タイルパークの林です。今回はペルラテントの海外施工例を紹介します。ペルラテントはペルラシリーズの中でも最も重厚感の有るタイルです。大きく飛び出した山型は、他の形状を遥かに超える迫力があります。そこに金属系の釉薬を施すことにより、光の屈折と金属の鈍い光が今まで見たことのないような空間を作り出します。
今回の施工写真には2つの特徴があります。1つは貼り方です。通常は横に貼られる事が多いのですが、ここでは縦貼りが採用されており、光との相性を高めていると感じます。そしてもう1つがその他の部分をセメント系のタイルで収めていることです。それによって主役の金属系の色が引き立っていると思います。
ここでペルラテントの開発秘話を紹介します。一般的に乾式表成型で生産されるタイルの弱点は、表面の模様により形状が影響を受け、変形することです。技術者はそこをどうやって真っ直ぐに見せるかを求められます。このタイルも発売当初は短編部分が弓のように弧を描いており、お客様から小言を頂いたこともあります。その後裏の形状や原料充填の方法などを駆使し、現在ではかなり改善されました。もし触れる機会があれば、裏の形状を見てください。
それでは写真を紹介します。ぜひ今後の空間づくりの参考としてください。