わたしたちがつくるタイル、そのつくっている現場の日常を、写真、動画を交えながら、工程を追って順にご紹介しております。
前回の「成形編」では、大型プレス機によって様々な形や面状のタイルが、たくさんつくられていく様子をご覧いただきましたが…
今回は、その「成形」工程の番外編。一枚一枚、人の手で、タイルの形をつくる、そんな場面をちょっとだけご紹介したいと思います。

陶芸の技法 “タタラ成形”
さて、いきなりですが問題です。

このたくさんの棒たち、いったいどのように使うものでしょうか。
陶芸には、基本的には大きくわけて4つの成形技法があります。
● ろくろ
● 手びねり
● 鋳込み
● タタラ
わたしたちの工場では、このうちのひとつ ”タタラ成形” という方法を用いて、タイルをつくることがあります。
企画開発チームで、陶芸の技術をもったデザイナーが、土を練るところから、一枚一枚を手作業で ― 。

“タタラ成形” とは、土を板状にして成形する技法です。
そこで、さきほどの写真の棒のようなもの =「タタラ」の板、が登場します。
タタラ板は、土を一定の厚さに切り揃えるために使う「板」のこと。
土の塊の両側に同じ厚さのタタラ板を並べ、切り糸(棒付きのワイヤー。※クイズにした写真の右の方にもあります)で粘土をスライス。タタラ板と同じ厚さの、粘土の板のできあがり!これがタイルの素地となります。


実際に土の塊を切って、板状のタイルができる様子の動画もあとでご紹介しますが、その前に… まずは土を「練る」、という大切な作業があります。
「荒練り」
…粘土全体の水分量、柔らかさを均一に整える作業。
水分量がまばらだと、成形時に硬い部分でヒビ割れが起き、また逆に練りすぎても、土がボソボソに…
「菊練り」
…粘土を練り、中に含まれる空気を抜き粘土の粒子を整えること。
練った粘土が菊の花びらが連なったような形になることから、菊練りと呼ばれる
荒練りは、よく土が混ざるよう両手に体重をかけ、土を押し出すように練っていきます。この作業をよくやっておかないと、菊練りのときにうまくいかないようです。

菊練りでは、土を回転させながら練り込み、土に含まれる空気の気泡を押しつぶしていきます。
空気が中に残っていると、焼いた時に割れてしまうそうです。どんなに小さな空気でも熱で膨張しようとするため、内部から割れてしまいます。なので、この菊練りはとても大切な作業なのです。

「菊練り三年、ろくろ十年。」―
なんていう言葉もあるようで。
習得するには少し時間がかかる、鍛錬を必要とする技法のようです。しかも、たいへん力のいる仕事でもあります。
この大切で、大変な作業をやってくれる、”土練機(どれんき)” と呼ばれる機械があるそうです。
近々、わたしたちの工場にも導入される予定です。そのあたりの話も、また、今後のブログで紹介していきます。

こちらは、ひとしきり練られ、コロンとした丸い形にまとめられた土。
菊練りが上達しても、この最後のまとめ方が悪いと、逆に多くの空気が入ってしまうそうなので、注意が必要です。
良く練ってまとめた土を、伸ばしていきます。
落として、回して、落として、回して、叩いて、叩いて、整えて。
作るタイルの大きさにあわせ、用意しておいた型紙で大きさをみながら、しっかり叩いて四角く伸ばしていきます。

小さすぎると寸法通りの形が取れず、大きすぎるとロスが大きくなってしまいます。また、焼き上がりは縮むので、一回り大きなサイズに。
そしてやっと、タタラ板の出番。

両側にタタラ板を同じ枚数置き、切り糸(ワイヤー)を両手の小指に引っ掛けて、手前に引っ張ります。
両手の親指の腹でワイヤーとタタラ板を押えて、均等な力加減でワイヤーを引くと粘土はきれいに切れます。

スライスが終わったら、少し乾燥させるために板にのせ、丸一日ほどおきます。

程よく水分が抜けたら、型紙に合わせてカットしていきます。


やっとベースとなる”タイル素地”、の完成です!
今回は、手作業の ” 成形 ” の部分だけに注目してみてきました。
これだけでも、こんなに大変な作業なのですが、それを素敵なタイルにする作業は、ここからが本番。

なんだか、いろいろな小道具や形がいっぱい並んでいますが…
今回はここまで。
その辺のことはまた後日、お伝えしていこうと思います。
▼ 過去のブログはこちらから
第1回「原料編」
https://tile-park.com/blog/detail/26799
第2回「成形編」
https://tile-park.com/blog/detail/27124
Tile Manufacturing Factory by TN Corporation (タイル工場 ダイジェスト)
年末年始の営業についてのご案内
いつもタイルパークをご利用頂き、誠にありがとうございます。
年末年始の休業日についてご案内いたします。
休業期間について
誠に勝手ながら、下記の期間は全社休業致します。
休業日:2023年12月28日(木)~ 2024年1月4日(木)
※上記期間中は電話・メール・FAX でのお問合せのご対応、プロ会員登録の審査がおこなえません。
※注文・サンプル注文・お問合せフォームは期間中もオンラインショップで常時受付をおこなっていますが、ご対応は1月5日以降となります。
年内の出荷について
年内の最終出荷は12月27日(水)です。年内に出荷を希望する方は、前日の26日(火)までにご注文・ご入金をお済ませください。

※銀行振込でご注文の場合は、26日までにご入金が確認できた注文までが年内出荷の対象となります。 ※即日出荷に対応できない商品もございます。年内に出荷希望の方は可能な限りお早めのご注文をお願いいたします。 ※12月20日頃からは、遠方から順に年内配達がおこなえない地域が発生します。年内中にお受け取り希望の方は、20日までにご注文・ご入金をお願いします。 ※年明けの営業再開直後はご注文が大変集中致します。やむを得ず出荷の遅延が生じる可能性がございますこと、予めご理解・ご了承下さいますようお願い申し上げます。 ※12月29日~1月4日の間は、運送会社の営業所によっては配達・再配達が休止いたしますのでご注意ください。 <配達日指定について> ※12月20日~1月8日の間は、注文手続き画面から到着日指定をお選びいただく事ができません。受取日のご希望がございます場合はお問い合わせ欄へご記載ください。なおご希望に沿えない場合は受取日調整のご連絡をさせていただきます。
※年末年始の前後は遅延が発生しやすいため、お急ぎの方は可能な限り前倒しでのご注文・お受け取りにご協力ください。
※時間指定はおつけできませんのでご了承ください。
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※運送会社の営業店ごとに多少異なる場合がございます。
サンプル注文について
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※入れ違いでサンプルが欠品中の場合や、発送点数が多いご注文については、1月5日以降の出荷とさせて頂く可能性がございます。
※「ゆうパック」または「ゆうパケット」で出荷となります。年末期間中も原則配達がございますので、荷物のお受け取りが難しい場合は、注文の問合せ欄に希望お届け日を明記願います。(不在持ち戻り後の郵便局保管期限は1週間程度です。保管期限を過ぎたお荷物はキャンセル扱いとなり、再出荷希望の際は再度ご注文手続きが必要となります)
※年明けの営業再開直後はご注文が大変集中致しますので、やむを得ず出荷遅延が生じる可能性がございます。
22日(金)の営業体制について
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■システムメンテナンスについて
下記の時間でオンラインショップのシステムメンテナンスを予定しております。
システムメンテナンス実施日時:
12月22日(金) 15:00~19:00
システムメンテナンス中はオンラインショップのご利用、ご注文の確認やお問い合わせへの対応が行えなくなりますので、誠にご迷惑をお掛け致しますが何卒ご理解・ご了承を賜りますようお願い申し上げます。
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当社都合により、12月22日(金)は新規の注文・サンプル注文の出荷手配を休止させていただき、前日の営業時間(~17時)までにご注文分のみ出荷とさせていただきます 。年末のお忙しい中誠にご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

※上記は即日出荷が可能な商品の場合です。一部商品は出荷までにお時間がかかる場合がございますこと、予めご理解・ご了承ください。
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北海道・沖縄・九州および離島宛てで、年内中に配達希望のご注文につきましては、可能な限り12月20日までに弊社からの出荷が完了できるよう、早めのご注文にご理解・ご協力をお願いいたします。
(年末・年始の営業案内はこちら)
②12月22日(金)のシステムメンテナンスについて
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断片(だんぺん)

【 断片(だんぺん) 】
身の回りの”断片”を閉じ込めて
日常空間に物語を紡ぎ出す
タイルパークの人気内装タイル「断片」シリーズをご紹介します。
繊細な変化を有する温かみのある釉薬の表情が、デザイナーの手によって写し取られた身近なアイテムの模様を引き立たせます。穏やかなフラット面「Smooth」と、個性を表現するレリーフ面「Pasta」、アイコニックなアクセントタイル「Hieroglyph」の3種類を展開。住宅のリビングやカップボード、洗面台など、毎日触れる住空間に物語性を与えてくれます。
空間を彩る3種類の面状
「断片」では意匠的なデザインのレリーフ面「pasta(パスタ)」と、シンプルなフラット面「smooth(スムース)」の2種類のユニットタイルに、アクセントとして使用できる1枚売りの「hieroglyph(ヒエログリフ)」の3種類の面状を用意。それぞれ5つのカラーバリエーションを有した豊富なバリエーションを展開。Smoothのみの使用やミックス張りなど、様々な使い方が可能です。

DPS-0のみ、やや透明感を抑えたセミマット

深い緑のDPS-4

何気ない日常の断片を慈しむ ~Design Concept~
何の変哲もない日常の気づきを大切にして、
日常にある、見慣れた身の回りにあるものの一面を切り取り、
それらを用いて再構成することで、物の見方を変え、新しいアートへ昇華する。
断片はTNコーポレーションに所属するデザイナーの手によって開発されました。
Pasta面はその名の通り、様々なパスタを粘土板に押し付けて模様を写し取り、それらをさらに石膏へ置き換えて原型を製作しています。何気ない日常の断片を見つめるデザイナーのまなざしを感じてください。



製品一覧
【注意】
※Hieroglyphは受注後生産品のため在庫はございません。また無償サンプルはプロ会員の方に限り、貸出しにて承っております。お問い合わせフォームからご依頼ください。なお他のお客様への貸し出し中などの理由により、ご対応不可の場合もございます。
■B1類(磁器質)・施釉
■Made by TN(自社工場生産タイル)
■タイル寸法:118x90x8mm
■ユニット寸法:360×276mm(目地幅2mm含む)
<Pasta>
■価格(税抜):1,800円/シート (18,360円/㎡)
<Smooth>
■価格(税抜):1,050円/シート (10,710円/㎡)
<Hieroglyph>
■価格(税抜):300円/枚
オススメの使い方:
表面にツヤのある釉薬が施されているため、普段のお手入れは水拭きでOK。住宅のリビング、カップボード、洗面台など、日常的に触れる場所におすすめです。またSmoothをベース、PastaやHieroglyphをアクセントとして、ミックスで使用するとオリジナリティが生まれます。
参考割付け
※Pasta面はユニットから剥がして埋め込み
タイルをご購入いただいた皆様へ

タイルパークではお客様からの施工事例写真を募集しております!ホームページやSNSで紹介させていただける場合は、ぜひ下記の応募ページより写真をお送りください。
おすすめサービス案内
東急ステイ飛騨高山に感動
タイルパークの林です。
10月に飛騨高山で行われた「飛騨家具フェステバル」にギフセレクトのメンバーとして参加してきました。そしてこの会のコーディネータの平本さんがかかわった東急ステイ飛騨高山に宿泊しました。
平本さんにホテル内のインテリアを案内していただき感動しました。今回はその辺りを紹介します。

現在高山は外国人で溢れています。JRの駅も外国人だらけです。

ホテルの中も8割程度は外国からの観光客のようでした。ホテルのフロントでは当たり前のように英語で受け答えしています。これは私が知っている高山なのか?と目を疑いました。街中のホテルもほとんどきれいに改装され、数年ぶりに高山を訪れた私は全てが驚きでした。
さて、それではホテルの話に移りたいと思います。
まずは駐車場からフロントへの入り口の写真です。
木工の町高山らしく、大きな木の扉、フロントのデザインもかっこいいです。
また1Fの各所には魅力的なインテリアがいっぱいです。
挾土 秀平さんの左官 渋草焼き 渋草焼き 飛騨春慶 渋草焼き
各階の表示や部屋番号は飛騨春慶で作られています。
すごくきれいで感動。
ぜひタイルでもこの色に挑戦したいです。
各階には一部屋分を潰して高山の6つの工芸の展示スペースがあります。
写真の他に3F飛騨木工、5F飛騨さしこ、6F飛騨春慶のスペースがあります。
7F 渋草焼き 8F 山中和紙 4F 飛騨牛皮
極め付けはお風呂です。残念ながら写真はありませんが、最高です。ホテルのホームページで確認してください。→東急ステイホームページ
とにかく平本さんのおかげで気持ちのいい一夜を過ごすことができました。
高山で泊まる時はおすすめの宿です。
価格もリーズナブルで、大満足でした。
この感性をタイルパークの商品開発に生かしたいです。
画像生成AI ‐『生成塗りつぶし』‐
こんにちは、試作室の冨田です。
今回も引き続き、アドビの『Firefly』というソフトを使って画像生成AIについてのご紹介をしていきます。


ちょっと手はじめに、遊んでみました。
間違い探しみたいになっていますが、、上の画像は下の画像を元にFireflyの機能を使用して作成してみたものです。
使用したのはテキストからの画像の加工ができる、『生成塗りつぶし』というツール。
こちらは画像内のオブジェクトを削除したり、また新たなオブジェクトを追加してくれる、いわゆる画像の合成を簡易的に行ってくれるものになっています。

使用方法はとっても簡単。
画像をアップロードしたら、削除または変更したいオブジェクト、領域を選択します(見た目では消しゴムで消す感じです)。マウスで対象部分や位置を直接ストロークしてもよいですし、「背景」ボタンをクリックするとメインの要素を自動で読み取って残し、それ以外の要素を取り除いてくれます。
プロンプトに挿入したいオブジェクト情報を入力すると合成が出来上がります。
『テキストからの画像生成』 と同様、生成案を画面下方にいくつか並べてくれるので、そこから選択、いまいちであれば再生成を行っていきます。
最初にお見せしたものは、机、手に持っているもの、壁掛け、窓際の小物の4点を別々に削除し、新たなオブジェクトを生成、保持を繰り返して作成をしました。
さてさて、少し楽しんだところで本題にはいりましょう。
こんなに簡単に合成ができるのであればタイルの施工シーンなども作成できるのではないだろうか、という淡い期待を抱きました。
Fireflyのみを使用し、果たしてどこまで出来るのか、、やってみたいと思います。
まずは初級レベル。
チェルサイエ用で作成したパネルをアートパネルとして飾ったシーンを想定します。
(一部画像はFireflyの正式な提供がはじまる前の段階で作成したものなので左下にクレジットが付いています。現在は無料で作成してもこれらはついてきません。)

下記の合成画像はこれを白い画面に適当なサイズで配置したものを使用し、作成ました

パネルに似た色味をメインとして構成してくれました


両サイドに微妙にタイルが足されている、、

天板への映り込みを表現しようとしています

類似した構成要素(タイル)を自動で追加

思ったよりも軽快に進みました。
色の構成も違和感がありません。メインオブジェクトの色味を考慮して、合成してくれているように思いました。
大部分を生成した後に、部分的にオブジェクトを書き換えることもできます。
また、面積的に少し不足していると、AIが判断した場合は似たようなテクスチャーと色味を構成してパーツを補ってくれました。
ただここでネックに感じたのは、当然ですが、Firefly自体には画像の加工スキルが無い事です。
photoshopなどであれば、元の素材自体に尺度変更や傾きを入れることも可能なのでしょうが、こちらでは元の画像のスケールや位置はずらせない、という制約があります。
それゆえ広い面積を生成要素で構成しようと思うと、微妙にサイズ感がちぐはぐになってしまい、また整えることが出来ません。
今回は何度か、他のアプリで元のパネルを縮小した画像を作り直し作成しています。(これはアドビの公式ソフトを利用していれば本来いらぬ手間ですね、Fireflyのみで合成するという意地でやりました、、)
そうは言っても、行っていることは
⑴元画像のサイズ調整
⑵オブジェクトの選択
⑶オブジェクトの指示
⑷生成バリエーションからの選択
上記分けて記載するまでもない手数で30分程度、この量のものが出来ました。
これはもしかしたら、、期待が色味を増していきます。
次はレベルアップをして、60㎝角ほどの面積にタイルを張ったパネルを元として、増殖させ、一般的にタイルとして使用したシーンを想定します。
こちらは「キールを使ってみてほしい」というちょっとハードなご要望をいただきました。タイル自体が正方形であれば初級編のように多少補いながら、誤魔化しながらできるかもしれませんが、、うーん、やってみましょう。

スピード感のあるキール


籠のような網目として認識されていそう

やはり、形状的に認識するのが難しいようですね。
何度か試みますがキールはモザイクのような印象が限界のようです。
ただ触るたびに、精度が上がっているように感じるのでもっといろいろ試していく価値はありそうです。
今回は時間切れなのでここまでです。
お時間あるときにぜひぜひ色々お試しください。
【おまけ】
いろんなシーンを想定して進めましたが、ふと、目が留まりました。


左の画像はおそらくロープや籠のような認識されてしまっているのでしょうが、なんだか良く分からない部分を立体的な逃げで上手に誤魔化しています。
右側は、洗面鉢が伝わらなくて若干苦戦しましたが、水面の揺らぎなどでこれも比較的上手く誤魔化しています。
立体物ならキールを整合性を保ちつつうまく使えるのかもしれない、、主旨と違うのでこれは一旦ここまでにします。
フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築
こんにちは、タイルパークの金谷です。
先日の休みに、豊田市美術館で開催中の展覧会「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」を見てきました。

近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト。東京の帝国ホテル二代目本館をはじめ、日米を中心に数多くの名建築を手掛けた建築家です。
タイルパークでも「タイルの歴史と文化」のコーナーでライトの名建築の数々を紹介しているので、ぜひこちらも時間のある時にご覧いただければと思います。
水平の広がりを強調する「プレイリースタイル」
ライトの建築は、その建物が建設される土地と呼応して設計されています。そのためすべての建築物に共通した確固たるスタイルというものは意外にも存在せず、時代や場所によって直線的であったり曲線的であったりします。
その中でも恐らく(私を含め)多くの人が「ライトの建築」として思い浮かぶイメージは「水平の広がり」ではないでしょうか。「ロビー邸」や「落水荘」などに代表される、ライトの原風景(故郷ウィスコンシン州の田園風景)が反映された「プレイリースタイル(草原様式)」とよばれる手法で、低い屋根と伸びやかな軒の水平によって、重厚さと軽やかさという相反する二つの要素が共存するライト建築ならではの美しさを表現しています。

イメージスケッチすらも部屋に飾っていたくなるほど魅力的です。建築物の直線の連なりと、自然の曲線との一体感。建物自体は世界文化遺産に登録されているものもあるので、雑誌などでもよく特集されて見ることはありますが、今回の展覧会ではスケッチがたくさん展示されているのでとても興味深かったです。
目地を一体化させたデザイン
展覧会の中では、ライトが提唱したプレハブ住宅形式「ユーソニアン住宅」の一部が再現されています。その中で柱部分にレンガが施工されていたのですが、よく見ると馬目地の縦方向にだけレンガと同系色の目地材が塗りこまれ、横目地には目地材が入っていません。水平方向を強調するライト建築らしく、横目地だけを強調した仕上がりになっています。
そういえば帝国ホテルのレンガも、縦筋をつけることで、縦方向の目地を目立たなくさせていました。

※せっかく撮影OKの展示物にもかかわらず、見るほうに意識が向きすぎて撮影を忘れてしまいました。イメージ画で失礼します。
横目地を強調し、縦目地を目立たないようにする。レンガを「構造物の表面に張ったもの」と考えるのではなく、目地のデザインを利用して構造物そのものにフィッティングさせるこの考え方は、タイルの使い方にも応用ができますね。
ただしタイルの場合はレンガほど厚みがないので、目地入れをしないと接着剤や下地が目に付いて美しくないかもしれません。ですが、例えば縦方向の目地と横方向の目地で太さを変えてみるなど、別の方法で水平方向を強調することができるかもしれません。
基本的には嫌われがちな目地ですが、逆に目地を利用してデザインの要素に落とし込むというのも面白そうですね。

タイルパークの商品なら、形がシンプルな「プランク」や「ダンボ」などで試すことができるかもしれません。今月からCADデータの提供も始まりましたので、ぜひ色々なアイデアを楽しみながら割り付けをおこなってください。
商品の廃番に関するお知らせ
いつもタイルパークをご利用いただき、誠にありがとうございます。
下記の商品につきまして、工場での製造終了により、現在の在庫をもって販売を終了することとなりましたのでご案内いたします。
シリーズ名:メトロ
・HLAL36
・HLAL416
シリーズ名:エルサ
・ELSA-1F
・ELSA-1A
・ELSA-1B
・ELSA-1C
・ELSA150-1
・ELSA240-1
シリーズ名:型紙
・KTLH-1
・KTLH-2
シリーズ名:パフューム
・PESC-02
・PESC-03
・PESC-05
・PESC-08
・PESC-09
・PESC-10
・PESC-11
・PESC-12
・PESC-13
・PESC-14
・PESC-15
・PESC-16
なお、これらの限定在庫商品に関しましては、当社都合により予告なく販売を終了させていただく場合がございます。ご検討中のお客様には誠にご迷惑をおかけいたしますが、お早めのご注文をお願いいたします。
タイルづくりの現場から 成形編
わたしたちがつくるタイル、そのつくっている現場の日常を、写真、動画を交えながら、工程を追って順にご紹介していきます。
第2回目は、いろいろなタイルの形を作っていく「成形」工程をみていきます!
(第1回「原料編」はこちら)


いっぱい並んでいるのは六角形のネジの頭のような…? さてこれは…
お分かりの方もいらっしゃるかと思いますが、このままお付き合いください。。。
わたしたちの工場には、大きな600tプレス機が2台、小ロット用の300tと150tが1台ずつ、ちょっと特殊なものがあと1台、計5台のプレス機があります。日々動き、さまざまなカタチ、または模様のついたタイル、ちょっとかわった表面形状のタイル(凸凹していたり…など)、実に様々なものを作っています。
他にも手動のプレス機も、大・小2台あります。新しいタイルの試作や、お客様からのこんなものが欲しい!というような要望に迅速にお応えする、そんなときに活躍します。
まずはプレス機の動いているところを… ↓
動画は240×60mmの長方形タイルでしたが…
冒頭の写真は、そう、あれはタイルの金型。ヘキサゴン=六角形タイルの金型です。
サラサラの顆粒状の原料(坏土)をプレス機下のくぼんだところに入れます。その後、上から型で圧力をかけて原料を押し固め、カタチをつくります。この製法を「乾式製法」いい、私たちの工場でつくるタイルのほとんどはこの方法でつくっています。
このメインの600tプレス機1台だけでも、ひと月に6~7千平米ものタイルをつくっています。(全盛期には、メインのプレス機2台だけで月に3万平米以上のつくっていたそう…恐るべしバブル景気。。。)
プレス時、タイル素地の表面には、1㎠あたり約200kg程もの圧力がかかっているとか。ものすごい大きな力がかかっていますね。

金型は、タイルの形状の数、表面の面状の数だけあります。
タイルといえば長方形、正方形、六角形。もちろんそれぞれのサイズバリエーションの分だけ。変わったところでは、丸型、ひし形、波型、扇形、翼のような形まで…。
工場には今、だいたい枠(形)だけで約60種類、面状で約100種類ほどの金型があります。

金型は生産計画に従って交換、一~二日に1回くらいの頻度でかえています。30分~1時間くらいかけて、大きな金型を交換していきます。
一番大きな600tプレスに取り付ける金型は、およそ500kg!
金型は上(面状)と下(形状)がありますが、上下セットで500kg、片方だけでも200kg以上もありますから、落としたら大変…。慎重に行います。
まずは金型のネジを外し、移動。金型やプレス機の内部を清掃。きれいになったら、次に使う金型をプレスに取り付け、ネジをしっかりと締めます。
金型を変えたら、それに合わせた原料、圧力の設定も細かく決まっているので調整し、始動させます。
40分ほどで作業完了。
動画を撮っていて思ったのは、とにかく掃除が丁寧。金型はもちろん、プレス機、機械周り、その下、と。2人で作業されていましたが、こっち側も掃除、向こう側も掃除…。交換作業のうち、半分は清掃時間だったのでは、と感じるほど丁寧にされていました。
今回は47角(47×47mm)→ 45二丁(95×45mm)への金型交換で、同じくらいの大きさで且つ使う原料も同じ、ということで作業も少なめでしたが、大きく変わるときは、原料も変えたり、成形した後に流すコンベアについているレーンも変更したりと、作業も増えるそう…。

こちらはまた別の日。
専門業者さんに修理を依頼、プレス機はお休み…。工場内も静かで、いつもとは違う雰囲気。機械と人が一緒に並ぶと、このプレス機の大きさがよく伝わるかと思います。

プレスして固まったタイルの素地は取り出され、コンベアの上に流されます。このコンベアで移動させながら、成形時にできたバリ(ちょっとした出っ張り、ギザギザ、ガサガサした部分)などを取って、タイルをキレイにしていきます。

TN工場でメインで働いているのは、ここまで見てきた600tプレス、この2台(さきほどの動画の前半、奥にもう一台動いているのが少しだけ見えていましたが…)。
小ロット用のプレス機も見てみましょう。
この動画を撮ったとき、タイルは裏向きで成形されていました。成形後、パタンとひっくり返して表向きに。タイルの表面に複雑な凹凸があるような、少し特殊なものを作るのに向いています。

上から圧力をかけると、凹凸の低くなっているところに圧力がかかりすぎてしまい、キレイな形(タイルそのものの形状、四角など)になりません。圧力が均等にかかるよう、特殊な面状を作るときは”裏向き”成形で作っています。
ちなみに、動画にあったちょっとゴツゴツした表面のタイルは、「楽-プレーン」「錆」「トレジャー」などで部分的に使っています。

▼ 楽(ガク)-プレーンのWEBリーフレットもぜひご覧ください
https://tile-park.meclib.jp/leaflet_gaku/book/#target/page_no=2
今回このブログを書くにあたり、TN工場の社長にいろいろ教えていただきましたが、プレス成形ひとつとっても、実に知らないことばかり。知れば知るほど、面白いですね。
タイルを工場で大量生産!と言ってしまうのはもったいない。
作業1つ1つにはいろんな理由があって、タイルはつくられていることがわかります。
まだ色も何もついてない、ただの土の塊、の段階ですが、その中身を知ると、とても面白いですね。
次回は、成形 番外編、その他の成形方法。
TN工場では、プレス機を使った成形だけではなく、陶芸の技法 “タタラ成形” で一枚一枚手作りしているタイルもあります。


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