魅惑のセメントタイル

今年3月にTNコーポレーションとして出展をした建築・建材展で、マーケティングのために参考としてベトナムのセメントタイルを展示しておりましたが、この秋よりタイルパークで本格的に販売を開始することになりました!


繊細な模様が特徴。真っ白なサブウェイタイルと併用するととてもかっこいいです!


セメントタイルは19世紀に生まれ、Garret&Rivet社によりパリ万国博覧会にて展示され広く知られました。当時はとても高価のため、主にフランスをはじめヨーロッパの国々の貴族の邸宅などに用いられていました。
19世紀の後半にはフランスが植民地にしたベトナムやモロッコでセメントタイルが生産されるようになり、現在でも両国の文化の象徴として盛んに作られています。


ベトナムのセメントタイル工場の風景です。

セメントタイルはその名のとおりセメントで作られており、普通の磁器タイルと違って焼き固められていません。オールハンドメイドとなるその作り方は至極単純で、色の境界に板を立てて、それぞれの場所に顔料で色付けしたセメントを流し込みます(七宝焼きと同じような方法ですね)。さらにその上からセメントの粉を流しいれて、プレスでぎゅっと押し固めて乾燥したら出来上がりです。

もちろんこの模様を作るための金型もすべて手作り。

海外サイトより引用。https://vn1185314751xtql.m.trustpass.alibaba.com/company_profile.html?spm=a2706.8301167.topnav.3.7f5274d8F6eUKf

模様の部分は層が分かれているため、横から見るとこんな感じです。柔らかいため角が欠けやすいです。

およそ大量生産とはかけ離れたその製法は、ベトナムの穏やかな時間の流れのようにゆったりと柔らかな風合いを生み出しています。

セメントタイルは使うほどに汚れが付着しやすく、手をかけなければ劣化してしまうため、施工後も半年から1年周期でメンテナンスが必要になります。
そのため、時間とともに汚れるものはダメ!という方には、きっぱりと「おススメできない」と申し上げることになります。
手間隙をかけてじっくり使い続けることで、革製品のように味わいを増し、愛着を湧き立たせる魅力を秘めているのです。


このセメントタイル【ハロン湾】は1枚税込702円で、近日中に受注を開始予定です。
争うように進化を続ける現代社会。時代に変えられることのない手工芸の温もりは、暮らしの中でほっと心やすらげる空間を提供することでしょう。

商品の詳しい情報は随時ホームページでお知らせしてまいりますので、しばらくお待ちくださいね。


住宅デザインのプラットフォーム「houzz」で、セメントタイルを使っている海外の施工事例を一気にご覧いただけるアイデアブックを作成しました!ぜひ参考にご覧下さい。

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