イタリアのスリに御用心

イタリアでの生活もはや6日が過ぎました。イタリアに来るときはいつもスリが多いことが話題になります。そしていろんな人の経験談を活かそうと話すのですが、いざとなると実行していないのが現実です。

そしてその現実が身近なものになって来ました。

今回通訳をお願いした玉川さん。初日の昼食をとるためレストランに出かけたところ、なんと朝バスに乗る前まであった財布がありません。いろんなところを探しましたが、とうとう出て来ませんでした。無一文になった玉川さんの落胆はいうに及びません。キャッシュ、カード、免許証etc、全て取られたようです。幸運なことにパスポートだけは残っていました。なんとか最悪の事態だけは免れた様です。彼女は荷物を背中に背負い、混み合うバスの中で倒れないように必死で手すりにつかまっていたようです。

「リュックは前に」の基本を忘れて。

そして昨日の帰り、会場からのバスは大混雑。私は約束の時間もあり、混み合うバスの入り口からなんとか無理やり乗り込みました。するとその背後に二人のイタリア人が・・・。バスの内部に対して前向き、後ろから乗り込もうとした人には背中を向ける状態でなんとか乗り込むために内部へ進むのに力を集中していたところ、背後に嫌な感触。ズボンのポケットに財布を入れている私のお尻の辺りが何者かにさわられています。気のせいかと思い、まずはカバンを抱きかかえました。しかしどうしても背後が気になります。そしてやがてバスは扉を閉めて出発する時が来ました。なんども手でポケットの財布を確認しながら扉が閉まる瞬間をまちます。その時正面にいたJAMES君が、私のことを手招きして隣に来る様に誘いました。その直後、JAMES君と私の間にいた男と背後にいた男はバスから降りて扉は閉まりました。閉まったドアからその男を見ると違う男を指差し「俺じゃないぞ、こいつだ」そんなジェスチャーをしました。一瞬「やられたっ」そう思い財布を確認したところ間違いなくズボンの中に残っています。そして混み合うバスの中で中身を確認したところ、何も取られていませんでした。

現金とカードは分割して別の財布をアパートにおいて来たとはいうものの、もし取られていたら免許証や保険書、複数のクレジットカード、銀行のキャッシュカードなどがなくなるところでした。今回はかろうじて災難を免れたものの、まだまだ脇の甘い自分に反省しています。今日からは、取られる前提で最悪に備える様にします。

①現金とクレジットカード1枚以外は持ち歩かない

②もちろん財布は分けて保管

③混み合ったバスに乗り込むときは怪しい奴に注意し、背中を向けない様に乗車する

この3点を忠実に守るようにします。