カテゴリー別アーカイブ: タイルあれこれ

このタイル、よく見れば・・アレです。

東奔西走~タイル旅 vol.4

タイルパークの(株)TNコーポレーション、デザイン室の渡辺です。
タイルが使用された建物をいろいろ巡る企画、
「東奔西走~タイル旅」です。
建築に関わる方の何らかの参考になれば幸いです。

今回は、地元の工務店さんの住宅の新築現場を訪ねました。

さて上のタイル、日常生活の時に時々目にする「アレ」を用いて表面の柄を作っています・・・わかりますか?

よーく見ると・・・「パスタ」からなんです。
↓下の画像はその試作の様子です。

タイルパークの自社工場の工房では、
日々新しいタイルを目指して試作を重ねています。

使用タイル:断片 DPS-0P / Pasta

こちらのお宅ではキッチンだけではなく、洗面の場所にもタイルパークのタイルを採用していただきました。

使用タイル:大波 ORNAMI-KAMI

表面に施されたスジ面と、
それを強調するための豊かな濃淡をもつ釉薬が生み出す
レトロなイメージは、
和風住宅や和モダン空間におすすめです。

ご協力いただけた工務店の方、
当日にやさしく対応してくださった施主の方に
心から感謝いたします。

写真協力:株式会社 大幸住宅可児工房


この記事の執筆者:渡辺(タイルパークスタッフ)
タイルパークでお客様からの問合せ対応やコンテンツ作成を担当 。妻、娘、ペットのインコと仲良く暮らす50代。綺麗なものと動物が好き。


■関連商品のご紹介■

断片 DPS-0P / Pasta
身の回りの様々な存在を石膏型で取り留めたものを、タイルに落とし込み、その製作過程からより身近に感じ、楽しんでもらいたいという思いで製作されたタイル。

→詳細を見る

大波 ORNAMI-KAMI
タイル表面に施されたスジ面と、それを強調するための豊かな濃淡をもつ釉薬が生み出すレトロなイメージは、和風住宅や和モダン空間におすすめ。

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釉薬がもつ役割、特性

タイルデザインの幅を広げる立役者、「釉薬」

「釉薬(ゆうやく)」とは、やきものをコーティングするガラス質の膜のことで、多くのやきものタイルの表面に施されています。

元々やきものは土を成形・乾燥させた後、そのまま火にくべて焼き固められていました。ところが、土器の焼成に窯が使われ始めるようになると、舞い上がった灰が飛んで行かず焼成中の器に降りかかり、冷え固まってガラス質のようになることを発見(自然釉)。これが釉薬のはじまりで、日本では奈良時代頃から人の手によって釉薬(灰)を乗せた陶器が作られはじめ、その後様々な進化をみせることとなりました。

釉薬には様々な役割がある

土を固めて焼くだけでは満足できず、より高みを目指した人類。長い長い試行錯誤の歴史をもつ釉薬には、様々な役割が生まれます。

1.耐久性をアップさせる

ガラスの膜でコーティングすることで、施釉陶器は様々なメリットを手に入れます。釉薬面から水が内部に侵入しにくくなって耐久性があがり、お手入れもしやすくなるので長く使い続けることができます。身のまわりにあるやきものの器を見ていただくと、ほとんどは土がむき出しの状態ではなく、釉薬でコーティングされていると思います。

2.デザインを与える

釉薬に含まれる成分は、焼成による化学変化で様々な色に姿を変えます。たとえば基礎的な調合の釉薬に酸化鉄を添加すれば焼成後に黄みがかったり、銅を添加すれば織部のような緑色になるなど。時には絵の具のように顔料を混ぜて発色を生み出す場合もあります。

また調合内容によって釉薬が溶け出す温度を調節したり、炎の当て方や冷却スピードによって結晶を生じさせ模様のように見せるなど、質感や模様にも変化を与えることができるため、その可能性は無限大。陶芸家の中には釉薬沼にハマって、作陶よりも釉薬の調合試験に没頭する人もいるほど奥深い世界です。

タイルでよく使われる釉薬の種類

タイルパークで販売中の商品にもよく見られる4種類の釉薬を紹介します。

透明釉

焼成後に無色透明となるベーシックなツヤありの釉薬です。タイルの素地(きじ。土のこと)の色の影響を受け、またベーシックな調合から成分比率を変えることでほんのり色みをつけたり、調合内容によっては素地の凹部分に流れ込んで濃淡を生んだりもします。タイルの業界では「ブライト」と呼ばれることも。

透明釉
透明釉

フチなど薄づきの部分は、素地の色がかなりハッキリ見えるものもある。

マット釉

焼成中に釉薬の結晶が表面を覆ったり、半融けになるように調合された、ツヤのない不透明な釉薬です。透明釉と違って素地の色の影響を受けないため、色のブレが出にくいのが特徴です。じつは釉薬の表面には凹凸があって、これが光を乱反射させてツヤ消しに見せているのですが、この凹凸は目には見えないぐらい細かいので、ほとんどはツヤのある釉薬と同じ感覚で使用できます。

マット釉

ラスター釉

てりてりとした虹彩のような輝きが特徴の釉薬です。他の釉薬とは違い700度程度の低温で焼き付けるため、一度1200度以上でしっかり焼き固めたタイルに、上から施釉してもう一度低温焼成して作られています。独特なツヤ感がとても美しいですが、紫外線や酸で釉薬が劣化してしまうことがあるので、使用場所には注意が必要です。

ラスター釉

貫入(かんにゅう)釉

焼成前はタイル素地にも釉薬にも水分が若干含まれるため、焼成で水分を完全に失うと少し小さくなります。この時生じる素地と釉薬との収縮率の差によって焼成後に現れたヒビを貫入と呼び、これを意図的に大きく入るように調合したのが貫入釉です。器でも鑑賞対象として昔から好まれ、時間の経過でも少しずつヒビが増えることがあり、変化を楽しむこともできる釉薬です。

ただしタイル表面にまで現れているヒビなので、当然細かい粒子は隙間から入り込んでしまい、時間とともに汚れの原因にもなってしまいます。そのため、一般的には浴室などの水がかりが激しい場所ではあまり使用されません。

貫入釉

釉薬からオススメするタイル

透明釉 ー透け感によって軽やかな雰囲気に

睡蓮-SQ

睡蓮-SQ

スタンダードなサイズの2種類の四角形と、見切りやアクセントに使用できるボーダータイル。表面には水をたたえたようになめらかで透け感のある釉薬が施され、静かな安らぎを与えます。

マット釉 ーツヤ消しのスッキリとした見た目

ニューヨーク-ヘキサゴン

ニューヨーク-ヘキサゴン

思わず触れていたくなる心地よい手触りと、ツヤ消しならではのスッキリとした見た目が特徴のモダンなヘキサゴンタイル。約5cmと約10cmの2種類のサイズで、それぞれ白と黒を用意。
(※サイズごとに違うマット釉が使われています)

ラスター釉 -華やかな輝きが魅力

ガク(楽)-プレーン

ガク(楽)-プレーン

ラスター釉の輝きと、変化に富んだ表面の形状が、照明効果を最大にまで高めて豪華な空間を演出。チャペルやブティック、バーなど、きらきらと華やかな輝きを求める場所におすすめ。

貫入釉 -意匠の一部になる大胆なクラック

魁(かい)

魁(かい)

素地に彫りこまれたマジョリカ風の模様に、透明感のある繊細な釉薬の濃淡が混ざり合うデザインタイル。近づいて見ると全体に貫入のクラックが入っており、クラシカルな風合いに。

色や質感は実物でないと分からない

ここまで紹介した以外にも、タイルパークで販売しているタイルでは様々な種類の釉薬が使用されています。こまかな質感や風合いの差は写真では再現できず、手にとってみないと分からない情報がたくさんあります。

カタログやホームページの写真だけで決めてしまい、思っていた手触りやツヤの具合と違ったという失敗談も少なくありません。タイルを検討の際は必ずタイルサンプルをご確認ください。
サンプルの請求方法はこちらをチェック

タイルサンプル

また釉薬は化学変化によって色や風合いを生んでいるため、生産ロット毎に誤差が生じやすいという特性もあるので注意が必要です。生産ロットの誤差についてはこちらのコラムもぜひ併せてお読みください。


この記事の執筆者:金谷(タイルパークスタッフ)
タイルパークの商品情報管理やWEBサイト更新を担当。学生時代に学んだ陶芸の知識を活かし、タイル商品の魅力を発信。


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タイルづくりの現場から サンプル出荷編

わたしたちがつくるタイル、そのつくっている現場の日常を、写真、動画を交えながら、工程を追って順にご紹介しています。
第7回目は、タイルのサンプル出荷の様子をお伝えします。

サンプル棚で作業

これまで、タイルが出来上がるまでを順を追って紹介してきましたが…
タイルは焼き物。
その一つ一つの細かな特徴は、実際に手に取って見て、触ってみないことには、なかなかわからないものです。

左(上)から
プランク…ラスターの具合、いろんな角度で見え方を確認
コーン…カラーで異なる釉薬表現、段差での色の変化もチェック
スーベニア…カーブがついた面状でフチで変わる色、側面も確認
遊彩…ウェーブ面の凹凸具合、模様の見え方を違う角度からも

タイルパークではタイルのサンプルを、送料も含め、無料でご提供しています。
実物をみて、しっかりと確認してから購入していただくことで、発注ミスなどのトラブルを未然に防ぎ、安心して施工していただきたい、というのが、サンプルを「無料」にしている大きな理由の一つです。

すぐ届く!タイルサンプル

サンプル注文を受け付けると、原則、翌営業日までに発送するよう迅速に対応しています。
ご依頼いただくと、だいたい2・3日後くらいには、お手元に届くのかと思います。

サンプル出荷担当のスタッフの朝は、受注処理からはじまります。
前日、営業時間終了後に来た注文を捌いていきます。

PCで受注処理

休業日明けの日は、金曜夜~土・日の2.5日間分の注文がたまっているので、数も多くとても大変。大型連休明けなんかは、なおさらです。
受注リストを出力し、いざサンプル棚へ。

工場の片隅にあるサンプル棚。所狭しと並ぶ様々なタイル。
数百を超える商品群の中から、依頼の品を素早くピッキングしていきます。

素早いピッキング作業

サンプルが最もよく出る商品は、作業机のすぐ傍に置いてあります。
サブウェイ
サブウェイ SUW-150
時代を超えて愛される、スタンダードな白の「サブウェイタイル」

メトロ
メトロ HLPU36
こちらもスタンダード!絶妙なグレーがどんなスタイルにも◎

この2つは、ずっと人気の定番商品ですね。サブウェイは、ツヤのあるタイプですが、マットタイプの「サブウェイ-マット」(DMW-1501M)も、これらと並んでよく出ます。
メトロの中ではグレーが一番人気ですが、白(HLCO36)ブラウン(HLNA36)も同じぐらいよく出ています。サイズ違いで、大きな 402×100mm も合わせてよくご依頼いただく商品です。

ちなみに、4月のカタログ発刊と共に発売となった新商品も、よくご注文いただいております。

サンプル棚(新商品付近)

縄文
穏やかながら変化に富む釉薬の表情が特徴のモザイクタイル

模様入りの長方形と、立体的な縦長六角形の2種類がありますが、長方形の方がよく出ている感じです。どちらも、面状の凹凸で釉薬の表情が変わるので、そこがみどころ。
2番の色は、何色かと聞かれればライトグレーなのですが、なんとも表現しがたい色で…。やわらかい、やさしい、温かみのある色です。
4番の青は、写真ですと、かなり彩度が高い印象を受けますが、実物を見ると、またちょっと印象が変わります。照明によってもだいぶ変わってきますが…。

大河
雄大な大河を思わせる240×60mmの内装用ユニットタイル

特徴あるレリーフが魅力ですが、意外とフラットの方がサンプルが出ています。釉薬にもかなりこだわっているので、そこに注目される方が多いのかもしれません。これこそ、画像だけではなかなか伝わりにくいので、手に取って見ていただきたいところです。
焼き物らしさをすごく感じる(焼き物の知識がない私にも)、そんな仕上がりです。

ちょっと、新商品の話が長くなってしまいました。。。
ちょっとここでブレイク。
サンプルお取り寄せ人気ランキング発表!

サンプル人気ランキング

新商品が発売された4月から6月までの3か月間の、シリーズ別のサンプル出荷数を集計しました。
長年人気の自社製品エルサ」が堂々のダントツ1位!
続いて、昨年の新商品で、今年は3種の新形状が追加された「プラハ」が2位でした。床タイルの新商品「イン&アウト」シリーズもランクイン。

6月1ヶ月間の商品別ランキングでみると、シンプル、白、が根強い人気。2022年発売の、こぶりなボーダー「スーベニア」が2色ランクイン! 健闘しています。
どの商品も、基本の白や淡い色の方がサンプルがよく出る傾向にあります。


送り状を見ながらピックしたタイルを、作業机に集めて一旦確認。表面のタイルの顔をきれいに拭いてから、丁寧に梱包していきます。
手際よく、軽やかに、タイルが箱に詰められていく様子は、見てるだけで気持ちがいい!(モノが散らかっているのが嫌いな性格です…)

下の動画はサンプルを梱包する様子。このサンプルをご依頼されたお客様は、ボーダー系で、カラーは淡いグレーやベージュで落ち着きのある色と、深みのあるグリーンとブルー系。表面はフラットではなく緩やかな面状の変化のある、クラフト感あるタイルをお求めの方かと思われます。

サンプルの梱包の様子

あ、これ私の注文したやつ!と気付かれた方、いらっしゃいましたでしょうか。届いたタイルは、いかがでしたか?

さて、箱詰めを終えたら、送り状を出力。
仮で箱に小さくお客様のお名前をメモしてあるので、間違いないか確認、その上に送り状を貼り付けていきます。

この日は火曜日でしたが、けっこうな量のご注文数。
大きな物件なのか、何枚も依頼される方や、1枚だけの方、さまざまです。
ちなみに一般会員の方は、10点までは無料でお届けしています。

本日分のサンプル出荷分、山盛りいっぱい!完了です!
午後、運送会社さんに集荷にきていただき、皆様の元へと配達されます。


入社した当時は、無料でタイルを配ってしまうなんて、なんてもったいないことを…、と思っていましたが、会社でいろいろとタイルについて学んで知っていくうちに、サンプルを無料で提供する理由がわかってきました。

今は、多いときで一日に40~50件、1件につきタイル枚数は様々なので数量にするともっと多いのですが、毎日とてもたくさんのご依頼をいただいています。
タイルパークのタイルに興味を持っていただき、サンプルをご依頼いただくことはとてもありがたいことです。

さて、サンプルですが、こんな工夫があります。
サンプルタイルの裏側には、QRコードが付いています。このQRコードから商品詳細ページへ飛べるので、商品の在庫状況の確認や、注文まで、スムーズに出来てしまいます。

また、カタログには掲載しきれなかった写真や情報を、Web詳細ページから得られたり、最新情報も常に更新しているので、ぜひご活用いただければと思います。

あと、サンプルに関しての注意点もあります。

サンプルは、ものによって販売している状態とは異なる状態でお出しするものがあります。
床タイルのような大きなものはカットした一部を、モザイクタイルなどユニットシートになっている商品も、10cm程度にカットしたシートの一部をサンプルとしてお出ししています。

表紙張りユニット仕様のものは、タイルの表面に紙が貼ってあるそのままの状態では肝心のタイルが見えません。なので、タイルの裏に紙を貼り直したもの、もしくは、専用の台紙に貼り付けたものをサンプルとしてお出ししています。

表紙張りのユニット仕様が多いガラスモザイク。
さきほどの表面に釉薬がのっている焼き物タイルと違い、裏表が同じような見た目のものも…。

上の写真の「ジョー」の他、「アガット」など、製造工程の都合上、裏面の方がツルツルとした丸みを帯びた形状になっています。
これらも、サンプルでは「裏」に紙を貼り直して、「表」が見えるようにお出ししているのですが、購入された商品は表紙張りの仕様なので裏面がよく見えている状態。ここでツルツルとした裏面を見て、「……?」「この丸く角がとれた方が表なのでは?」となり、お問合せをいただくことがあります。

台紙に貼り直したガラスタイルサンプル
台紙に貼り直したガラスタイルサンプル

実際に、展示会用のパネル張りをプロの施工業者さんにお願いしたときにも、「あれ?これ、こっちが表じゃないの?」と聞かれたことも。

「表紙張りユニット」は…
商品:紙が貼ってある方が「表」
サンプル:表の紙を剥がし「裏」に台紙を貼ったもの

実際にサンプルを見て決定する方と、現場で施工される方とでは、別々の場合がほとんどかと。不安を感じたら、施工前にお問合せいただき、確認していただければ思います。

その他、サンプルに関するご注意をまとめたチラシも、同封してお届けしています。

▼ チラシはこちらからもご覧いただけます。
サンプルに関するご注意(PDFが開きます)

▼ サービス内容について詳しくはこちらもご覧ください。
サンプルについて


タイルを検討する際に、最も重要な参考資料となるサンプル。
素早く確実にピッキングし、丁寧に包み、できる限り早くお客様のもとへ届けられるよう、担当のスタッフさんは毎日忙しく動いています。お打合せまでの時間が少ないお客様もいるため、作業の正確さとスピーディーさが求められます。
タイルの知識はもちろん、それぞれのサンプルの配置場所の把握、サンプルの欠品がないように事前の手配・準備も。
たくさんのサンプルを1つの箱に詰めると結構な重量で、ときには力のいる仕事でもあります。

さて、今日は金曜。
休み明けの出荷作業がスムーズにいくよう、先ほどきたばかりの注文も今のうちにできるものは梱包、月曜にすぐ出荷できるよう準備を進めます 。


この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
カタログやコンテンツ記事などの各種広報物作成を担当。出版・制作会社を経て、転居を機にタイル業界へ。タイルの魅力を模索中。


■関連商品のご紹介■

遊彩

遊彩(ゆうさい)
4~6月度のシリーズ別ランキングでは惜しくも11位! クラフト感があるラフな面状。鮮やかな濃いグリーンの6番色(B、濃い方の緑)が人気。
緑以外は、トップでご紹介した波々模様(4つのサンプルの一番最後)のウェーブ面もあります。

→「遊彩」を見る

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よくある質問
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「陰翳」施工例

黒、にこだわったハンドメイドタイルが魅せた
日本らしい「美」(「陰翳」施工例紹介)

陰翳 鱗
鱗アップ

高級ホテルを思わせるかのような雰囲気の、この一角。
実はここ、オフィスビルのエレベーターホール。

鱗 正面

一枚一枚を手作業で作り上げる特注タイル「陰翳」(いんえい)。
格子(こうし)、石畳(いしだたみ)、(うろこ)、矢羽根(やばね)の、4つの形状があります。

どれも日本の伝統的な模様ですが、先にご覧いただいた写真は、三角形を交互に並べて連続させた文様の「鱗」。
古くから三角形には魔除けの力があるとされ、「鱗を落として脱皮する」という意味で、厄落としや厄除けに使用されたとか。また蛇は脱皮を繰り返して成長することから、「再生」の意もあるそう。

金が厚い「鱗」のピース 

鱗は、金(KOGANE)の方に厚みをもたせて作っており、高低差で影が強く現れ、よりはっきりと模様が際立ち、金釉が印象強く目に飛び込んできます。

鱗 金が前に出る様子

築50年以上のビルのリノベーションで、各階のエレベーターホールにそれぞれ違う4種類の「陰翳」をご採用いただきました。どの文様がどんな雰囲気に仕上がるのかを、一同にご覧いただけます。


「格子」(こうし)

陰翳 格子

格子模様とは、縦縞と横縞が交差している模様のこと。
正方形や長方形を格子状に並べたデザインは、上下左右に途切れることなく続き、終わりのないイメージであることから、「永遠」や「繁栄」の意味を持つ縁起の良い柄と言われています。

格子は、さきほどの鱗とは逆で、長方形部分の黒(KESHIZUMI)の方を少し厚めに作っています。陰翳でこだわった「黒」、で組んだ格子。その文様を強く感じます。

黒が厚い「格子」のピース 

細かなパーツが垂直に組み合わさり、きちんと並んだ格子模様ですが、ひとつひとつ手作りのピースに趣が感じられ、味わい深い仕上がりになっています。


「石畳」(いしだたみ)

陰翳 石畳

色違いの正方形を交互に並べて構成される文様のことをいい、別名は市松(いちまつ)模様とも呼ばれる石畳。
陰翳では、正方形と長方形を組み合わせてアレンジ。
長方形を斜め45度に組み合わせたものを檜垣(ひがき)、別名で網代(あじろ)といい、代表的な幾何学模様のひとつで、床の間や和室の天井などによく使われているのですが、この文様の要素も感じます。
タイルパークでも、45度に回転し斜めにした模様の施工イメージを掲載していますが、この垂直に並んだパターンもいいですね。

トントントン、と、金の正方形タイルが、リズミカルに並びます。

「格子」と「石畳」はユニット仕様の「陰翳セレクト」もご用意。割付けや施工もしやすい仕様になっています。
例えば、
「住宅にアートパネルのように少しだけ使ってみたい 」― など。
特注となると少しハードルが高いな…、と感じられる場合でも、ご検討していただきやすいのではないでしょうか。

それとは逆に、かなり広い面積の案件でも、陰翳セレクトならCADデータとシームレス画像もご用意していますので、割付け、概算も可能です。

CADデータ提供サービスは >>> こちら


「矢羽根」(やばね)

陰翳 矢羽根

矢羽根は、矢の上部につける鳥の羽を表した文様。弓矢には魔除けの意味があるそうで、まっすぐ前へ進み「的を射る」矢は、古くから縁起物として用いられてきました。
着物の柄でよく見かける矢絣(やがすり)がありますが、それとは違う矢振り柄。大胆なギザギザ模様を描きます。こんな柄のニット、ありますよね。

陰翳タイルの他の3つのデザインと比べて、ちょっとモダンな感じがします。
平行四辺形を斜めに組み合わせていくので、施工の難易度はかなり高いのですが、きれいに仕上げてくださいました。

中央のボタンの部分がメタリックなので、どの形状もその中央部分に金色をもってこないよう、うまく工夫されています。

「陰翳」の魅力は、こだわりの鈍い発色の黒と、神社や寺院を思い起こさせる古色を帯びた金。この奥行きのある味わい深い2つの色と、一枚一枚粘土を板状にワイヤーカットしてできる特有の凹凸のある表面、そこからうまれる立体感と陰影。
通常の量産タイルにはない、手作りでしかできないシャープなエッジも見どころ。

訪れる機会がありましたら、ぜひいろんな時間帯で見ていただきたいと思います。


陰翳の中に日本の美を感じる陶壁
―「陰翳」


エレベーター待つ間も、贅沢な時間に演出してくれることでしょう。

参考:
日本の内装材料辞典「日本の文様 伝統文様」
https://naisouzairyou-annai.jp/pattern/tradition/index.html

販促クリエイト.jp「日本伝統文様「和柄」」
https://www.hansoku-create.jp/rp/wagara.html

nippon.com「日本の伝統文様」
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00478/


物件名:グラン姫路
設計:株式会社リオ・コンサルティング
施工:株式会社エムケイファイブ


陰翳WEBブック表紙

ハンドメイドによるオーダータイル「陰翳」
詳しくはこちらのWEBブックをご覧ください
>「陰翳」WEBブックを見る

施工例紹介ページでは、両脇に使われたタイル「ぺルラ-禅」の写真もご覧いただけます。
> 施工例紹介ページはこちら

便利に活用!タイルのシームレス画像

シームレス画像

無料提供中の各種データに「シームレス画像」を新たに追加

タイルパークで販売中のタイルの割り付けに便利な「CADデータ提供サービス」。
これまでも一部商品でご提供していた「平面CADデータ(DXF)」と「標準割付図(PDF)」に、この度「シームレス画像(JPG)」が追加され、対象商品も一気に100シリーズを越えました!

「シームレス画像」とは

シームレス(seamless)とは「継ぎ目のない」という意味で、一般的にシームレス画像というと連続で並べた時に継ぎ目なく繋がる画像のことを指しています。

タイルパークでは主に、四角形かつバラ単位で販売しているタイルは単体で、それ以外の形状のバラ販売タイルや、ユニットシートで販売しているタイル場合は、複数枚を予め並べた状態の画像でご用意しています。

シームレス画像の特徴

「レトロ」というシリーズでご説明したいと思います。ユニットシートの状態で販売していて、ランタンのようなユニークな形が特徴の商品です。

RETRO-PEARL
RETRO-PEARL
※実際の画像に黒い枠線はありません

上の画像が、実際にご提供しているシームレス画像です。これを連続で並べてみると・・・

RETRO-PEARL

タイルを敷き詰めたように連続させることができます。実際のタイル施工では、1シートやバラ1枚ではなく、ある程度の面積を敷き詰めることになるため、よりイメージが湧きやすくなりました。

シームレスじゃない画像との違い

RETRO-PEARL シームレスじゃない画像

同じレトロの画像です。ユニットが画像いっぱいに配置されていますが・・・

RETRO-PEARL シームレスじゃない画像を並べた様子

画像を隙間なく並べても、タイルを敷き詰めた様子にはなりません。ユニットとユニットの間に空いた大きな隙間を埋めようと思っても・・・

RETRO-PEARL シームレスじゃない画像を並べた様子

画像が重なってしまい、繋げることはできません。
(※画像の境目が分かるよう黒い枠線を入れています)

使い方色々、シームレス画像

打ち合わせやプロジェクトのプレゼン用資料の作成に

打ち合わせの様子

シートやタイル単体の画像よりもイメージが湧きやすく、オーナー様へ選定商品の魅力を伝えやすくなります。

空間パースに貼り付けるテクスチャとして

空間パース

実際に施工した様子を思い描きやすくなります。
(※画像タイルの実寸情報をシームレス画像と一緒に提供しております)

CADデータ提供サービスについて

「CADデータ提供サービス」とは、タイルパークで販売しているタイルのCADデータ標準割付図シームレス画像が無料でダウンロードできるサービスです。

CADデータ

製品の形状や寸法がわかる平面図のDXFデータです。CAD上でタイルの割付けを行う際にご活用ください。

標準割付図

洗面台を想定した寸法内にタイル割付けをおこなった参考図のPDFデータです。切りものの入り方や割り出しの位置、目地の参考に。

シームレス画像

連続で並べることが出来る、タイルのJPEG画像です。イメージ図への落とし込みや、プレゼンのための資料作りにお役立てください。

ハンガリー人のタイルのある暮らし

3月からTNコーポレーション東京オフィスに勤務する新入社員のYamanaka-Varga Annaと申します。

ハンガリーから来た私は日本で様々な文化的な違いを経験したことがあります。タイルの使い方にまでたくさんの違いがあると思いませんでした。今回はヨーロッパ(特にハンガリー)の一般住宅でタイルがある空間を紹介します。

浴室タイル

来日するまで「タイルといえば浴室」というイメージがありました。浴室の壁や床にもタイルを貼ることが多いです。理由としてまず、衛生面(清掃しやすい、菌が繁殖しにくい、カビ予防)、そして、実用的に優れている(耐水、耐摩耗性)ため、タイルが相応しいとされています。

洗面所の写真、壁にはマーブル模様の粟生タイルが貼られています。
画像の水回りは25年前に作られた部屋なので、昔のタイルのスタイルです。最近の流行はミニマムなスタイルなので、白っぽい空間がトレンドです。浴室と別のトイレでもタイルが用いられています。
浴室の写真。壁にはワインレッドの正方形のタイルが敷き詰められています。

日本と比べてこちらでは浴室の床にもタイルを貼ることが一般的です。ハンガリー、ドイツなど、北海道のような寒い国々に床暖房がよくあるからです。浴室で床タイルを使うといくつかの気をつけなければいけないことがあります。滑りやすくなったり、暖かいお風呂から出て、冷たい床に立つとヒートショックの可能性もあります。日本でもヒートショックがないように気をつけると思いますが、ハンガリーでもお風呂上がりにタイルに素足で立つことはしません。お風呂にマットを敷いて、その上で着替えます。

先程の洗面所の床の写真。同じく青ウイマーブル柄のタイルが貼られている。

キッチンタイル

L字型のキッチンには白いタイルが貼られています。

浴室以外にタイルが使われる場所はキッチンです。日本と同じように汚れやすい場所に貼ることが多いです。たまにキッチンにもフロアタイルを貼ります。

一般的なハンガリーの住宅では浴室とキッチンでタイルがよく使われます。もちろん、それ以外にも色々な場所でタイルが使われます。

たとえば、私の実家では食糧庫やガレージの床、キッチンカウンターの横でタイルが貼ってあります。

キッチンテーブルには大きめの石の表面を思わせつタイルが貼られています。

内装だけではなく、外装タイルの使い方から見ても、日本とハンガリーの違いがありますが、これに関しては次のブログで詳しい説明をしたいと思います。


この記事の執筆者:山中(TNコーポレーション 東京ショールーム担当 )
ハンガリー出身、2022年に仏教の研究で修士号を取得。2022年秋に来日。日本の文化や日本での生活を学びながら陶器とタイルの良さを味わい中。


■関連商品のご紹介■

カーミット/ モザイクタイル(白・黒)

ポップアートのようなイメージを生み出す、カジュアルなモザイクタイル。明るく元気な空間イメージを決定づけます。磁器質のため水濡れのあるバスルームでも使用でき、またマット仕上げで光の反射が少ないため床でもおすすめです。

→「カミット」を見る

リサ・ラーソンのプロダクト

6月8日から岐阜県現代陶芸美術館で開催されている「リサ・ラーソン展」を観覧してきました。
とりわけ日本で非常に人気の高いリサ・ラーソンがデザインを手がけたプロダクトの数々や、本展覧会で初めて紹介されるユニークピース(一点モノ作品)が見られる本展覧会。2023年から全国を巡回して話題となっていましたが、本展巡回中の今年3月11日、リサ・ラーソンは惜しまれながら92歳で永眠しました。
今回久しぶりに作品を様々な角度から鑑賞し、改めて彼女の生み出した世界に魅了されました。

リサ・ラーソン展の会場前の様子
リサ・ラーソン展の会場入り口

リサ・ラーソンとは

リサ・ラーソン
出典:TONKACHI.LTD

リサ・ラーソン(Lisa Larson)は1931年スウェーデン生まれの陶芸家、デザイナー。彼女自身のことをご存じない方も、彼女が生み出した赤い縞々のキャラクター「猫のマイキー」はどこかで見たことがあるかもしれません。

猫のマイキー
出典:TONKACHI.LTD

子どもの頃から芸術に関心があったリサ・ラーソン。18歳でヨーテボリのデザイン工芸学校に入学し、そこで陶芸と出会い魅了されました。卒業後の23歳の時にヘルシンキのデザインコンペティションで審査員をしていたデザイナー、スティグ・リンドベリに見いだされ、彼がアートディレクターとして勤めていたグスタフスベリ製陶所で成形見本作家として働き始めます。

スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン
スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン
出典:Wikipedia

グスタフスベリの陶工房には、リサと同じように若き作家が沢山集まっていました。彼らは会社の工房設備を使ってプロダクトデザインをする傍ら、自身の自由な創作活動も認められていて、沢山の一点モノ作品(ユニークピース)を製作していました。時にリンドベリと共にそれらのユニークピースを見ながらディスカッションをおこない、量産ラインへのせるためのブラッシュアップを経て製陶所の製品へと昇華することも多かったそうです。
49歳でグスタフスベリを退職したあとは、フリーランスとして様々なデザイン会社と仕事をしながら、自身のアトリエで魅力的な作品の数々を生み出し続けてきました。

世界から愛されるリサ・ラーソンのデザイン

リサ・ラーソンが生み出した数多のプロダクト。多くを占めるのは動物、子ども、少女などをモチーフにした置物でした。 丸みのあるフォルムに愛嬌のある表情、陶器ならではの落ち着いた焼き色、大胆かつ絶妙なバランスでデフォルメされたこれらのプロダクトで私が最も素晴らしいと感じる点は、生活の場にあって全く不調和をおこさないことです。

生活空間に陶器の置物を飾るというのは、暮らしの豊かさの表れでもあり、「ちょっと背伸びした行為」だと思います。ここ一番!というような特別感のあるアイテムをインテリアの中心に据える人もいるでしょう。
リサ・ラーソンのプロダクトは、インテリアの主役になるほどの尖ったインパクトはありません。その代わり、生活の場に自然と溶け込んでいて、時々ふと目が合うような感覚を覚える、そんなささやかなアイテムが多いのが特徴と言えます。

リサ・ラーソンのデザインしたプロダクトには、動物や自然、環境、人間へ向ける彼女のあたたかな眼差しが注がれていました。それらとふと目が合う瞬間、私たちはプロダクトを通して、彼女自身の愛嬌溢れる眼差しとも目を合わせているのかもしれません。

《ライオン(マキシ)/アフリカシリーズ》
《ライオン(マキシ)/アフリカシリーズ》本モデルは1968年から製造
出典:岐阜県現代陶芸美術館 | リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界-クラシックな名作とともに

また私自身も過去に陶芸を学んでいた経験から思うことですが、リサ・ラーソンは土や焼き物の特性との付き合い方がとても上手い人だなという印象があります。

陶芸家の中には、土をこねこね触りながら作品の姿を考える人もよくいます。リサ・ラーソンも「作りながら考えるタイプ」の作家だったそうです。
たとえばこのライオンの置物も、はじめは胴体も足も別々にろくろ成形されたものをくっつけることで生まれたそうです。これは、頭でうんうん考えてもなかなか出てきにくいアイデアです。

ぎゅっと押せばへこみ、掌のなかでころころと転がせば丸くなる。紙の上にペンで描くのではわからない、手を動かしながら考えることで気付ける特性がリサ・ラーソンの作品には多く見られます。

量産の視点から見るリサ・ラーソンのプロダクト

量産が前提のプロダクト製品の場合、どれほど元のアイデアが素晴らしくても、生産ラインに乗せられなければ日の目を見ることはできません。
作家の手を離れても生み出し続けることができる「再現性」が重要になってくるわけですが、芸術作家はこれがなかなか苦手な人が少なくないのも事実で、つまり「本人でないと作れない」ようなデザインを提案してしまうことがあるのです。

そんな中、リサ・ラーソンは芸術作家として活動しながらも、グスタフスベリで量産の工程を徹底的に叩き込まれたため、「どうすれば量産しやすいか」をよく理解していました。

大量生産の焼き物の成型方法はいくつかありますが、置物の場合はほとんどが「泥漿(でいしょう)鋳込み」という方法で成形されます。石膏型の内側にどろどろの液状にした粘土(泥漿)を注ぎ、石膏に水分を吸われて乾燥することで形を再現する手法です。

泥漿鋳込みについて

泥漿鋳込みで成形するには、脱型しやすい形にモデルを整える作業がとても重要になります。食い込んだ部分があると、型が引っかかって抜けなくなってしまうからです。

他にもできるだけ少ない分割で作れるシンプルなシルエットも大切です。型同士をバンドでしっかり固定してから泥漿を流さないと、隙間に流れ込んで型が決壊してしまう事もあるので、できれば3分割程度までで形を再現できるのが望ましいです。
リサ・ラーソンが作り出す丸みのあるデザインは、成形のしやすさと見た目のユニークさがもっとも良いバランスで両立するように、しっかりブラッシュアップされています。

一方で、生産ラインを意識する必要がないユニークピースではリサ・ラーソンの作為や手癖がそのまま活かされており、1つ1つが唯一無二の芸術的な存在感を放っています。
この二つの考え方をきちんと行き来できるところこそ、リサ・ラーソンのユニークかつ優れた作家性だと思います。

プロダクト例。恐らく2面の割り型で成形でき、絵付けもシンプルで量産向き。

《ネコ/小さな動物園シリーズ》
《ネコ/小さな動物園シリーズ》製造1956-1978年
出典:岐阜県現代陶芸美術館 | リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界-クラシックな名作とともに

量産ではないユニークピース例。型では成形ができず、葉っぱの造形等に作者であるリサ・ラーソンの作為が含まれる。

《トリの器(ユニークピース)》
《トリの器(ユニークピース)》1982年
出典:岐阜県現代陶芸美術館 | リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界-クラシックな名作とともに

基本的に、やきものの工場では成形・施釉・絵付け・焼成を別々の担当者が分業でおこなっています。
リサ・ラーソンのプロダクトは、すべての工程が比較的シンプルで再現性が高く、量産に向いています。しかし同時に、各工程自体は現在でも手作業で生産されています。

1点1点表情が異なり味わいが出る手づくりの良さは残しつつ、生産性との折り合いをつけるためにできるだけシンプルな工程に落とし込まれているのですね。

タイルパークにもこれと似た考え方のもと製品化されたタイルとして、絵付けタイルの「絵本」というシリーズがあります。

絵本
絵本の絵付け作業

絵柄のデザインは、商品開発を担当した女性スタッフ・冨田の中にある物語から生まれました。元々は生産過程に作者である冨田の思いが強く乗っており、「彼女でなければ作れないのでは」と危惧されていました。しかし工場とともに度重なる会議と試験が重ねられ、現在はその手を離れて工場の絵付けスタッフによって生産が可能になりました。

まだまだ生産スピードが十分とは言い難い状況ですが、少なくとも冨田ナシでも世に送り出すことができる「プロダクト」への昇華が成功した絵付けタイルシリーズと言えます。
「絵本」について詳しくはこちら>

グスタフスベリでの活躍と悩み、リサ・ラーソンという「人間」の魅力

グスタフスベリでの彼女の働き方は、正直言って作家なら誰もがうらやむものでした。工房と材料を与えられ、給料をもらいながら自由な創作活動もできる。ハッキリ言って恵まれた環境だと言えます。
しかし、表面的な部分だけを見れば「羨ましい」のひとことな彼女の働き方は、本人の目から見れば決して良いことばかりというわけではなかったことを、今回の展覧会図録に掲載されたインタビューでリサ・ラーソン自身が語っていました。

自身がデザインした製品がヒットしても会社からロイヤリティは出ず、そのため勤めだしてからの数年間、給料は会社でも最低ランクだったこと。
会社が世話をしてくれた住居も決して快適な居住空間というわけではなく、将来に不安を感じて勤務数年目には一度退職を申し出たこともあったこと。
ただしこれらは、退職の申し出を機に会社に正直に話したことで、待遇が一気に改善されたようです。会社が出産・育児中の働き方もしっかりフォローしてくれたおかげで、最終的には26年にわたり同社に勤め続けることになり、たくさんのヒット作を世に送り出しました。

また同インタビューでは、こうも語っています。

「私はこんなに素晴らしい夢のような仕事をしているけれど、それに少し罪悪感みたいなものを感じる時もあるの。私の仕事は楽しく、またそう難しいものでもないので、私としては他の人たちの役に経つようなことをしたいと考えています。
(引用:「リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界―クラシックな名作とともに」)

誰もが憧れる理想的なライフスタイルを送る一方で、リサ自身は動物や人間などのモチーフにむける眼差しと同じくらい、現実的な暮らしや自分自身の姿をしっかり見つめていました。こうした真摯な眼差しこそが、ユニークピースやプロダクトを飛び越えて「彼女自身」が世界から愛される一番の理由なのではないかと思います。

参考書籍:
「リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界 ―クラシックな名作とともに」発行:株式会社アートインプレッション
「リサ・ラーション作品集 スウェーデンからきた猫と天使たち」著者:ギセラ・エロン/翻訳:平石律子 発行:株式会社ブルース・インターアクションズ


この記事の執筆者:金谷(タイルパークスタッフ)
タイルパークの商品情報管理やWEBサイト更新を担当。学生時代に学んだ陶芸の知識を活かし、タイル商品の魅力を発信。


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手仕事と大量生産のハイブリッドが生み出す、1枚1枚が唯一無二のテクスチャを持つモザイクタイルシリーズ。

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ガラスにラスター。店舗内装で大胆に使いたいモザイクタイル

カウンターバックサインや柱の装飾に。モザイクタイルは空間の華

カウンターバックサインや柱の装飾に。モザイクタイルは空間の華 洗面台や飲食店のカウンター等に人気のモザイクタイルですが、カウンターバックサイン周辺や商業施設の大きな柱など、広い壁面を華やかに彩り、それでいてサイズが小さいため看板や商品を邪魔しないモザイクタイルは全面張りにもおすすめです。 大胆に取り入れることでポイント使いとは一味違う魅力を生み出す、輝きや上品さを重視したモザイクタイルをご紹介します。

繊細な輝きで魅せる「フェアリー」と「リベルタ」

フェアリー
フェアリー FAI-111

ガラス製のモザイクタイルで、フェアリーは15x15mm、リベルタは8x8mmと、タイルパークの製品の中でもサイズが小さい2シリーズ。1枚1枚は艶やかでキラキラとした輝きが特徴的で、照明の当たり方や見る人の位置によっても様々な表情を見せてくれます。

リベルタ
リベルタ LIB-14

住宅のオーナー様が洗面台やミラーまわりに使用されるパターンが多いこの2シリーズですが、小さなサイズを活かして円柱やカーブのついたカウンターにもシートのまま巻き付けることができるというメリットがあり、商業施設や高級ブティック店等でも存在感を発揮します。

円柱にも巻き付けられる

今ならフェアリー、リベルタともに50m2多いもので500m2以上在庫がある品番もございます!
各品番の詳しい在庫状況は商品詳細ページでご確認いただくか、こちらよりお気軽にお問い合わせください。

フェアリー

参考価格:18,830円/m2

FAI-111
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FAI-112
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FAI-617
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(※限定在庫)
FAI-811
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リベルタ

参考価格:22,870円/m2

LIB-01
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LIB-20
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LIB-38
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LIB-65
LIB-65
LIB-71
LIB-71
LIB-904
LIB-904
LIB-906
LIB-906

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ラスター釉で品を与える「ガク(楽)-プレーン」

ガク(楽)-プレーン
ガク(楽)-プレーン GA/P-2

タイル表面に施されたラスター釉(低温で焼き付けるパールのような釉薬)に加えて、フラット面と凹凸面をバランスよくミックスしたモザイクタイルです。変化に富みながらも単色でスッキリとした印象の空間作りを叶えます。

ガク(楽)-プレーン

参考価格:19,890円/m2

GA/P-2
GA/P-2
GA/P-3
GA/P-3
GA/P-4
GA/P-4
GA/P-5
GA/P-5

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落ち着きのある黒のバリエーション「錆(さび)」

錆
錆 SB-1

タイルの形状・面状は「ガク(楽)-プレーン」と同じですが、こちらは釉薬の焼きムラを目立たせた、より素材感の感じられる仕上がりです。
ほの暗い色合いはインテリアに静寂や落ち着きを与えてくれます。様々な種類の黒色をミックスすることで、静かで渋みのある憩いの空間を作ります。

錆(さび)

参考価格:16,200円/m2

SB-1
SB-1

艶やかな釉薬で平面を彩る「ペルラ-キャンブリック」

ペルラ-キャンブリック
ペルラ-キャンブリック CAM-5

軽やかな白から重厚感のあるブラックやゴールドまで、全5色を取り揃えるヘキサゴンモザイクタイル。タイルの表面には僅かにスジ面が施され、単一的な印象を排除しています。 またペルラシリーズは他にも様々な形状の展開があるため、同じカラーで複数形状を組み合わせるような壁づくりも可能です。
ペルラシリーズ 特集WEBブックへopen_in_new

ペルラ-キャンブリック

参考価格:14,940円/m2

CAM-1
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CAM-2
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CAM-3
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CAM-4
CAM-4
CAM-5
CAM-5

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モザイクタイルをふんだんに使った店舗の施工事例

タイルパークでは、ここに紹介した以外にも様々なモザイクタイルを店舗で使用していただいた実績がございます。カウンターや店内フロア、トイレ内装などの施工例をぜひご覧くださいませ。

施工例の一覧ページへ

Pick UP!
タイルパークの納入実績の中でも、飛びぬけて沢山のモザイクタイルを施工していただいた「柳月 オタルト店」 様。オープン後に内部の様子を取材させていただいた際のWEBブックも是非ご覧ください! ※記事は2022年の取材当時の内容です。また使用されているタイルの中には、現在廃番となっている商品も一部ございます。

タイルづくりの現場から 加工・梱包編

わたしたちがつくるタイル、そのつくっている現場の日常を、写真、動画を交えながら、工程を追って順にご紹介しています。
第6回目は、最終段階の加工と、箱詰めされるまで。加工といっても、タイル自体の加工ではなく、小さなタイルを並べて「ユニット化」、モザイクタイルのユニットシートに加工する様子を覗いてきました。
(第5回「品質検査編」はこちら

タイルを並べる様子

何人ものスタッフの手が、せわしなく動く現場。
TNプロダクトの工場内を、ぐるっと回ってご紹介してきましたが、機械による生産ラインとは別棟のこちらでは、主に人の手でタイルの最終加工がおこなわれています。

人のいない加工ライン

作業前の現場はこんな感じ。小さなタイルを何枚も並べて、1枚のシートにしていきます。

並べる途中のタイル

スタッフがいない、休憩中の1コマ。
手前ではランダムにタイルが置いてありますが、奥へ進んだ先では、ぴっちりと並んでいます。

わざとバラバラに置いていくのは、色のバラツキがでないようにするため。
前回のブログ「品質検査編」で少しだけ触れましたが、その生産ロットの箱ごとで、色のバラツキを抑え、偏った色むらを防ぐための、「混ぜる」という作業です。
ここで並べているのは、どれも同じ真っ白なタイル、のようなのですが、タイルは”焼き物”…。生産する度に「全く同じ色」を再現することが難しいため 、プレーンな「白」いタイルでも、このような「混ぜる」作業が必要になってくるのですね。 (私にはどれも同じ白にみえました…)

並べられたタイルに、紙を貼って1枚のシート状にします。
上の動画は自動紙貼機。糊をタップリとつけた紙をタイルの表面におき、ローラーでコロコロとしながら押さえ、コンベアにのって次々と下の方へ送られていきました。
スタッフが一生懸命に並べている、その下を、温風を当てられながら進み、乾かされて再び上に出てきたらシートの完成。並べる作業をしているスタッフの少し前のところで、拾い上げられ箱詰めされます。


モザイクタイルのユニット加工には、2つのタイプがあります。
今紹介した「表紙張り」と、もうひとつは「裏ネット張り」のユニット。

・表紙張り(おもてかみばり)ユニット
タイルのおもて面に、水で剥がせる糊で紙をはり付けてユニット化。
紙はシートを施工面に張りつけてから剥がすため、接着剤硬化前にタイルの位置を微調整することもできます。
タイルを貼り付けたあと、水を含ませたスポンジ等で紙を湿らすと簡単に剥がれます。この剥がすときが、たまらない瞬間なのだとか…。(どんなふうになっているのか、紙に覆われて見えていなかった姿が、剥がしてやっとあらわれるので。おーっ!となる瞬間。醍醐味ですね)

・裏ネット張りユニット
タイルの裏面にネットを張り付けてユニット化したもの。
ネットごとそのまま張りつけるため、手順が少なく簡単に施工を行うことができます。初心者の方、DIYで施工される方は、タイルが見えた状態で張れるので、表紙張りよりやりやすいかもしれないですね。
海外ではネット張りのものが主流で、輸出もさかんなタイルパーク商品では、裏ネット張り商品が増えていますよ。

裏ネット張りユニット
バラのタイル

できあがったばかりのモザイクタイルは、上の写真のようにバラバラ。
タイル雑貨を作ったりする場合には、そのまま使えばいいのですが、とても広ーい壁や床に、小さなタイルを一枚ずつ張っていくというのは大変…というか、きれいに張るのはとても難しいし、時間のかかる作業ですよね。
という訳でモザイクタイルは、だいたい30cm程度のシート状にユニット化されています。

商業施設の施工例
「ニューヨーク-ミックス」(NY-MBS-1)商業施設の施工例

例えばこれ。 これを 一枚、一枚並べてやっていったら、相当な作業量…ですよね。ユニット化されているから、こんなおしゃれな床も、簡単に施工できてしまいます!
この「ニューヨーク-ミックス」(NY-MBS-1)という商品、表紙張りのユニットなんですが、こちらは手作業でシート化しています。

表紙張りユニット

色と形がわかれているので、こんな風に手作業でタイルを並べていきます。

貼り板とタイル

「貼り板」という、タイルを貼る位置があらかじめ枠で仕切られている道具を使います。ざざーっと適量タイルを散らして、枠に沿ってはめていき、並べ終わったらいろんな方向から確認。傷がついたりしたタイルがないかを、紙を貼ってしまう前に、ここでもう一度確認します。

紙に糊をつけて、並べたタイルの表面に貼ります。紙もユニットに合わせた形にしてあります。
スタッフさんは、慣れた様子でテキパキと進めていますが、私だったら紙をタイルの位置に合わすのだけで、おたおたしていましそう(苦手…)。
板をかぶせて、ひっくり返し、完成。最後にもう一度、ズレがないか確認していました。

ユニット化されたタイル

これは、完成したシートの裏側で、表面の紙は見えていないので、わかりにくいですが…
青いネットは、くっついてしまわないように敷いているものです。

貼り板いろいろ

モザイクタイルの種類分だけ、厳密には、モザイクタイルでなくても、ユニットにするものの分だけ、「貼り板」があります。四角、六角形、丸、扇、ひし形、波型…。珍しい複雑な組合せで、年季の入ったレトロな貼り板なんかは、ネットオークションに出品されてたりします。マニアにはたまらないのでしょうか?


裏ネット張りユニット

一方こちらは、手作業でのネットばりの様子。
写真のタイルは、現在タイルパークでは扱っていない、海外向けの商品なのですが…、複数の厚みの違うタイルをミックスした商品で、しかも目地埋めしない設定なので、ほぼ隙間もないシート。
これが結構手間がかかるようで…

厚みが何種かあるということで、「貼り板」も特殊。
まずはこの厚みのタイルはここ、次にこの厚みはこの位置へ、というように、パーツが分かれており、通常のものより作業も段階が多い。ただでさえ、小さくて並べるだけでも時間がかかるというのに。

そして、狭いがゆえに、枠にタイルがピチッとはまってしまって出てこない、という…。それを取り出して、手で戻す。なんとも手間のかかる商品でした。

しかしながら、厚みの違う、凹凸のあるタイルが美しい陰影を作り、ドラマチックな空間を演出するモザイクタイルです。ひと昔前のタイルパークの商品ですが、海外では今も人気の商品です。


今回、工場を見に行ったときには、タイルパークの商品以外の、海外向けの製品や、補修用のタイルが多く加工、梱包されていました。

色幅の大きな商品や、窯変(ようへん)を売りにしているもの、色に特長を持たせている商品が、たまたま生産予定になく、ユニット加工や、その後のチェック(タイル1枚1枚の品質チェックではなく、ユニットにした後のチェックですね)、梱包までの様子が見れませんでした。また別の機会に、番外編としてお伝えしようと思っています。
色幅のある商品を、どうユニット化しているのかが、気になります…。

私は仕事柄パソコン上で、タイルのシート画像を組み合わせて、室内イメージ画像に貼り付けて、簡単な合成画像を作ったりするのですが、どうも違和感が出てしまって難しいんですよね。かっこいい、色幅のあるタイルの壁面がうまく再現できないのです。
いったいどのような配合、配置をして、 ユニットにしているのでしょう。


▼ 過去のブログはこちらから

第1回「原料編」
https://tile-park.com/blog/detail/26799

第2回「成形編」
https://tile-park.com/blog/detail/27124

第3回「施釉編」
https://tile-park.com/blog/detail/27860

第4回「乾燥~焼成編」
https://tile-park.com/blog/detail/29731

第5回「品質検査編」
https://tile-park.com/blog/detail/30071


この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
カタログやコンテンツ記事などの各種広報物作成を担当。出版・制作会社を経て、転居を機にタイル業界へ。タイルの魅力を模索中。


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床に人気のモザイクタイル。レトロモダンなニューヨークスタイルを簡単に実現!もちろん壁にもOK
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あの有名ラーメン店にもありました・・黒く光るタイル

東奔西走~タイル旅 vol.3

タイルパークの(株)TNコーポレーション、デザイン室の渡辺です。
タイルが使用された建物をいろいろ巡る企画、
「東奔西走~タイル旅」です。
建築に関わる方の何らかの参考になれば幸いです。

今回は、あの有名なラーメン店でタイルを見つけました。

ラーメン店 一風堂 外観

全国に133店舗(2024.6現在)を展開する国民的な人気ラーメン店、「一風堂」さん。
私も度々お世話になる、とんこつラーメンが美味しいこのお店の一つに、
たまたま東京への出張時に入店したところ、当社のタイルを発見しました!

店内カウンター席のタイル①

開店直後の今がチャンス!と、
お店の方に許可をいただいた上で撮影させていただきました。

店内カウンター席のタイル②
店内カウンター席のタイル③

カウンター席の壁に、メタリックな輝きを伴った黒いタイル、「ペルラ-リーフ RE-5」が使われています。

使用タイル:ペルラ-リーフ RE-5

店内カウンター席のタイル④
店内カウンター席のタイル⑤
店内カウンター席のタイル⑥

ゴツゴツした岩状のテクスチャーを持つタイルによって、反射する光に変化が生まれています。
更にフラット状に近い面状も組み合わせることで適度な落ち着き感を両立させたタイルとなっているのではないかと思っています。

店内カウンター席のタイル⑦

よく考えたら、この場所に貼られるタイルって
もの凄く至近距離から多くの人の目に入るなあ・・と思いました。

え!「お客は、とんこつラーメンしか見てない」って
・・まあ、そうかも知れないけど・・(笑)

「一風堂」さん、いつも美味しいラーメンをありがとうございます。

タイルを採用してくださった設計の方、施工いただいた職人さん、
ご協力いただけた店長さん、従業員の方に心から感謝いたします。

写真協力:一風堂 ルミネ立川店


この記事の執筆者:渡辺(タイルパークスタッフ)
タイルパークでお客様からの問合せ対応やコンテンツ作成を担当 。妻、娘、ペットのインコと仲良く暮らす50代。綺麗なものと動物が好き。


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