避けては通れない「目地」の悩み
水や汚れに強く美しいタイルですが、タイル同士の隙間に充填する「目地」はどうしても汚れが付着したり、カビが発生するリスクがあります。ですが、ただ目地を悪者のようににするのではなく、メリットとデメリットをよく理解して、タイルの選び方や日常生活の中でちょっと気にかけることで、美しい仕上がりをできるだけ長くキープすることが可能です。
洗面台にタイルがおすすめの理由
以前タイルパークでは、自宅の新築・リフォームで洗面台にタイルを使用したお施主様に、タイル仕上げにして良かった点をアンケートでお聞きしました。
・見た目が美しく仕上がったこと
・耐久性があること
・豊富なデザインから選べたこと
・訪問客が褒めてくれること
などのご意見が多かったです。意匠(デザイン)の面と機能面、両方で満足の得られる仕上がりにすることができたようです。また夢のマイホームを実現した皆さんにとって、「訪問客が褒めてくれること」はとても嬉しい点ですね。
「目地が汚れるからタイルは使わない」という方も中にはいますが、こういったお施主様のご意見からも、目地汚れを理由にタイルを取りやめるのは非常に勿体ない!そこで、カビを抑制してうまく付き合っていく方法をいくつかご紹介します。
Point 1. 防カビ効果のある目地材を選択
最近は防カビ効果のある水まわり用の目地材が様々なメーカーから発売されています。とくに洗面台やキッチンといった水まわりは石鹸カスや水滴も残りやすく、目地部分の汚れやカビを100%防ぐことは困難のため、できるだけカビの発生しにくい目地材を選択しましょう。
Point 2. しっかり換気する
カビ防止の鉄則は何といっても換気をすること。目地材自体は一度硬化すれば比較的乾きやすい性質のため、表面の水滴を拭き取って毎日換気をおこなえばカビの発生抑止に繋げることができます。
Point 3. いっそ目地を減らす
大きいタイルを選ぶことで、目地の面積自体を少なくしてしまうのも逆転の発想です。水まわり=モザイクタイルの印象をお持ちの場合は、大胆に150~300mmくらいのタイルからも探してみてはいかがでしょう。
おすすめタイル例
グッディー
600x300mmという、住宅内装としてはかなり大きめのサイズですが、厚みは多くのモザイクタイルを下回ってわずか6mm。目地が入る余地も少ない分、場合によってはモザイクタイルよりも施工重量が軽量に。清掃性とトレンドを兼ね備えた、これからの洗面台にオススメのシリーズです。
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モザリア
幅300mmの内装タイル。広めの面積で清掃性を持たせつつ、タイル表面がゆらゆらと波打ったデザインのため、単調さを排した視覚的な面白さも兼ね備えています。くすみ系でしっとり空間に馴染む7色展開。
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「目地を無くす」はおすすめしない理由
「汚れるのがいやなら、タイル同士をピタッとくっつけて目地を無くせば良いんじゃないの?」というご意見も時々聞きますが、目地幅には目に見えないようなタイルの歪みや寸法誤差を逃がしたり、地震で躯体が動いたときにタイル同士の接触による剥落や破損を防ぐという目的もあります。
また目地材が入っていないと下地の方へ水が伝わってしまうので、かえって下地でカビが発生する原因にも繋がります。永くタイルを愛していただくためにも、目地無しの突き付け施工は後々のリスクの方が大きいため避けるようにしましょう。
どんな素材にも必ずあるデメリット。過剰に避けるのではなく、付き合い方を知っておくことで仕上げの選択肢が広がります。
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この記事の執筆者:金谷(タイルパークスタッフ)
タイルパークの商品情報管理やWEBサイト更新を担当。学生時代に学んだ陶芸の知識を活かし、タイル商品の魅力を発信。
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