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商品改廃・仕様変更情報(11月2日更新)

「タイルパーク2022年版カタログ」掲載商品の一部につきまして、内容の訂正や廃番となっているものがございます。
誠にご迷惑をお掛けいたしますが、お手持ちのカタログを訂正の上ご使用くださいますようお願い申し上げます。
なお廃番の商品につきましては、オンラインショップで販売中の在庫が無くなり次第終了となり、再入荷はございませんのでご了承願います。


p.15 ヘリテイジ:以下の形状は順次生産終了となります。
・2323
・delle
・lambda p.36 大観:全色廃番 p.68 ベベル:DO-227 廃番 p.113 ロッカ-メタル:全色廃番 p.120 パフューム:PESC-04 廃番 p.123 ルーチェ:全色廃番 p.125 レジーア-100角:全色廃番 p.133 ボーダーC:大観用(TAI-1-C~4-C) 廃番 p.161 ハロン湾:JKC-1、3のみ、現在のロットが24枚/ケースとなっております。 p.168 スーベニア:目地共寸法が293x296mmに変更されております。 p.272 ブラックベースモザイク:BBF-203、BBH-503 廃番 p.278 トレジャー:TRE-121AS、TRE-123CO 廃番
常時改訂の可能性がございます。商品の最新情報はオンラインショップでご確認ください。

11月開催 タイル百年祭

【岐阜県多治見市】タイルと呼ばれるようになって100年。「タイル百年祭」開催!

こんにちは、T2の冨田です。
今年も残すところ僅かとなってまいりました。タイルの名称が統一されて100周年、本年は様々なイベントが行われてきました。そのクライマックスにふさわしいイベントが今週末開催予定です!

11月5日(土)、6日(日)セラミックパークminoにてタイル名称統一100周年にちなみ第2回セラミックバレー展を
「タイル100年祭 TILE CENTENARY FESTIVAL」として、タイルのイベントが行われます。

こちらに我が社も参加させていただくことになりました!
せっかくの機会なのでオサラを出してみよう、どうせなら他の雑貨も何かだしてみよう! ということで、突貫ではありますが現在いくらか雑貨を作成しております。
私はアクセサリーを担当することになりました。
お祭りまで一週間をきり、毎日時間に追われながらもせっせと勤しんでおります!

作りかけの写真ですが、担当雑貨について少しご紹介させていただきます。

今回ご提案させていただくアクセサリーは「Hers」という名前をつけました。
ヘリテイジのようなカスタマイズ型のタイル雑貨はどうであろうかという提案です。
名前はヘリテイジの仕様を流用することを想定して「heritage」の頭をもじっています。
また着飾られることで、彼女のもの(hers)になりたい、あなただけのものになりたい、そんな愛着の湧くものがつくれたらなあという思いで仮称しました。

コンセプトとしては、タイルの魅力を伝えること。
タイルらしさのあるベーシックな形状、釉薬を活かす面状をそれぞれの形状に落とし込む、そして釉薬のバリエーションで魅せる。
(とまあ色々考えていたことはあったのですが、正直まだまだ削り出し段階です、、そして走りすぎて時々脱線してしまったりもしています、、)

アクセサリーは同じサイズでも用途にバリエーションを持たせられるので、 形状、色、用途を選べるヘリテイジのようなセミオーダー型にしてみたら楽しそうだなあとか考えています。(まだ私の妄想段階ですが、、)

先にお伝えしたように今回雑貨を作る中でも、タイルを身近に感じてもらうこと、タイルの魅力が伝えられることを主軸に企画しております。

手作りには手作りにしかできない良さがありますが、逆も然り、タイルの無機質さもとても素敵だと思います。 テトラポッドとか、ブロック塀とか、工業製品だって、あの連続性も、冷たさも、とても美しいと思うんです。
そんなタイルの持ち味を活かせるような手仕事を掛け合わせられたらなあと、そんな仕事ができたらなあと思いながら日々精進しております。

開発中の商品へご感想ご意見等ありましたらぜひお聞かせいただけるとうれしいです。
完成したアクセサリーはタイルパークのインスタグラムでも紹介していただける予定です。

セラミックバレー展には我々も社のブースに滞在しております。
お越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。

スタッフのイチ押しタイル!

11月に入りました。最近急に寒くなりましたね・・
そんな寒さを吹き飛ばしてくれるような(?)TILEPARKスタッフイチ押しの、今ホットなタイルをご紹介します!!

まずはモザリア

モザリア M7532P0 / 300x75mm

スタッフの声:「今流行っている色と形で、おすすめです。
流行りといえど、飽きのこないカラーバリエーションで、7色と豊富。
大きなサイズで掃除もしやすい。 大きいわりに比較的軽いです。」

次にブラックベースモザイク

ブラックベースモザイク BBF-208 /25角

スタッフの声:「色のバリエーション、用途の幅広さ、生産力など、デザインと技術の独自性が揃っていて隙がない!
目立たないが飽きも来ず、安定した人気が長年タイルパークを支えている。」

最後に組絵

組絵 – 層紋soumon so1-MB / Matte Black

スタッフの声:「色展開、面状どちらも種類が多い。
お客様の組み合わせ次第で様々なデザインが可能になるので面白いと思います。」

いかがでしたでしょうか。
タイルパークで日頃タイルをみているスタッフだからこそ、イチ押ししたいタイルがたくさんあるんです。(もちろんどのタイルも魅力的ですが)
また第二弾もあるかも・・??お楽しみに!!

23年1月からの価格改定のお知らせ

平素は格別のお引き立て、ご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
さて近年世界を取り巻く様々な情勢の影響により、私どもタイル製造業の状況にも大きな変化を起こしております。タイル生産に欠かせない原料費(燃料費、電気料金、材料費、加工費、各種資材価格等)の高騰、特にタイルの青色・赤色の発色を作るための金属化合物や、ヘリテイジ等のガラス釉薬に使用するリチウムは、業界の予想を超える過去に類を見ない高騰となっております。またそれらに加え、輸入商材については為替変動の影響による仕入れ価格の大幅な上昇も発生しております。
このような状況下において、弊社でも様々なコストダウンの努力をおこなってまいりましたが、残念ながら自社努力のみでは現行の価格維持が困難な状況となりました。
そのため誠に心苦しくはございますが、2023年1月より商品価格ならびに配送料金を改定させて頂きます。度重なる値上げによりお客様にご不便・ご迷惑をお掛け致しますこと心よりお詫び申し上げると共に、この度の価格改定へのご理解を賜りますよう、何卒お願いを申し上げます。

<改定内容>(10月28日更新)
■値上対象:2022年度カタログ掲載商品、および配送料(※詳細は決定次第ご案内いたしますのでしばらくお待ちください。)
■改定時期:23年1月1日受注分より
■値上げ幅:おおむね現行価格の10~30%見込み(※一部商品は原材料の大幅な高騰により、これを上回る値上げの可能性がございます)

仕事と趣味と

T2の千田です。ブログ投稿第二回目は仕事の話と趣味の話と織り交ぜたいと思います。まずは仕事の話。ジャパンホームショーがいよいよ来週のところまで迫ってきました。10/26-10/28の日程で東京ビッグサイトでの開催です(全国タイル工業組合のブース /E5-C12 での展示です)

陰翳のパネル

今回は三点のパネルを展示します。一つ目は先日グッドデザイン賞をいただいた「陰翳」。陰翳はユニット加工をしたシートタイプのものを 次の取り組みとして 提案します。またグッドデザイン賞受賞記念としてモニター企画も行いますので、気になる方は会場で僕にお声掛け下さい。

賞状をいただきました!

二つ目は「断片」。こちらは試作段階で面状展開をした石膏原型も同時に展示します。お客様からの要望に応じてカスタムメイドもしますので是非会場で現物をご覧下さい。三つめは「タイルオサラ」。先日、ブログで投稿したところ多くの反響をいただきました。タイルの展示で皿というのは怒られるかもしれないのですが。。しかしながら、お客様からの直の反応をリサーチしたいので展示します!三点それぞれ見ごたえのあるものになっておりますので是非会場までお越し願います!

さて次は僕の趣味の話です。T2のHPにもあるように僕は焼き物を趣味としております。なんと、、この度「織部」といううつわ屋さんで個展をさせていただくことになりました!夏頃からこつこつと作ってきたおよそ200点の器を展示販売させていただきます。僕は「タタラ成形」 という技術を用いて器作りを行っております。この技術は陰翳で用いているものと同じです。薄く スライスした粘土板をそのままカットすると陰翳の様な湿式タイルが出来上がります。薄くスライスした粘土板を型に押し当てて器物の形に成形すると器が出来上がります。出来上がるものは違いますが、同じ技術を用いて作られたものですのでそういった目線で見るのも面白いかもしれません。よかったらこちらもご覧になって下さい。宜しくお願いします。

Japan Home&Building Show 2022 2022.10.26wen-28fri 10:00-17:00 東京ビッグサイト(有明・東京国際展示場) 東展示場  ジャパンホーム & ビルディングショー 2022 (jma.or.jp)

陰翳の紹介ページ  陰翳(いんえい)_T2 PROTO.LAB|タイルパーク (tile-park.com)

タイル通販サイトタイルパーク  タイル販売|TNコーポレーション | タイルパーク (tile-park.com)

千田徹 スリップウェアと軟陶の器展 Nagoya《ORIBE NAGOYA》 10.29sat-11.6sun 11:00-19:00 Tokyo《織部下北沢》 11.19sat-11.27sun 11:00-19:00

GOOD DESIGN AWARD 2022

T2メンバーがブログに参戦して3度目の投稿となります。今回は千田がお届けします。商品開発に配属されて2年目、T2の中では粘土を使った試作作りや事務仕事全般を担当しております。宜しくお願いします!

今回お届けする内容は2022年グッドデザイン賞の受賞についてです。なんと今年の4月から販売しているT2が開発に関わった商品”陰翳”でグッドデザイン賞をいただくことができました! 本日10/7(金)が2022年グッドデザイン賞の受賞発表の日です。「陰翳」は日本独自の趣や重厚感を追求した点が高く評価されました。今回の受賞を契機に「陰翳」の販売拡大を図るとともに、ものづくりにおけるデザインの活用を積極的に推進し、ブランドイメージの向上に努めてまいります 。

陰翳”鱗”特別版

受賞について詳しくはグッドデザイン賞のHP GOOD DESIGN AWARD (g-mark.org) からご覧になって下さい。そちらから受賞の概要や審査員からのコメントなどがご覧いただけます。

陰翳”石畳”

さて今回の受賞はTNコーポレーションとしては初めてのグッドデザイン賞の受賞となります。過去に一度エントリーした事があるらしいのですがその時は残念ながら受賞には至りませんでした。なぜ今回受賞出来たのか?審査員評価のコメントには”画一的な建材が多くなっている傾向にある”、”表情が豊かで長く楽しんでいける素材が必要である”などとありました。審査員の方々は人の暮らす空間や町並みが貧相になってしまうことを危惧しておりそこに対しての新しい提案を求めているのであろう、という事を感じました。

陰翳”格子”

T2では今後も手を動かすことでしか生まれないような試作、実験的な試作を作り続けたいと思います!今後とも宜しくお願いします!

「タイルパーク」陰翳紹介ページ

陰翳(いんえい)_T2 PROTO.LAB|タイルパーク (tile-park.com)

タイル通販「タイルパーク」
https://tile-park.com

■お問い合わせ■
メール shop@tile-park.com
お電話 0120-122-368
(営業時間:土日祝除く9:00~17:00)

陰翳(いんえい)_T2 PROTO.LAB

concept

陰翳の中に日本の美を感じる陶壁

自然から生み出された材料を使用し
伝承された陶芸の技法を用いて
ひとつひとつ丁寧に手仕事で仕上げた
空間全体を引き締め美しさを格上げし
陰翳の中に日本の美を感じる
量産のタイルとは趣を異にする陶壁。


素材へのこだわり
陰翳の魅力の根幹となる“ 影”を表現するため
地元美濃の粘土をベースに、粒度を調整して仕上げた
鈍い黒色を発色する特別な黒土を使用。



成形へのこだわり
陰翳の成形は、伝承された陶芸の技法である“ タタラ成形” 。
ひとつひとつ丁寧に粘土を板状にワイヤーカットし、
必要な形に型紙などを使って加工する手仕事での仕上げ。
様々な形を表現することができる“ タタラ成形” の利点を活かし
日本の美を感じる“ 格子” , “ 石畳” ,
“ 鱗” , “ 矢羽根” の四形状を表現。



釉薬へのこだわり
陰翳の魅力を表現するため、鈍い黒色を発色する
黒土の黒と対になる色を思案し、
神社や寺院を想起させ日本の美を感じることができる
古色を帯びた金色の釉薬を開発。
ワイヤーカット特有の凹凸のある表面により
釉層の深浅が生じ奥行きのある味わい深い色は
空間全体を引き締め美しさを格上げする。


color

黒:KESHIZUMI
金:KOGANE


shape

格子(こうし)

格子

こうし

上記パターンの参考価格
100,000円/m2程度

格子サイズ

K-1~K-3
各450円


石畳(いしだたみ)

石畳

いしだたみ

上記パターンの参考価格
69,000円/m2程度

石畳サイズ

I-1 700円
I-2 450円


矢羽根(やばね)

矢羽根

やばね

上記パターンの参考価格
102,000円/m2程度

矢羽根サイズ

Y-1~Y-2
各400円


鱗(うろこ)

うろこ

上記パターンの参考価格
100,000円/m2程度

鱗サイズ

U-1 370円


●価格は目安です。実際のご注文の際は、製作量に応じ一式価格で見積り致します。
●1平米の参考価格に施工ロスは含まれておりません。
●手作業でタイルを成形しているため、寸法誤差や歪みがございます。
●タイルの酸洗いはできません。また酸性のものに触れると変色の恐れがあります。
●割り付け・施工は承っておりません。
●割り付けによりロスが多く出ます。特注対応でタイル寸法を変更することもできますのでご相談ください。 
●推奨接着剤
セメダイン タイルエースL Pro(ブラック)
(2kgパック。タイルパークからも販売可能です。ご希望の際はお問合せください)
※3mmのクシ目ごてを使って量を整えてください。
※2kgパックで約1平米分の施工を目安としてください。



高級感溢れる仕上りが期待できる反面、壁に直接施工すると簡単に取り換えがきかないタイル。
インテリアコーディネートにもっとタイルを気軽に取り入れてもらえるよう、壁に取り付けるアートパネルでの製作・販売もおこなっております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。


WEB上でご覧いただけるパンフレットもございます。


「陰翳」をご検討の方へ

まずはメールにてお問合せください。
案件内容をヒヤリング後、お見積りいたします。

“貼られてなんぼ” の、タイルです。

TNコーポレーション社内にて毎月開催されている「タイルの基礎知識 勉強会」も第4回目となりました。
タイルの歴史から始まり、製法や材質様々な施釉方法、そして形状・面状と学んできましたが、本当に知らないことばかり…。
さて今回は「タイルの貼り方」です。貼ってなんぼ貼られてなんぼ、貼られてこそのタイル。どんな割付で、どんな目地で…それ次第で仕上がりがかなり変わってしまうことも。
タイルを貼る前にやっておかなければならない大切な”準備”を学びます。

目地割りの種類

基本的なのは、通し目地(芋目地)馬踏み目地やはず張り、のこの3つ。

●通し目地(芋目地)

水平・垂直方向の目地が一直線になるような貼り方
規則正しく伸びるとされる芋の根と似ていることから「芋目地」とも呼ばれる

●馬踏み目地(破れ目地)

横方向の目地は直線、縦方向のタイルを上下に対して互い違いのパターンで組む(半分ずつずらして貼る)貼り方
馬が踏んだ足跡のように交互になっているということが由来

●やはず張り(あじろ張り)

Vの字型に組んで貼っていく方法
「やはず」は矢の端の、弓弦(ゆづる)を掛けるところで、V字型になっていることからきている

「やはず張り」のよく聞く言い方は「ヘリンボーン」。ですが本来は、床の場合はヘリンボーンとはなぜか言わないらしいです。
タイルパークTNコーポレーション)があるこの地域(モザイクタイル発祥の地、岐阜県多治見市近辺)の多くのタイルメーカーでは、「通し目地」は「すだれ貼り(張り)」、「馬踏み目地」はレンガの積み方から「レンガ貼り」などと呼ぶことが多いそう。”芋”や”馬”より、”すだれ”や”レンガ”の方が想像がつきやすくて覚えやすいですね。

目地割りの種類や、その目地におすすめのタイルなど
こちらのブログにもまとめています。
「馬、芋…。目地のお話 」>>> こちらから
「芋目地の魅力」 >>> こちらから


ちょっとここで少しブイレク… 「貼る」と「張る」
前々から思っていたのですが、タイルを「貼る」と「張る」、両方目にするのですが、どちらが正しいのでしょうか…?私的には、接着剤でペタッと貼るイメージから、「貼る」を使っていたのですが ― 。

張る…伸ばし広げる、一面に覆う、いっぱいにする
貼る…平たいものを糊などで何かにつける

建築業界では、「張る」は”のり”を使わないで施工する場合、「貼る」は”のり”を使って施工する場合、で使い分けているという話も…やはり「貼る」、なのでしょうか。
が、タイルを壁や床にはりつける場合は、タイルを一面に広げるという意味で、「張る」を当てることもあるそうで…。
結局は正式なルールや使いわけはないようでした(笑)
ただ、「貼る」は常用漢字ではないということで、「張る」の方を目にすることが多いのかもしれませんね。


いまでは貴重な存在、タイル役物!

普通のタイルを「平物」(「ヒラ」ということが多い)、平物以外の特別な部位に使用するものを「役物」と呼びます。
出隅やタイルの側面を隠したりしてきれいに納めるための特殊な形状で、元々は外装で建物の角に使う「まがり」や「まぐさ」を指すものでした。

外装では出隅がいっぱいありますし、いろんな人の目に入る外観は、とくにキレイに見せたいですからね。内装もまた然り。よくある出隅部分には、「見切り用ボーダー」を使ったり、途中までタイルであとは壁紙とかの場合は、貼り出し部分には「面取りタイル」も。

昔はお風呂もタイル張りが多かったのですが、すっかりユニットバスにかわってしまって…お風呂でもよく使われていた役物たちは、影を潜めてしまいました。
そんないまでは貴重な存在になりつつある役物ですが、タイルパークでは「サブウェイ」タイルの役物なら、10種類以上取り扱っております。

こちらの都会的で洗練された魅力あふれるバスルーム。サブウェイを使ってこんなにも素敵に仕上げていただきました。役物を使ってすべての角を丁寧にキレイに。
お風呂以外ももちろん、キッチンやトイレ、カウンターなど。サブウェイを使うことをお考えなら、ぜひ役物も検討なさってみてください。

その他、見切り材(仕上げ材同士のつなぎ目部分や端部に設ける部材のことをいう)として「ボーダーC」もご用意しております。タイルパークで人気の高いタイル数種類のみですが、ぜひこちらも。

タイルパーク でも一部のタイルにしか役物がないのですが、おおきな物件では、「接着役物」というものを手配するようなことも多いそうですよ。
見切り材としては、樹脂製のものをはじめ、アルミ製や真鍮製、ステンレス製などの金属のものもいろいろとあるようですので、一度調べて見ると面白いかもしれませんね。


割付を考えるときは、目線を読む!

タイルを張る場合、どうしても「割付け」という作業が必要になってきます。どう「割付け」するか…、決められた面にタイルがうまくおさまるよう「タイル割付図」というものを作成するのですが。。。

タイル割付図を作成するの目的は…

・タイル工事を、建築全体を美しく仕上げるため
・施工効率の向上
・無駄な材料、工費の削減
・開口部の位置やサッシ、ドアの形状・寸法など関係する工事などを検討し、納まりをよくするため

タイルの色や模様も考えますが、中途半端にタイルを切らないで、綺麗に仕上げる工夫をしなくてはいけません。
屋内壁タイルに関しては、タイル寸法・目地幅とも規格寸法がある程度決まっており、寸法精度も高いので基本的に目地による寸法調整は行わずに割り付け、割り切れない場合は切り物(タイルを切断したもの)でおさめるそうです。
重要になってくるのは主視線、よく目線がいく位置で考えていきます。

●水平方向の割付

水平方向の割付を考えるときは、よく目線が行く方向が、正面なのか、もしくはコーナーの部分なのかで決めていきます。
正面なら、中心から左右対称に割っていく「心割り」、よく目につく片方の端から割り始める「片割り」で考えます。

●垂直方向の割付

天井まで張り上げる場合は切り物を床にのみこませて、切り口が見えないようにします。
腰張りのときは、上端に片面取りのタイルなど役物を使うようにして、こちらも床に切り物を割付けるようにします。
内幅木を使って仕上げるときには、切り物がでないようにしたいものですが、切り物が出る場合は天端で処理します。

切り物切り物と言っていますが、現場で切り物がたくさん必要なときなんかはとても大変のようで…朝から準備して午前中はずっと切っていて、午後からやっと貼る、なんてこともあると聞きました。

タイル加工屋さんもたくさんあるようですが、タイルパークでも「半マスタイル作成」や「プレカットサービス」をご用意しております。切り物を用意する予定がありましたら、ご注文と同時に受付しておりますので、ぜひご利用ください。

あとは、切り物がでないように、目地幅で少しづつ少しづつ調整してぴったりおさめることも!
縦の目地幅は1.9mm、横は2.2mmとか変えて調節したり、モザイクタイルなんかは、シートなっているものを、端に使う最後の1枚だけシートをわざわざバラして調節したり?!(大変…最終的には職人さん任せだったり?!)

割付をきちんと計画し、正確な割付図を用意、役物や切り物も準備して、効率よく、そして美しく仕上げていただけると、タイルメーカーでもあるタイルパークとしては本望でございます _( . . )_

さて、次回の勉強会は「タイルの施工」についてです。難しそう…


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タイルカタログに関するアンケート

カタログのご利用状況
アンケート実施中!


回答者には、先月のキャンペーンにて大変多くの応募が寄せられたフリーペーパー「タイルイメージブック LIVING」のWEB版URLを配布いたします!
前回先着応募に漏れてしまった方、WEBでも見てみたいという方はもちろん、「タイルカタログに対する不満や要望がある!」といった皆様も、是非アンケートへご回答ください。

アンケートへは下記のボタンから
お入りください。

回答送信後の画面にWEB版URLが表示されます。
(メールでは届きませんのでご注意ください)
回答締切:10月14日(金)

タイルノオサラ ‐ 試作

はじめまして。商品開発担当の吉野です。 TNコーポレーションでは入社以来、試作を担当して今年度で10年目になります。 この度、新しい取組みとしてタイル製造の機械を使ってお皿を作ってみました。

イメージ

試作してみたところ、問題無く製作出来そうなので商品として販売するにあたってコンセプトもしっかり3つ考えてみました。

【タイルの製造技術を用いて作られるうつわ】 タイルの製造技術には大きく分けて2種類あります。 湿式製法と乾式製法。 湿式製法は陶芸のように粘土を使った製法。 乾式製法は顆粒状にした粘土を、プレス機を用いて圧力をかけて成型する製法 。 弊社では乾式製法を採用しております。 乾式製法が得意なのは綺麗なフラットな形状です。 そんな得意分野の中で、今まで積み上げてきた乾式製法のノウハウを活かし作られた『うつわ』です 。    

【タイルと暮らしのトータルコーディネート】 この『オサラ』は弊社のタイルと全く同じ釉薬と粘土を使用しています。 成型に使われるプレス機の型枠も同じものです。 ですから同じ質感、同じ大きさ。 必然的にタイル、空間とのコーディネートがしやすい『オサラ』になります。 飲食店でのトータルコーディネートなど素敵ではないでしょうか。 もちろんご家庭でも。 また、東農の小売店で販売させて戴いた場合、観光にいらした方へのタイル製造業のアピールにも繋がります。               

【見立てのうつわ】 骨董の世界では『見立て』という文化があります。 花器ではないものを花器に見立てたり、陶片を箸置きや小皿に見立てたり、、、 酒器などがもっとも分かりやすい例でしょうか。 数寄者にかかれば、小皿でも小さな壺でも盃になります。 また、17世紀や18世紀の古い真っ白なデルフトタイルを、おつまみを載せる小皿に見立てて楽しむ方もいらっしゃいます。 本来の用途とはかけ離れつつも、各々の楽しみ方で各々に楽しむ日本の文化。 タイルもうつわと同じ陶磁器で出来ています。 料理を盛って楽しんでみても面白いのではないか、という想いで作られた『オサラ』です。

以上、コンセプトです。私はあくまで『タイルメーカーが作ったお皿』というのが面白いのでは?と思うのですが、社内ではそれでは苦しいという意見も上がっています。 しかし、一枚の普通の平皿として売ってしまっては他の食器メーカーさんとの勝負は厳しいかと思います。 店頭でも他のメーカーさんの食器に紛れてしまうかもしれません。 苦肉の策かもしれませんが、一枚売り以外にもお皿三枚と木製トレイで一セットの、パーティーや食べ比べセットに使えそうなセット売りなど色々考えてはいます。元はタイルなのですから、何枚か並べられた方が魅力的に見えてくる気もします。

石のような質感のもの

悩みつつの試作の日々です。貴重なご意見、ご感想御座いましたらお気軽にコメント戴けると嬉しいです。宜しくお願い致します。