ガラスタイル施工のコツ その3

その1ではガラスタイルの失敗あるあると、持っておきたい道具の紹介を。その2では実際のカットの流れと、道具の使い方のポイントをご紹介しました。今回は、ガラス施工で押さえてほしいポイントをご紹介します。

接着剤について

ガラスタイルは透過しているため、セラミックタイルのように接着剤や下地が完全には隠れない場合があります。下記のルールを必ず守って施工しましょう!

POINT! 白の接着剤で平滑に

グレーなどの色付きの接着剤や硬化後に色が変わる接着剤を使用すると、ガラスタイルごしに色が透け、折角のガラスタイルの色が汚く見えてしまうことがあります。色付きの接着剤は避けて、白いものを使用してください。(例:セメダイン「タイルエースPro(白)」など)

また接着剤を塗り広げる時はクシ目ごてを使って3~5mm程度クシ目を立てますが、そのままタイルを貼り付けると、クシ目の縞々がガラスの側面などから見えてしまって残念なことに・・。それを回避するため、クシ目ごてで塗り広げた後は必ず表面を均してからタイルを貼り付けてください!

破断面について

POINT! 施工前にヤスリ掛け

切りっぱなしの鋭利なまま貼ると欠ける原因になりやすく、見た目も美しく仕上がりません。もちろん取扱いも危険になるので、必ず角を面取りしましょう。
また断面をヤスリがけするとすりガラスのようになり、ガラス越しに下地やクシ目や見切り材が見えるのを防ぐこともできます。手間はかかりますが、これだけで仕上りがかなり良くなるので是非おこなってほしい工程だそうです。

POINT! 箔の剥げには修正液

タイルの裏に箔が貼ってある商品は、カットの衝撃で箔が剥げることが多く、そのまま貼ると所々下地が見えたり見えなかったりしてしまいます。文具用の修正液をちょんちょんと付けておくと、施工したあとで剥げた部分が目立たなくなります。

ちなみに「なぜ修正液が良いのか」と質問してみたところ、「施工後に最も目立ちにくい」のだそう。白のマジックでは箔との光の透過具合が違い過ぎて、逆に修正個所が目立ってしまうのだとか・・。


さて、3回に渡ってご紹介してきた「ガラスタイル施工のコツ」はお役に立てましたでしょうか。
もちろんベテラン職人さんからコツを伝授してもらえばすぐにうまく行くというものではありません。一番重要なのは施工の前にある程度練習をしてみることです(※タイルパークのスタッフがチャレンジしたその2も是非ご覧ください)。

タイルパークはタイル販売のみで施工はおこなっていないこともあり、実際のところ納材後は施工する職人の皆さんが頼りです。
住宅のお施主様から絶大な人気があり、今後ますます採用が増えるであろうガラスタイル。施工の不安を少しでも解消することができれば幸いです。


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ガラスカットの様子を紹介する動画です。
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