ニューヨークだより 第54回:LE DISTRICT(後半)

取材:2019年4月   写真/記事:佐京佑夏

今回のニューヨーク便りは「Le District」の後半で、ガーデン地区とレストラン地区をご紹介します。


マーケット地区からガーデン地区を通り抜ける廊下の陳列棚には、様々な種類のジャムや、マスタードなどのスパイスや調味料が沢山並んでいます。マスタードだけで12種類以上あるので、何を買っていいのか迷ってしまいますね!

通路の途中には、ミシュランガイドに紹介されている高級レストラン「L’APPART(ラパート)」があります。ここは、ニューヨークで最も有名なフレンチレストラン「ダニエル」や、ロンドン、フランスなどの有名レストランで長年務めてきた、一流シェフのNicholas Abello(ニコラス・アベロ)がエクゼクティブシェフをしています。

入り口が閉まっていて中が覗けないようになっているので、うっかりすると通り過ぎてしまいそうです。




(https://www.lappartnyc.com)


(https://www.lappartnyc.com/tasting-menu)

L’Appartはフランス語でアパートという意味。シェフのアパートに遊びに来たお客さんが、食事を楽しんでいけるというのがコンセプトなので、席も8席しかない隠れ家的な高級レストラン。
重厚感のあるくぼみ天井の真ん中では、大きなシャンデリアがレストランの高級感を醸し出しています。左の壁面はアルコーブ(※部屋の壁の一部を窪ませたスペース)になっており、お客さんのプライバシーが保ちやすく、ゆったりできる様に工夫。テーブルによって椅子のデザインが違うので、高級感の中にも遊びを入れているのがクリエイティブで親しみやすいですね。



こちらのレストランを過ぎるとガーデン地区に入ります。



この地区は果物や野菜など、毎日の生活に必要なものが置いてある食料雑貨店になっています。こちらでも、復活祭のギフトが多数ディスプレーされていました。





Le Districtのオリジナルトートバッグやキャンドルなどもあります。







ガーデン地区の真ん中にも、反対側の入り口から来た人が利用しやすいように、コーヒーショップのGrain De Café(グラン・ド・カフェ)があります。

こちらでは、Le Districtオリジナルブレンドのコーヒー豆が買えます。パッケージはスタンプだけのシンプルなデザイン。



周りの壁面は、光沢のあるミディアムブラウンのタイル。コーヒーを飲みたくなる様な雰囲気を出していますね!
ここでは今流行りのそこで自分の好きなコーヒー豆を選びひいてもらった後、バリスタがPour Over(ポアオーバー)でコーヒーを入れてくれます。ポアオーバーはハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるコーヒーの事です。

私はコーヒーが大好きなので、ポアオーバーでハウスブレンドを頼みました。挽きたて入れたてのコーヒーはやっぱり味が違います。





カウンターパネルはダイヤモンド柄にエッジングしてあるセラミックタイル。暖かいグレートーンなので、カウンタートップの白や周りのブラウンカラーに馴染みます。





お花屋さんでは沢山の綺麗な春のブーケが並んでいました。

こちらのキャッシャー周辺のタイル壁面には、お客さんが分かりやすいように矢印やサインが沢山書かれています。





ここで目立ったのがジュースバーのサイン。



カラフルでヘルシーな野菜とフルーツの写真が目に飛び込んできます。





ジュースバーの隣は、ヘルシー志向ニューヨーカー向けのサラダとスープステーション。
ベジタリアンや健康志向の人にもこの様なチョイスがあるのは嬉しいですね。



こちらのカウンターパネルは、緑黄色を彩ったスクエアタイル。鮮やかなハンドペイントのメキシコタイルが人の目を引きます。



客席からはハドソンリバーが眺められ、軽くランチをするには最高の場所です。

ここでガーデン地区は終わりなので、真ん中のマーケット地区に戻ります。



前回ご紹介したマーケット地区のシーフードバーの隣には、フォーマルバーの「Le Bar(ル・バー)」と、レストランの「Beaubourg(ボーバーグ)」の入り口があります。こちらは他のセクションとは別で、テーブルサービスになっているエリアです。先ほど紹介したL’Appartとこのレストラン、バーがレストラン地区になります。



週末の昼間なのでLe Barにはあまり人がおらず、天気が良いためお客さんは外のテラスに出ている様です。



こちらのバーはマーケット地区内のバーとは違い、とても落ち着いた雰囲気。黒いサブウェイタイルが周りに張り巡らされている中に、Le Barのネオンサインが目立ちます。





このバーの特徴は、バーカウンターの上の張り出し屋根。最初は木でできているかの様に見えるのですが、良く見ると合金で作られたメッシュが組み込まれた構造なのです。





自由で柔らかいフレームの曲線はアール・ヌーボー調のデザインですね。木でなくスチールなのがまたモダンで芸術的。


奥に入るとBeaubourgのレストランに変わります。こちらはバーの雰囲気とはガラッと変わり、明るい雰囲気。白いスクエアタイルが壁一面にあります。迷路の様なパターンに幾何学模様を組合せたペイントがしてあります。

色合いは違いますが、ピエト・モンドリアンの「コンポジション」を思い浮かべました。



こちらは先ほどのL’APPARTよりはカジュアルなレストランなので、家族や子供連れの人達に人気があるようです。

私たちもこちらでランチを注文。キッズメニューもあって助かります。

私はブランチメニューのキッシュロレーヌを、娘は典型的なアメリカンのグリルドチーズを頼みました。



どちらも凄いボリュームでお腹いっぱいに!グリルドチーズも子供サイズではなく大人のサイズでした。


こちらも真ん中に大きなくぼみ天井があり、シェードスタイルの大きなペンダントライトがあります。カジュアルな雰囲気の中でも、少し高級感があり、シェードが温かみを出しています。



ランチの後でレストランからテラスの方へ出ると、暖かくなってきたせいか沢山の人で賑わっていました。ニューヨーカーは外で食べるのが大好き。



マーケット内でテイクアウトをして、外のテーブルでハドソン川を眺めながらランチを取っている人もいました。



ニューヨークは冬が長くて寒いので、暖かくなると外で少しでも長く過ごしたい気持ちが良くわかります。これからは外での食事が楽しい季節になりますね。





ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

前回から引き続き、LE DISTRICTをリポートしていただきました。
店内は至る所にタイルが使用されていますが、よく見ればタイルそのものは普通の正方形や長方形。色も比較的シンプルなものが多いですね(一部目の覚めるようなカラーもありましたが、どちらかというと店舗独自の仕様のようです)。
その代わりに、タイルの上には様々なペイントやサインが施され、デザインのバリエーションはとても豊か。鮮やかなイラストレーションが入るジュースバーの壁面は一体どのようになっているのか、出来る事なら実際に見て確認したいところです。


この内装イメージにピッタリのタイルはこちら


★メトロ

シンプルなタイルなら「メトロ」がおすすめ!サブウェイシリーズよりも釉薬面に高級感があり、グレイッシュなカラーや3種類の形状をご用意しています。




====お店情報====

LE DISTRICT
225 Liberty St
New York, NY 10281
(Brookfield Place内)



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