イタリア展示会 商品紹介 第2弾

先週予定通り展示会向けのパネルが倉庫から出荷されました。これから約2ヶ月の船旅を経てボローニアにあるCERSAIEの会場に運ばれます。
今回は、展示商品紹介第2弾としてSIZUKUを紹介します。

4色展開

表面にある筋の凹凸に釉薬が反応し、変化に富んだ表情を作り出します。また、筋とは違う深い窪みに釉薬が溜まり、その部分が雨の雫のように見え、壁面をリズミカルに彩ります。
技術的には窪みの部分の厚みが薄くなり、弱いのではないかとかラインの入る位置によって変形するのではないかといった問題がありましたが、その辺り成形技術でカバーできています。また、模様の比率についても色々検討しましたが、窪みのないもの、中央にくぼみがあるもの、少しずれた位置にあるものを均等にミックスしたユニットにして、迷いなく施工できるようにしました。

SIZUKU

今回の展示商品の中ではAランクで、既に販売が決まっています。日本でも、来年発売する予定です。
CGも作成しました。

最後に他の形状と合わせた展示パネルを紹介します。

SIZUKU  KUSABI  YARIの張り合わせ

アクセントボーダーとの貼り合わせも変化が出て面白いです。
今回は、100角タイルSHIZUKUを紹介しました。
イタリアでの評判が楽しみです。

お盆時期の営業、出荷配送について

いつもタイルパークをご利用頂き、誠にありがとうございます。
お盆期間の休業日についてご案内いたします。

休業期間について

誠に勝手ながら、下記の期間は休業致します。
休業日:8月11日(金)~ 8月15日(火)
※上記期間中は電話・メール・FAX でのお問合せのご対応、プロ会員登録の審査がおこなえません。 ※注文・サンプル注文・お問合せフォームは期間中もオンラインショップで常時受付をおこなっていますが、ご対応は8月16日以降となります。 ※8月10日(木)と16日(水)は窓口の営業のみとなります。お品物の出荷はおこないませんのでご了承ください。

お盆休み前の出荷について

お盆休み前の出荷は9日(水)正午12:00までにご注文を確認できたものまでで締切となります。以降のご注文分は最短で8月16日出荷となりますのでご了承ください。

9日の正午12時までに受注が確認できた分については最短当日から出荷いたします。以降のご注文分は16日からの出荷となります

※銀行振込でご注文の場合は、9日12:00までにご入金が確認できた注文までがお盆前出荷の対象となります。 ※即日出荷に対応できない商品もございます。お盆前に出荷希望の方は可能な限りお早めのご注文をお願いいたします。 ※お盆明けの営業再開直後はご注文が大変集中致します。やむを得ず出荷の遅延が生じる可能性がございますこと、予めご理解・ご了承下さいますようお願い申し上げます。 ※8月10日・16日は出荷がございません。ご注文確認やお問合せの対応などの窓口業務のみとさせて頂きます。 ※8月11日~15日の間は、運送会社の配達・再配達が休止いたしますのでご注意ください。

お盆前配達の目安について

地域によってお盆前に配達される荷物の出荷締め切りが異なります。下記の表をご参照ください。なおこれらの日付はあくまで目安のため、可能な限り早めのご注文をお願いいたします。

各地域のお盆前配達の出荷締め切り目安です。

※お盆休みの前後は遅延が発生しやすいため、お急ぎの方は可能な限り前倒しでのご注文・お受け取りにご協力ください。
※現場への納入希望の方は、確実にお受け取り頂けるよう注文の際お問合せ欄に配達希望日をご記入願います。

配達休止期間について

8月11日~15日は運送会社で配達・再配達が原則休止となります。
※運送会社の営業店ごとに多少異なる場合がございます。

サンプル注文について

サンプルのご注文は、8月10日(木)正午12時までの受付分については、可能な限りお盆前に出荷を行います。 ※入れ違いでサンプルが欠品中の場合や、発送点数が多いご注文については、お盆明けの出荷とさせて頂く可能性がございます。 ※「ゆうパック」または「ゆうパケット」で出荷となります。お盆期間中も原則配達がございますので、荷物のお受け取りが難しい場合は、注文の問合せ欄に希望お届け日を明記願います。(不在持ち戻り後の郵便局保管期限は1週間程度です。保管期限を過ぎたお荷物はキャンセル扱いとなり、再出荷希望の際は再度ご注文手続きが必要となります)
【お盆明けについて】
恐れ入りますが16日(火)はサンプルの出荷を原則休止とさせていただきます。休業期間中のご依頼分は翌17日より順次出荷となりますが、日付指定のご希望には添えない可能性がありますので予めご了承ください。 ※お盆明けの営業再開直後はご注文が大変集中致しますので、やむを得ず出荷遅延が生じる可能性がございます。

スペインのアンティークタイル

こんにちは。試作担当の吉野です。

今回はスペインのアンティークタイルのご紹介です。スペインは南部のアンダルシア地方からイスラム教が広まり、8世紀から約800年に渡りイスラム教の支配が続いたイスラム文化の影響を色濃く残す国です。国内でのイスラム教とキリスト教の争いも激しく、イベリア半島を中心に独自の文化を展開していきました。

イスラム教の支配下の中で、スペインで独自に生み出されたスタイルをイスバノ・モレスク様式と呼びます。

簡単すぎる説明で申し訳ありませんが、歴史について語っていると長くなり過ぎてしまいますので、早速タイルの方を見ていきましょう。

15世紀末~16世紀初頭に制作されたクエンカ技法を用いたタイルです。どのような技法かと言いますと、型で模様の輪郭線を浮き上がらせ、凹になった部分に色釉を流し込んで色と色が混ざらないようにした技法です。もともとは手間のかかるカットワークモザイクを簡略化して作ったのが始まりです。 バラバラのモザイクタイルを一枚にしてみた、と言う感じですね。また、宗教上の理由で当初は生物の図像表現が禁止されていた為、組紐文、星形文などの幾何学模様が発展したようです。

多少はみ出してもいますが、しっかり色分けされています。カットワークモザイクの簡略化とは言え、この技法もかなり神経を使って製作されてると思います。作れと言われても正直やりたくはないですが、少し崩れて時代なりの良い味が生まれていますね。壁に掛けて飾ると良いかも知れません。

クエンカタイルだけだと寂しいので、もう一点ご紹介します。タイルではありませんが、プリミティブな文様と質感に惹かれるお品です。18世紀頃にスウェーデンで作られた馬具です。馬の口元のハーネスを繋ぐ部分ですね。シカ科最大の動物、ヘラジカの角から削り出されています。少ししょっぱい香りがします。

幾何学模様は青銅器時代からある古いパターンのようです。プリミティブな感覚が良い感じです。 当時の農村で馬の存在は貴重なものと思いますので、馬具も凝った装飾を施したのでしょうね。 スウェーデン語だと『selknä』です。日本だとなかなか貴重な物ではないかと思います。こちらも壁に引っ掛けて飾ると雰囲気出そうです。

次回もアンティークのご紹介になるかと思います。よろしくお願い致します。

メトロ

メトロ

【 メトロ 】

ベーシックの中に品性を宿す
大人のスタンダードタイル

タイルパークでも長年人気が続く内装タイル「メトロ」シリーズをご紹介します。
フラットなツヤ有りの長方形タイルである「メトロ」。それだけ聞くと一見どこにでもありそうな定番のスタイルですが、メトロの場合は品の良さを感じるニュアンスカラーがその一番の魅力。透明感をのあるクリアな風合いも相まって、美しく洗練された内装仕上げにピッタリなアイテムです。住宅のキッチンや洗面台から、飲食店やヘアサロンといった店舗の内装やパウダールームまで、幅広くご採用いただいています。

HLCO36(写真協力:KONARA HOUSE株式会社)
写真協力:KONARA HOUSE株式会社
HLNA416 (写真協力:co-a village 株式会社弘栄工務店)
写真協力:co-a village 株式会社弘栄工務店

洗練された4種類のカラー

「メトロ」シリーズでは、ホワイトカラーの類似製品となる「サブウェイ」シリーズよりも柔らかみのある澄んだ白や、品の良さを感じるニュアンスカラーなど4種類をご用意。

HLCO

HLCO
穏やかさと美しさの
プレーンなホワイト

HLAL

HLAL
柔らかなアイボリーは
優しくフェミニンな印象

HLPU

HLPU
カジュアルさも兼ね備えた
あたたかなグレー

HLNA

HLNA
大人の品格漂う
グレーがかったブラウン

HLPU36 (写真協力:株式会社リグスタイルカンパニー)
写真協力:株式会社リグスタイルカンパニー
HLPU36(写真協力:株式会社タフデザインプロダクト)
写真協力:株式会社タフデザインプロダクト
HLCO36 (写真協力:アオイ建築 hands works )
写真協力:アオイ建築 hands works
HLAL416(イメージCG)
イメージCG

組み合わせも可能な3種類の形状

ゆったりとした幅広の402x100mm(416)、定番的で扱いやすい152x76mm(36)、モザイクタイルの23x23mm(11)の3形状がございます。厚みはすべて同じ9.5mmのため、2種類以上を組み合わせた施工もおすすめです。

メトロ3形状

長方形2種は半マスサイズのカット品もご用意可能。

メトロ半マス

製品一覧

【在庫についてのご案内】
※モザイクタイル(11)はメーカー廃番のため、在庫が無くなったものから販売を終了いたします。ぜひお早めにご検討ください。
HLNA36は現在欠品中です。ロットの都合上、現時点では在庫の再入荷が決まっておりませんので、類似品のSUB-Chocolateもぜひご検討ください。再入荷は決定次第ホームページでご案内いたします。

4色ならべた様子

「メトロ」をご購入いただいた皆様へ

施工例大募集

タイルパークでは「メトロ」の施工事例写真を募集しております!ホームページやSNSで紹介させていただける場合は、ぜひ下記の応募ページより写真をお送りください。


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よくある質問

美術タイルの最高峰「泰山タイル展」

こんにちは!タイルパークの金谷です。
6月27日~7月2日のあいだ、京都の三条御幸町にある同時代ギャラリーで「泰山タイル展 一枚のタイルがつなぐ、縁。」と題された展覧会が開催されました。滑り込みで観に行くことができたこの展覧会について紹介したいと思います。

泰山タイル展チラシ

時代と人の手のパワーを感じる泰山タイル

ギャラリーのある1928ビルの2階に上がると、すでに入口からお客様が溢れ出そうなほどの賑わいを見せていました。事前の確認不足で着いてから知ったのですが、どうやら訪問したのはトークイベントが行われる日だったため、特別にお客様が多い日だったようです。せっかくの撮影OKにもかかわらず、写真が少ないブログになってしまいますがご容赦ください。

泰山タイル

中へ入ると、目に飛び込んでくるのは手起こしされたパワフルなタイルをびっしりと貼り付けた壁。中でも私が気になったのが「辰砂(しんしゃ)」と呼ばれる赤い釉薬のタイル。色とりどりのタイルの中でも強いインパクトをもって迎えてくれます。

泰山タイル

タイルメーカーとして製造や販売を近くで見ているので、当然赤いタイルを見る機会もありますが、この「辰砂」の赤というのはとても独特で不思議な色です。同じ「赤」でも非常に深みがあって、悪い言い方をすればかなり毒々しく・・・(実際、辰砂とは「水銀」の別名でもあるのだそうです)。
ちなみに陶芸の辰砂釉は「銅」を添加した釉薬を「還元焼成」して発色するという、現代では工場で作るのがいろいろと難しい釉薬です。こうした製造についての話も別の機会でブログに書ければと思っております。

泰山タイル

「泰山タイル」は大正~昭和中期に京都で操業していた「泰山製陶所」で生産されていた装飾タイルを指します。
急速な近代化の波が押し寄せるなか、スペイン風邪の流行を大きなトリガーとし、衛生的な建築資材として急速に拡がりをみせた日本のタイルですが、そのなかで泰山タイルは手作業による生産と意匠性へのこだわりから無二の価値を生み、「美術タイル」などと呼ばれ様々な近代建築を彩りました。

泰山タイル
装飾性の高い役物も

ファインアートなどの「美術品」は、そこにあって鑑賞するだけで価値があります。「工芸品」は使ってこそ価値が生まれるものなので、「美術タイル」は両方どりの「美術工芸品」に分類されるかと思います。
タイルはあくまで建築や空間を彩るパーツの一つ。ギャラリー内では実際にタイルを手で触れて鑑賞することもできますが、1枚1枚のタイルを個別に見ていても真の価値は見えてきません。場内で放映されているムービーに映る、泰山タイルを施工した建築を見ていると「空間の中に居場所を得たタイルはなんてかっこいいんだろう!」と、見え方がぐるっと変わることに驚かされました。

泰山タイル

時代が後押しするもの

柔らかくゆがみのある形状は目地幅に強弱を生み、色むらのある釉薬は力強く側面に流れ落ちてサヤに焼き付いた跡を残し、ぽってりとした色気のある釉薬面にはよく見ると小さな気泡の穴が空いています。
どれも乾式プレス成型の大量生産タイルでは嫌われる要素です。
というより、「嫌う人もいるから、嫌われないように」作った結果、こういった要素は往々にして排除されやすくなります。
しかし、泰山タイルに見られるこれらの要素のなんと魅力的で愛おしいこと。建築業界全体の潮流もこうしたタイルの価値を後押ししたことは、この頃に「泰山タイルっぽいタイル」がたくさん世に生まれたことからもわかります。
時代は変わりましたから、当時と同じ価値観を貫くことはできません。しかし、現代のタイルは大量生産・大量消費。とくにサイクルの早いインテリアにおいては、解体と共に廃棄される運命がそう遠くない未来に必ず待っており、また保存されて後世に残されるほどの価値も正直に言えばありません。
これからもずっとこのままで本当にいいのか、いちメーカーの人間として泰山タイルを見ていると考えさせらるところがありました。

泰山タイル

なお、展覧会にあわせて泰山タイルの公式HPが開設されたそうです。泰山タイルがお好きな方、この記事を読んで興味を持っていただけた方は、ぜひご覧になってみてください。
https://taizantile.com/

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作り手の思いを手でかたちにする。作り手ベースのコンセプトから生まれたタイル
▼「陰翳(いんえい)」
陰翳(いんえい)
▼「断片(だんぺん)」
断片

箸を支える、環境を支える。製造現場の「もったいない」から生まれた箸置き
タイルノハシオキ
クラウドファンディングサイト「Makuake」でプロジェクト実施中!8月20日まで。

型の作り方

こんにちは、T2の冨田です。
じめじめした日が続いていますね。梅雨って字面は美しくて好きなんですが、蒸し暑くてもっとも嫌な季節かもしれないです、、。
夏の暑さの本番が来る前に、先日、社内のパートさん向けのワークショップが行われました。
本日はそのワークショップで使用したものを用いながら、型の作成方法をご紹介しようと思います。

まず、粘土か石膏で原型を作成します。
・粘土原型
成形しやすい一方で、そのやわらかさから形の精度に若干甘いところがでます。
少し硬くしてから(完全には乾かさない)型作りに使用します。
粘土原型は型から外すときに変形させ、もいで取り出せるので、多少融通利くのがよいところですが、元の形状をなるべく維持したまま取り出したいときは油を少し表面に塗ってあげます。今回は型を何個か作成したかったので塗布しておきました。(これは椿油)

・石膏原型
かっちりとした印象のものが作れます。良くも悪くも形のアラが見えやすいです。
作り方は石膏を削り出す方法、あるいは粘土原型から型を作りそこから石膏原型をつくる方法があります。

石膏原型はとくに引っ掛かりがない外開きの形であること(抜け勾配と言います)を確認しながら作成、または型割を決めます。
出来上がった原型には離型剤(あるいはカリ石鹸)を塗りコーティングをします。これをしておかないと型作成時に、原型と型との石膏同士がくっついてそのまま取り出せなくなってしまいます。(これはもうどうにもならない、とても悲しいこと)

抜け勾配になっていない場合も型から原型を取り出せなくなります。また粘土原型を使用し粘土の柔らかさを利用して無理やり型を作成したとしても、成型時に同様のことが起こります。
抜け勾配は、型作りにはとても大事なことです。

原型の準備が出来たら外枠を用意して、中に原型を置き、石膏を流します。

枠にも離型剤を塗る

石膏は元は焼石膏という粉状のものです。これを70%くらいの水と合わせて、攪拌することで化学反応が起き白くて硬いよく見る固形のものになります。

水と合わせた石膏は攪拌と共に少しずつ反応していき、混ぜていくにつれ、だんだんととろみがついていきます。ヨーグルトより少し手前のゆるさが型に流しこむタイミングです。これがなかなかデリケートで、混ぜが足りないと気泡の多い脆いものになり、混ぜすぎるとみるみる固まってしまい、、といった具合で、石膏をベストな状態で固めるのには経験値が必要です。
ちなみに石膏は固まるときに手で触れてわかるくらい熱を帯びます。 そして温かさが引いていくと共に徐々に硬さを増していきます。
この温かいタイミングが固形ではあるがやわらかく、最も加工しやすいタイミングです。食器や立体物を作る場合は、この時に荒削りをしたります。

また石膏は固まるとき、発熱と共に膨張します。なので熱を帯びているときが原型を型から取り出すよいタイミングです。

原型に厚みがあるとすっぽりハマって型から取り出せなくなることがあります。
→ 対策:空気穴をつけてあげるとエアーで取り出せる

原型が取り外せたら、型の角を削り、また裏側を削り水平をだすなどして整え、二日ほど乾かして完成!

石膏は水を吸う性質があるので、これに粘土を詰めて、水を吸わせることで粘土を固めながら成形します。

型に粘土を詰め、へらで整えて成形
ワークショップで作ったもの

ワークショップのお話はまた別の回にてご紹介させていただきます、お楽しみに!

出張ワークショップ

TILEPARK杉山です。今回はワークショップの様子です。

6月初旬、犬山市の幼稚園に依頼を頂き、出張ワークショップを行いました。
小物入れと写真フレーム、トレーの三種類の中から体験していただきました。

サンプル品やシートの端材、廃盤になった商品を中心に、ガラスタイルやカラフルなタイル、クラッシュタイルなど、様々な形のタイルを用意しました。
皆さん熱心に選んでくださり、「このタイルかわい〜!」「キラキラしてる」「これ、どこに使えるかな?」と言う声が聞こえてきます。

タイルの位置を決めて、いざ貼り付け!!
子どもも大人も全集中!!

とってもすてきな作品が出来上がりました!
それぞれに個性があって素敵です。

役員さんも、ご参加いただいた方も皆さんあたたかくてとても楽しい時間でした。ありがとうございました!

「楽しかった」「またお願いします」と言ったお言葉も頂き、嬉しく思います。
次は社内で行ったワークショップをご紹介します。お楽しみに!

イタリア展示会 写真撮影

タイルパークの林です。今年もイタリアの展示会CERSAIEに出展します。
毎年7月の初めに展示品を発送します。
その前に迎えるメイン行事が、タイルパネルの写真撮影です。

パネル貼り風景

今回は、縦長のタイプが6枚。中パネル9枚、小パネル4枚です。
少し今までと違った展示方法を考えています。
下の写真はパネルの撮影風景です。

今年は今までになく多くの商品を展示します。
展示商品は3つのレベルに分けられます。
 ランクA 発売を決めて商品を準備して臨むもの
 ランクB 現地の反応を見て販売を決めるもの
 ランクC 提案商品(まだ商品化は考えていないもの)
今年は、コロナが終息し、来場者が増える見込みです。
また、かなりの円安でチャンスと見ています。
(一方で欧米の景気は少し不安ですが・・・)

その中から新商品の一部を紹介します。
(これから5回に渡りCEASAIEに展示する新商品を紹介します)
まずは、今年のカタログで紹介されたプラハの形状追加を紹介します。
「普通のタイルでアートの壁面を」
をテーマに、新たに3形状を追加しました。
・Wave
・Diamond
・47二丁
同じ壁面に貼れば、変化に富んだ壁を作ることができます。
日本では来年4月に発売予定です。

同じ色で複数の形状を使った新提案
Diamondの凹面は、変化を楽しませてくれます

これから数回に渡り、イタリア展示商品を紹介していきます。
ちなみにプラハの形状追加は発売が決定しています。
それでは、次回以降もお楽しみに。

ちょっと熱いです。マクアケ裏話

こんにちは!クラファンサイトMakuakeにて「タイルノハシオキ」プロジェクトを
担当している杉山です。ブログを読んでくださっている方の中にも当プロジェクトを
応援してくださっている方がいる様で、嬉しいです。

8/20までの限定プロジェクトなので「どんなプロジェクトなのかな」と興味のある
方、ぜひサイトを覗いてくださいね!(拡散も大歓迎です!)
さて、今回は「タイルノハシオキ」プロジェクトの裏話を少し。

『タイルの端材で作った箸置きを商品化しよう!それをマクアケに出してみよう!』
そんな声から、試作段階までは完成していた「タイルノハシオキ」。
試行錯誤を重ね、ついに完成。

真剣な会話をしているのですが、この写真の顔は二人とも満面の笑みでした。(なぜ・・?)

よし、いざマクアケに。・・マクアケに?どうやって??何から始めればいい?
私自身、ECサイトなどに販売経験も無く、サイトの構成等もよくわからない。
う〜ん、これは困った・・・。

「タイルノハシオキ」の魅力は、どうしたらサイトを見る方に伝わるんだろう。

しかしマクアケのサイトとにらめっこしていてもプロジェクトは進まない。
そこから構成の作り方、箸置きの魅力が伝わるようなキャッチフレーズ、写真撮影、
文章の添削・・社内で各分野に長けているスタッフにも協力してもらい、皆で何度も
チェック・ブラッシュアップし、プロジェクトを開始することができたのです。

何かを販売するのにはたくさんのタスクがあり、順序がある。そしてその物の魅力を
伝えるために、熱い想いを持つたくさんの人が動いている。
今回のプロジェクト制作にあたり、色々な事を学び、なんだか経験値がアップ・・・
した様な気がするのでした。

ぜひご覧ください!

敷瓦-日本のタイル-

こんにちは。試作担当の吉野です。前回に引き続き、今回も日本のアンティークタイルのご紹介です。今回は敷瓦です。

日本のタイルのルーツは六世紀に仏教とともに中国から伝わった瓦や塼だと言われています。奈良時代から寺院の床にいぶし瓦のような陶板(敷瓦)が敷き詰められて使われていました。

今回ご紹介する敷瓦はもう少し時代が下り、江戸時代頃の釉薬が施されたものです。まず一点目。 瀬戸市の定光寺(1636年創建)源敬公(徳川義直)の焼香殿の床に使われているものと同じものと思われます。 定光寺の敷瓦は日本最古の施釉タイルと言われています。濃い色の鉄釉を施した上に薄い色の鉄釉で模様を描いています。以前定光寺のものと同じタイプのものなのか、定光寺へ確認にも伺ってみました。

左も少し珍しい模様のタイプです。二枚同時に東京の展示会で求めました。

定光寺に伺った時の写真です。 焼香殿は保護の為のアルミサッシが取り付けられ、自由に入れないようになっています。サッシ周りの杉板?も保護材のようです。保護のガラスの関係で少し見にくいのですが、三枚目の写真でぎりぎり敷瓦の模様が確認できます。

下記の写真は瀬戸の瀬戸蔵ミュージアムに所蔵されている窯跡発掘品です。ほぼ同じタイプですね。瀬戸市の上水野地区 にあった穴田窯の出土品です。

では二点目です。 江戸時代初期、このタイプの瀬戸周辺で作られた敷瓦の最初期のものと思われます。御深釉の様な細かい貫入釉が綺麗ですね。貫入の細かさは古さ(時間)に比例するらしいです。この敷瓦は東京の展示会で骨董屋さんから求めましたが、後日美濃古陶磁研究会の集まりで元の?コレクターの方に偶然お会いしました。同タイプとかではなく現物そのものの元持ち主の方です。骨董収集をしているとこんな偶然も起きます。骨董はコレクターからコレクターを巡り巡っています。

先にご紹介しました3点とあと3点の合計6点は骨董雑誌『小さな蕾 No.644 (2022年1月号)春の美濃古陶会特集』にて掲載して戴きました。敷瓦の中にも、よく見かける模様のタイプとなかなか見かけない模様のレアタイプが存在するようです。詳しくご紹介しなかった3点は釉薬は違えど、模様は同じですね。これらの敷瓦は古い建物を取り壊した際に回収されたものだと思いますのでなかなか貴重なものです。大事にしたいものですね。

仏教美術は全く詳しくないのですが、何故か惹かれる敷瓦です。

次回も宜しくお願い致します。

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