前回の「ハンガリー人のタイルのある暮らし」では、ハンガリーの住宅でよく見られる内装タイルのトレンドを紹介しました。今回は外装タイルのお話をします。タイルの話の前に家の外側を想像していただくため、まずハンガリーの街をご紹介します。
ハンガリーの街
ハンガリーの街と日本の街の比較は難しいです。ハンガリーは北海道を一回り大きくしたぐらいの面積(日本の25%)で人口密度は少ないため、家は日本と比べ大きいです。そのため家に大きな庭がある家庭は日本より多いです。
また建物の見た目もハンガリーでは違います。まず、高い建物はあまりないです。そしてハンガリーは地震が無いので古い建物が多いです。最近の建物はコンクリートや木で建てられるが、古い建物は石で作られ壁が厚いです。ですから、日本のように外壁全体にタイルを張る家は少ないです。屋根にはほとんどの場合、粘土タイルが使用されており、50 年くらい長持ちします。
外装壁とタイル
ハンガリーの住宅の外装壁はプラスターが多いです。アクセントとして壁の半分やガレージ、柱などにタイル貼ることもあります。
タイルのパネル以外に窓の周りにも丸や四角くてかわいいデコレーションをタイルで作ることが伝統的です。おしゃれなタイルに番地を書くこともあります。
外装床タイル
ハンガリーでは庭でよくテラスがあります。テラスの床にはタイルを貼るのが一般的です。最近の流行は家の中でも外でも使える大きさで、厚さがない床タイルです。2024年には木目調の磁器タイルは、木の温もりと磁器の耐久性を兼ね備えるため、屋外スペースで人気があります。このトレンドはさらに進化し、さまざまな木目の、よりリアルな木の質感、複雑なパターン、より幅広い色が登場しています。
いかがだったでしょうか?機会があれば、私のブログで読まれたことを実際にご覧になってはいかがでしょうか?ぜひハンガリーに旅行してみてください。
この記事の執筆者:山中(TNコーポレーション 東京ショールーム担当 )
ハンガリー出身、2022年に仏教の研究で修士号を取得。2022年秋に来日。日本の文化や日本での生活を学びながら陶器とタイルの良さを味わい中。
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