね。

鯉のようなものは生け花で使う花留めです。色々な作品があって楽しいです。

この頃の作品はヨーロッパのタイルを模倣しながらも、独自のオリジナリティを模索しているように感じられ個人的には好きです。

そして大正初期頃から各タイルメーカーさんは和製マジョリカタイルを作り始めます。とにかくカラフルなタイルです。大量に生産されたので古くからある銭湯だったり、まだ見られる場所も少し残っているでしょう。また、輸出も多くしていたのでアジア各国やインド、アフリカ等でも未だに見られるようです。

この頃になると各社独自のオリジナリティは影を潜め、原型が同じなのでは?と思ってしまう程各社ほぼ同じ文様の製品を作っています。上部の1枚目と2枚目のタイルは色が違うだけの製品に見えますが、別々のメーカーさんのものです。時代的にまだ著作権的なものが緩かったのでしょうか。

ちなみにこれは豆知識ですが、日本で言う『和製マジョリカタイル』とは『日本の会社の商品名』であって、ヨーロッパで言う『マジョリカ焼き』とは実は似ても似つきません。 ヨーロッパで俗に言う『ヴィクトリアンタイル』の中の一部の色絵製品を、日本で模して作られた製品を『和製マジョリカタイル』と言う商品名で売り出したのです。恐らく日本で商品化される際に、何か間違いが起きこのようになってしまったのではないかと思います。

和製マジョリカタイルは現代の感覚からしてみると派手で使い方の難しいタイルですが、時代背景などを知ったうえで見てみれば面白いものです。 日本にはもっとずっと古い時代から塼や敷瓦などのタイルのようなものは存在していましたが、ここから本格的に日本のタイル大量生産の歴史が始まったのですね。

ちなみに弊社の『魅』という商品は私が和製マジョリカタイルの文様を拝借し、現代風にアレンジして開発しました。 透き通ったブルーの釉薬で爽やかなリゾート感のある仕上がりです。上部と左のものは連続性もありますので、同じ柄で構成して使って戴けると綺麗だと思います。

次回も宜しくお願い致します。

住宅洗面台についてのアンケート

※アンケートの回答受付は終了いたしました。

住宅洗面台についてのアンケート

住宅洗面台に関する
アンケートにご協力ください!

この度「タイルパーク」では、洗面台で使用できるタイルラインナップ拡充のため、自宅の新築・リフォーム経験のある方や、今後計画のある方へアンケートを実施する事となりました。
アンケート結果は後日、タイルパークのホームページやメルマガ、ニュースレター等で発表予定です。
多くの方々の思いやご意見を紹介できるよう、ぜひご協力お願い致します!


オリジナルブローチをプレゼント

アンケート回答者の中から抽選で3名様に
タイルアクセサリー「Hers」の
オリジナルブローチをプレゼント!

Hers

「Hers」とは

タイルメーカー「TNコーポレーション」で
タイル開発をおこなう女性職人の手により
ひとつずつ作られるアクセサリーブランド。
やきものの魅力を閉じ込めた美しいチャームで
ピアスやイヤリング、ブローチなどを製作しています。

※プレゼントのブローチの種類は選べません


アンケート対象者
住宅を新築・リフォーム中の方 
 過去に新築・リフォームをおこなった方
今後新築・リフォームを計画している方
回答期間:6月4日(日)まで


主なアンケート内容:
●自宅の洗面台のデザインについて
●タイルに対するイメージやデザインの好みについて
 など
必要時間:約2分程度
アンケート内容は集計後、タイルパークのホームページやメルマガ、ニュースレター等でご紹介予定です。出来るだけ多くの方々の思いやご意見を紹介に反映できるよう、ぜひご回答宜しくお願い致します。

住宅洗面台に関するアンケートのお願い

※アンケートの回答受付は終了いたしました。

住宅洗面台に関するアンケート

住宅洗面台に関する
アンケートにご協力ください!


タイルパークの内装タイルのラインナップを活かした「住宅洗面台タイル」の展開にむけ、実態調査のためのアンケートを実施する事となりました。
今後の商品開発やサービス改善のヒントを得るため、ぜひ皆様のご協力をお願いいたします。


アンケート対象者
ハウスメーカー、工務店、その他「住宅」の建築に関わる業種の方
回答期間:5月22日(月)~5月28日(日)

<アンケート回答者特典について>


主なアンケート内容:
●手掛ける洗面台について
●洗面台でのタイル使用の有無について
●タイルの好みやメリットについて
 など
必要時間:約3分程度
アンケート内容は集計後、タイルパークのホームページやメルマガ、ニュースレター等でご紹介予定です。出来るだけ多くの方々の思いやご意見を紹介に反映できるよう、ぜひご回答宜しくお願い致します。


★アンケート回答者特典★

タイルパークおススメ商品のデジタルパンフレット一覧ページへのご招待

これまでにメルマガ等で配信をおこなった「デジタルパンフレット(WEB商品リーフレット)」。
断続的に配信していたこれらのパンフレットを1ヵ所に集めた、特別なWEBページへの閲覧用URLとログイン情報がアンケート送信後画面に表示されます。
↓デジタルパンフレットを1種類だけ試し読み↓
デジタルパンフレット 「ポルケット」


Point1 タイルのディテールを動画でお伝え

動画

カタログやホームページの写真では伝えられない厚みや光沢感などを、実際に動かしてお伝えする動画をパンフレット内でご覧いただけます。手に持って動かしているため実際のサイズ感も読み取りやすく、サンプル請求前の検討材料として重宝。


Point2 スライドギャラリーで多くの写真を閲覧

ギャラリー

「View Other」を押すと写真ギャラリーをポップアップで表示。サイトには掲載していないアングルの写真などもご紹介しています。

【デジタルパンフレット ラインナップ】
ブルー&ホワイト
レギャン
モット
ポルケット
遊彩
ほか(現在13種類)
【一覧ページについて】
※アンケートの回答送信後の画面に、ページへ入室するためのIDとパスワードが表示されています。予めメモアプリ等にお控えいただいてから、一緒に表示されているURLへアクセスしてください。

多治見に新しい焼物の名所誕生

ゴールデンウィークに多治見のオリベストリートに新しい名所が誕生しました。
その名も THE GROUND MINO です。
AT KILNが運営する施設内ではSHOP &GALLERYやRESTAURANT、ロクロ体験などもあり、いろんな角度から焼き物を楽しむことができます。
そして何よりも、そのセンスの良さは世界に誇れるものだと感じています。

SHOPでは地元で活躍する作家の器がセンスよくならんでいます。
こんな器に囲まれて暮らしたら、心豊かになるような気がします。

別棟には最近話題の鉢植えコーナーもあります。

そして何と言ってもRESTAURANT
パスタのお店はお昼は予約のみ。料金は税込3400円。
ランチ過ぎの時間は18時までアラカルトあり。

別のスペースでは、現在準備中の寿司バー。
開店が待ち遠しいです。

焼物の街多治見の自慢がまた増えました。
多治見へ来る機会があれば是非寄って下さい。

建材展からの経過③

こんにちは、冨田です。
GWに入り、お休みモードでなかなかスイッチの入れ替えが難しい時期ですが、いろんなものの期日が迫ってきて、じんわりと焦っている今日この頃です。

本日は、建材展からの経過③(まだ引っ張るか、という感じですが、、このテーマはこれで最終回です)で手作りタイルについてご紹介しようと思います。
ただ前々回、社長がちょうどこのことについて書いてくださっていたので、また少し違った写真と、他の釉薬の実験と合わせてお見せすることにします!

手作りタイルは、スピードや質に関しては生産性に問題がありますが、形に関しては融通が利くとも言えます。また、コスト面の問題と、個性的である印象からアートパネルとしての活用を想定し、目地を考えない・あるいは目地に遊びを持たせる形状を考えてみました。(全貌の写真は割愛)

同じ形を4つ組み合わせて、100角をつくれる形状を考えてみました。
目地に自由を与えると並べ方のバリエーションが広がりますね。なんだか変化があっておもしろそうな気がしています。

こちらはカラバリのテストです。
信号機カラーになってしまっていますが、絵本みたいなかわいらしい印象での構想があるのでこれはこれでいいのかなとも、、
もっといろいろ遊んでいたいのですが(注:真面目に、お仕事として遊んでますよ、、!)、頭は満員、時間も追い込まれてきたのでそろそろ断捨離しないといけませんね。お披露目のイタリアに向けて頑張りましょう。

【おまけ】釉薬のテスト
メタル系のものを自社製で作ろうと試みていますが、それはそれは上手くいかない。故に、テストのまとめのシートの表情がなんとも多様!これはアイデアの枝ですね。見ているとあれもこれもと気が多くなってしまいます、、今はそっとしまっておきましょう。

手作りタイルには、これから立ちはだかる壁が諸々あると思いますが、工業的な垣根を越えて、人の手を感じられるものをつくっていけたらと思います。

T2PROTO.LAB  https://t2protolab.com/
手作りタイルの先輩『陰翳』 https://t2protolab.com/work/in_ei/