今週から中国に来ています。世界のバイヤーが集まる広州で行われる広東フェアーは価格をチェックする上で必見です。我々が外国へ輸出するときのコンペティターはやはり中国です。どんなに一生懸命作っても同じような商品で中国の価格の5割以上高くなると現実的には販売は成立しません。また、これはいいと思ってもコピーされてしまえばおしまいです。そのような状況の中で海外のバイヤー向けに展開する広東フェアーは商品の動向やどのような国の人がどれぐらいの価格帯でどのような商品を検討するかが実感として分かるのです。 毎年チェックすると各メーカーの苦しみも伝わってきます。過去にはデザイン的に面白く、中国で先端的な企業も、国内の追随に会い、没落しているところや、急激に伸びているような会社も見ることができます。また、価格も仕入れる立場でネゴをするので本当の価格をチェックすることができます。今回チェックしてTNなりに面白いと感じた企業を紹介します。
1.ラバーストーンを使ったモザイクの会社
この会社はイスラエルのマイルストーンを意識しています。チラシの作り方もよく似ており、商品もけっこういいと思います。価格は本家の半値程度です。
2.鋳込み成型の内装タイル
この辺りはアメリカのWalker Zangerを意識しているようです。価格はやはりアメリカ産の半分程度でしょうか。
3.気になる技術
展示の仕方はかなり荒削りですが、出来はまあまあです。このような曲線の金型は、ワイヤーカットの技術を使用しており、中国の町工場では無理と考えてきましたが、鋳込み成型で製作しているとすれば、かなりのところまで対応可能です。 しかし、価格はいずれも金型で当社で生産した場合の50%程度アップの価格です。大量生産できないものについては目ざとい中国人は極端に価格で攻めるのではなく、市場価格を睨んで値決めをしているようです。ただ、商品的には結構いい線まで来ているような気がします。
当社では今回ガラスモザイクを仕入れている会社との打ち合わせをしました。この会社は世界で5本の指に入る生産量があり、まさに世界の工場と言えるでしょう。間もなく発売されるリベルタとフェアリーはここで生産されており、大量購入の結果実現できた稀に見る目玉商品だと自負しています。
今日からは、サプライヤーとしてタイルパークに商品を供給している工場を訪問し、打ち合わせを行います。中国情報は引き続きブログにアップします。