ニューヨークだより 第23回:Lion’s milk

取材:2017年  写真/記事:玲・ジェンザーノ   

ブルックリンの小さなカフェLion’s milkのご紹介です。
“人種のるつぼ”と言われるニューヨークですが、もちろん食文化だって文化と同じように色々なものが楽しめるのがニューヨークの楽しいところです。今回ご紹介のLion’s milkはトルコ風のサンドイッチやスウィーツと地元のブルックリンのブランドのコーヒーを取り扱うカフェです。

お店の中はカウンターとちょっとしたシーティングエリアがあります。
メニューがそのまま壁に手書きで書かれているのですが、力が抜けた感じがいいですね。メニューにはトルコの甘いパイのようなお菓子バクラバやイスタンブールなんて名前メニューがあったり。カウンターにはカラフルなタイルが貼られたケースも。
タイルを貼ってあるケース見たのは初めてなのですが、こんな風に使えるならカラフルなインテリア考える時に楽しいですね。

照明もオブジェっぽく使われているのがお店のテイストにぴったり。

飾り棚にも紅茶やコーヒーにもちろんトルコのお菓子それに雑貨も置いてあります。
フロアにはパターンタイルが使われています。比較的シンプルなデザインですが、やっぱりフロアに色が入るとインパクトが出ます。

ゆったりとした雰囲気で、私が写真を撮っている時も犬を連れたカップルや常連さんのようなお客さんがきたりとウィリアムズバーグの地元の人に愛されているカフェです。


ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

ぽかぽかとした日差しが思わず眠気を誘うような、何ともいえないのんびりした空気感のカフェです。
そんな空間をグレイッシュなカラーで適度に引き締めているのが、やはり床に使用されているパターンタイルですね。
写真ではハッキリ分かりませんが、おそらくは「セメントタイル」と呼ばれる種類のものでしょう。近年ヨーロッパで主流となりつつあるプリントタイルとは違い、金型を使って一枚一枚手作業で顔料入りのセメントを流し込んで作るタイルです。プリントでは表現できない穏やかな線と滑らかな質感で、サブウェイタイルとも相性の良い今後注目のタイルです。タイルパークでももしかすると今後取り扱うことがあるかも・・?


この内装イメージにピッタリのタイルはこちら

NY-MBS-1
★ニューヨーク-ミックス NY-MBS-1

明るい店内を適度に引き締めるモノトーンの模様。ツヤをおさえた滑らかな質感と特徴的なパターンで、モダンな場所からちょっとフェミニンな愛らしい空間にまでマッチします。


====お店情報====

Lion’s milk
104 Roebling St. Brooklyn, NY 11211

タイルパークのfacebookでは「ニューヨークだより」の更新情報や新商品情報、イベント情報などをお知らせしています。
ぜひ「いいね」してくださいね!↓
タイルパークのフェイスブックへ
クリックでタイルパークのfacebookページへ
※このページはPC画面用に作成しています。スマートフォンでご覧の際は画像等が見えづらい可能性があります。

ニューヨークだより 第22回:Oxido

取材:2016年  写真/記事:玲・ジェンザーノ   

ニューヨークフラットアイアン地区のエリアにあるモダンなメキシカンレストランOxidoのご紹介です。

この地区の名前にも使われているフラットアイアンビルディングは1902年に完成し、100年以上経った今もこのエリアのランドマークとしてそびえ立っています。有名な建物ですが、華奢なイメージなので毎回歩いているとケーキの細切りのように見えてくるので不思議です。

NY22_1
*フラットアイアンの写真はお借りしてきました*

レストランはフラットアイアンビルディングから歩いて5分ほどの賑やかな通りに面しています。

NY22_2

なんとこちら中に入ると細長い店内には斜めのタイルが壁一面に貼られています。天井にも斜めに木材が内装として使われています。タイル自体はシンプルで以前見たことがあるのですが、こんな風に斜めに貼られているのは面白いですね。

NY22_3
入り口から見た写真

タイルの色は入り口と奥のカウンタースペースではタイルの色の配色が違い、奥は黒が多めに入り口付近は黒を少なくグラデーションにし、テラコッタ・白・ピンクなどの明るい色を使い奥行き感を出しています。

NY22_4
奥から見た写真
NY22_12
入り口側の様子

色自体はテラコッタやピンクなどなかなかチャレンジングな色が使われていますが、メキシコのイメージにはぴったりです。例えばモノトーンやブルーなんかに変えて使っても存在感のある内装になりそう!

NY22_6
中心部分

奥のカウンターエリアには定番のサブウェイタイルが使われています。メニューもお茶目な牛のイラストレーションとカラフルな配色が使われています。ジャンクな感じにならずグラフィックに仕上がっています。

NY22_7
NY22_8

ちょっと一息つきたかったので簡単にスナックをオーダーしたのですが、バックのデザインも可愛いです。ニューヨークのレストランでは食べきれなかった分の持ち帰りや、テイクアウトがとてもポピュラーなので、お店のデザインに合わせたバックやパンフレットが一緒にデザインされているのが楽しいですね。

NY22_9
NY22_10

入り口にある電球のような照明もいい味出しています。今年のホームインテリアのトレンドとしてインパクトやちょっとこだわりのある照明が流行しているので、このようなシンプルかつデザイン性のある照明は素敵ですね。

NY22_11


ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

壁一面に、お行儀よく横一列でピシッと貼るのではなく、色を変えたりナナメにしたりと、まるで絵画のように貼られたレトロなタイル。日本だと昭和ごろに設計された劇場のロビーとかに貼られているイメージがありますよね。色合いも、かつての日本ではよく見られたタイプのカラーですが、近頃はちょっぴり敬遠されがち。でもここではお店のイメージとよく合っててとても効果的に使われています。レポの中で玲さんが書いていますが、空間のイメージに合わせて落ち着いた色を中心にしてみたら、同じ貼り方でもかなり雰囲気が変わって見えそうですね。

ちなみに、アメリカのタイル販売会社の方曰く「日本はなんでも白目地・黒目地で済ませすぎ!もっと空間とタイルを調和させるベストな目地色を選ばなきゃ!」だそう。そういえばこのOxidoでも、よ~く見るとややオレンジよりのブラウン目地を使っていますね。


この内装イメージにピッタリのタイルはこちら

07-CN3
★サブウェイ

通常の白はもちろん、ちょっとレトロなグリーン、ブラック、レッド等、カラーバリエーションも豊富なサブウェイ。組み合わせ方次第では「Oxido」のような動きのある壁面表現も可能に。


====お店情報====

Oxido
18 W 23rd St, New York, NY 10010

タイルパークのfacebookでは「ニューヨークだより」の更新情報や新商品情報、イベント情報などをお知らせしています。
ぜひ「いいね」してくださいね!↓
タイルパークのフェイスブックへ
クリックでタイルパークのfacebookページへ
※このページはPC画面用に作成しています。スマートフォンでご覧の際は画像等が見えづらい可能性があります。

ブルーのタイル 試作

まだまだブルーにこだわっています。世界にはいろんなタイルがあります。しかしほとんどは石をモチーフにしたナチュラル色を追及されています。その中であえてブルーにこだわりたいのです。タイルにはいろんなライバルがいます。天然石材、ガラス、コンクリート、金属、木材などあげればきりがありません。その戦いの中でタイルが勝つには、特徴を生かしとことん追求することが必要です。

トンネル窯で20時間以上かけ、最高温度1250℃まで焼ききるそのエネルギーから出る美しい色。いろんな色がありますが、やはりブルーは一番です。コバルトをいろんなその他の金属と混ぜ合わせ、ガラスのように溶かすものや、少しマットに仕上げるもの。奥は本当に深いです。今回はその試作を少し紹介します。

同じ色でも形や表面の模様で変わったものに見えます。

IMG_6030

IMG_6032

IMG_6033

 

製品化までは長い道のりですが、こんな風に試作を繰り返しタイルは商品化されていきます。

フォーシーズンズホテル京都

せっかくの京都なので、最近オープンしたフォーシーズンズホテルのインテリアを見に行くこととしました。

素晴らしい竹林を抜けてついた玄関。

IMG_5991

コーヒーをいただくだけなので少し気が引けましたが、車を預け、いざ館内に。中庭は池が象徴的で、宿泊者以外でも途中まで入ることができます。茶室もあり、最高の景色です。

IMG_6001

カフェではエスプレッソをいただき素敵なフラワーアレンジメントに感激。フローリストはNcolai Berbman。かっこいいです。

IMG_6011

最後に大切なのタイル報告。

フロントには150角のデザインタイルが天井まで貼られ、重厚感あふれる空間を作り出していました。

IMG_6026

IMG_6029

こんなタイル作りたい。また新商品案の引き出しに入れさせていただきました。

 

京都 伏見稲荷詣

毎年1月には伏見稲荷へ一年のお礼の報告と新しい年の誓いを兼ねてお参りに行っています。今年も昨日行ってきました。例年より2週間遅かったせいもあり、ご祈祷の人数は少なかったですが、皆神妙な顔でご祈祷を受けていました。我々も今年は初めてスーツにネクタイで祈祷していただきました。その後はお決まりの千本鳥居をくぐり、重かる石で願いが叶うか確認に行きます。

千本鳥居

IMG_5987

重かる石

重いと感じたら願いが叶わないと言われています。

IMG_5989

少し背伸びをしたお願いのせいか、いつもに増して重さを感じました。この思い、心してかかることとします。

 

 

サブウェイタイルの施工例を海外を中心に集めました。

参考になるサブウェイタイルの施工例を海外を中心に集めました。

最近、急速に利用者が増加しているHouzz住宅のリノベーションやデザインのためのプラットフォーム)内に「アイデアブック」という機能を使ってまとめさせていただきました。

ハロン湾訪問

いよいよハロン湾訪問の日が来ました。

ハノイから車で4時間。高速道路もなく、とても退屈で苦痛な時間でした。いよいよハロン湾に到着。ライムストーンの島々が海水に侵食されてできた無数の島は、とても不思議な風景です。

IMG_5851

中でも有名な鳥の夫婦石。

IMG_5852

 

約2時間のクルーズと美味しい海鮮料理。楽しい時間を過ごしました。そして最後にはサンセットも楽しめて、まずまず。

IMG_5881

またその後4時間かけて空港へ。日帰りはとてもハードでした。

ベトナム訪問

TNのマレーシアの代理店から招待を受け、べトナムのハノイを訪問しました。そしてテラコッタの工場とモロッコ風セメントタイルの工場を見学しました。

<テラコッタの工場>

IMG_5824

<セメントタイルの工場>

IMG_5778

テラコッタの工場はマレーシアのお客様の仕入先で海外バイヤーとしてアワードを受けるパーティーにも参加しました。ベトナム国内の多くの代理店に紛れVIP待遇で接待を受ける羽目になりました。ベトナム料理とオリジナルのお酒は、大変珍しいものが多くありました。

IMG_5839

 

IMG_5841

異文化に触れた、楽しいひと時。書きたいことが山ほどあります。次回は世界遺産のハロン湾訪問レポートを報告します。

2017年幕開け

新しい年が幕を開けました。昨年末には念願のサイトのリニューアルも終了し、いよいよ2017年カタログも皆様の元へ届きます。

IMG_5935

タイルパークの使命は、私が15年前に見たあの豊かなアメリカのタイルインテリア文化を日本に伝えることです。豊富な品揃えと手頃な価格、そして何よりも必要なだけ誰でも簡単に購入できるECシステム。これらを研ぎ澄ますことが私の仕事です。

まだまだやることがいっぱいです。年明けにいつものように鉛筆を手に取り、やるべきことやまだできていないことを整理しました。

IMG_5934

今年はさらに皆様の身近な存在となり、日本のインテリア文化に貢献できることを祈念しています。

Just another WordPress site