イタリア出張番外編(帰国難民)

 今回の出張を通して、いろんなことを経験しました。特に世界と日本のコロナに対する危機管理体制をどうしても皆さんに伝えたいので、タイルパークとは関係ない無い投稿をさせていただきます。

 まずはイタリアを出国するときの出来事について報告します。帰国の際は、帰国前72時間以内のPCR検査の陰性証明書が必要です。日本からボローニア空港にある検査機関を予約しておきました。当日行ってみると、受付の担当の女性が、「えー、日本人ですか。日本は報告書の様式が違うので難しいみたいです。上司に確認します」とのこと。少し待って上司が「私では判断できないので、上司に聞いてみます。少しお待ち下さい」と言って電話をかけはじめました。そしてその後、「日本人の検査はうちではできません。以前様式が違い、出国ができず大変なことになった事があるので、検査自体を受けられません。他の検査所を探してください」との回答。そんなこと言ってもそこでも断られたらどうすればいいのか・・・。不安はかなりつのります。何度頼んでもやってくれないので、他の検査場を探して移動。次の検査場では、日本の様式があることも知らず、「ここはイタリアなのでイタリアの様式しかだせません。検査はします」とのこと。何度も日本の様式を依頼したが却下。ここで大使館に電話するも、様式について明確な回答はなし。それでも検査だけはしてもらい、厚生労働省へ確認したところ、いいとは言わないが、所定の項目が明記されていれば、だめとも言わない。こんな感じの回答が。もうどうしようもないので、必要項目の確認をして、翌日PDFで送られる検査結果の様式を待つ。帰国前日、金曜日の午後3時。届いたレポートをみるとなんと必要項目のパスポート番号が記載されていない。これはまずい。通らないと帰国できない。それからまた検査場へもどり、レポートに追記してもらうように交渉開始。しかし現場ではただ検査するだけで、結果確認とレポート作成は別の場所で行われており、ここではできない。イタリアではこれでいいといった回答で・・・ピンチ。なんとか粘り強く交渉し、備考に記載してもらったのが午後6時。後はPCR検査の様式。WEBで調べるもなんとなく曖昧。心配なので8時頃空港へ確認に行くも、明快な答えは出ず。

 その後も検査形式についてWEBで調べたが、レポートに書いてある内容に一抹の不安が。それでも当日を迎え、少し早めにボローニア空港につきチェックイン。ここでも日本のパスポートを見るや、露骨にめんどくさそうな顔をされ、それからしばらく日本の入国条件と必要書類をチェック。そしてなんとイタリアでのチェックインが完了。あーこれでに日本に帰れると思い安心して経由地のパリへ。

 パリで搭乗の案内があり、日本に帰るのに必要な書類があるので、希望する方は事前にチェックしますとのこと。早速列に並ぶと、数人目の子連れの女性が検査は受けたがレポートが印刷されていない。今からでは間に合わないので、今日の便に乗ることを諦めてくださいと言われているようでした。他にも搭乗を認められない人が数人。そしていよいよ我々の番。それは長かったのか短かったのかはっきり覚えていません。しかしその答えは、「検査方式が違います。このまま行くと日本で出国できないので、パリに滞在し、再度PCR検査を受け、日本の様式でレポートを作ってください。今日は搭乗してもらうわけには行きません。」との回答。その時は土曜日の午後11時。えーーー。これからホテルを探して、またPCR検査場の探すのー。そして飛行機代や滞在費は???もうひとりの女性に必死に訴え、日本で出国できなくても、私達の責任なので、なんとか飛行機に乗せてほしいと頼みまくる。しばらくしてその回答は、全くだめではないが曖昧なテスト方式が記載されているので、私達はこの様に解釈しましたと書類にコメントを頂くことで飛行機に乗せていただけることになりました。開き直って3日間のパリ観光と思い直していましたが、たすかったー。

 そして後は日本の手続き。到着後必要書類の確認。緊張が走ります。

書類の検査が終わり、出国が確定した風景
PCR検査で陰性の人の番号が表示されるボード

その間2〜3分。出た答えは、「検査レポートに問題は有りません。次の工程へ進んでください」との返事。助かったー。これで出国できる。PCR検査の結果は陰性。その後はアプリを登録してスマホで管理されながら自主隔離が始まっています。

 それにしても、厚生労働省に一言いわずにはいられません。どうして日本だけ専用の様式が必要なのか。それは相手国が理解していて、受けてもらえるように説明してあるのか。検査結果の証明に印鑑かサインが必要とあるが、ほとんどの検査場では検査する人しかおらず、試験体はどこかへ届けられ、結果だけが翌日PDF形式でメールで送られてくるので、誰がサインするのか。そして最も曖昧なのは、もしできなければ必要事項があればいい、とも理解できる文面。その割にその範囲が決まっていなくて、誰もやりたがらない実情。水際戦略は重要なのはわかるが、帰国する人のことを本当に考えているのでしょうか?交渉できなければ私達はイタリアから出られなかったり、パリで滞在した可能性はかなりあります。その時間や費用を考えていただいているのでしょうか。ひょっとすると多くの帰国難民がでているのではと想像します。

 今回はタイルと関係ないことを長々書きました。しかしどうしても誰かに伝えたいと思い、書かせていただきました。もしこれから海外へ出かける可能性のある人は、遠慮なくメールで聞いてください。ポイントをお伝えします。

イタリアの展示会始まる

いよいよタイル最大の国際展示会CERSAIE(チャルサイエ)が始まりました。コロナの関係で最後まで出展を迷いましたが、来てみるとまるで何もなかったように、展示会は盛況に行われております。

開催日前日の正面入口
初日の入場前の風景

いつもと違うのは、入場前にワクチン証明を見せることです。さすがにそこでは大渋滞。出展者は別ルートで入れますが、そこでもワクチンメーカーや摂取日などのチェックが有り、ない人のために即席のPCR検査場も準備してありました。

初日、心配していたや入場者もいつもよりは少ないものの、大きく変わらない様子です。少しづつ商談が始まりました。

商談風景

少し時間を見つけて、タイルのトレンドやタイルパーク向けの商品を探しに行っていきました。会場はとても広く、そして全てタイルに関する展示ばかりです。その広さはかんたんに説明できませんが、わかりやすい表現として、とても歩いて目的地へ行く気になれないぐらいの広さです。そして会場内はトラムが走っており、離れたブースに行くには、これを使います。

トラムがすれ違う風景

気になった商品を紹介します。チュニジア製のタイルで、地中海の雰囲気がすごく気に入っています。

チュニジア聖タイル

まだまだ時間はあります。ゆっくりとタイルパークらしい商品の発掘を続けます。

意外と簡単?!タイルでDIY!

こんにちは!
食欲の秋!スポーツの秋?…芸術の秋!! どうも、スポーツには全く縁のない、どちらかと言えば芸術より食欲の秋、な新人”その1”です。
さて今回は「芸術の秋」ということで、タイルパークスタッフがタイルでDIYにチャレンジ!その模様をリポートいたします★
前回のクラフト感あふれるタイルご紹介の続きは、また次回…)

今回DIYで使ったのは、SDGsキャンペーン(第五弾まで終了→詳細はインスタでお知らせ)で次回プレゼント予定のタイル「ニューヨーク-ミニヘキサゴン」
このユニットシート状になったタイル(使用するのは以前販売されていたもの)を使って、いざデザイン貼りに挑戦です!


位置決め~シートカット

ベースにニューヨーク-ミニヘキサゴンの白(NY-ROF201)を貼り、部分的に黒(NY-ROF20)でデザインを入れていきます。

まずは下準備として、シート状のタイルを出来上がりの大きさにあわせ、カットして調整したり、半マスタイルを乗せて補ったりして調整していきます。

作る前から、デザインどうしようかいろいろ悩んでたそうですが、結局パッと思いつきでのせてみたらすごくいい感じになったとか(笑)
このデザインに決定!! TAKE IT EASY!

そうしたら次は、黒タイルを埋める場所のタイル(ベースの白)をシートから剥がしていきます。

写真(左)のように板の上でやろうとすると結構剥がしづらかったようで…、黒を置く場所をペンであらかじめマークしておいて、黒タイルをどかしてからシートで剥がす方が作業しやすかったみたいです。
右の写真は、やっと全部剥がし終わった状態です。
さて、いよいよ次は緊張の貼り付けです!(やり直しはききませんw)


接着剤塗り~タイル貼り

今回会社にあったセメント接着剤を使用しましたが、場所と用途によっては木工用ボンドでもOKだそうです。(タイルによっても違うので、調べてみてくださいね)

ヘラを寝かせて塗ってしまうとベトーっと厚塗りになってしまうそうで…、ヘラを立ててスジ状に塗るといいそうです。先輩に協力してもらいながら、フチまで丁寧に塗り伸ばしたら、さきほど準備しておいたシートを貼っていきます。タイルが動かないように、慎重に…(プルプル)

半マスタイルも含めシート調整した後、黒のタイルも貼っていきます。
最終調整なのでさらに慎重に!

微調整もしつつ、しっかりと貼り付けて、これで接着完了です!
乾かすため、作業の続きは翌日…。


目地入れ~仕上げ拭き

次の日、接着材がよく乾いたら、今度は目地詰めをしていきます。

DIY、ということで、今回はビニール袋を使って目地材を水に溶かしてネリネリしていきました(なんか料理みたいw)。隙間をまんべんなく目地材で詰めていきます。隅までしっかりと!

こんな感じになりました。あ、目地材が余分につかないよう、塗る前に側面をマスキングテープでガードしてから塗っていました。
しばらく乾かして…、目地材が乾ききらないうちに、表面についた余分な目地材等を、水に濡らし固く絞ったスポンジでサッと拭き取ります。

その後、完全に乾かしたら、最後に仕上げ拭きをして…完成です!!


私も少しだけ一緒に見学させてもらったりして、ちょっとDIYチャレンジしてみたくなりました!みなさんはいかがでしたでしょうか。

自分のお店を出すから、ここをタイルでDIY!
キッチンをタイルを貼ってちょっと模様替えしてみたい!
小物作りからならできそう!
などなど…。

難しそうでなかなか手をだせなかったことも、おうち時間が増えた今、ちょっとDIYにチャレンジしてみては?!
DIYを始めるきっかけになればうれしいです★


インスタグラムのIGTVで、DIYの様子をご覧になれます

T2メンバーによる、職人的(?)目地詰めの様子はこちらから


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T2秋のイベント紹介

タイルパークの林です
T2は10月に以下の2つのイベントに参加します。
①インテリアライフスタイル展
②千駄木タイルライブラリー 仮称「第2回イベント」
今はそれに向かって邁進中です。
インテリアライフではヘリテイジと試作中の商品を展示

インテリアライフスタイル展は、黒土手作り品や現土を活かしたタイルやしのぎ模様タイルなど色んなものを展示予定です

黒土手作りタイル
しのぎ模様
原土を使った試作品

狭いスペースですがT2メンバーの力作揃いです。是非見に来てください。
T2のサイトはこちら    
T2のインスタはこちら
T2の商品を買うならこちら

また、千駄木タイルライブラリーのイベントにも機会があればぜひお越しいただきたいです。近いうちに予約を開始しますのでお気軽にお越しください。

7月に開催されたイベント風景1
7月に開催されたイベント風景2

海外施工事例紹介(チャット)

タイルパークの林です。
今回は、アメリカの別のお客様の施工写真を紹介します。

お客様のインスタグラムで紹介された写真を転用します。
紹介する商品は、日本名名チャット(アメリカ名OMNI)です。

チャット CH−472−3

昨年末にアメリカで発売された人気商品で、好調な売上を維持しています。
それではここで、チャットの秘話を紹介します。

タイルパークの商品ページへは、ここから飛べます

この商品は兄弟商品があります。それは睡蓮(すいれん)です。イタリアの展示会CERSAIEで6年前に発売して以来、多くの国で販売されています。それと同時に価格的に高く、ボリュームゾーンを下げた商品を作ってほしいとの意見が常にでていました。

その意見に答えて作ったのがこのチャットです。3年前のイタリアの展示会で発表して以来、色んな国で販売されています。

次の秘話は、チャットのネーミングです。ネーミングにはいつも苦労します。TNでは、海外で販売する予定の商品は日本名をつけることが多いです。さて、このチャットと言う名前はどこから来たのでしょうか。先ほど紹介したように、この商品はお客様の要望で生まれた商品であり、当社も素早く立ち上げ大量費販売したいと願った商品です。そこで、素早くを表す言葉を商品名にしようと考えました。そして思いついたのが岐阜県東濃地方の言葉「チャット」です。ご存じないと思うので少し紹介します。

ちゃっと・・・とは、早くという意味です。少し事例をあげます。

ちゃっとやらなかんよ・・・すぐしなきゃいけません

ちゃっとうれんかなー・・・すぐに売れないかなー

自分としては、大変気に入った名前です。

この様に、世界で販売されているのと同時に、日本でも販売実績は伸びており、最近では浄水器のCMでもよく見かけるようになりました。

皆様も是非、一度手にとって御覧ください。

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スタンダードな「サブウェイタイル」を代表する、白のツヤありタイルです。キッチン・バスルームにおいて、北米ではトラディショナルなデザインを演出するアイテムとしてよく使用されます。


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年間出荷枚数300,000枚以上!
住宅・店舗を問わず、どんなスタイルのインテリアにもマッチする定番商品です。

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「施工例集特別版 サブウェイタイル特集(スタイル別)」>>
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いまトレンドのマット仕上げサブウェイタイル。汎用性の高さはそのままに、ツヤ消しならではのしっとりとした触り心地と上品な美しさが魅力です。


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メトロ

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グレーやアイボリー等のカラーも取り揃え、「サブウェイ」よりも透明感・高級感のある雰囲気が特徴。同じシリーズ内のモザイクタイルも割引対象です。


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▼サブウェイタイルについてもっと知りたい方はこちらもどうぞ
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クラフト感、溢れてます!

こんにちは!
急に秋の気配…。街なかもお部屋も模様替え、落ち着いたトーンのタイルが恋しい季節到来(?)どうも、新人”その1”です。
はい、今回は施釉方法に特徴のあるタイルのご紹介ですよ~。
先日、皆様と一緒に工場見学へ参加し、施釉の技術に興味をもったワタクシ…。
釉薬の繊細な結晶や、深い色幅…魅力あふれるTN製のタイルを調べてみました!


一枚、一枚が魅力ある“やきもの”なんですよね…

前回のブログで少しご紹介した「大観」

淡いブルーとグリ ーンのミックス TAI-2

機械生産ライン上での施釉は3回が限度なので、4回目の施釉をスプレーガンを使い手作業でおこなっています。このような自然な色むらを引き出すために、TNプロダクトのメンバーによる、汗と涙の結晶が…!!

他にこちらの3色(全4色)左からTAI-3TAI-1TAI-4

釉薬の変化がみせる繊細な色の表情、品がありますね。わずかにくぼんだ形状をしているので、色彩をさらに複雑に見せてくれます。

「大観(TAI-3)」施工例 設計:株式会社フランクル、店舗名:noi LAVORO_吉祥寺店

店舗の壁に「大観(TAI-3)」をご使用いただいた例。落ち着いた色合いの、シックで高級感ある壁面に仕上がり、スッキリとした店舗ロゴも映えていますね。ツヤもいい~


繊細な釉薬表現。窯変の魅力を最大限に活かした「式部」

ライトグレイッシュトーンとでもいうのでしょうか…。やさしいピンクの SKWH-3

やきものの温かみに溢れた優しい色味のグラデーション。こちらも自然な色むら、色幅、そして光沢の差があり、ひとつひとつが異なる表情を持っています。


「式部」と同じ釉薬表現、波型がユニークな「トルテローニ」

渋い、でもかわいい…のは、この絶妙な色加減のせいなのか?! SKNM-1

形状の違いによって、「式部」とは窯変の出方がわずかに異なり、独特の色を見せてくれます。ユニークな形状と繊細な色のコラボレーション!
「式部」「トルテローニ」ともに全4色。壁面だけでなく、室内の床にもお使いいただけます。

緑みがかったアイボリー SKWH-1  ※水濡れする箇所では滑る恐れがありますのでご注意を

刷毛やペイントローラーで?!

TNプロダクトが得意とする、他社ではなかなか見られない技法のひとつ、それは…
刷毛等の道具を使って手作業でランダムな模様をつける、という施釉方法。

釉薬の下掛け作業で模様を表現、この上からさらに釉薬を上掛けするという…
手作業による塗りムラや刷毛目が壁面をリズミカルに演出「ロッカ-BB」

1つとして同じ模様は生まれず、手作りの温かみを感じることができる、そんなタイルがたくさん存在するのです!


ハンドペイントの美しさと釉薬の透明感を融合「藍里」

Air-246-1 (二丁掛)Air-150-1(150角)Air-472-1(47二丁)のミックス貼り

深みのある色表現を実現したタイル。3種類の異なった形状で組み合わせも楽しめます!緑(上の写真の、やや青みの強い緑です)と、藍色のような青、の2色あります。

また、3形状があらかじめユニット化されている「霞」、こちらも味わい深い!

黒地に白で模様をつけ、透明な青・緑の釉薬で仕上げています。手作業による着色を施した3形状のタイルを組み合わせることで、波のように様々に表情を変える不思議な雰囲気漂う空間を作ります。

「霞(KAS-1)」施工例  写真協力:株式会社リノステージ

「霞(KAS-1)」 をマンション室内にご使用いただいた例。
ウッディな建具で統一されている中で、まるで森の茂みのように見えるグリーンのタイルが印象的。色のランダム具合も周囲の木目によく合っています。
他にも、「霞」をご使用いただいた施工例は→こちらから

(どうしよう…紹介しきれない…でもそろそろ一旦締めないと…)

えーっと、まだまだ他にもタイルパークにはTNプロダクトで作られた魅力的なタイルがたくさんあります。
一枚一枚に加工を施すのは、非常に時間と手間を要する作業ですが、これによって手作りのぬくもりを活かした風合い溢れる、そんなタイルを作ることができるのです。
TN製タイルは、機械生産だけでは終わらない、TNプロダクトのメンバーの創意工夫、それをカタチにするために熱心に取り組み続ける力…、それが伝わってくる商品が多いんだな、と感じました。

ITやらAIなんていうのが主流となりつつある今だからこそ、ぜひ「手仕事のあたたかみ」を手に取って感じてみてください。

(次回もこの続き、やろうかな…(小声))


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クラフトからプロダクトへ

タイルパークの林です。
今回は、T2が開発した商品で量産化される予定の商品を紹介します。
今までご紹介しましたように、T2メンバーは 日夜新しい商品の開発に取り組んでいます。
そして始まりはすべて手作りです。
それが手作りのまま商品化へ向かうのか、それともプロトタイプから量産品へ向かうのか?
それは商品次第です。今回は手作りの試作品を量産品へ進める第一号の商品です。
この商品は、9月27日からイタリアのボローニアで開催されるチェルサイエで発表されます。
関係者以外誰も見ていない新商品をメルマガ会員限定で事前に紹介させていただきます。

大型タイルのアクセントとして提案する「空間の帯」

下の写真は今回の商品の始まりです。千田くんが手作りで試作を続けたものが下の写真です。

魂のこもった手作り商品

この試作品は大変評判が良く、価格が高くても使いたいとの声をおおくきくことができました。しかし多くの方に使っていただくにはあまりにもコストが高く、限られた部分にしか使うことができません。そこで、これを量産ラインで再現できないか検討することにしました。そして幅違いでできるサイズを選んだ上で、成型しにくい三角を台形にすることにしました。本来の魅力一部残しながら、コストを下げる試みです。

それでも単品を量産するような価格にはできないため、最近多く使われる大型タイルのアクセントとしての提案することとしました。

もちろんそのまま壁に使用することもできます。

手作りを量産で再現

オートクチュール対プレタポルテの戦い。

さてタイルの本場イタリアでどのような評価を受けることができるのか。その結果は10月に報告します。

目地で変わるタイルの印象

タイルを検討する上で、目地材の色というのは非常に仕上がりを左右するポイントです。 サブウェイタイルに白目地
こちらはタイルパークでも人気の高い「サブウェイ/SUW-150」の使用事例。白い目地がタイルと馴染み、清潔感と広々した印象を与えてくれています。 サブウェイタイルにダーク目地
かわってこちらは同じキッチンでも、ダークグレーの目地を使用した事例です。タイル1枚1枚がキリっと引き締まって見えて、全体的にカジュアルな印象に。

比較してみると木基調のカウンターにシルバーのレンジフード、照明はペンダントライトと、近いアイテムを使用しているにも関わらず仕上がりの印象が大きく違って見えますね。 「そうは言っても、実際に入れて見ないとどうなるか想像できない!」というお声はごもっとも。長年タイルを見ているプロでさえ、目地を入れた途端「うーんこうなったか」と唸ることは案外多いそうです(良い方にも悪い方にも・・)。

他にも「タイルが美しいから目地は入れたくない・・・」というご意見(目地が邪魔したり汚れたりするのが嫌)や、「タイル同士が離れると間が抜けて見えてしまう」など様々な声が聞かれ、ちょっと忌避されがちな目地。今回は、そんな奥深い嫌われ者(?)の目地について色々考えてみたいと思います。


色味の有無と明度

ためしに、SUW-150を並べた背景に、市販の目地に多い色みのカラーボードを置いてみました。
SUW-150の背景に目地の色

※実際の市販目地の色ではありません。

こうして見ると、目地の色によってかなりの差が生じることがわかります。
下段のグレー系3色が分かりやすいですが、タイルと目地の明度差が近づくほどぼや~っと間延びしたような印象になっています。左上の白目地の場合は(今は写真の写り具合に寄る部分も大きいですが)場所によってはタイルより目地の方が明るく見えていますが、印象としては一番馴染んで見えます。細い目地ならほとんど意識することは無さそうですね。

上段の右2点はカラー目地。目地部分が結構目に飛び込んできて面白い反面、「タイルと目地のどちらを目立たせたいか」がよく分からないかなという気もしますね。

PLK-02NLの背景に目地の色
ちなみにこちらは黒いタイルの「プランク/PLK-02NL」の写真の背景に同じカラーボードを置いてみたもの。タイル自体の明度が低い場合は、意外と明度差に関係無く無彩色の目地なら馴染んでくれますね。

やはり、無彩色のタイルには無彩色の目地が鉄板ということですね。ただし、タイル自体の明度が高い場合は中間的な明度の目地だとぼやけてしまうようです。 では次に、色味のあるタイルを見てみましょう。

こちらは「睡蓮-LH/SULH-50」のイメージ写真。白っぽく見えますが、ほんのりグレーな目地色が使用されています。

真っ白な目地でも快活な感じがして良いですが、面積が大きいと目地が悪目立ちするかもしれませんね。逆にダークグレイの目地だと沈み過ぎてタイルの瑞々しい印象が損なわれてしまいました。左下はほんの少し色味をプラスしたものですが、案外これくらいの方が自然に馴染むのかもしれませんね。
(ちなみに右下は、「もしタイルと同じ色の目地を入れたらどうなるのか・・・」と思い試してみたもの。一見すると全体的にぼやけた感じもしますが、壁全体の色合いのイメージを守りたい場合は案外悪くないかもしれません)


タイルと目地の色を似せるのもオススメ

インテリアにタイルが沢山使われるアメリカ。弊社と取引のあるアメリカのタイル商社の方に「内装で目地を選ぶ時のポイントは?」と聞いたところ、「タイルの雰囲気に寄せること」と言われたことがありました。
こちらはアメリカから輸入・販売している「フェザー/Feather-Mineral-Pearl」というガラスモザイクタイル。目地の色を見ると、タイルに寄せてほんの少し青みがついています。決して目立たずタイルの良さを引き立てる目地の色を選び取れると、とても洗練されて見えますね。
アメリカではタイルのイメージに合わせて目地の色を調整することもよくあるそうです。(そもそも目地の種類が日本と比べてものすごく多いのも理由ですね)


目地が太って見える理由

こちらの写真をご覧ください。
左は目地を入れていない状態、右は白目地を入れた状態。目地幅はどちらも同じ2mmですが、なんだか右の方が目地が太って見えませんか?
やきものの表面を覆う釉薬の中には、このように縁へいくにつれて色が消えていくものも多いです。内装タイルは一般的に細目地の方が仕上りが綺麗と言われていますが、目地の色によってはタイルの縁が目地に繋がってしまい、太い目地が入っているように見えてしまうので注意が必要です。


目地も含めて「デザイン」

ここまでの内容で「難しい・・・わからない・・・やっぱり目地は無いことがベストなのか・・」と思った方も多いかもしれません(汗)では最後に、現在コロナウイルスの影響で連載を休止している「ニューヨークだより」から、アメリカの店舗で使用されているタイルをいくつか見てみましょう。







結局のところ「このタイルにはこの目地」という組み合わせのセオリーだけでなく「いかにそのインテリアのコンセプトに合っているか」が一番大切ということが伝わってきます。さすがタイル大国ですね。

★ガラスタイルの目地色の違いについて解説した動画もありますので、ぜひご覧ください。


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タイルってこんな風にできている

こんにちは!
一度涼しくなっておいてからの、また猛暑ってツライ…どうも、新人”その1”です。
タイル工場も夏休みを終えてまた暑く、熱く(?)なってきました! そんなアツい(?!)工場のオンライン見学会に、新人”その1”も参加させていただきました。

今年の1月に続いて2回目となるオンライン工場見学会。たくさんの方にご参加いただきまして、誠にありがとうございます!

普段お仕事でタイルに触れる機会のある方も、焼き物としてのタイルに興味をお持ちの方も、工場でどのようにタイルがつくられているのか、なかなか見る機会はないですよね。
かくゆう私も、毎日工場を横切ってはいるものの、どこでどんな作業が行われているのか知りませんでした…(汗)


いざ工場の内部へ潜入!

上から見るとけっこう広い…いろいろたくさん並んでいますが…
ごっつい機械は迫力ありますね~。600tプレスって…計り知れない…

まずは原料となる粉状になった土のお話から、プレス機による成形、多彩な色の素となる釉薬をかける工程、そしてじっくりと焼かれて、選別・加工(ユニット加工等)という具合にすすんでいきます。

↓ちょっと図にまとめてみました(ごちゃごちゃしておりますが…)

●タイル製造の工程●

原料づくり

原料は原料メーカーから仕入れております…
☆TNのタイルに使用する原料は、主にこの近辺の土を使用

プレス成形

金型を装着した高圧プレス機に坏土(はいど)を充填し、押し固めて成形
☆TNでは大量生産用の大型プレスから、1枚ずつプレスする小さなプレスまで備えている

施釉

泥漿(でいしょう)状にした釉薬(うわぐすり)をスプレーでタイル表面に吹き付ける
☆TNでは手作業での吹付も行えるため、少量生産にも対応できる

焼成

約20時間ほどかけてゆっくり焼成する。最高温度は1250度ほど
☆時間をかけてゆっくり焼成をおこなうことで、窯変*とよばれる豊かな色変化を生むことができる

選別・加工

欠けや割れなどの不良品を取り除いた後、モザイクタイルなどの場合、ユニットシートに加工してから箱詰めをおこなう
☆今でも1シートずつ手作業で丁寧に作ることも多い

* 【窯変(ようへん)】
陶磁器を焼く際、炎の性質や釉(うわぐすり)の含有物質などが原因で予期しない釉色 ( ゆうしょく)・釉相を呈すること。また、その陶磁器。変化を求めて作為的(どちらかと言えば、こっちですね)にも行われる。
「火変わり」とも呼ばれる。

釉薬のかけ方でかわってくる?!

工場見学に参加して気になったのが、施釉工程のところ。
1つのラインに3つ釉薬をかける機械が並んでいて、それぞれ違うかけ方ができるそう。その3種類のかけ方の組み合わせで、色(模様)の出かたを変えれるのだそうです!

指で「3」と示して、TNプロダクト社長が解説しております(^^)

・斑点状に
・ボカシ(グラデーション)で
・全面に均一に

「斑点→ボカシ→全面」でかけたり「斑点→斑点→斑点」で模様にしたり…(へぇー、そうだったんだー)
が、しかし!この3回の施釉で表現できないものも多いそうで…。

例えば「大観」という商品。

繊細な色の出かたをしていますね。この 「大観」 は、色の広がりにこだわり4回目の施釉をTNプロダクトのメンバーが自らの手でおこなっているのだとか!!
生産ライン上では3回が限度なので、4回目は設備にまたがり、スプレーガンを使って…(涙)

見学会でも少しご紹介しましたが、「ヘリテイジ」「T2」の商品も釉薬の調合から自社で開発していたり、さきほど工程説明で少しふれた”窯変”での色の変化もありますし、嗚呼……、釉薬って、奥が深い(遠い目)
なんだか新人にはちょっとまだ難しい世界でした(勉強、勉強)。

ご参加いただいた皆さんはいかがでしたでしょうか?。より一層、タイルに興味をよせていただけるきっかけになっていれば幸いです。

さて次回ですが…
実は 「大観」 以外にも、手作業で釉薬を施していたり、工夫・加工しているTN製の商品は他にもたくさんあるのです。ちょっとそのあたり、ご紹介していきたいと思います!


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