平素よりタイルパークをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび当グループでは、経営資源の集中および事業効率化を目的として、「株式会社TNコーポレーション」の販売事業を「TNプロダクト株式会社」へ譲渡することといたしました。
これに伴い、2026年4月1日よりECサイト「タイルパーク」の運営会社が、「株式会社TNコーポレーション」から「TNプロダクト株式会社」へ変更となります。
■ 変更日
2026年4月1日より
■ 変更内容
「タイルパーク」運営事業会社の変更
(株式会社TNコーポレーション → TNプロダクト株式会社)
■ 備考
・お取引方法や条件、取扱商品、本社住所、連絡先等に変更はございません。またお客様側でのお手続きも不要です。
・銀行振込でお支払いのお客様は、WEBサイトからのご注文後に配信されるメールに記載の振込先口座へお振込みをお願いいたします。
※2026年4月1日以降のご注文分より、振込先は「TNプロダクト株式会社」名義の口座となります。お間違いのないようご注意ください。
今後もより安定した体制のもと、サービス向上に努めてまいります。
引き続きタイルパークをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
株式会社TNコーポレーション
代表取締役 林 敦司
月別アーカイブ: 2026年2月
森のタイル、海のタイル ~グリーンとブルーのタイルで、自然を感じる空間づくり~
記憶を揺さぶる色のイメージ
「色」は感情に働きかけたり、空間に特定のイマジネーションをもたらすチカラを持っています。
ブルー×ホワイトの空間なら晴れやかな夏の空や爽やかな波間、グリーン×ブラウンの空間なら落ち着きと穏やかさの感じる湿潤な森林の木々など、色によって思い起こさせる自然のイメージは多くの人とフィーリングを共有できる重要な要素です。
自然を感じるカラーは、住宅・店舗問わず取り入れやすく、空間にやわらかさや奥行きを与えてくれます。
本記事では、タイルパークおすすめのグリーン系タイルとブルー系タイルを、それぞれ「森のタイル」「海のタイル」と名づけ、厳選してご紹介します。
森のタイル|グリーンタイルのおすすめ
深い森の静けさ。木漏れ日のやわらかさ。グリーンタイルは、空間に安心感・落ち着き・上質さをもたらします。
ON-T41001B|ビバントライン|75x12mm ガラス・石材MIX

異なる材質である「ガラス」と「大理石」をミックスすることで、奥深いニュアンスを表現するモザイクシート。おすすめの使用場所は店舗の内装。全面びっしりと敷き詰めるのも素敵ですが、1列ずつ切り離して大判タイル等と組合わせるなど、アクセントラインとしても使うことができます。
LN97-5|金木犀|112x97mm六角形 磁器質タイル

タイル表面に施された麻布の模様と、やきものらしい自然で豊かな色幅が、穏やかで落ち着きのあるナチュラル空間をもたらします。六角形のタイルは四角形と比べてより複雑にタイル同士が重なり合うため、規則的でありながらランダムな表情をもつ壁面に。
SIZ-2|雫|97x97mm 磁器質タイル

所々に差し込まれる大きな筋が壁面に軽やかな動きをプラス。スジ部分に沈み込んだ釉薬の、ややくすみのある色の濃淡も魅力的な100角タイルです。洗面台などの小さなスペースから、縦のラインを活かして高さのある柱やフロントバックにもいかがでしょう。
DPS-4P|断片|118x90mm 磁器質タイル

日常のモチーフを切り取った、物語性のある内装タイル。幾つかの模様は、その名の通りパスタからデザインを起こして作られました。4番のカラーはしっとりとしたやや濃いめのグリーンで、釉薬の透明感によって有機的な模様がより強調されています。(画像はフラット面のDPS-4Sとの貼り合わせ)
KL-10SK|桔梗|240×41mm 磁器質タイル

アーモンド形の一風変わった装飾用タイルです。グリーンの釉薬で焼成した上から、さらに独特のツヤ感を生み出す「ラスター釉」を施しています。店舗やサロンなどの個性的な空間におすすめのタイルです。
RCY-02|北野|200x20mm せっ器質タイル

粘土を練り出して作る「湿式製法」のタイル。表面の釉薬にはムラのある結晶が出ていて、やきものらしいランダムな風合いが魅力です。特性上タイルに歪みが出やすいため、目地幅をたっぷり取って、ゆったりと割付ていただくのがおすすめです。
海のタイル|ブルータイルのおすすめ
海を感じさせるブルータイルは、清潔感・開放感・透明感を演出します。リゾートのような空間や、爽やかな水まわりづくりに最適です。
YSW-4|遊彩|150x75mm 磁器質タイル

大胆な青い波模様をタイル全体に施しました。クラフト面の「YSC-4」と組合わせて、動きのある空間に仕上げます。広い面積に取り入れることでより見た目のインパクトを強調。また同シリーズの白と組合わせると、夏の海を思わせる爽やかな演出効果も。
YAR-4|縄文|97x47mm六角形 磁器質タイル

深い海を思わせる、低彩度のブルーが美しいモザイクタイル。角の落ちたラダー面に、色むらのある釉薬の表情が印象的で、照明と組合わせればより変化に富んだ壁面に仕上がります。住宅なら洗面台やちょっとしたニッチスペースなど、比較的小さな空間でもキリっと締まる見た目の力強さも魅力のひとつ。
AS7097|ウラヌス|25x25mm ガラスモザイクタイル 【限定在庫】

ガラス製のモザイクタイル。ラフな丸みと色のゆらぎが、水のように魅力的な視覚効果を生み出します。水まわりの装飾やアクセントラインとしての使用にいかがでしょうか。(※限定在庫につき、無くなり次第販売終了となります)
KK-MarineBlue|刻|120x120mm 磁器質タイル

繊細なテクスチャと釉薬が織りなす豊かな表情が特徴。個性あふれる空間創造をお手伝いします。刻はカラーバリエーションが豊富なため、他のブルーやホワイトと組み合わせての使用もおすすめです。
TIK-2|大観2|160×93mmひし形 磁器質タイル

2種類のタイルで生みだす、吸い込まれるような淡いブルーの空間。表面に施された釉薬の表情には1つとして同じものは無く、つねに変化する自然の奥深さを味わえます。
JAW-Border-Amalfi|ジョー|ガラスモザイクタイル

ライン使いのために生まれた、装飾用のガラスモザイクタイルです。おすすめは「カラカッタ」や「グッディー」などの、白い大理石調タイルとの組合わせ。予めシートの上下には直線で成形されたタイルがはいっているため、タイルとタイルの間に差し込むだけでカンタンに意匠性の高いデザインが作れます。
直感的に探すなら「WEBブック」がおすすめ
タイルパークはグリーンやブルーの壁面装飾用タイルを得意としており、今回ご紹介した商品以外にも大変多くの種類を取り揃えております。
施工事例やイメージ写真から直感的にタイルを選びたい場合、以下のWEBブックを見ながらお探しいただくのもおすすめです。
グリーンタイル・ブルータイル選びで失敗しないために
タイルは「実際の環境・照明」や「目地の色」、「面積」によっても大変印象が変わりやすい仕上材です。 とくにグリーンやブルーはひとくちに言っても幅があり、シンプルなモノトーンやブラウンと比べて、どのような仕上がりになるかが想像しづらいカラーグループでもあります。
タイルには「色」「形」「大きさ」「厚み」「質感(手ざわり)」「小口(側面)の色」など、カタログの写真やモニター越しの画像だけでは伝えきれない情報が沢山あります。
やきもののタイルは、経年劣化もほとんど起きない恒久的に使い続けられる建材です。少しでも長く愛用するためにも、施工する前にイメージと実物のギャップを少しでも減らしておくことがとても大切になります。
また「イメージと違った」など、お客様都合による返品をお受けすることができないため、かならず購入の前にはサンプルをご確認ください。


タイルサンプルの請求方法は下記のページでも詳しくご案内しておりますので、ぜひご参照ください。
この記事の執筆者:金谷(タイルパークスタッフ)
タイルパークの商品情報管理やWEBサイト更新を担当。学生時代に学んだ陶芸の知識を活かし、タイル商品の魅力を発信。
価格改定のご案内
令和8年4月より、タイルパークで販売している商品の価格改定をおこないます。 お客様には誠にご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承の程よろしくお願い申し上げます。
■おすすめサービス■
【建築・建材展2026】既製品では語れない空間へ

このたび「タイルパーク」運営会社のTNコーポレーションは、2026年3月3日(火)〜6日(金)に東京ビッグサイトで開催される「建築・建材展 2026」 に出展いたします。
本展では、商業施設やブランド空間の設計・デザインに携わる皆様に向けて、オーダーメイドタイルサービス 「THE ONE TILE」 と、環境価値と意匠性を高次元で融合した 「リクレイタイル」 をご紹介いたします。
建築・建材展 2026
会期:2026年3月3日(火)〜6日(金)
時間:10:00〜17:00(最終日は16:30まで)
会場:東京ビッグサイト 西展示棟
入場:無料(事前登録制)
※事前登録については日経メッセのホームぺージをご覧ください。
https://messe.nikkei.co.jp/ac/
小間番号:AC1001 (多治見市美濃焼タイル振興協議会ブース内)
※会場となる展示棟が例年と異なります。ご来場の際は何卒ご注意ください。
◆設計者の想いをかたちに。「THE ONE TILE」

「THE ONE TILE」は、ヒアリングから提案・サンプル製作・本生産までを一貫して行う、タイルのオーダーメイドサービスです。
色・質感・かたちの細かなニュアンスを共に詰めてゆくことで、空間コンセプトに最適化された唯一無二のタイルを実現します。
1平米からの小ロット対応が可能のため、今までは実施が難しかったプロジェクト規模でもご検討いただけることが最大の特徴です。
会場では、これまでのプロジェクトの製造過程などで生まれた試作品をご覧いただけます。
◆再利用原料から生まれたタイル「リクレイタイル」

「リクレイタイル」は、余剰な釉薬を再活用する原料サイクル技術から生まれた新しいタイルです。
工場で通常は廃棄される余剰釉薬を再び原料として活かし、リサイクル率ほぼ100%のフルボディタイル生産に成功。独特の美しい風合いは、サステナビリティ価値だけでなく、空間の個性を引き立てるデザイン素材としてのポテンシャルも有しています。
会場では、実際のリクレイタイルを施工したパネルの展示と、開発過程や施工実例の写真などがご覧いただけます。
いずれも、これまでの既製品の単なる展示を越え、創造の出発点としてのタイルをご提案いたします。 特注の質感や環境価値にも配慮した素材は、商業空間設計の新たな選択肢となるはずです。

Asian Top Designers Collaborative Exchange
― アジアトップデザイナー協働交流会 ―
弊社の貿易部門による海外デザイナーとの共同開発タイル等も併せて展示いたします。
詳しくはパンフレットをご確認ください >
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
タイルパーク
https://tile-park.com
手戻りを防ぐために!選定~発注のプロセスで押さえたいポイント
タイルの選定から施工まで、できるだけ変更が生じないように段階を踏むことは重要です。タイルパークで選定~購入を行っていただく場合の、重要なポイントを以下に分解して紹介します。
1.タイルを探す時のポイント
2.タイルサンプルで確認するポイント
3.在庫確認のポイント
4.調達(購入)のポイント
1.タイルを探す時のポイント
タイル仕上げを検討する事になった時、ぼんやりと探し始めると泥沼にハマります。理由はずばり、沢山のタイルの写真を見ていると楽しくなってきてしまうから。(もちろん悪いことではありませんが、タイル好きな人ほどどんどん時間が溶けてゆきます…)
先述した通り、タイルには実に様々な要素があります。まずは「何を一番重視するか」という優先順位を決めておくと探しやすくなります。
例えば…
・色は施主の大好きなグリーンが良い
・汚れにくいよう、目地が少なくなる大きめのサイズが良い
・屋外の床に貼っても問題ないタイルから選びたい
など、「色」「大きさ」「使う場所」のどれかを軸にすると絞り込みやすくなります。

タイルパークのフローティングメニューにある「商品検索」には、これらの要素を元に詳細な絞り込み検索機能が設置されています。

はじめから選択肢が多くあり過ぎると、選択のストレスが大きくなりかえって選べなくのが人間の特性。まずは優先すべき要素をもとに、少しずつ商品を絞り込んでいきましょう。
2.タイルサンプルで確認するポイント
タイルを絞り込んだら、次はタイルサンプルを取り寄せます。
実際のタイルを手に取って、色味や質感、周囲の素材との相性、施工の仕方などを事前に確認・共有しておくことで、施主とのイメージのズレを減らすことができます。

サンプルを確認した結果、採用を見送ることはよくあることです。大切なのは「採用してからマイナス要素が見つからないようにする」ことです。そのためにも、タイルサンプルの取寄せは最重要のステップです。
サンプルで確認しておきたいポイントの例
・色のツヤや焼きムラ、手ざわりなどの表面要素
大まかな色味はカタログやWEBサイトで確認していても、実物を手に取ると「あれ、思っていたのと少し違う!?」と驚かれる方は多いです。それは、見る角度によって変わる光の反射具合や手ざわりなど、写真には写らない要素が、タイルにはとても多いから。思い込みだけでタイルを選ぶと失敗しやすいので、ここは施主と一緒にしっかり確認と同意を得ておきましょう。
・小口の色
選定段階ではあまり気にしない場合が多いですが、施工場所によってはタイルの小口(側面)がむき出しの仕上げになってしまう場合があります。そのまま仕上げても違和感が無いタイルなら良いですが、側面の色が表面と全く異なる場合、「このままだと格好悪い…」「見切り材が別で必要?」など、施工直前になってあたふたしてしまうことが案外多いのが小口の納め方です。
・清掃性(拭きやすさ、汚れにくさなど)
タイルにはザラザラとした意匠重視のものも沢山あるので、見た目のよさだけでタイルを選んでいた時には思いもよらなかった、「布巾の繊維の引っ掛かり」や「水はけの悪さ」が、引き渡し後に発覚しても後の祭りです。先々のストレスを無くすためにも、早めに確認しておきたい部分です。
設計者自身の判断も、あとから説明しやすくなる
プレゼンテーションや完成後の引渡しの際に、「なぜこのタイルを選んだのか」を説明する場面もあるかもしれません。
サンプルを確認しておくと、光の当たり方や周囲素材との関係性、空間に入ったときの見え方などを踏まえた判断ができ、あとから振り返ったときにも説明しやすい選定になります。
タイルパークでは、事前の会員登録があればカート機能を使った無料サンプル注文ができるため、タイル探しと同時にサンプル請求を進めることが可能です。
まだご利用いただいたことが無い方は、下記ページでサンプル請求の流れをご案内しておりますので是非ご覧ください。
サンプルの請求について >
3.在庫確認のポイント
タイルの手戻りでよく起こるのが「いざ発注すると在庫がなかった…」というトラブルです。たいていは発注時点になって気が付くので、できれば暫定でもいいので早めの在庫確認をしておくのが安心です。
今は無くても「工事には間に合う」可能性もある
タイルパークのWEBサイトには、ほとんどの商品の前日の営業終了時点の在庫状況が掲載されています。

WEBの在庫数を見て、あるいは問合せフォームからの在庫確認をした結果、「必要な枚数の在庫が無い」という場合、可能でしたらもう一歩踏み込んだ「納期確認」をぜひお願いしたいです。
なぜなら、仮に今は在庫が無くても、工事時期によっては供給が間に合う可能性もあるからです。
タイルパークで販売しているタイルの約半数は、自社工場で生産しています。そのため、注文数量が多くお時間にもある程度余裕がある場合は、受注後生産でも十分間に合う場合があります。
また自社で生産していない商品でも、再入荷の予定が入っている場合もありますので、まずはタイルパークにお問合せください。
◆納期確認時、下記の情報をご用意いただけるとスムーズです◆
・必要数量(おおよその面積でOKです)
・希望納期(とくに施工の時期が決まっている場合は必ずお知らせください)
・採否の状況(すでに採用が決まっている場合は、希望納期に間に合うかどうか、または間に合わせるための発注リミットを確認いたします)
「確認した時は在庫あったのに…」を防止するサービス
在庫は常に変動しているため、提案段階で在庫があることを確認してたとしても、施工業者が発注する時には無くなってる、ということはよくあります。タイルパークではそんな「発注段階での欠品」を少しでも減らすため、タイル購入までの最大3ヶ月間在庫を確保できるサービスがございます。

「在庫予約サービス」
◆1カ月ごとの更新で最大3ヶ月後まで在庫を予約しておける!
◆1物件あたり3品番・50万円分まで確保できる!
◆依頼者と購入者が異なってもOK!
在庫状況の確認後は、在庫予約サービスもぜひ併せてご利用ください。
4.調達(購入)のポイント
タイルパークは誰でもご利用いただけるECサイトのため、直接注文して施主支給することも可能です(※送料単価が上がりますが、現場への直送も可能です)。ただし設計事務所やインテリアデザイン事務所の方は、社内のルール上直接お買い上げいただくのは難しい場合もあるかと思います。
工事業者様が直接購入できます
従来一般的だったタイルの商流は、発注をうけた工事業者が、商社や問屋を経由して、メーカーからタイルを調達するという流れですが、タイルパークは工事業者様がECサイトから直接購入することもできるため、中間コストをおさえた調達が可能になります。

購入業者様には、WEBサイトの会員登録で事前に「プロ会員」にご登録いただくことで、インターネットからでも業者向けの取引価格が適用されるようになります。協力会社へタイルの施工を発注する際、ぜひ一緒にご案内ください。
プロ会員のご案内・ご登録はこちら >
またプロ会員の方は「掛払いドットコム」などの便利な後払いサービスへの登録も可能になりますので、ぜひご利用くださいませ。
後払いサービスのご紹介 >
なお、タイルパークでは施工請負および施工業者の紹介はおこなっておりません。
これらにつきましては、恐れ入りますが別途お手配頂きますようお願いします。
サンプル、納期、調達方法。しっかり確認してベストなタイル仕上げに
タイル選びから調達までの各ステップにおける、押さえておきたい確認ポイントをご紹介いたしました。 タイルは空間にデザイン性と高級感をもたらす仕上げ材です。より完成度の高い空間作りに活かすため、ぜひお気軽にサンプルをご請求ください。
■おすすめサービス■
タイルは選定が難しい?
店舗や住宅の内装を決める時、壁紙、床材、建具、水栓機器など、とても多くの内装材を検討しなければなりません。
そんな中でも、正直タイルは選ぶのが難しい内装材の代表格だと、供給している私たち自身も強く感じています。
多要素ゆえに、置き換えが難しい素材・タイル
多くの建材を検討していると、予算が合わなかったり納期が間に合わなかったりといった理由で、やむなく類似する商品に置き換えを余儀なくされる場面が多々出てくるかと思います。
そんな時、タイルは代替品を探すのがちょっと大変。その理由は、タイルには見た目や機能に含まれる要素がとても多いからです。
<見た目の要素>
・素材
・色
・焼きムラ
・模様
・色幅
・質感(ツヤの有無や手ざわり)
・釉薬の透明度や奥行き感
・目地色との相性
・大きさ
・形・厚み など
<機能等の要素>
・吸水性
・清掃性
・施工性
・重量
・ユニットの仕様
・役物の有無
・見切り材との併用性
・価格 など
全ての要素に対して必要以上にシビアになる必要はないものの、何を優先したいかによって代替品の探し方もかなり変わってしまいます。最終的には納期の都合で妥協するしかなくなり、当初の理想とだいぶ違ったタイルにせざるを得ない、ということも起こりやすいです。

独自性が強いからこそ、タイルは施主満足度も高い
タイルは意匠素材。そのデザインクオリティが施主の感性にささり、無二性を持つほど、「このタイルを選んで良かった!」と、満足度も高くなる建築素材です。
SNSでインテリアを紹介するアカウントを見てみると「キッチンのタイルがこだわりポイント!」「このお店のタイルがオシャレで参考になる!」など、タイルへの満足感を発信している方は少なくありません。
エンドユーザーに喜んでもらえることは、すべてのプロフェッショナルが目指すべき目標。そのためにも、タイル選びの手戻りは出来る限り無くしたいところです。

選んだタイルで最後まで仕上げるために
タイルパークのWEBサイトは、タイルを探すステップからサンプル請求、在庫確認や購入まで一気通貫でおこなえるECサイトです。必要なプロセスを経るたびにご利用いただくことで、途中で話がこじれず、安心してタイルを採用いただける様々なサービスを提供しています。

例えば…
タイル仕上げは全体工程の後半に入ることも多く、引き渡しの直前でバタバタと決めてしまうことが多い、という声もよく耳にします。
今後案件で使いそうなタイルがあれば、早めにサンプルだけ手元に置いておくのも一つの手段。ぜひ積極的にサンプルをご請求ください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次の記事では、手戻りを防ぐために押さえるべき「タイル選定のプロセス」についてご紹介します。
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釉薬の色の裏の話…その4 「陶芸の器とは違う、タイルに合った釉薬づくり」
タイルを選ぶとき、まずは「色」、で探すという方が多いと思います。
「タイルの色」=「釉薬(ゆうやく)」
焼き物であるタイルの色は、とても細かな釉薬の調合によってうまれます。
ここでは、日々のタイル製作現場でおきている、色開発の舞台裏を、何回かにわたりご紹介しております。
前回のお話はこちらから >>>「黄色や赤のタイルが少ない理由」

釉薬マイスターのいる釉薬部屋をたずねると、とてもカラフルなタイルの見本台紙がおいてあります。
例えば…
かわいい色のタイルがたくさんあります。タイルパークでは通常売っていないような色がいっぱい。見ているだけで気分が上がります。
その中で一つ、ちょっと変わった並びの見本台紙が置いてあります。

それが、ピラミッド状に並んだこれ。
なんだか地味な色が並んでいます。ぱっと見、あまり興味がそそられない色味です。。。

しかも、近くで見るとプツプツと細かな穴があったり、ザラザラしていたり。ポコッと反ってしまってるタイルもあって、不揃いでイヤな感じです。
しかし、実はこの三角に並んだこれが、この並びを理解することが、釉薬を知る原点なのだとか。
釉薬マイスターが、カラーブレンダー達を育てる為に用意したものでした。
釉薬の三角座標
ここからは、ちょっと専門的な話。
といっても、陶芸の知識も何もない私が、マイスターから聞いた話をざっとまとめた(?)ので、そんなに難しくはないはず。しばしお付き合いください。
このピラミッド状に並んだタイル見本は、基本的な釉薬の原料となるものの、割合、配合をかえるとどうなるのか、それをわかりやすくまとめたもの。
目で見て、手で触れて確認、わかりやすく、釉薬の基礎知識が得られます。

「釉薬の三角座標」と呼ばれているそうで、この一番上、ピラミッドの頂点が、「長石100%」だそうです。
長石(ちょうせき)、と聞くと、タイル素地(きじ)となる土の原料の話と錯覚しそうですが、釉薬にも細かく粉砕して調合されています。
“長石” は釉薬で「ガラス」・「つなぐ」・「溶かす」の3要素が入った原料
ガラス: 長石は釉薬の重要な媒溶剤であり、釉薬を溶かす役割を果たす
つなぐ: 長石は釉と素地の接着剤としても機能し、釉薬の安定性を高める
溶かす: 長石は釉薬を溶かすために必要な酸化カルシウム(CaO)を少し含み、釉薬の融点を下げる役割を担う
こんな素晴らしい性質を兼ね備えている長石。でも、これだけではタイルにふさわしい釉薬にはならないようです。

これ、長石の原石だそうです。種類が違いますが、2つとも長石。
美濃焼で有名な志野釉* は、ほとんどがこの長石でできているそうです。
*志野釉(しのゆう)…長石を主成分とする厚掛けの乳白色が特徴で、素朴な景色を生み出す美濃焼の代表的な桃山時代の茶陶
志野釉のお茶碗は、焼成中にできる気泡の跡の小さな穴(ピンホール)や、赤褐色の「火色(ひいろ)」が現れるのが味わい。ですが、タイルに小さな穴がいっぱいでてしまったら困ります。

上の動画でもわかりますが、長石100%だと小さな穴がいっぱいで、タイルとして使うには、ゴミが入りそうだし、汚れもとれにくそう。
お茶碗としては、見た目の味わいとして評価されても、タイルには不向きな感じです。

長石を三角形の頂点として考え、底辺の左端が粘土100%、右端が石灰100%とします。 粘土100%だと、こんな風にひび割れてしまいます。
蛙目粘土(がいろめねんど)は可塑性(変形しやすくその形を保つ性質)が大きく、素地に含めると素晴らしい性質を発揮する粘土ですが、乾燥収縮率が高いため、入れすぎると釉薬にひび割れが起きたりや剥がれたりしてしまいます。

石灰100%だと、釉薬が完全に溶けず、石灰の白く粉っぽい超マットな、ザラザラとした感じになってしまいます。
長石なしで、粘土+石灰だけだと下の写真のような感じに、熱膨張で反ってしまうことがあるようです。
色といい、形といい、瓦せんべいみたいでちょっとおいしそうですが…。

タイルに合った、釉薬
ちなみに上から2段目は、左が長石80%+粘土20%、右が長石80%+石灰20%というような構成です。
見た感じ、表面が一番きれいで素人目にもタイルっぽいな、と感じるのは3段目の真ん中でしょうか。
この辺り、長石60%+粘土20%+石灰20%、という割合が、一番タイルに向いている配合のようです。

タイルに向いているというか、わたしたちのTN工場のトンネル窯を使って、1250度付近の温度で焼成するタイルの作り方において、「一番基準となる配合」ということらしいです。
ここを基準に、ツヤにするのか、マットにするのか。どんな仕上げで、どんな色を出すのか。この釉薬の基礎を踏まえたうえで、さまざまな色の出し方を考えて、細かな調合をし、いろんな質感、色のタイルをつくっていくのです。
タイル作りの中でも、釉薬の部分はとても奥深いですね。
こんなものも見せてもらいました。

カラフルでかわいいカラー三角座標。色を考える上で使うのだとか…。
こちらの話はまたの機会に。
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TN工場の紹介ブログ、タイルの原料についての記事もご覧ください >>>「タイルづくりの現場から 原料編」
釉薬の原料についてはこちらも >>> 「釉薬とその原料・道具のはなし」
この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
カタログやコンテンツ記事などの各種広報物作成を担当。出版・制作会社を経て、転居を機にタイル業界へ。タイルの魅力を模索中。

ホワイトシリーズ
釉薬の基本を見てきましたが、タイルの基本と言えば、やはり、白のツヤ。
最近は、シンプルな白のタイルにカラー目地を合わせたりと、そんな使い方のアレンジで、シンプルなタイルが再注目されています。
→「ホワイトシリーズ」を見る
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