生産大国でコピー大国、中国への挑戦

タイルパークの林です。今回は、タイルパークの海外展開について紹介します。今までアメリカと台湾を中心に紹介してきましたが、今回は、世界のタイルの中心である中国での展開を紹介します。ご存知のように世界の工場である中国は、世界のタイル生産量の50%以上をしめており、その中でも広東省仏山市は世界のタイルバイヤーが集まるタイルの中心地です。そして、そこには世界最大のタイル専用ショールームビルがあります。

そこにTNのコーナーができました。中国での高級ブランド化を進めるために、提携企業が仕掛けてくれています。今回は、オープンしたてのショールームを紹介します。

提携先の企業は中国のタイルメーカーで、自社商品を高級路線にシフトするためにイタリアメーカーと日本製タイルを自社の中核ブランドとして紹介しています。この展開は2年前のイタリアの展示会CERASAIEの後から計画されております。スタート時点から価格が高いことやコピーの問題などいろんな課題が有りました。それでもやってみようと決断し、釉薬にこだわったり、細かな手間仕事にこだわる商品をチョイスして紹介しています。特に展示方法やプレゼン用のツールには力が入っています。さっそく紹介します。

正面に見えるグレーの箱は、サンプルボックスです。デザイナーとの打ち合わせ用にいろんな商品がセットで収められています。

今回紹介されているのはプラチナレジーアつむぎ大観ROKKA BBです。いずれも個性派商品で、ひと手間余分に施してあるものばかりです。美術館のように展示されているのは工場の写真です。

コピー大国の中国で、どこまで通用するのか。そして販売価格が現地のタイルの数倍になる価格帯は果たして通用するのか。TNと提携会社の大いなる挑戦です。まだまだコロナの影響で、現地へは行けませんが、近い将来訪問が可能になると思います。もし現地へ行かれる際は、ぜひ立ち寄ってみてください。