ハンガリー人のタイルのある暮らし

3月からTNコーポレーション東京オフィスに勤務する新入社員のYamanaka-Varga Annaと申します。

ハンガリーから来た私は日本で様々な文化的な違いを経験したことがあります。タイルの使い方にまでたくさんの違いがあると思いませんでした。今回はヨーロッパ(特にハンガリー)の一般住宅でタイルがある空間を紹介します。

浴室タイル

来日するまで「タイルといえば浴室」というイメージがありました。浴室の壁や床にもタイルを貼ることが多いです。理由としてまず、衛生面(清掃しやすい、菌が繁殖しにくい、カビ予防)、そして、実用的に優れている(耐水、耐摩耗性)ため、タイルが相応しいとされています。

洗面所の写真、壁にはマーブル模様の粟生タイルが貼られています。
画像の水回りは25年前に作られた部屋なので、昔のタイルのスタイルです。最近の流行はミニマムなスタイルなので、白っぽい空間がトレンドです。浴室と別のトイレでもタイルが用いられています。
浴室の写真。壁にはワインレッドの正方形のタイルが敷き詰められています。

日本と比べてこちらでは浴室の床にもタイルを貼ることが一般的です。ハンガリー、ドイツなど、北海道のような寒い国々に床暖房がよくあるからです。浴室で床タイルを使うといくつかの気をつけなければいけないことがあります。滑りやすくなったり、暖かいお風呂から出て、冷たい床に立つとヒートショックの可能性もあります。日本でもヒートショックがないように気をつけると思いますが、ハンガリーでもお風呂上がりにタイルに素足で立つことはしません。お風呂にマットを敷いて、その上で着替えます。

先程の洗面所の床の写真。同じく青ウイマーブル柄のタイルが貼られている。

キッチンタイル

L字型のキッチンには白いタイルが貼られています。

浴室以外にタイルが使われる場所はキッチンです。日本と同じように汚れやすい場所に貼ることが多いです。たまにキッチンにもフロアタイルを貼ります。

一般的なハンガリーの住宅では浴室とキッチンでタイルがよく使われます。もちろん、それ以外にも色々な場所でタイルが使われます。

たとえば、私の実家では食糧庫やガレージの床、キッチンカウンターの横でタイルが貼ってあります。

キッチンテーブルには大きめの石の表面を思わせつタイルが貼られています。

内装だけではなく、外装タイルの使い方から見ても、日本とハンガリーの違いがありますが、これに関しては次のブログで詳しい説明をしたいと思います。


この記事の執筆者:山中(TNコーポレーション 東京ショールーム担当 )
ハンガリー出身、2022年に仏教の研究で修士号を取得。2022年秋に来日。日本の文化や日本での生活を学びながら陶器とタイルの良さを味わい中。


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