全国一の生産量を誇る岐阜県多治見市笠原町にあるモザイクタイルミュージアムへ行ってまいりました。館内には、日本中から集められた数多くのタイルが展示されており、タイルの歴史や技術を学ぶことができます。
一度訪れたことがあったのですが、今回はガイドさんに解説をしていただきながら見学させてもらったため、よりタイルのことを勉強させていただきました。
まず、施設の外観から目を引くデザインで山のようなユニークな形をしています。 壁面は粘土と藁で作られていて温かみのある雰囲気でした。タイルや茶碗の欠片などが埋め込まれているため、太陽光が当たるときらきらと光り、屋根にはアカシヤの木が埋め込まれていました。
初めのフロアに向かう階段は、下から上にかけて狭くなっており、遠近法を使って館内をより広く見せる工夫がされていました。
ところどころ館内に工夫がされているため、タイル以外にも見どころ満載でした!
4Fへ。壁画からお風呂、机やいすなどのレトロを感じさせるモザイクアートがフロアいっぱいに展示してありました。
一番目を引いたのは、こちらのモザイクタイルカーテン。天井が吹き抜けになっているため、今の時期はとても暑く、雨や風も直接入ってきます。大胆な設計ですが、天気によって光の加減が変わるので色やツヤが変化し、さまざまな表情が見られるのでおもしろいです。
影も時間によって、太陽光の当たり方が変化するため、タイルの影が蜘蛛の巣のように一周することもあるそうです。
こちらの作品は、さまざまな企業が協力し、ひとつひとつタイル同士を接着剤でくっつけ、ワイヤーに通して制作したそうで、近くから見ても遠くから見ても楽しめる作品でした。


こちらの魚のタイル。実はこれ、銭湯の床にあったものを壁に展示してあるんです。
他にも展示されているものの中には実際使用されていたものもあり、訪れた際には聞いてみてください…

3Fへ。このフロアはタイルのこれまでの歴史や製造方法などの展示がされていました。
こちらは陶製の敷居です。敷居は、6世紀に朝鮮半島から日本に伝わってきました。当時の日本では木の床が主流だったため、敷居が使われるようになったのは12世紀の終わりのころでした。こちらの花模様の敷瓦は19世紀ごろに瀬戸でつくられたものであり、現代のものよりもとても分厚いつくりとなっていました。
中央にはたくさんの種類のタイルがありました。色、形、質感によって与える印象が大きく変わり、「これってタイルなの!」と思うものがたくさんありました。
ちなみにわたしのお気に入りタイルはこちらです!華やかな配色で、つやつやと光沢感があり見る角度によって光り方が変わるのでとてもきれいでした!
奥では現在開催している「ザ・美術ミュージアム」を見学しました。
こちらには、弊社で製造している「陰翳(いんえい)」を展示させていただいてます。

陶芸で使われる素材や技法を使い、陶壁のような重厚な質感を表現し、(鱗、石畳、矢羽根、格子)の日本の伝統美を感じてもらえるような格子窓などをモチーフにした4つのデザインを用意。
近年増加している海外からの観光客に向けても日本の伝統美を感じていてもらえる仕上がりを目指しました。
実際に見て、タイルを色ごとに単体で見ると、金の部分は落ち着いているけど2つ合わさることで黒が影となり、金の輝きがぐっと引き立ち重厚感を感じました。また、厳かな質感からも感じられる高級感もあり、日本の美を象徴するタイルだと思います。
2Fへ。こちらでは、「タイルのある生活」の展示が行われていました。実際にタイルを使用された部屋がどんなものなのかがイメージできるショールームのようなものでした。
このライトは壁にも使用されていて、それを切って張って作られたもので、1つの用途から派生させちがうものを作り出すことのできるタイルにすごく魅力を感じました。同じタイルを使用したインテリアはより部屋に統一感を出すこともでき、より空間をおしゃれにしていると感じました。
またこちらの展示は、タイルは固いものというイメージを変えるような空間になっていて、まるでやわらかいカーテンのように見え、不思議な感覚になりました。
今回の見学を通じて、ガイドさんのお話や先輩とスタッフさんとの会話などからも知識を吸収したり、実際に展示を見てよりタイルの魅力に気づかされました。まだ勉強中の私にとって今まで見たことない視点からタイルのことを知ることができ、もっとタイルの仕組みや技術について学んでいきたいと思いました!
私たちのタイルも展示してあるので足を運んでみてください!



