室内から屋外まで連続で使用できるのが特徴の「イン&アウト」。
同じく屋内外で使用できる石調模様の「イン&アウト マーズ」。
内装と外装で2種類の面状が使い分けられる「ブルー&ホワイト」。
土足の場所だけならあまり気になりませんが、室内の床にも検討するとなると、手ざわりは非常に重要な要素。
そこで今回は、スタッフが実際に手や足で触ってみた感想をストレートにお伝えしたいと思います。床タイル選びの参考となれば幸いです。
今回比較したタイルはこちら
①イン&アウト YZI6S37 ②イン&アウト マーズ M6143 ③ブルー&ホワイト 30NG ④ブルー&ホワイト 30RG ⑤クリマ 2012KLM505 ⑥イン&アウト ハードウッド W122025
今回手ざわりを比較したタイルはこちらの6点。はじめの4つはそれぞれの手ざわりの違いを、うしろの2つはよく似た木目調でどういう違いがあるかをお伝えしたいと思います。
(※シリーズによってはカラーや生産ロットで多少手触りに違いが出る場合もございますのでご了承ください)
人気の床タイル4点の手ざわりを比較
ここからはスタッフが実際に触ってみて、手ざわりがなめらかと感じた順に並べてみます。
究極のさらさらで手ざわり抜群
「イン&アウト」
今回比較したタイルの中では最も凹凸が少なく、まさにすべすべ、さらさら。それでいて滑りの抵抗を測ったC.S.R値は、屋外使用可能な0.48をマークしました。(※タイルパークでは0.46以上を屋外使用の目安としています)
タイルの表面を例えるならまさにフラットな凪の海。手ざわりが良いので素肌で触れる可能性のある脱衣所の壁などにも良いかもしれませんね。
やや凹凸はあるが手ざわりには影響なし
「イン&アウト マーズ」
次に触り心地が良いと感じたのが、今年度から加わった「イン&アウト マーズ」。無印のイン&アウトと比べると若干表面に凹凸が感じられますが、靴下を履いて歩けばほとんど分からない程度。ゆったりとしたスパンの大きな波というイメージでしょうか。
こちらもC.S.R値は0.47のため、屋外でも使用可能です。
細かな凹凸で意見が分かれそう?
「ブルー&ホワイト」 NG(ノングリップ面)
屋外使用を想定したRG(ラフ面)との使い分けとして、室内使用の際におすすめしているノングリップですが、じつはC.S.R値自体は0.47あるので、数値上は屋外でも使用可能です(※玄関ポーチのような雨や泥かかりが多い場所は、より滑り抵抗値の高いRGがおすすめ)。
手ざわりは完全なフラットではなく、ごく浅いけれど細かな波が覆っているようなイメージ。靴下やスリッパで歩行する分にはほとんど気になりませんが、素手で触れると案外よく分かります。凹凸が細かいからか、人によっては下記のRGよりもざらりと感じることがあるようです。
凹凸はハッキリあるけど思ったよりさらさらしてる
「ブルー&ホワイト」 RG(ラフ面)
今回比較した中では最も凹凸を感じるRG。気になるNGとの違いですが、凹凸が多いというよりも「高低差がある」というイメージが適格かもしれません。この凹凸によって滑り止め効果を発揮しますが、とはいえ手で触った時の印象はそれほどざらざらとはしておらず、モップがけの必要がない場所なら、屋内でも十分使用可能です。(※モップが摩耗しやすいため)
C.S.R値は比較した6種類の中で最も高い0.5をマークしているため、水や泥かかりの可能性がある場所なら一番安心して選ぶことができますね。
木目調タイル2点の手ざわりを比較
次は、サイズもデザインもよく似た木目調のタイル「クリマ」と「イン&アウト ハードウッド」を比較してみたいと思います。
滑り止め効果は無いが居室内には最適!
「クリマ」
イタリア産の内装用タイル「クリマ」は屋内使用のみが想定された商品。C.S.R値も0.44と低いため屋外での使用は非推奨ですが、非常にさらさらとした手ざわりのため水濡れしない居室内にはおススメ。
手ざわりの滑らかさを活かして、壁に使用するのも良いかもしれません。
手ざわりには大差なし?内外併用ならこっち!
「イン&アウト ハードウッド」
今年度から「イン&アウト」のシリーズとして登場したハードウッド。実際に触ってみた手ざわりは、クリマと比較するとややすべり止めが効いているような感じはあるものの、凹凸感やさらっと感はほとんど差がありませんでした。
何といっても特徴的なのは、クリマと同じような手ざわりでありながらC.S.R値は0.47をマークしていること。そのため内装専用のクリマと違い、そのままテラスなどの屋外に繋がる場所でも採用することが可能です。使用する場所によってどちらを採用するかぜひご検討ください。
購入前にタイルサンプルで手ざわりをチェック
はじめにも書いた通り、室内の床に使用するタイルは手ざわりの良し悪しがとても重要な要素となります。長く身近に使用する住宅内装において、日々わずかなストレスが蓄積するのは少しでも避けたいところですよね。
ただ、今回の触り心地レビューはあくまでスタッフの主観なので、人によっては違った印象を受ける可能性も十分ございます。
カットサンプルを取り寄せた際は、色見や裏足の形状だけでなく、ぜひ手ざわりもしっかりチェックしてくださいね。
(※手ざわりはロットによって多少変わる場合がございます。予めご了承ください)
さらりとした手触りと、屋外でも使用できる耐滑り性という、これまでは相反すると思われてきたこの二つの特徴を併せ持つタイル「イン&アウト」シリーズ。一つのタイルで室内のデザインを屋外空間まで拡張でき、テラスやアウトドアリビングで調和のとれたデザインを追求。内装タイルに匹敵するなめらかさは清掃性にも優れ、定期的にモップがけをおこないたい飲食店や施設のフロアにも最適です。
この記事の執筆者:金谷(タイルパークスタッフ)
タイルパークの商品情報管理やWEBサイト更新を担当。学生時代に学んだ陶芸の知識を活かし、タイル商品の魅力を発信。
■関連商品のご紹介■
レギャン
今回の比較した中には含まれていませんが、レギャンもラフ面とノングリップ面がございます。タイル表面にデザイン上の高低差があるため室内の床ではあまり使われませんが、石調のタイルをお探しの場合はぜひご検討ください。
→「レギャン」を見る
■おすすめサービス■