T2ブログ参戦

今週から隔週でT2メンバーが交代でブログに参戦させていただくことになりました。
記念すべき第一回は4月よりT2のメンバーに加わりました、冨田が担当します。よろしくお願いします!

初参戦ということで、ご存じの方もみえると思うのですが、我が部署について少しご紹介させてください。
T2こと、T2PROTO.LABとは昨年2021年より始動した試作開発室です。
由来は初期メンバー千田徹さん、吉野徹さんのお二人の名前が同じ「徹」だったことからTOURU2→T2となったそうです。
そういうわけでT2は名前にTがないと入れない条件なのですが、私はTOMITAで2T持っていたためなんとか無事加入が認められました!(これは冗談です、、)
主な取り組みは、陶芸の技術を修得したメンバーたちが量産の技術、時には器づくりの技術を用いて試作実験開発を行うこと。
試作のアイデアはさまざまで、自然物から日常、製造技法から使用シーンなどあらゆるものから着想を得たり、角度を変えたり、他の物と置き換えてみたりと、型にとらわれずに常に挑戦的に試作開発を行っていくのがT2のもの作りです。

そんなT2がタイルのディープな面をこれから発信してまいります。知識豊富な先輩方には及びませんが、私も現場から今までとは違った角度でタイル、やきもの、ものづくりの魅力をお伝えできればと思っております!

さて、さっくりと活動内容はお話しいたしました。多角的発想と技術は不可欠でありますが、社長も綴られているように、我々の活動は基本的に日々の積み重ねです。今回は現在行っている釉薬実験についてご紹介します。
私は現在、今年力を入れているマット釉薬のカラーバリエーションをコツコツ増やしております。
下に灰みのある色が並んでおります。
実はこちらは、ベースの釉薬が違うだけでヘリテイジの調合と同じものなんです。

マット釉
貫入釉(ヘリテイジ)

我々の行う調合は

ベースの釉薬          +          色素分

(透明、乳白、マット、貫入、結晶など)      (顔料や酸化金属)

基本的にこれを合わせることでカラーバリエーションを増やしていきます。
(原料からベースの釉薬を作ることもありますが、ここでは割愛します。)

ヘリテイジのベースは貫入(ひびの入った表情)の釉薬、対してこちらマットな釉薬。色みはやや変わっていますが、ヘリテイジで既に整えられた調合なのでカラーバランスは安定したままですね。マットのグレイッシュなカラー、トーンは揃っている印象、落ち着きのあるいい色味。

比較

同じ色素分を混ぜ合わせてもベースが違うと結構違った色みになるものもありますね。釉薬は化学です。焼成前と焼成後で色は変わり、単に目で見た色から混色の割合を考えるのは困難です。思った色をぱっと作るのにはそれなりの経験を要します。

焼成前

余談ですが、これらの調合実験は100ccと少量で行っていきます。その時の原料の重さは小数点第二まで使用するわりとシビアな作業なのです、、、
やきものは焼いてみないとどうなるかわからない、それは魅力でもあり大変なところでもあり、、それらを多色多トーンで揃えたヘリテイジの作業量を思うと、、、先輩方の苦労をひしひし感じます。

マットの落ち着いた色合いも素敵ですが、ヘリテイジの発色はやはり目を引きますね。

ヘリテイジ(画像加工していません!)

ヘリテイジの魅力は個人のニーズにより応えられるシステムもさることながら、安定したトーンつくり、そしてなんと言っても美しいことですね。
ヘリテイジの目の覚めるような美しいカラー(&先輩の努力の結晶、、)ぜひともお試しください!!
サンプル、ご相談等お待ちしております。

マットに関しては、お目見えする日まで積み重ねてまいります。乞うご期待くださいませ。

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