タイルを選ぶとき、まずは「色」、で探すという方が多いと思います。
「タイルの色」=「釉薬(ゆうやく)」
焼き物であるタイルの色は、とても細かな釉薬の調合によってうまれます。
今回は、釉薬、というよりは、より「色」そのものに近い「顔料」について。調べてみると、どうやらただの “色の粉” ではないようです…。

以前のブログで、「長石」「粘土」「石灰」という釉薬の基礎原料の割合を変えて結果を見る、「釉薬の三角座標」をご紹介したのを覚えていらっしゃる方、いますでしょうか…?
釉薬の三角座標のお話はこちら >>>「陶芸の器とは違う、タイルに合った釉薬づくり」
「どんな組み合わせなら、タイルにふさわしい綺麗なガラス質(基礎釉薬)になるか」
「マット、ツヤ、目指す表面仕上げには、どんな割合でどんな組み合わせが適しているか」
というような、いわばタイルの色の「土台」、ベースを探すための指標について紹介しました。

今回はその基礎釉薬に足す「色のもと」のお話。
絵の具やペンキみたいに、目で見たまんまの色を、ペタッと色をつける、ただの色の粉って思っていましたが…
実はこれ、高温の窯の中でも色が変わらないように特殊な金属成分を焼き固めて作った、とても「タフな粉」のようです。
1200度以上になるトンネル窯で焼かれても、色の力を発揮する、とっても特殊なタイルの「色のもと」なのです。
「色粉(いろこ)」や「セラミック顔料」と呼ばれています。
「色粉」の掛け合わせをみる、もうひとつの三角座標
基礎釉薬で理想のベース、マットやツヤなどの”質感” が決まったら、今度はこの「色粉」同士を組み合わせた「色の三角座標」の出番。

基礎釉薬の三角座標が「質感の違い」を生むのに対し、カラー三角座標では、基本となる3つの色粉が滑らかに混ざり合い、写真のように色鮮やかなイエローやピンクから絶妙な中間色・くすみカラーまで、無限のグラデーションが広がります。
「ベースを作る基礎原料の掛け合わせ」と「色を生み出す顔料の掛け合わせ」です。
★動画がはいります(3原色三角座標IMG_6162.MOV)?
もちろん、この特殊な「色粉」を使わないで表現可能な色もあります。でも、限りがある。それを補うのが、「色粉」の役目です。
正しくは、「無機顔料」といいます。

釉薬(ゆうやく・うわぐすり)の基本構造と発色の仕組みは、ベースとなる釉薬(ガラス質)+発色成分(金属酸化物や無機顔料)の組み合わせで成り立っています。
★酸化物の写真(銅やコバルト)