カテゴリー別アーカイブ: タイルあれこれ

リサ・ラーソンのプロダクト

6月8日から岐阜県現代陶芸美術館で開催されている「リサ・ラーソン展」を観覧してきました。
とりわけ日本で非常に人気の高いリサ・ラーソンがデザインを手がけたプロダクトの数々や、本展覧会で初めて紹介されるユニークピース(一点モノ作品)が見られる本展覧会。2023年から全国を巡回して話題となっていましたが、本展巡回中の今年3月11日、リサ・ラーソンは惜しまれながら92歳で永眠しました。
今回久しぶりに作品を様々な角度から鑑賞し、改めて彼女の生み出した世界に魅了されました。

リサ・ラーソン展の会場前の様子
リサ・ラーソン展の会場入り口

リサ・ラーソンとは

リサ・ラーソン
出典:TONKACHI.LTD

リサ・ラーソン(Lisa Larson)は1931年スウェーデン生まれの陶芸家、デザイナー。彼女自身のことをご存じない方も、彼女が生み出した赤い縞々のキャラクター「猫のマイキー」はどこかで見たことがあるかもしれません。

猫のマイキー
出典:TONKACHI.LTD

子どもの頃から芸術に関心があったリサ・ラーソン。18歳でヨーテボリのデザイン工芸学校に入学し、そこで陶芸と出会い魅了されました。卒業後の23歳の時にヘルシンキのデザインコンペティションで審査員をしていたデザイナー、スティグ・リンドベリに見いだされ、彼がアートディレクターとして勤めていたグスタフスベリ製陶所で成形見本作家として働き始めます。

スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン
スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン
出典:Wikipedia

グスタフスベリの陶工房には、リサと同じように若き作家が沢山集まっていました。彼らは会社の工房設備を使ってプロダクトデザインをする傍ら、自身の自由な創作活動も認められていて、沢山の一点モノ作品(ユニークピース)を製作していました。時にリンドベリと共にそれらのユニークピースを見ながらディスカッションをおこない、量産ラインへのせるためのブラッシュアップを経て製陶所の製品へと昇華することも多かったそうです。
49歳でグスタフスベリを退職したあとは、フリーランスとして様々なデザイン会社と仕事をしながら、自身のアトリエで魅力的な作品の数々を生み出し続けてきました。

世界から愛されるリサ・ラーソンのデザイン

リサ・ラーソンが生み出した数多のプロダクト。多くを占めるのは動物、子ども、少女などをモチーフにした置物でした。 丸みのあるフォルムに愛嬌のある表情、陶器ならではの落ち着いた焼き色、大胆かつ絶妙なバランスでデフォルメされたこれらのプロダクトで私が最も素晴らしいと感じる点は、生活の場にあって全く不調和をおこさないことです。

生活空間に陶器の置物を飾るというのは、暮らしの豊かさの表れでもあり、「ちょっと背伸びした行為」だと思います。ここ一番!というような特別感のあるアイテムをインテリアの中心に据える人もいるでしょう。
リサ・ラーソンのプロダクトは、インテリアの主役になるほどの尖ったインパクトはありません。その代わり、生活の場に自然と溶け込んでいて、時々ふと目が合うような感覚を覚える、そんなささやかなアイテムが多いのが特徴と言えます。

リサ・ラーソンのデザインしたプロダクトには、動物や自然、環境、人間へ向ける彼女のあたたかな眼差しが注がれていました。それらとふと目が合う瞬間、私たちはプロダクトを通して、彼女自身の愛嬌溢れる眼差しとも目を合わせているのかもしれません。

《ライオン(マキシ)/アフリカシリーズ》
《ライオン(マキシ)/アフリカシリーズ》本モデルは1968年から製造
出典:岐阜県現代陶芸美術館 | リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界-クラシックな名作とともに

また私自身も過去に陶芸を学んでいた経験から思うことですが、リサ・ラーソンは土や焼き物の特性との付き合い方がとても上手い人だなという印象があります。

陶芸家の中には、土をこねこね触りながら作品の姿を考える人もよくいます。リサ・ラーソンも「作りながら考えるタイプ」の作家だったそうです。
たとえばこのライオンの置物も、はじめは胴体も足も別々にろくろ成形されたものをくっつけることで生まれたそうです。これは、頭でうんうん考えてもなかなか出てきにくいアイデアです。

ぎゅっと押せばへこみ、掌のなかでころころと転がせば丸くなる。紙の上にペンで描くのではわからない、手を動かしながら考えることで気付ける特性がリサ・ラーソンの作品には多く見られます。

量産の視点から見るリサ・ラーソンのプロダクト

量産が前提のプロダクト製品の場合、どれほど元のアイデアが素晴らしくても、生産ラインに乗せられなければ日の目を見ることはできません。
作家の手を離れても生み出し続けることができる「再現性」が重要になってくるわけですが、芸術作家はこれがなかなか苦手な人が少なくないのも事実で、つまり「本人でないと作れない」ようなデザインを提案してしまうことがあるのです。

そんな中、リサ・ラーソンは芸術作家として活動しながらも、グスタフスベリで量産の工程を徹底的に叩き込まれたため、「どうすれば量産しやすいか」をよく理解していました。

大量生産の焼き物の成型方法はいくつかありますが、置物の場合はほとんどが「泥漿(でいしょう)鋳込み」という方法で成形されます。石膏型の内側にどろどろの液状にした粘土(泥漿)を注ぎ、石膏に水分を吸われて乾燥することで形を再現する手法です。

泥漿鋳込みについて

泥漿鋳込みで成形するには、脱型しやすい形にモデルを整える作業がとても重要になります。食い込んだ部分があると、型が引っかかって抜けなくなってしまうからです。

他にもできるだけ少ない分割で作れるシンプルなシルエットも大切です。型同士をバンドでしっかり固定してから泥漿を流さないと、隙間に流れ込んで型が決壊してしまう事もあるので、できれば3分割程度までで形を再現できるのが望ましいです。
リサ・ラーソンが作り出す丸みのあるデザインは、成形のしやすさと見た目のユニークさがもっとも良いバランスで両立するように、しっかりブラッシュアップされています。

一方で、生産ラインを意識する必要がないユニークピースではリサ・ラーソンの作為や手癖がそのまま活かされており、1つ1つが唯一無二の芸術的な存在感を放っています。
この二つの考え方をきちんと行き来できるところこそ、リサ・ラーソンのユニークかつ優れた作家性だと思います。

プロダクト例。恐らく2面の割り型で成形でき、絵付けもシンプルで量産向き。

《ネコ/小さな動物園シリーズ》
《ネコ/小さな動物園シリーズ》製造1956-1978年
出典:岐阜県現代陶芸美術館 | リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界-クラシックな名作とともに

量産ではないユニークピース例。型では成形ができず、葉っぱの造形等に作者であるリサ・ラーソンの作為が含まれる。

《トリの器(ユニークピース)》
《トリの器(ユニークピース)》1982年
出典:岐阜県現代陶芸美術館 | リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界-クラシックな名作とともに

基本的に、やきものの工場では成形・施釉・絵付け・焼成を別々の担当者が分業でおこなっています。
リサ・ラーソンのプロダクトは、すべての工程が比較的シンプルで再現性が高く、量産に向いています。しかし同時に、各工程自体は現在でも手作業で生産されています。

1点1点表情が異なり味わいが出る手づくりの良さは残しつつ、生産性との折り合いをつけるためにできるだけシンプルな工程に落とし込まれているのですね。

タイルパークにもこれと似た考え方のもと製品化されたタイルとして、絵付けタイルの「絵本」というシリーズがあります。

絵本
絵本の絵付け作業

絵柄のデザインは、商品開発を担当した女性スタッフ・冨田の中にある物語から生まれました。元々は生産過程に作者である冨田の思いが強く乗っており、「彼女でなければ作れないのでは」と危惧されていました。しかし工場とともに度重なる会議と試験が重ねられ、現在はその手を離れて工場の絵付けスタッフによって生産が可能になりました。

まだまだ生産スピードが十分とは言い難い状況ですが、少なくとも冨田ナシでも世に送り出すことができる「プロダクト」への昇華が成功した絵付けタイルシリーズと言えます。
「絵本」について詳しくはこちら>

グスタフスベリでの活躍と悩み、リサ・ラーソンという「人間」の魅力

グスタフスベリでの彼女の働き方は、正直言って作家なら誰もがうらやむものでした。工房と材料を与えられ、給料をもらいながら自由な創作活動もできる。ハッキリ言って恵まれた環境だと言えます。
しかし、表面的な部分だけを見れば「羨ましい」のひとことな彼女の働き方は、本人の目から見れば決して良いことばかりというわけではなかったことを、今回の展覧会図録に掲載されたインタビューでリサ・ラーソン自身が語っていました。

自身がデザインした製品がヒットしても会社からロイヤリティは出ず、そのため勤めだしてからの数年間、給料は会社でも最低ランクだったこと。
会社が世話をしてくれた住居も決して快適な居住空間というわけではなく、将来に不安を感じて勤務数年目には一度退職を申し出たこともあったこと。
ただしこれらは、退職の申し出を機に会社に正直に話したことで、待遇が一気に改善されたようです。会社が出産・育児中の働き方もしっかりフォローしてくれたおかげで、最終的には26年にわたり同社に勤め続けることになり、たくさんのヒット作を世に送り出しました。

また同インタビューでは、こうも語っています。

「私はこんなに素晴らしい夢のような仕事をしているけれど、それに少し罪悪感みたいなものを感じる時もあるの。私の仕事は楽しく、またそう難しいものでもないので、私としては他の人たちの役に経つようなことをしたいと考えています。
(引用:「リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界―クラシックな名作とともに」)

誰もが憧れる理想的なライフスタイルを送る一方で、リサ自身は動物や人間などのモチーフにむける眼差しと同じくらい、現実的な暮らしや自分自身の姿をしっかり見つめていました。こうした真摯な眼差しこそが、ユニークピースやプロダクトを飛び越えて「彼女自身」が世界から愛される一番の理由なのではないかと思います。

参考書籍:
「リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界 ―クラシックな名作とともに」発行:株式会社アートインプレッション
「リサ・ラーション作品集 スウェーデンからきた猫と天使たち」著者:ギセラ・エロン/翻訳:平石律子 発行:株式会社ブルース・インターアクションズ


この記事の執筆者:金谷(タイルパークスタッフ)
タイルパークの商品情報管理やWEBサイト更新を担当。学生時代に学んだ陶芸の知識を活かし、タイル商品の魅力を発信。


■関連商品のご紹介■

ブラックベースモザイク
手仕事と大量生産のハイブリッドが生み出す、1枚1枚が唯一無二のテクスチャを持つモザイクタイルシリーズ。

→「ブラックベースモザイク」を見る


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サブウェイタイル|時代を超えて愛されるスタンダードタイル

サブウェイタイル

サブウェイタイルとは
「サブウェイタイル」と呼ばれるタイルをご存知でしょうか。1900年代初めニューヨークの地下鉄の駅構内で初めて使われたといわれています。
このスタイルのタイルは現在でも作られていて、北米ではキッチンやバスルームで トラディショナルなデザインを演出するアイテムとしてよく使われます。
引用・参考サイト: 「サブウェイタイルで作るシンプルでオシャレなキッチン・バスルームまとめ」

ニューヨークの地下鉄構内のイメージ

【住宅内装から大型プロジェクトまで】

タイルパークの「サブウェイタイル」は日本最大級の在庫保有で大型物件にも即対応。より美しく仕上げるための役物も豊富にご用意した大人気タイルです。最短即日発送、1枚から購入可能で、店舗や商業施設、リノベーションから個人邸まで幅広い物件におすすめ。

サブウェイ
伝統的なサブウェイタイル

SUW-150の施工例

ベーシックカラー
150x75mm(実寸法)
価格 6,450円/m2(税・送料別)
※白はスタンダードなフラット面と、凸面(ラダー面)の2種類をご用意。

SUW-150

SUW-150


LAD-150

LAD-150

300x100mm(実寸法)
価格 6,470円/m2(税・送料別)
※上記のサイズより大判のため、かなり印象が違って見えます。(白のみ)

SUW-300

SUW-300


アクセントカラー
150x75mm(実寸法)
価格 9,120円/m2(税・送料別)
※厚さが上記ベーシックカラーとは異なります。一緒に使われる際にはご注意下さい。

07-EK1

07-EK1


07-EP1

07-EP1


07-CL3

07-CL3


07-CN3

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07-DM1

07-DM1


07-DH1

07-DH1


アクセント用ボーダー
150x13mm(実寸法)
価格 3,330円/m(税・送料別)
※ライン状での使用を想定しています。

SUB-DB

SUB-DB


サブウェイーマット
上品なツヤなしタイプのサブウェイタイル

サブウェイ-マットのイメージCG

150x75mm(実寸法)
価格 6,450円/m2(税・送料別)
※フラット面と、デコラティブな面状(凸、凹)の3種類をご用意。
※カラーは艶消し白で、キラキラしない上品な雰囲気。

DMW-1501M

DMW-1501M


YW-1501M

YW-1501M

OW-1501M

OW-1501M

役物タイル
アクセントラインや見切り、コーナー用のタイル。充実のランナップで美しい仕上がりをお手伝いします。 ※対応品番を必ずご確認ください。

面取り(対応品番:SUW-150)

150-LR-RE

150-LR-RE


150-B-RE

150-B-RE

150-2L-RE

150-2L-RE

150-2R-RE

150-2R-RE

74-LR-RE

74-LR-RE

面取り

見切り・アクセント用ボーダー

SUB-A

SUB-A(見切り・アクセント)
※対応品番:SUW-150


SUB-A
SUB-B

SUB-B(アクセント)
※対応品番:SUW-150


SUB-B
SUB-B

SUB-C(見切り)
※対応品番:SUW-150


DMW-C

DMW-C(見切り)
※対応品番:DMW-1501M


見切りボーダー

コーナー用三角形役物
※コーナーをおさめるための三角形のタイルです。見切りボーダーと併用することができます。

SUS-1

SUS-1
※対応品番:SUB-C


DMWS-1

DMWS-1
※対応品番:DMW-C


見切りボーダー

幅木・入隅・出隅用役物

3010-1

3010-1
※対応品番:SUW-300、SUW-150

100-OUT

100-OUT
※対応品番:3010-1

100-IN

100-IN
※対応品番:3010-1

152-IN

152-IN
※対応品番:SUW-150

出隅での使用イメージ

出隅での使用イメージ


入隅での使用イメージ

入隅での使用イメージ


メトロ
やさしい色合い、カラー共通の2形状をご用意

HLPU36の施工例

152x76mm(実寸法)
価格 9,370円/m2(税・送料別)
※上記の「サブウェイ」よりもサイズが若干異なります。

HLCO36

HLCO36


HLPU36

HLPU36

HLNA36

HLNA36

402x100mm(実寸法)
価格 9,430円/m2(税・送料別)
※同色のサイズ違い。

HLCO416

HLCO416


HLPU416

HLPU416

HLNA416

HLNA416

施工例紹介
「サブウェイ」「サブウェイ-マット」「メトロ」を用いた施工事例をご紹介します。

SUW-150の施工例

全面タイル仕上げの美しいバスルーム
お施主様自らがデザイン。全面タイル張りで、装飾ボーダーや役物タイルなども用い、細部まで美しく仕上げておられ、こだわりが感じられます。
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SUW-150の施工例

モノトーン×ナチュラルでホテルライクな空間に
ナチュラルテイストのホテルのような空間をイメージした住宅の洗面台。おしゃれなインテリアが、さらに統一感を出しています。
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SUW-150の施工例

こだわりをつめこんだキッチン
新築住宅のキッチンカウンターに施工されたサブウェイ。インテリアへのこだわりが強いお施主様夫婦が選び抜いた最適解です。
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SUW-150の施工例

木とサブウェイタイルの組み合わせで生活空間を明るく
木をふんだんに使った新築住宅のリビングダイニングの壁を真っ白なタイルにすることで、木の温かみや大らかさとタイルの清涼な雰囲気が混ざり合ってとても明るく開放的な空間を作っています。
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サブウェイ-マットの施工例

3種類の表面形状のミックスで、リズム感ある壁面に
表面の凹凸が照明を受けてできる陰影が特徴。白いシンプルなサブウェイタイルも、このようにランダムにミックスして使えば、壁面におもしろいリズムが生まれます。
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HLPU36の施工例

懐かしさを感じる、モノトーンで統一されたヘアサロン
どこか懐かしさも感じさせる落ち着いた空間に、グレイカラーのタイルが優しく溶け込みます。
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ここに掲載した施工例はごく一部です。
施工例一覧ページでは他にも沢山の事例がご覧いただけます。


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よくある質問
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ガラスにラスター。店舗内装で大胆に使いたいモザイクタイル

カウンターバックサインや柱の装飾に。モザイクタイルは空間の華

カウンターバックサインや柱の装飾に。モザイクタイルは空間の華 洗面台や飲食店のカウンター等に人気のモザイクタイルですが、カウンターバックサイン周辺や商業施設の大きな柱など、広い壁面を華やかに彩り、それでいてサイズが小さいため看板や商品を邪魔しないモザイクタイルは全面張りにもおすすめです。 大胆に取り入れることでポイント使いとは一味違う魅力を生み出す、輝きや上品さを重視したモザイクタイルをご紹介します。

繊細な輝きで魅せる「フェアリー」と「リベルタ」

フェアリー
フェアリー FAI-111

ガラス製のモザイクタイルで、フェアリーは15x15mm、リベルタは8x8mmと、タイルパークの製品の中でもサイズが小さい2シリーズ。1枚1枚は艶やかでキラキラとした輝きが特徴的で、照明の当たり方や見る人の位置によっても様々な表情を見せてくれます。

リベルタ
リベルタ LIB-14

住宅のオーナー様が洗面台やミラーまわりに使用されるパターンが多いこの2シリーズですが、小さなサイズを活かして円柱やカーブのついたカウンターにもシートのまま巻き付けることができるというメリットがあり、商業施設や高級ブティック店等でも存在感を発揮します。

円柱にも巻き付けられる

今ならフェアリー、リベルタともに50m2多いもので500m2以上在庫がある品番もございます!
各品番の詳しい在庫状況は商品詳細ページでご確認いただくか、こちらよりお気軽にお問い合わせください。

フェアリー

参考価格:18,830円/m2

FAI-111
FAI-111
FAI-112
FAI-112
FAI-215
FAI-215
FAI-413
FAI-413
FAI-617
FAI-617
(※限定在庫)
FAI-811
FAI-811

「フェアリー」の商品一覧へopen_in_new

リベルタ

参考価格:22,870円/m2

LIB-01
LIB-01
LIB-14
LIB-14
LIB-20
LIB-20
LIB-38
LIB-38
LIB-65
LIB-65
LIB-71
LIB-71
LIB-904
LIB-904
LIB-906
LIB-906

「リベルタ」の商品一覧へopen_in_new

ラスター釉で品を与える「ガク(楽)-プレーン」

ガク(楽)-プレーン
ガク(楽)-プレーン GA/P-2

タイル表面に施されたラスター釉(低温で焼き付けるパールのような釉薬)に加えて、フラット面と凹凸面をバランスよくミックスしたモザイクタイルです。変化に富みながらも単色でスッキリとした印象の空間作りを叶えます。

ガク(楽)-プレーン

参考価格:19,890円/m2

GA/P-2
GA/P-2
GA/P-3
GA/P-3
GA/P-4
GA/P-4
GA/P-5
GA/P-5

「ガク(楽)-プレーン」の商品一覧へopen_in_new

落ち着きのある黒のバリエーション「錆(さび)」

錆
錆 SB-1

タイルの形状・面状は「ガク(楽)-プレーン」と同じですが、こちらは釉薬の焼きムラを目立たせた、より素材感の感じられる仕上がりです。
ほの暗い色合いはインテリアに静寂や落ち着きを与えてくれます。様々な種類の黒色をミックスすることで、静かで渋みのある憩いの空間を作ります。

錆(さび)

参考価格:16,200円/m2

SB-1
SB-1

艶やかな釉薬で平面を彩る「ペルラ-キャンブリック」

ペルラ-キャンブリック
ペルラ-キャンブリック CAM-5

軽やかな白から重厚感のあるブラックやゴールドまで、全5色を取り揃えるヘキサゴンモザイクタイル。タイルの表面には僅かにスジ面が施され、単一的な印象を排除しています。 またペルラシリーズは他にも様々な形状の展開があるため、同じカラーで複数形状を組み合わせるような壁づくりも可能です。
ペルラシリーズ 特集WEBブックへopen_in_new

ペルラ-キャンブリック

参考価格:14,940円/m2

CAM-1
CAM-1
CAM-2
CAM-2
CAM-3
CAM-3
CAM-4
CAM-4
CAM-5
CAM-5

「ペルラ-キャンブリック」の商品一覧へopen_in_new

モザイクタイルをふんだんに使った店舗の施工事例

タイルパークでは、ここに紹介した以外にも様々なモザイクタイルを店舗で使用していただいた実績がございます。カウンターや店内フロア、トイレ内装などの施工例をぜひご覧くださいませ。

施工例の一覧ページへ

Pick UP!
タイルパークの納入実績の中でも、飛びぬけて沢山のモザイクタイルを施工していただいた「柳月 オタルト店」 様。オープン後に内部の様子を取材させていただいた際のWEBブックも是非ご覧ください! ※記事は2022年の取材当時の内容です。また使用されているタイルの中には、現在廃番となっている商品も一部ございます。

タイルづくりの現場から 加工・梱包編

わたしたちがつくるタイル、そのつくっている現場の日常を、写真、動画を交えながら、工程を追って順にご紹介しています。
第6回目は、最終段階の加工と、箱詰めされるまで。加工といっても、タイル自体の加工ではなく、小さなタイルを並べて「ユニット化」、モザイクタイルのユニットシートに加工する様子を覗いてきました。
(第5回「品質検査編」はこちら

タイルを並べる様子

何人ものスタッフの手が、せわしなく動く現場。
TNプロダクトの工場内を、ぐるっと回ってご紹介してきましたが、機械による生産ラインとは別棟のこちらでは、主に人の手でタイルの最終加工がおこなわれています。

人のいない加工ライン

作業前の現場はこんな感じ。小さなタイルを何枚も並べて、1枚のシートにしていきます。

並べる途中のタイル

スタッフがいない、休憩中の1コマ。
手前ではランダムにタイルが置いてありますが、奥へ進んだ先では、ぴっちりと並んでいます。

わざとバラバラに置いていくのは、色のバラツキがでないようにするため。
前回のブログ「品質検査編」で少しだけ触れましたが、その生産ロットの箱ごとで、色のバラツキを抑え、偏った色むらを防ぐための、「混ぜる」という作業です。
ここで並べているのは、どれも同じ真っ白なタイル、のようなのですが、タイルは”焼き物”…。生産する度に「全く同じ色」を再現することが難しいため 、プレーンな「白」いタイルでも、このような「混ぜる」作業が必要になってくるのですね。 (私にはどれも同じ白にみえました…)

並べられたタイルに、紙を貼って1枚のシート状にします。
上の動画は自動紙貼機。糊をタップリとつけた紙をタイルの表面におき、ローラーでコロコロとしながら押さえ、コンベアにのって次々と下の方へ送られていきました。
スタッフが一生懸命に並べている、その下を、温風を当てられながら進み、乾かされて再び上に出てきたらシートの完成。並べる作業をしているスタッフの少し前のところで、拾い上げられ箱詰めされます。


モザイクタイルのユニット加工には、2つのタイプがあります。
今紹介した「表紙張り」と、もうひとつは「裏ネット張り」のユニット。

・表紙張り(おもてかみばり)ユニット
タイルのおもて面に、水で剥がせる糊で紙をはり付けてユニット化。
紙はシートを施工面に張りつけてから剥がすため、接着剤硬化前にタイルの位置を微調整することもできます。
タイルを貼り付けたあと、水を含ませたスポンジ等で紙を湿らすと簡単に剥がれます。この剥がすときが、たまらない瞬間なのだとか…。(どんなふうになっているのか、紙に覆われて見えていなかった姿が、剥がしてやっとあらわれるので。おーっ!となる瞬間。醍醐味ですね)

・裏ネット張りユニット
タイルの裏面にネットを張り付けてユニット化したもの。
ネットごとそのまま張りつけるため、手順が少なく簡単に施工を行うことができます。初心者の方、DIYで施工される方は、タイルが見えた状態で張れるので、表紙張りよりやりやすいかもしれないですね。
海外ではネット張りのものが主流で、輸出もさかんなタイルパーク商品では、裏ネット張り商品が増えていますよ。

裏ネット張りユニット
バラのタイル

できあがったばかりのモザイクタイルは、上の写真のようにバラバラ。
タイル雑貨を作ったりする場合には、そのまま使えばいいのですが、とても広ーい壁や床に、小さなタイルを一枚ずつ張っていくというのは大変…というか、きれいに張るのはとても難しいし、時間のかかる作業ですよね。
という訳でモザイクタイルは、だいたい30cm程度のシート状にユニット化されています。

商業施設の施工例
「ニューヨーク-ミックス」(NY-MBS-1)商業施設の施工例

例えばこれ。 これを 一枚、一枚並べてやっていったら、相当な作業量…ですよね。ユニット化されているから、こんなおしゃれな床も、簡単に施工できてしまいます!
この「ニューヨーク-ミックス」(NY-MBS-1)という商品、表紙張りのユニットなんですが、こちらは手作業でシート化しています。

表紙張りユニット

色と形がわかれているので、こんな風に手作業でタイルを並べていきます。

貼り板とタイル

「貼り板」という、タイルを貼る位置があらかじめ枠で仕切られている道具を使います。ざざーっと適量タイルを散らして、枠に沿ってはめていき、並べ終わったらいろんな方向から確認。傷がついたりしたタイルがないかを、紙を貼ってしまう前に、ここでもう一度確認します。

紙に糊をつけて、並べたタイルの表面に貼ります。紙もユニットに合わせた形にしてあります。
スタッフさんは、慣れた様子でテキパキと進めていますが、私だったら紙をタイルの位置に合わすのだけで、おたおたしていましそう(苦手…)。
板をかぶせて、ひっくり返し、完成。最後にもう一度、ズレがないか確認していました。

ユニット化されたタイル

これは、完成したシートの裏側で、表面の紙は見えていないので、わかりにくいですが…
青いネットは、くっついてしまわないように敷いているものです。

貼り板いろいろ

モザイクタイルの種類分だけ、厳密には、モザイクタイルでなくても、ユニットにするものの分だけ、「貼り板」があります。四角、六角形、丸、扇、ひし形、波型…。珍しい複雑な組合せで、年季の入ったレトロな貼り板なんかは、ネットオークションに出品されてたりします。マニアにはたまらないのでしょうか?


裏ネット張りユニット

一方こちらは、手作業でのネットばりの様子。
写真のタイルは、現在タイルパークでは扱っていない、海外向けの商品なのですが…、複数の厚みの違うタイルをミックスした商品で、しかも目地埋めしない設定なので、ほぼ隙間もないシート。
これが結構手間がかかるようで…

厚みが何種かあるということで、「貼り板」も特殊。
まずはこの厚みのタイルはここ、次にこの厚みはこの位置へ、というように、パーツが分かれており、通常のものより作業も段階が多い。ただでさえ、小さくて並べるだけでも時間がかかるというのに。

そして、狭いがゆえに、枠にタイルがピチッとはまってしまって出てこない、という…。それを取り出して、手で戻す。なんとも手間のかかる商品でした。

しかしながら、厚みの違う、凹凸のあるタイルが美しい陰影を作り、ドラマチックな空間を演出するモザイクタイルです。ひと昔前のタイルパークの商品ですが、海外では今も人気の商品です。


今回、工場を見に行ったときには、タイルパークの商品以外の、海外向けの製品や、補修用のタイルが多く加工、梱包されていました。

色幅の大きな商品や、窯変(ようへん)を売りにしているもの、色に特長を持たせている商品が、たまたま生産予定になく、ユニット加工や、その後のチェック(タイル1枚1枚の品質チェックではなく、ユニットにした後のチェックですね)、梱包までの様子が見れませんでした。また別の機会に、番外編としてお伝えしようと思っています。
色幅のある商品を、どうユニット化しているのかが、気になります…。

私は仕事柄パソコン上で、タイルのシート画像を組み合わせて、室内イメージ画像に貼り付けて、簡単な合成画像を作ったりするのですが、どうも違和感が出てしまって難しいんですよね。かっこいい、色幅のあるタイルの壁面がうまく再現できないのです。
いったいどのような配合、配置をして、 ユニットにしているのでしょう。


▼ 過去のブログはこちらから

第1回「原料編」
https://tile-park.com/blog/detail/26799

第2回「成形編」
https://tile-park.com/blog/detail/27124

第3回「施釉編」
https://tile-park.com/blog/detail/27860

第4回「乾燥~焼成編」
https://tile-park.com/blog/detail/29731

第5回「品質検査編」
https://tile-park.com/blog/detail/30071


この記事の執筆者:吉田(タイルパークスタッフ)
カタログやコンテンツ記事などの各種広報物作成を担当。出版・制作会社を経て、転居を機にタイル業界へ。タイルの魅力を模索中。


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ニューヨーク-ミックス

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床に人気のモザイクタイル。レトロモダンなニューヨークスタイルを簡単に実現!もちろん壁にもOK
表紙張りのユニットです。

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あの有名ラーメン店にもありました・・黒く光るタイル

東奔西走~タイル旅 vol.3

タイルパークの(株)TNコーポレーション、デザイン室の渡辺です。
タイルが使用された建物をいろいろ巡る企画、
「東奔西走~タイル旅」です。
建築に関わる方の何らかの参考になれば幸いです。

今回は、あの有名なラーメン店でタイルを見つけました。

ラーメン店 一風堂 外観

全国に133店舗(2024.6現在)を展開する国民的な人気ラーメン店、「一風堂」さん。
私も度々お世話になる、とんこつラーメンが美味しいこのお店の一つに、
たまたま東京への出張時に入店したところ、当社のタイルを発見しました!

店内カウンター席のタイル①

開店直後の今がチャンス!と、
お店の方に許可をいただいた上で撮影させていただきました。

店内カウンター席のタイル②
店内カウンター席のタイル③

カウンター席の壁に、メタリックな輝きを伴った黒いタイル、「ペルラ-リーフ RE-5」が使われています。

使用タイル:ペルラ-リーフ RE-5

店内カウンター席のタイル④
店内カウンター席のタイル⑤
店内カウンター席のタイル⑥

ゴツゴツした岩状のテクスチャーを持つタイルによって、反射する光に変化が生まれています。
更にフラット状に近い面状も組み合わせることで適度な落ち着き感を両立させたタイルとなっているのではないかと思っています。

店内カウンター席のタイル⑦

よく考えたら、この場所に貼られるタイルって
もの凄く至近距離から多くの人の目に入るなあ・・と思いました。

え!「お客は、とんこつラーメンしか見てない」って
・・まあ、そうかも知れないけど・・(笑)

「一風堂」さん、いつも美味しいラーメンをありがとうございます。

タイルを採用してくださった設計の方、施工いただいた職人さん、
ご協力いただけた店長さん、従業員の方に心から感謝いたします。

写真協力:一風堂 ルミネ立川店


この記事の執筆者:渡辺(タイルパークスタッフ)
タイルパークでお客様からの問合せ対応やコンテンツ作成を担当 。妻、娘、ペットのインコと仲良く暮らす50代。綺麗なものと動物が好き。


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