帝国ホテルに感動

スタッフ金谷です。今日はちょっとだけタイルパークを離れて、ある建築について書きたいと思います。

この間の連休に、会社から車で30分ほどの所にある「博物館明治村」に遊びに行きました。ずばり、お目当ては帝国ホテル。建築家フランク・ロイド・ライトの代表的建築物を、老朽化を機に明治村敷地内で再現した展示物です。

帝国ホテル外観

計算されつくした設計に、こだわりぬいた装飾意匠。これほどまでに「徹底的にやりぬいた」建築というのは日本でもなかなかお目にかかれないとのこと。残念ながら建築全体のほんの一部しか移築されてはいませんが、それでも圧巻の一言でした。

透かし彫り

装飾

装飾は本当に手が込んでいて、考えたロイドもすごいですが作った職人も本当に素晴らしいです。

ちなみに、この帝国ホテルではタイルが意匠的にとても大きな役目を担っており、縦スクラッチのタイルはこのホテルをきっかけに流行したのだとか。

装飾2

作ったのはINAXさんの前身である常滑の製陶所だそう。

 

最近もホテルオークラが世界の建築ファンに惜しまれながら閉館・建て替え工事に突入してしまいましたが、こういった素晴らしい建物も老朽化には勝てないので、たとえ一部であってもこうして移築・再現して後々の私たちにも見て感じる事が出来るようにしてくれたのは本当にありがたいですね(実をいうと帝国ホテルは大正期の建物なので、明治村への移築にあたってはかなり揉めたそうです。実現してくれてよかった・笑)

 

・・・実はタイルパークのシステム管理を担ってくださっている方は、帝国ホテル取り壊し前に様々な記録調査を行ったプロジェクトに参加されていたそうで、ずっと以前にTNコーポレーションとして発行していたニュースレターの中で帝国ホテルをはじめとした様々なライト建築やタイルの建築についてコラム執筆をしていたそうです。機会があれば、タイルパークでもそれらを是非紹介していければと思っています。