今年もまたチェルサイエに出展します。今回は3回目になるので、いろいろ工夫を凝らし、コストダウンに挑戦しています。
今までたった1コマですが、およそ400万円程度の費用がかかっていました。それに対し今回は150万円のコストダウンに挑戦しています。
まずは装飾費。日本の業者から現地装飾業者に変更しました。続いて輸送費ですが、会場内への搬入をやめて装飾業者への搬入に切り替えたため、会場内の搬送費が抑えられます。
そして何と言っても気になる滞在費。チェルサイエの期間はボローニア市内のホテルは全て通常の3から5倍の価格に跳ね上がります。1泊1万円のホテルが4万円程度となってしまいます。1週間2名で滞在すると50万円はかかります。それを今回は2ベットルームのアパートに滞在するので何と6万円程度に抑えられます。そしてキッチン付きなので毎晩外食をしなくてすみ、健康的でコスト削減となります。
最後に今年からイタリア人のTAMAMIさんが入社したので通訳費用も削減でき、何とか目標に近いコストダウンが実現できそうです。
さて肝心の展示商品ですが、70%程度は新商品を展示することとしています。参考までに1点展示予定の商品をお見せします。

長方形のヘキサゴンで色はターコイズを表現したいです。まだ色と表面状態を調整中ですが、今回のメイン商品として展示する予定のものです。
チェルサイエが終わり次第、タイルパークでの発売も予定しています。ご期待ください。
■ニューヨークレポ~MOSAIC HOUSE
CANCOSを出た後、JAC ELANのショールームへと移動。
…したのですが、まさかの臨時休業!今回はご縁がありませんでした。
JAC ELAN
http://jacelan.com/
30W.22ndSt NY
というわけで、気を取り直して今度は「MOSAIC HOUSE」にやって来ました。
この会社はその名の通りモザイクタイル専門、とくにモロッコタイルを取り扱っているちょっと他とは違った雰囲気の会社です。アメリカはいろいろありますね~
こちらはシャワーブースの実例展示です。自宅のお風呂場がこんな感じだったらカッコいいですよね~。
目がチカチカ~
エキゾチックな雰囲気で見る人をどきどきさせてくれるモロッコタイルですが、残念ながら日本の気候にはちょっと合わない部分が多いです。
かなり低温での焼成なので色の発色はとても綺麗なのですが(基本的にやきものは高い温度で焼くほど、色が不安定になります)、その分、素地(粘土)が焼き固まっていないため吸水率が高いんですね。
なので、乾燥地帯のモロッコ等では問題ありませんが湿気の多い日本では毛嫌いされます(涙)
日本の窯ではこんなに鮮やかな色はなかなか作るのが難しいです。なので、鮮やかな色が欲しいときには一度高めの温度で焼いた顔料を使って色をつけたりします。そうすることで、いざ本焼成をした時に高い温度に耐えることができ、色とびがしにくくなります。
(でも日本の陶芸家の中には、顔料の使用をあまり良しとしない人も多いです(^^;) 私は好きなんですけどね~…)
モロッコタイルと言われて思い浮かぶのは星型とかダイヤ方とかですが、こんなアールデコ調の模様もありました。
青だけではありません。むしろ白1色で、模様の意匠性だけで勝負しているタイルも。
ひとくちに「モロッコタイル」といっても、いろんなデザインがあることを知りました。
ショールームでは一つ一つのデザインが結構強調されていますが、HPで実際住宅に使われている例を見ると、案外馴染むものなのかな?という気もします。
ちなみに、以前スタッフブログでも紹介しましたがモロッコタイルの製造工程が見られる面白い動画があります。リンクを掲載しますね。
今でもほとんどの工程を手作業で行っているようです。それだけタイル職人さんがたくさんいるというのがちょっと羨ましいですね。
MOSAIC HOUSE
http://mosaichse.com/
32W.22ndSt. 10:00-18:00(Sat.11:00-17:00)
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- ■ショールーム乱立エリアについて
- ■COMPLETE TILE COLLECTION
- ■COUNTRY FLOORS~ANN SACKS
- ■NEMO
- ■daltile
- ■ARTISTIC TILE
- ■CANCOS TILE
- ■寄り道レポ:STUMPTOWN COFFEE ROASTERS
モザイクタイルミュージアム ついにオープン!
TNコーポレーション、タイルデザイン室の渡辺です。
先日、モザイクタイルミュージアムがオープン。(岐阜県多治見市)
当社もモザイクタイルを中心とした製造メーカー。
さっそく、行ってみましたのでご紹介します。
不思議な建築・・
・・・入口が異様に小さい・・・
中にはいくつものメーカーのモザイクタイルが展示されています。
バリエーションが豊富で見ていて楽しいです。
(ここは現代のモザイクタイルのコーナー)
怪しい階段を上がると・・・・
モザイクタイルの歴史や製造方法の説明コーナー
タイル業界のベテラン(ボランティアスタッフ)による、わかりやすい説明。
センスを感じるおみやげコーナー↓
→ http://www.mosaictile-museum.jp/
先日は当社の工場見学と、このモザイクタイルミュージアムの見学に来られたお客様がありました。
モザイクタイルミュージアムの見学に合わせて、工場見学など弊社への来社を希望される方は
お問い合わせ(https://tile-park.com/contact/index.php)からご連絡ください。
※工場の生産の都合等により、ご希望の日程に合わせられない場合もあります。ご了承ください。
ニューヨークだより 第8回:CajunSea&Oyster Bar
取材:2016年 写真/記事:玲・ジェンザーノ
ミッドタウンにあるニューヨークのランドマーク、エンパイアステイトビル真横のシーフードレストランCajunSea&Oyster Barのご紹介です。
こちらのレストランはまず入るとエントランスにインパクトのある大きな幾何学模様のタイルが貼られているのが印象的です。
よくあるラインワークが全て均等に仕上がったデザインではなく、1つ1つ手書きで描かれたような風合いがとても素敵。
貼られた状態でのパターンも編み込みのようで面白いですね。
このエントランスすぐそばにバーが設置されています。
そして、バーカウンターの真下のタイルご覧いただけるでしょうか。長方形のタイルでジグザクのパターンに組まれています。
色をモノトーンにしているのが大人っぽくてお洒落だなと感じます。
このジグザグパターンですがですが英語ではシェブロン(Chevron)と呼ばれていて、アメリカのインテリアやファブリックデザインとして、としてここ2、3年とても流行しています。
早めに来店したのですが、バーはすでに忙しそうです。
嬉しいことに平日のハッピーアワーはオイスターが$1で頂けるのでそちらをオーダー。
忘れがちですが、ニューヨークは海に近いので新鮮な魚介類も楽しめるのです。
コリアンダーの入ったディップも初めてでしたがオイスターに合います。
店内の奥は広い空間が広がります。カジュアルな木の雰囲気に海をイメージしたインテリアが細部まで使われていて、お店のテーマがしっかり伝わってくる作りです。
CajunSea&Oyster Bar
32W 33St.NewYork, NY 10001
この内装イメージにおススメのタイルはこちら
★上海レンガ
倉庫のような雰囲気の飲食店にもはやレンガは欠かせないアイテム!赤・青どちらのカラーもおすすめです。
★ペルラ-リーフ
シェブロン(ヘリンボーン)に適した長方形タイルシリーズ。少しヌメッとした光沢のある釉薬で、海中の雰囲気も醸し出します。
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■ニューヨークレポ~CANCOS TILE
さて、次はスタッフも全くのノーチェックのまま訪れた「CANCOS TILE」。
事前に調べていたときは全然気が付いていなかったのですが、現地でスマホのマップ頼りに歩いていると突然ヒットしました(笑)
あまり目立つショールームではありませんでしたが、日本の家庭でも馴染みそうなポピュラーな実例や、定番タイルで作る組み合わせ例がたくさんありました。目新しさこそ無いものの私は一番好感のもてるショールームでした。
ボーダーやサブウェイタイルにモザイクタイルをアクセントとしてライン状に入れ込むという、定番といえば定番な組み合わせ例が多いです。
それでもサブウェイはヘリンボーンにしてみたり、縦長のモザイクタイルを使ってみたり、境界のボーダータイルに丸みのあるものを選んでみたりと、あまりタイルを使ったことの無い人でも実践できる一工夫がされています。
一口に「石」といっても、形状が違えば見え方は様々。並べて使ってみるっていうのも案外面白いですね。和風建築にも合いそうです。
2種類以上組み合わせるのって、ハードルが高いと感じるかもしれないですけどそれほど難しく考えなくても同系色を使うだけで結構かっこよくなります。
大量のモザイクタイルサンプル。シートのまま展示されてるショールームは少なかったです(笑)
中にはこんな面白い模様のタイルもありましたよ!
これはちなみにショールームの隅っこにおいてあったタイルなのですが、どう見ても本物の鰐皮です。すごい!
CANCOS TILE

http://cancos.com/
22 West 21st Street New York, NY 10010
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■ニューヨークレポ~ARTISTIC TILE
ニューヨークのタイルショールーム巡り2日目。本日は「ARTISTIC TILE」からスタートします。
入り口のモザイクロゴが素敵なARTISTIC TILE。
ショールーム玄関脇のウィンドウにはタイルの編みこまれた洋服を着たマネキンが!
ぱっと見タイルだなんて分かりません!
さて、こちらのARTISTIC TILEですが残念ながらショールーム内は写真撮影禁止とのこと。なので、スタッフなりの紹介で失礼します・・
まず、様々な高級タイルを揃えるARTISTIC TILEですが最もスタッフ3人の興味をそそったのは、Pratt&Larson Tileというメーカーの商品。
実はARTISTIC TILEで取り扱っていると知る以前から、TNコーポレーションのデザイン室ではちょっと注目していた会社なのです。
ザ・マニュファクチュア(工場制手工業)といった感じで、ファクトリーツアーの動画がとっても興味深いのでぜひご覧下さい。
さて、ARTISTIC TILEに戻りましょう。
ニューヨークショールームの代わりに、シカゴのショールームを訪れた際に撮らせていただいた写真をいくつかご紹介します。

シカゴのショールームは実例もありますが、ニューヨークのショールームと違って小さなサンプルボードが所狭しと置いてありこれはこれで見ごたえがありました。



入り口のモザイクはこちらでも。
意匠性の高さが特徴の、ずばりその名の通りな[ARTISTIC TILE]でした。
ARTISTIC TILE
http://www.artistictile.com/
Artistic Tile, New York City
38 West 21st St NewYork, New York, 10010
ちなみにシカゴのショールームはMerchandise Martというビルのなかにあります。
タイル以外にもいろんなショールームが入っているビルで、時々イベントもやっているみたいです。

Artistic Tile, Chicago
222 Merchandise Mart Plaza, Suite 105a Chicago, Illinois 60654
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■ニューヨークレポ~daltile
初日最後の視察はdaltileです。
Daltileはアメリカでは有名なタイルメーカーで、こんな風に大きなショールームを抱えていますが、ホームセンターでも商品が売られていたり結構身近な存在のタイル屋さんのようです。
パネルはもちろんですが、ショールームのあちこちに10センチ角程度のモザイクタイルのカットサンプルが置いてあり、気に入ったものを持ちながら他のタイルと並べて組み合わせを考えているお客さんもいました。
全体的にカジュアルでとっつきやすい雰囲気の商品が並んでいます。
こちらはガラスモザイクのコーナー。透明なアクリル板にサンプルが貼ってあるのでよりガラスの綺麗さが伝わります。
もちろん実例も紹介していますが、清潔感は保ちつつ金額とデザインのハードルを下げた感じです。
NEMOと同じく、「これなら自分の家によさそう!」と親近感を覚えます。
3色のサブウェイタイルをヘリンボーンにして、こんな模様をつくってみたり。
タイルそのものはよくあるタイプだけに、考えるのが楽しくなりそうですね。
こちらはちょっと高級感のあるモザイクタイルたちです。
メタル、ガラス、シェル・・・いろんな素材がありますが、とくに植物の絵になっているパネルたちはよくよく見るとタイルの形はほとんど同じなんですね。
使い方次第、創意工夫がタイルの魅力を引き出すポイントです。
あれ、これは「ニューヨークだより」の取材写真に写っていたような・・?
実際の様子は来月掲載予定の「ニューヨークだより Reynard」をご覧下さいね!
ちなみに・・・
こちらの写真はアメリカの大きなホームセンター「THE HOME DEPOT」で撮影したもの。
ホームセンターでもdaltileの商品はたくさん売られていました。
アメリカの人たちにとっては最も馴染みのあるタイル会社なのでしょうね。
Daltile
http://www.daltile.com/
49 E. 21st St. , New York, NY 10010
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タイのタイル
先日タイのタイルを調査に行ってきました。タイはサラブリという町のあたりに多くのタイルメーカーがあります。今回はその中で25角モザイクタイルでは世界一の生産量だと思われるCOTTOの工場を訪問しました。(潜入したと言った方が正しいかもしれません)日本とほぼ同じ設備を使用していましたが、あちらは低賃金で24時間稼働。その上大量単品生産なので、かなりコストはやすそうです。残念ながら工場内は撮影不可のため、写真がありません。
タイにはその他多くの工場があります。有名なタイルはランパンタイルです。

収縮の少ない黄味の土の上にガラス質の釉薬をのせて焼いたタイルで大変綺麗な色を表現することができます。
暖かい地域のプールの内壁に使用する場合が多いです。
問題は、釉薬と原料の収縮が合わず、時々釉薬部分が剥がれ落ちてしまうことです。
それとコストはかなり高いです。
そんなランパンタイルのショールームで面白いものを見つけました。
1.表面に凹凸をつけて色の濃淡をつけたタイル


色の濃い部分は釉薬が流れ込み、その場所だけ色素が多くなるために色が濃くなります。
2.ガラスが解けることを利用して別で作ったものをくっつけるタイル
ガラスは低い温度で溶け、固まると接着剤の役目をします。水飴のようなものです。その特性を利用して、タイルの表面に別工程で作ったものを載せて一緒に焼き、くっつけたものがこれです。この場合は花びらを別で製作し、四角いタイルの上にカラスうゆうと一緒に置いて焼き上げたものと考えれれます。
手がかかりますが、面白いものができそうです。タイならではのタイルです。

花の位置が微妙にずれているところがそのポイントです。
世界にはいろんなタイルがあり、いろんな原料でいろんな作り方をしています。
本当にタイルは楽しいです。
サブウェイにはさんでみる
スタッフのやってみたシリーズ(?)
サブウェイにいろんなモザイクタイルを挟んでみる。
・・・なお、画像を切り貼りしてみただけですので目地色が違っていたり光の当たりがおかしい箇所がたくさんあります(^^;)
でも、こうやっていろいろ切り貼りしてイメージを膨らませるのもタイルを考える楽しさのひとつです!

■ルーチェ/TWH-0002
ナチュラルテイストで明るく。

■グランツ/GT-1
単体だとあまり主張しないシリーズも意外といいアクセントになります。

■グランツ/GT-4
おなじシリーズでも、カラーが変わると印象も大分違います。

■ファンタジー/FZS09
ガラスの透き通った奥行きがどう見えるかは、実際に施工してみてのお楽しみです(汗)

■アガット‐ブリック/AGT-BK-Bassano
レンガ貼り×レンガ貼りの組み合わせ。意外と面白いかもしれません。

■アガット‐ミニブリック/AGT-MB-Portofino
地中海を思わせるポルトフィーノの青色でぐっと引き締めます。
・・・いかがですか?こうして画面上だけでもいろいろ試すと発見がありますよね(^^)
サブウェイタイルを検討する際、ぜひアクセントも併せてご検討くださいませ!
ニューヨークだより 第7回:Aroma espresso bar
取材:2016年 写真/記事:玲・ジェンザーノ
ブランドやヴィンテージショップ、高級ブティック、人気スポットが無数に存在する、NYの有名な観光地の一つ ソーホー(SoHo)をご存知ですか?
今回はそのSoHoにある赤いボーダータイルがモダンなAroma espresso barのご紹介です。
すでに観光スポットとしても名高いSoHoのショッピングエリアですが、ニューヨーカーにももちろん人気のエリアです。そんなSoHoで内装に惹かれて発見したカフェです。
赤いボーダータイルが天井から壁まで店内全体のアクセントとして使われています。
椅子も赤で統一。曲線のデザインが店内の雰囲気とマッチしています。
よく見ると照明カバーにもモチーフがプリントされていて個性的な雰囲気を醸し出しています。
Aroma expresso barは特にコーヒーに力を入れているそうで、有名なイタリアのバリスタファミリーとパートナーシップを組んで商品開発を行っているとか。
カフェなのですが、サラダやサンドイッチ等の軽食も取り揃えがあり朝食やランチにも良さそうです。
お買い物の間にまた立ち寄りたいカフェです。
Aroma Espresso Bar Soho
145 Greene Street New York, NY 10012
この内装イメージにおススメのタイルはこちら!
★サブウェイアクセントカラー 07-EK1

赤を中心にした空間色でちょっとキッチュなインテリアに。
普段よく見かけるサブウェイも、赤色にすると一気にイメージが変わります。

お客様施工事例より
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※このページはPC画面用に作成しています。スマートフォンでご覧の際は画像等が見えづらい可能性があります。








































































