カテゴリー別アーカイブ: ニューヨークだより

ニューヨークだより 第53回:LE DISTRICT(前半)

取材:2019年4月   写真/記事:佐京佑夏

初めまして!今回からニューヨークだよりを担当させていただくことになった佐京佑夏です。

ニューヨーク在住14年以上になりますが、1年半前に家族の事情でアクティブなニューヨークから静かな郊外へ引っ越しました。
以前インテリアデザイン会社に勤めていたのと、これまでクリエイティブな仕事に関わってきた為、ニューヨークの商業施設、住宅、美術館や博物館などのアートシーンや内装デザインを観るのは大好きです!これからは様々なタイルと内装デザインの面白いところを中心にニューヨークの情報を皆さんにご紹介していければ良いなと思っています。


ダウンタウンのバッテリーパークシティに位置するWorld Financial Center(ワールドファイナンシャルセンター)は昔から有名なニューヨークのランドマークの一つ。
しかし9・11で崩壊した後、かなりの予算をかけて再建築が行われ、今では総合商業施設とオフィスビルが一体になったBrookfield Place(ブルックフィールドプレイス)に生まれ変わりました。



ビルにはアメリカンエキスプレスやメリルリンチなどの大手金融系会社が入っています。
今回はそこで働くオフィスの人たちが御用達の、フレンチスタイルをテーマにした新しいマーケット” LE DISTRICT ” (ル・ディストリクト)をご紹介します。



1980年代から健在するガラス張りのWinter Garden Atrium(ウィンターガーデン) は、9・11 で全てのガラスは破壊されてしまいましたが、今はほぼ前と同じ様に再建され2002年に再オープンされています。



場所はハドソン川沿いに位置するので、中からは川向こうに自由の女神とエリス島が見えます。

エルメスやボッテガ・ヴェネタなどの高級リテールストアも入っているので、ショッピングに来る観光客も多いです。そんなウィンターガーデンの入り口から入って直ぐ横にあるのがLE DISTRICT






正面はオープンカフェで、ゆったりとスツールに座って朝食を取る人もちらほら。



DISTRICT(区域)の名前通りここはカフェ、マーケット、ガーデン、レストランの4つのDISTRICTに分かれています。入ってすぐの区域はCAFÉ DISTRICT。ここでは、クレープとケーキ屋のCREPERIE & PATISSERIE、真ん中にあるコーヒーバー、そしてLE DISTRICTオリジナルのキャンディーやチョコレートが買えるお土産屋さんがあります。


(https://www.icrave.com/dining#ledistrict-intro)


本格的なベルギーワッフルとクレープの出来立てが味わえます。


正面から入って真ん中のカフェはCOFFEE BAR。忙しい会社員はここでコーヒーやペイストリーをピックアップしていくようです。





カウンターパネルには白いスクエアタイルに青いシェブロンのペイント。インパクトが強くすぐ目に入ります。


コーヒーバーの隣にはマカロンやジェラート、チョコレートなどお土産を買える可愛いセレクションでいっぱい。丁度こちらではイースター(復活祭)の前だったので、イースターに関わるお土産が多数ディスプレーされています。



LE DISTRICTの特徴は、白いサブウェイタイルがマーケット全体の壁に張り巡らされており、区域ごとにそこの特徴の可愛い絵や文字がペイントされていることです。




キャンディーやチョコレートの絵が可愛い。





真ん中に移動すると今度はカフェからマーケット地区に変わります。

マーケット地区は7つのステーションに分かれており、それぞれに自分の好きなものをその日の気分で楽しむことができるようになっています。

ベーカリー、フレンチフライ、シーフード、チーズ、肉やハム、ローストされた肉、好きな肉を選んで焼いてもらえるステーキ屋など、多数の売り場があり、どこで頼んだら良いか迷ってしまいますね。

入って左側はパン屋。たくさんの美味しそうなバゲッドやペイストリーが並んでいます。



ここで私は、見た目ソフトで美味しそうなNutella Fougassette with Banana、ヘーゼルナッツ入りチョコレートとバナナが練りこんであるペイストリーを購入。



このパン屋の向かいは、フレンチフライをその場で揚げてくれるバーのBAR A FRITES。



マーケット地区の真ん中には、生肉をその場で焼いて食べさせてくれるステーキステーションがあります。









真ん中には円形のカウンターバーがあり、キッチンでは自分で選んだ肉を焼いてくれます。バーの上で目立つのが銅の張り出し屋根でかなりのインパクトがありました。

カウンタートップは落ち着いた田舎風の木素材。スツールの椅子張り生地はダークブラウンで統一。フロントパネルはモザイクタイルの色と合わせ、インダストリアル&カントリー風の素材をうまく融合させています。



シーフードバーは海の青色をテーマに、カウンターパネルはタテイモ目地の青い面取りスタイルのサブウェイタイル。






チーズステーションのFROMAGERIE。フランス独特のチーズが沢山並んでいます。



LE DISTRICTは、今ニューヨークで人気のあるコンセプトやブランディングからスペースデザイン、そしてパッケージなど全てを総合的に手がけるデザイン会社、ICRAVEによって創られています。


(https://www.icrave.com/dining#ledistrict-intro)

マーケット地区を歩いていて感じたのが、混み合う時間だったとしても窮屈にならない様なつくりにしていること。
真ん中に大きい楕円形のバーカウンターが2つ、その周りにそれぞれのフードステーション毎に客席を設ける様にしています。そうすることで空間に余裕があり、人の交通量も自然で気にならない様にできているのが素晴らしいです。




(https://www.icrave.com/dining#ledistrict-intro)

このステーキ屋の隣はワインバーのBAR A VIN。ウォール・ストリートやこのビルで働く人たちは、仕事の後でここに来て、マーケット地区のチーズやハムと一緒にドリンクを楽しむよう。
先ほどのベーカリーでバゲットを、買ってハムやチーズと一緒にバーでワインを頼んだら最高!




(https://www.icrave.com/dining#ledistrict-intro)

むき出しのダクトを黒い網格子天井から見せ、黒いペンダントライトでカウンターの照明を合わせています。
カウンタートップはニス塗り仕上げの木素材、フロントパネルはニュートラルなグレーで落ち着きがあります。こちらもフランスの田舎風とニューヨークのインダストリアルでモダンなデザインをうまく取り入れています。


バーの周りの客席は銅のペンダントライトで合わせています。

LE DISTRICTの照明デザインは、2016年にIES (Illuminating Engineering Society)照明エンジニア協会のデザイン賞を受賞しています。ICRAVEで様々な特徴のある照明会社と組み、独自の機能性とデザインを兼ね備え、かつブランド(LE DISTRICT)のコンセプトに基づいた照明を作り出しているのが分かります。



次回のニューヨークだよりでは、LE DISTRICTのガーデン地区とレストラン地区を紹介します。





ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

通し目地で施工された白のタイルに、カッティングシートやペイントで模様を付けた面白い事例がたくさん見られます!ただタイルを貼るだけでは終わらないこだわりがとても素敵です。
またタイル以外にもとても興味深いインテリアデザインが目白押し。おいしい物を食べながら、マーケット内をはしごしてみるのも楽しそうです!
 
さて、今回から新しいリポーターの佐京さんにバトンタッチとなりました。インテリアのお仕事をされていただけあって、見ごたえ・読みごたえ抜群の記事になっていました!

ニューヨークだよりは月1回更新です。ぜひ次回以降もお楽しみに!


この内装イメージにピッタリのタイルはこちら


★プランク

最近人気の240×40のスマートなボーダータイル。通し目地でもキリっとキマっておすすめです!在庫欠品中のカラーもございますが、状態ご注文があればすぐに生産対応可能です。




====お店情報====

LE DISTRICT
225 Liberty St
New York, NY 10281
(Brookfield Place内)



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ニューヨークだより 第52回:HUDSON YARDS

取材:2019年3月   写真/記事:新居潤子

米国史上最大規模の再開発地区として、15年以上の開発期間を経て今年3月にグランドオープンしたばかりのNY最新トレンドスポットHudson Yards(ハドソン・ヤード)をご紹介します。



ハドソン・ヤードに先立ち、2年半前に新設オープンした34th Street-Hudson Yards駅

普段使い慣れた、古くて狭苦しいNY地下鉄の駅とは対照的な、広々とした近未来型デザイン。従来の駅とのあまりのギャップに戸惑いを感じる程です。



長いエレベーターを上がり改札を出ると、すぐ頭上に大迫力の楕円形ドーム型モザイクタイルアートが目に飛び込んできます。



地上へと繋がるエスカレーターの頭上パネルにも同じデザインのモザイクアートが見られます。



これらはハーレム在住のファイバー・アーティスト、ゼノビア・ベイリーがかぎ針編みで描いた画が、モザイクタイルへと替えられた作品。

美しい光沢を放つガラスモザイクを使い、コバルトブルーの空に太陽やマンダラ、光体などが描かれています。



エスカレーターを上りきり地上に出ると、目の前に再開発地区ハドソン・ヤードが広がります。





総面積11万3300平方メートル。東京ドーム約2.5倍の敷地に、オフィスビルや高級タワーマンションやホテルが建ち並びます。

約2兆7800億円を投じ、民間の不動産会社の投資規模としては米国の過去最大規模となるハドソン・ヤードの工事は、2012年に着工し、未だ約半分ほどの施設が建設中。




そんな中、今年3月15日には待望の展望台とショッピングモールがグランドオープンしました。

ハドソンヤードの中心に佇むベッセル(大型船)という仮名が付けられた銅張りの建築物が、ハドソン・ヤードのシンボルである展望台です。



オープン以来、多くの人々が訪れるNY最新観光スポットになっています。
(ベッセルへ入場するのにはオンラインでの事前予約が必要になるので、お出かけ前に予約をお忘れなく→https://www.hudsonyardsnewyork.com/discover/vessel)





そしてベッセル展望台の正面に位置するのが、展望台と共にオープンした巨大ショッピングモール。

7階建の建物にファッション・飲食を中心した100軒以上の店舗が入っています。

ラグジュアリーからファストファッションに至るまで、業界の主要ブランド、そして飲食店においても
高級レストランからニューヨーク発のファストフードチェーンまで、幅広いチョイスがあります。





話題満載のショッピングモールですが、ニューヨークらしい多くのタイル装飾が見られるのも見所の1つ。














こちらは無人のドリンク販売店。

ピックアップしたドリンクを、スマートフォンから自己申告してクレジットカードで後払いするシステム。



フロアは、円形モザイクタイルとシンプルな四角形タイルのコンビネーションです。





こちらはNY発の老舗スキンケアブランドKIEHL’S

エントランスでは、ガラスモザイクで描かれたKIEHL’S文字が出迎えてくれます。

キールズのお隣。こちらもNY発祥で、ローカルの人々に愛されるアイスクリームの名店Van Leeuwen Artisan Ice Cream

可愛いミントグリーンが基調の店内では、壁からカウンター、柱に至るまで同色の円形モザイクタイルが貼られています。





そして、今回最後にご紹介するのが英国スタイル・カフェ queensyard (クイーンズヤード)





お店のテーマカラーであるベビーブルーと、フロアに貼られたグレイッシュ・カラーのデザインタイルがマッチして、全体的に落ち着いた内装です。



壁に貼られた鮮やかなターコイズカラーの中判ヘキサゴンタイルが、アクセントとなってとても映えます。









今回ご紹介したハドソンヤードで見られるタイルは極々一部。
ご紹介し切れなかった素敵なタイルがまだまだ沢山あるので、ハドソンヤードへお出かけの際は、お買い物やお食事ついでに、タイルも是非チェックして見て下さい!





ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

まさにインテリアタイルの宝庫!と言っても過言ではない、NYのニュースポットHUDSON YARDS。種類も使われ方も様々で、歩き回るだけでもとっても勉強になりそうですね。
地下鉄の駅をはじめ、再開発目まぐるしいニューヨーク。リニューアルされた駅ナカではビックリするくらい大規模なモザイクアートが飾られていて、ニューヨークの新たな見どころとなりそうです。



リポーター交代のお知らせ

約1年半に渡ってニューヨークレポを送って下さった新居さんですが、この第52回をもってレポーターを終了することとなりました。
次の第53回からは新しいレポーターの佐京さんにバトンタッチし、現地のホットスポットをどんどん紹介していただきます!引き続きご愛読の程宜しくお願い致します。




====お店情報====

Hudson Yards (Shopping Mall)
380 11th Ave
New York, NY 10001

b/t 33rd St & 34th St
Chelsea, Midtown West
※Googlemap上では工事中の可能性がございます。位置詳細は事前にお調べ下さい。



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ニューヨークだより 第51回:BDDW & NOMO KITCHEN

取材:2019年2月   写真/記事:新居潤子

ニューヨークの魅力が沢山詰まった街・ソーホーの中でも、インフルエンサーたちに特に人気のフォトジェニックなインテリアショップ、そしてレストランをご紹介します。



多くの有名ファッションブランドや高級レストランが軒を並べ、最先端トレンドの発信地として知られるソーホー







ショッピングを楽しむファッショニスタや観光客で賑わう、メイン通りのブロードウェイから1本東側に入ったところに、クロスビー・ストリートという6ブロックの短い通りがあります。







人通りが少ないクロスビー・ストリートを歩いていると、ハシゴが掛けられた古い建物や、石畳のストリートが目に入り、昔ながらのソーホーの美しい景観が楽しめます。



大型ブランドが出店するブロードウェイとは対照的に、日本では馴染みの薄いインディペンデント系のブランドが並び、クロスビー・ストリート全体が控えめながらも独特の存在感を放っている様です。




今回ご紹介する1軒目は、クロスビース・トリートの南側に位置する高級ファニチャー&インテリアブランドBDDW



まず店内に入って圧倒されるのが550平米という広さ。家賃の高さにおいてNYで一、二を争うソーホーだけに驚きのスケール感です。







15程に分けられた各コーナーでは、異なるコンセプトの世界観が確立されていて訪れる人を飽きさせません。







BDDW創始者タイラー・ヘイズ氏自らが全てのデザインを手がけ、ペンシルバニア州フィラデルフィアの工房の職人たちが手作業で作る家具や陶器の中には、1千万円を超える家具もあり、商品というよりも芸術の域に達する逸品がディスプレイされています。







ヘイズ氏のデザインには、見る人、使う人をどこか楽しい気持ちにさせてくれる、ユニークで幻想的なエッセンスが隠れています。

鹿の燭台に…


こちらは、何だかわかりますか?


答えは大きな時計。


個人的に気になった、壁から飛び出した耳に掛けられた矢。



お店の方にこの矢の目的を尋ねたところ、単なる飾りだと言われました。



店内には、隣の部屋へと繋がる壁開口部が数カ所あり、そこにはタイルが施されています。





少し歪に見えるタイルは、フィラデルフィアの工房の庭から掘り出した粘土が原料になっており、ヘイズ氏自らが作った窯で焼かれたこだわりの品。



一面、卵型の手作りタイルが貼られた部屋もあります。手描きのニュアンスがとても素敵。



インスタ映えするタイルで、インフルエンサーたちのインスタに度々登場するのも納得です。



BDDWでの取材を終えて、ブランチをしに立ち寄ったのがBDDWの直ぐお隣、NOMO HOTEL(ノモ・ホテル)内にあるNOMO KITCHEN (ノモ・キッチン)



2015年のオープン以来、NYで活躍するインフルエンサーたちのSNSには必ずと言っても良いほど登場する定番のインスタ映えスポットです。

蔦が絡まったノスタルジックな演出のアーケードがお出迎え。

私がレストランに到着したときも、気合いの入ったインフルエンサーがカメラマンに向かってポージング中。


館内に入り、レストランの入り口に入った瞬間、ガラス張り天井の開放感ある景色が目の前に広がりテンションが上がります。

案内された席から見えた壁にはハートのグラフィティが一面に描かれていて、感激して思わず”可愛い!“と声が出てしまいました。





週末ブランチで週に1度、気心知れた仲間と会ってカクテルのミモザを飲みながら、1週間起こったお互いの出来事を話すのがニューヨークっ子たちの週末の過ごし方。



私は、お店1番人気のレモンリコッタパンケーキを注文。

レモンとリコッタのほのかな酸味が絶妙の美味しくて、ふわふわのパンケーキでした。


近年すっかり観光地化してしまったソーホーで、古き良き時代の面影を残しながらも、トレンドに敏感なクロスビー・ストリートは、ニューヨークっ子の秘密の遊び場の様です。





ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

オリジナルタイルが沢山貼られたBDDWの店内。店内にディスプレイされているテーブルウェアとデザインを揃えることで、お店の世界観を見事に表現した素敵な内装です。

特に店舗の内装だと、「安全性」を重視して事例の多い材料で仕上げるのもひとつですが、時にはこのくらい思い切って冒険できるタイルをタイルパークでも提供することができれば、日本の内装デザインに沢山の新しい風を送り込むことができるかもしれない・・と、スタッフも心を奮い立たされるタイル仕上げでした。



この内装イメージにピッタリのタイルはこちら


★アルターナ


摩耗加工を施すことで、どことなく手作りの風合いを感じさせるモザイクタイルシリーズ。こちらは磁器質のフラットな無釉タイルのため、土足で歩行する床でも使用することが可能です!




====お店情報====

BDDW
5 Crosby St
New York, NY 10013

b/t Howard St & Grand St
SoHo

NOMO KITCHEN
9 Crosby St
NOMO SOHO Hotel
New York, NY 10013

b/t Grand St & Howard St
SoHo



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ニューヨークだより 第50回:The Ribbon

取材:2019年1月   写真/記事:新居潤子

ジョン・レノンゆかりのエリアであるアッパー・ウエスト・サイドから、インダストリアルな装飾の魅力が詰まったアメリカ料理レストランThe Ribbon(ザ・リボン)をご紹介します。



セントラル・パークの西側に位置する高級住宅街アッパー・ウエスト・サイド。

セントラル・パーク沿いに佇むこちらの高級マンションが、築135年のダコタ・ハウスです。

1970年代から80年代に掛けてジョン・レノンが住んでおり、そして彼が射殺された現場として世界中に知られる様になった歴史的な建物。



ダコタ・ハウス正面のセントラル・パーク敷地内では、ジョン・レノンの記念碑として捧げられたストロベリー・フィールズがあります。



モザイクタイルが施されており、以前のニューヨークだよりでもご紹介しました。

ジョン・レノンの命日にあたる12月8日には、毎年多くの人々が集まるビートルズの聖地となっています。



(2018年12月8日撮影)



ダコタ・ハウスの真下に位置するのが地下鉄B/Cライン72丁目駅。



現在、老朽化が深刻なNY地下鉄では30以上の駅で大規模な改修工事が進行中。
こちらの駅は、昨年の秋に工事が完了し、リニューアルオープンしたばかりです。

改修後、駅構内6箇所に登場したのが空と雲をモチーフにしたモザイクアート。



実は、これらはジョン・レノンの妻であり、前衛アーティストとして知られるオノ・ヨーコが手がけた作品です。



真新しく光沢のある美しいモザイクには”Imagine Peace””Remember Love”など、平和や愛というシンプルなメッセージが描かれています。





72丁目の駅から歩いてすぐ、ダコタ・ハウスから目と鼻の先にあるレストランが今回ご紹介するザ・リボン





奥行きある広々とした店内のインテリアは、壁や柱にレンガが貼られたインダストリアル・スタイル。

平日の日中はお客さんも少なめでリラックスした雰囲気ですが、夜になるとディナーやドリンクを楽しむローカルの人たちで一杯になる人気店です。





高級住宅街という場所柄、ブランチ、ランチからディナータイムまで、品の良いローカルの常連客が途切れることはありません。



無骨な電球照明で照らされた暗めの店内。

この暗い店内を良く探すと、カジュアルな格好でブランチを楽しむハリウッドセレブが混じっているってこともあるのだとか!?

店内で一際目を引くのがダイニングエリアの中心に位置する「RIBBON」のメタル製電球サイン。




インスタ映えする電球サインは、レストランのアイコンとなっています。


フロア全面には赤・青・黒トライカラーのミニヘキサゴンタイルが使われています。






太陽光の下では、こんな鮮やかな色をしています。

とても可愛い色使いなのですが、暗い店内では映えないのがタイル好きの人から見ると勿体無く感じるかもしれません。


店内にさり気なく飾られたアンティークのジュークボックスやエレキ・ギターが、全体的にシンプルなインテリアのアクセントになっています。







壁に掛けられたモノクロ写真は、昔のニューヨークの光景や、ニューヨークに馴染みのある署名人たちが被写体です。




セントラルパークで、子供たちとボートを漕ぐジャクリーン・ケネディ。


セントラールパーク内でポージングするビートルズのメンバー3人。

こちらは先ほどご紹介したダコタ・ハウスの竣工当時の写真。当時はまだダコタ・ハウス周辺は住宅がまばらで、建物の威厳さが伝わってきます。


地下のトイレに繋がる階段。





ダコタ・ハウスをバックに写る、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻の写真が飾られていました。

トイレには、ダイニングエリアと同じミニヘキサゴンの色違いが使われていて、こちらもキュート。





壁には幅広のマットなモノトーンタイルが使われていてニューヨークらしいです。





ダイニングエリアに戻り店内奥に進むと、もう1つのダイニングエリアに繋がります。



グラフィックが描かれたレンガにむき出しの配管がインダストリアルで魅力的。



優美なエンボス加工の天井タイルとは対照的な、ゴツゴツとしたメタルフレームの電球シャンデリアが設置されているのが面白いと思いました。

ダイニングエリアの奥は、ガラス張りになっておりキッチンの様子が眺められます。



キッチンを覗いてみると、レストラン自慢の手作りマヨネーズの仕込み中でした。

この奥のダイニングエリアだけ、少し様子が違うのにお気付きですか。

照明が明るく、お客さんはPCを持ち込んで作業していて食事を注文する気配もありません。

実は、ザ・リボンの奥のダイニングエリアは平日午前9時から午後5時の時間、コワーキングスペースとして使用されているのです。

今ニューヨークでは、レストランが比較的空いている平日の日中を使って、コワーキングスペースとして貸し出すシェアリングビジネスが浸透中。

Wi-Fiや電源設備が整っていて、ドリンクやスナックも取り放題!

利用者は会員登録し、月20ドル~100ドル程度の料金を払うことで、これらの設備に自由にアクセスでき、特にスタートアップのビジネスに人気です。
レストラン側も、お客さんが少ないダウンタイムの時間に空いた場所を有効活用でき、利用者側とレストラン側のWin-Winの関係性が成立しています。



ザ・リボンは、ブラッセリーから寿司レストラン、バーガーショップまで、NYを中心に25軒近いレストランをオープンし成功させているブルー・リボン・グループの傘下で、料理の味には定評があります。

今回注文したビーフバーガーも肉汁たっぷりジューシーで食べ応え抜群。



細切りのフレンチフライから、先ほどご紹介した手作りマヨネーズに至るまで、全て絶品でした。




ジョン・レノンの足跡を訪ねてアッパー・ウエスト・サイドにお越しの際は、ローカルの雰囲気と美味しいアメリカ料理を味わいにザ・リボンに足を運ばれては如何でしょうか。





ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

豪奢なバーカウンター、天井の高いレンガの内装、ブロードウェイのような電球のサイン、ヘキサゴンモザイクの床・・・
インテリアからお料理にいたるまで、なんともニューヨークらしさに溢れた店舗です。
見どころが多いのに統一感もあり、とても素敵なインテリアですね!

スタッフが気になったのは地下のトイレに貼られていたマットなボーダータイル。ツヤのあるものなら最近よく見かけるようになった形状ですが、マット仕上げにするとまた違った魅力があって素晴らしくカッコいいです!



この内装イメージにピッタリのタイルはこちら


★ヘキサデコール


クラシックなフロアデザインにピッタリのミニヘキサゴンモザイクパターン!




★サブウェイマット


艶消しのタイルでさらに上級者向けの上品なインテリアを実現。




★レッドフック


レンガの内装でアメリカの空気感を再現してみませんか。



====お店情報====

The Ribbon
20 W 72nd St
New York, NY 10023

b/t W Central Park & Columbus Ave
Upper West Side



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ニューヨークだより 第49回:Ace Hotel

取材:2018年12月   写真/記事:新居潤子

ここ10年程で新たなNYトレンドスポットなったノマド地区
今回は、このノマド地区が注目を浴びるきっかけとなった、デザイナーズホテルAce Hotel(エースホテル)をご紹介します。



降り立った地下鉄の駅は、4ヶ月間も完全閉鎖し行われた改装工事の末、今年11月に再オープンしたばかりのF/Mライン23丁目駅。

歴史が古く老朽化している多くのNY地下鉄の駅とは異なり、新しいベンチや改札、高画質モニターが設置され、今の時代に相応しい近代的な駅へと生まれ変わりました。



この改装工事で、23丁目駅のアイコンとして新たに登場した11箇所の犬のモザイク画。



愛犬家の間では良く知られるNYベースの写真家ウィリアム・ウェグマンの作品がモザイクタイルで表現されて居ます。









ウェグマン氏は70年代から続く長いキャリアの中で、ひたすら自身の愛犬を被写体に、犬を人間の様な装いにさせ、ユーモア満載のポートレイト写真を発表し続けて居ます。


https://www.facebook.com/WilliamWegman/

モデルを務めるウェグマン氏の愛犬は、過去40年以上変わることなく常にワイマラナー犬。


今回のモザイク画は、ウェグマン氏の愛犬9代目、10代目にレインコートやフランネルシャツを着せ、“地下鉄を待っている通勤客”に見立ててデザインされて居ます。







グレイのワンカラーであるワイマラナー犬の美しさを、様々な灰色の石を巧妙に使い分けることで表現している技法はお見事。





普段から遅延運休が多発する悪評高いNYの地下鉄を利用し、ストレスの溜まっている通勤客を、
一瞬でも明るい気持ちにしてくれる楽しいモザイク画です。



23丁目駅を出て徒歩10分。
マディソンスクエアパークの北側=North of Madison Square Parkを略して「NoMad(ノマド)」を呼ばれる地区にやって来ました。



つい最近までこの界隈はこれといった特徴もなく、卸売店が軒を並べる程度の商業地区でしたが、ここ10年足らずでお洒落なレストランやバー、セレクトショップ、ホテルが続々とオープンし、NY最先端スポットへと変貌を遂げました。






そんなノマド地区が大きく変わるきっかけとなったのが、10年前、古くすすけた長期滞在型ホテルだった建物を改築しオープンしたこちらのエースホテル





高い天井と巨大な柱が印象的な広々としたロビー。



ビンテージの家具やユニークなアートで溢れています。







天井を覆う格間の向こうに見えるステンドグラスから微かな自然光が差し込んで来るものの、何故か違和感を感じるほど薄暗い空間。





そんな暗闇の中でも、ラップトップを持ち込んで仕事をする人々で全ての席が埋まって居ます。

ノマド地区はテックやメディア、クリエイティブ系のスタートアップのオフィスが集中するエリア。
いつからかこのエースホテルのロビーが、流行に敏感で、意識の高いヒップスターや、中国・韓国系のリッチな若者たちなど、今ニューヨークの経済を動かす野心に満ち溢れた起業家たちのハブとなりました。





床のギリシャ伝統の幾何学模様が描かれたモザイクタイルは、昔のホテルの頃のまま残されて居ます。



築100年を超える建物のモザイクタイルを、メンテナンスせずにあえて剥き出しの状態にする所に、エースホテルらしいデザインの面白みが感じられます。





ロビーを抜けて小さな扉で繋がって居るのが、今回ご紹介するレストラン「The John Dory Oyster Bar (ザ・ジョン・ドーリー・オイスター・バー)」。







天井から壁まで塗られたクリーム色をベースカラーに、天井に張られたトラスのグリーン…

スツールの鮮やかなグリーンとブルーがアクセントとなってポップな空間に。



フロアには、ロビーから連なるモザイクタイルが施されて居ます。



壁から柱、バーカウンターのフロントパメルまで使われている、黒々と美しい輝きを放つ大判のサブウェイタイルは存在感抜群。





モールティングのディテールも手が込んで居て見逃せないポイントです。



バー周辺も、スツールのファブリック柄が1つひとつ異なって居たり、頭上に設置されたグローブ型の水槽など、楽しい仕掛けが一杯!





今回は、クラムチャウダーとロブスターロールを注文しました。
貝の出汁の味がしっかり付いたクラムチャウダーと、ロブスターが贅沢に入ったロブスターロール。いずれもとっても美味でした。







ご紹介したエースホテルですが、アジア初となるエースホテル京都を2019年にオープンすることを発表して居ます。
斬新なデザイン・コンセプトで高い評価を得て居るエースホテルだけに、京都という地域性を活かして、どの様なホテルをオープンさせるのか、今から期待されます。





ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

ホテルを起爆剤に周辺地域の様相を刷新することの多いニューヨーク。日本でもいま東京オリンピックに向けたホテル建設ラッシュのピークを迎えており、今後町の様子がどのように変化するのか非常に楽しみでなりませんね。
 
エースホテルの内装でとくに印象的なのが、フロア一面に敷かれたモザイク。汚れ、欠け、ひび割れもなんのその、長年大切にされてきたアンティークの価値を、生まれ変わったホテルでもしっかりと引き継いでいます。
タイルは何百年先にも残せるもの。だからこそ時にはこんな場所に降り立って、古き良き時代のタイルデザインに思いを馳せるのも良いですね。

ちなみに、このAceHotel内には第47回で紹介した「Stumptown Coffee Roasters」も入っているそうです(^^)



この内装イメージにピッタリのタイルはこちら


★ニューヨーク-ミニヘキサゴン


クラシカルな空間デザインならこちら!どんなに時代を経ても廃れることのない、王道中の王道です!




★サブウェイ / 07-DH1


黒のサブウェイタイルもクラシックデザインにはうってつけ。その他使用場所によって、重厚感からカジュアル感まで幅広く対応できます。



====お店情報====
Ace Hotel New York
20 W 29th St
New York, NY 10001

b/t Broadway & 5th Ave
Flatiron, Midtown West

The John Dory Oyster Bar
1196 Broadway
New York, NY 10001

b/t 28th St & 29th St
Flatiron, Midtown West



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タイル通販「タイルパーク」
http://tile-park.com

ニューヨークだより 第48回:Café Medi

取材:2018年11月   写真/記事:新居潤子

街中アートで溢れ、トレンドに敏感な街・ローワーイーストサイドから、タイルに描かれた壁画アートが映える、アメリカ&地中海料理レストランCafé Medi(カフェ・メディ)をご紹介します。



最寄り駅のデランシーストリードを降りると、駅構内で巨大な魚のモザイクアートが目に飛び込んで来ます。







ニューヨーク地下鉄の駅で良く見かけるモザイクアートは、その駅界隈の文化や歴史に因んで居ることが多く、一見すると地域とは何の関連も無い様に見えるデランシーストリート駅の魚モザイクアートも、実は駅周辺地区であるローワーイーストサイド=Lower East Side(略称LES)の歴史的背景に関連づけられています。


マンハッタン南東に位置するLESは、お洒落なバーやレストラン、ライブハウスだけでなく、多くのアートギャラリーが集まるNYコンテンポラリー・アートの拠点となって居る街。

ストリートにはグラフィティが溢れ返り、歩いているだけでも、新たなアートシーンを生み出すこの街独特のパワーを感じます。







LESがトレンドやアートの発信地として注目されだしたのは最近のことです。19世紀初頭からから20世紀後半までは、アイルランド、イタリア、ポーランドなどからの移民や貧困層が住む、NYのトレンドとは程遠い荒れた地区で、LES=”移民が住み着く街”として定着していました。

そして、この駅に描かれて居るモザイクタイルの魚は、シャッドという北米の海に生息する魚で、春先になると産卵のために川を遡り、淡水に産卵する習性があることから、遥々海を渡りLESに住み着き、アメリカでの新しい生活を切り開いた移民たちを象って居ます。





デランシーストリート駅から1ブロックのところにあるのが、今回ご紹介するアメリカ&地中海料理レストランCafé Medi

2年前のオープン以来、斬新な内装が話題を呼び
ニューヨークで最もインスタ映えするレストランの1つと言われています。

入り口は地中海スタイルのリゾート感溢れるテラス席。



フロアーには、デコラティブな柄がエンボス加工された大判ヘキサゴンタイルが使われています。




バーのフロントパネルには深みのあるグリーンの格子柄タイルが施されています。



柱部分にはCafé Mediのコンセプトカラーであるターコイズブルーのタイルが施され、リゾート風の爽やかでお洒落な空間に。





ラウンジスペースを通り抜け奥に進むと、吹き抜けの天井で開放感たっぷりのメインダイニングが広がります。





光が差し込む天窓と、ミラー効果を使ったダイニングホールで食事をしていると、ニューヨークの街中に居ることを忘れてしまいそう!

床から天井まで6メートルを超える壁には、一面を贅沢に使った色鮮やかなタイル壁画。圧巻のスケールで、このレストランがニューヨークの「インスタ映えスポット」として注目されるのが納得です。



スペインのアーティストがインカ神話をモチーフに描いたハンドペイントのタイルアート。



地中海のヴァイブを感じさせる鮮やかなブルーのインカの神様たちが、Café Mediのアイコンとなっています。


実は、レストランのエントランスからメインダイニング、サーバーカウンターのある小さな一角まで、店舗空間一杯にタイル壁画が連なっています。
ここまで贅沢にタイルが施されたレストランは、ニューヨークではCafé Mediだけでは無いでしょうか。





こちらはサーバーカウンターのフロントパネルに施された、凹凸感の風合いあるタイル。



お店を訪れたのは週末のブランチタイムで、メインダイニングは満席。

テーブル席に着き、メニューを選びながら、他のテーブルで何を注文して居るのか覗いてみると…



どのテーブル席にもオレンジ色のドリンクが置かれています。

ウェイターに尋ねると、底なしという意味の”ボトムレス”=飲み放題21ドルのミモザで、このお店のシグネチャーメニューなのだとか。

今回はそのボトムレスのミモザと、ホームメイドのグラノーラがたっぷりのったギリシャヨーグルトに、ストロベリーバターミルクパンケーキを注文。





天窓から差し込む光をふんだんに浴びながら、昼間からミモザを頂いていると
まるでギリシャのリゾート地を訪れている様な錯覚に陥りました。



タイル壁画が印象的で、1度訪れたら忘れることのできないCafé Mediは、タイル好きの方に、是非オススメしたいNYスポットです。





ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

吹き抜けの高い壁をまるまる使った豪華なタイルアート。ここでは手書きのペインティングがされていますが、タイルそのものを見立てた壁画を作っても面白そうですね。
イラストの方に目が行きがちですが、よくよく考えると内装なのにものすごいタイル面積を誇っています。装飾用の内装タイルは高級なのであまり大胆に使うと予算が追いつけないという話もよく耳にしますが、このくらい思い切ったタイルアートをしつらえれば「フォトジェニックなスポット」として話題を呼ぶかもしれませんね。



この内装イメージにピッタリのタイルはこちら


★ピカソ


アーティスティックなタイルならこちら!種類も豊富なので、ランダムミックスで使用してもカッコいいですね。




★フェザー


見たこともないような大胆な壁面を作るなら、ガラスタイルとセラミックタイルなど異素材を組み合わせるのもおススメです!ちなみにこの写真では下記の商品を組み合わせて使っています。
Feather-Mineral-Pearl
RE-2
LIN-2
Fin-Moonlit-Pearl



====お店情報====
Café Medi
107 Rivington St
New York, NY 10002

b/t Essex St & Ludlow St
Lower East Side



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ニューヨークだより 第47回:Stumptown Coffee Roasters

取材:2018年10月   写真/記事:新居潤子

ローカル感漂う閑静な住宅街ブルックリンCobble Hill(コブルヒル)から、以前は消防署だった建物を再利用し、今年7月にオープンしたばかりのコーヒーショップSumptown Coffee Roasters(スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ)をご紹介します。



19世紀ごろに建てられた、ブラウンストーンのタウンハウスが並ぶコブルヒル

アメリカ国内やヨーロッパからの富裕層が古いタウンハウスを購入し、外観はそのままで内装を自分たち好みのモダンなデザインにリノベーションして住んでおり、落ち着きの中に洗練されたハイセンスな街並みが見られます。





住宅の再利用=Recycle(リサイクル)が進むコブルヒルらしい近年のトレンドが、古い建物をよりお洒落に、そして元々の目的とは違った形で再利用するRepurpose(リパーパス)。リサイクルが同じ目的で再利用するのに対し、リパーパスは”他の目的”というのがポイント。


以前ニューヨークだよりでご紹介したコブルヒルのBrooklyn Farmacy & Soda Fountain (ブルックリン・ファーマシー・アンド・ソーダ・ファウンテン)は、昔の薬局をスイーツカフェにリパーパスしていました。






こちらは、工場跡をモダン&インダストリアルデザインの立体駐車場へと再利用された建物。

駐車場ですらセンスに拘るところがコブルヒルらしさなのかもしれません。


以前は銀行だった巨大な石造りの建物。

こちらをリパーパスして出来たのが、超人気グルメ&オーガニック・スーパーマーケット「Trader Joe’s (トレダー・ジョーズ)」コブルヒル店。

日本未上陸ながら、”トレジョ”という名称が定着するほど、日本にもファンの多い米国巨大スーパーマーケットチェーンです。





吹き抜けの天井に広々とした空間。



リーズナブルな価格帯の食料日用品を販売するスーパーにしては贅沢すぎる空間の様に思えますが、本来は庶民的な場所であるはずのスーパーですら洗練さを求めるのが、コブルヒルの魅力のひとつなのかもしれません。



今回ご紹介するのは、米国オレゴン州ポートランド発祥で“サード・ウェーブ”と呼ばれる世界的コーヒーブームのきっかけを作ったブランドとして知られるStumptown Coffee Roasters
こちらがStumptownニューヨーク3店舗となるコブルヒル店。

19世紀には消防署、最近では室内アーチェリー練習場として使われていた、築150年の建物を再利用し、今年7月にオープン。ユニークなリパーパス方法とお洒落なインテリアで大きな話題を呼んでいます。

入り口を入ってすぐのエントランスは真っ白にペイントされたレンガ壁の空間。








さりげなく置かれた置物が可愛い。

床には扇状に敷かれたタイルが使われています。





エントランスを通り抜け、次の部屋へ。

カフェカウンターのあるメインルーム。







重厚感あるアンティーク棚には、デザイン性の高さで定評のあるStumptownオリジナルの商品が並びます。






白いレンガ壁とマルーンカラーのウッドに、建物が建てられた19世紀を彷彿とさせるレトロな真鍮細工がアクセントになっています。



その中で、Stumptownが生まれたポートランドと、地元ニューヨークのアーティストたちのアートワークが所々に見られます。

カウンターで一際目を引くイタリア製のエスプレッソマシーンは、ポートランドで活躍する壁紙専門アーティストがハンドペイントしたカスタム。

ルーン文字の様なパターンがエンボス加工された天井タイルも、ポートランドのアーティストがこの店舗用に製作した作品です。




メインルームを通り抜け、奥に進むとアーチ状天井の細い廊下があります。

ニューヨーク地下鉄の駅がモチーフと言う空間は、エージングの掛かった白いタイルにグレイ目地が入れられ、とてもニューヨークらしい仕上がりに。





フリーのウォーターサーバーからは、Still Water (炭酸抜き)とSparkling Water(炭酸入り)の2種類が選べます。さり気ないサービスが嬉しいですね。



店内一番奥の部屋に進むと、天井の大きな鉛枠ガラスを通して光が差し込むシーティングスペース。
ソファーシートに座り、静かにゆったりと仕事や勉強に集中できます。





ここまでもインテリアの見所が沢山でしたが、このお店を訪れたら絶対に見逃せないのがバスルーム。


(写真 https://sprudge.com/first-look-inside-the-new-brooklyn-stumptown-coffee-roasters-135134.html)

フロアから壁、天井までエージングの掛かった白いタイルが施され、アクセントの真鍮細工のディテールがお洒落。







実は、このバスルームのどこかに小さなのぞき穴の仕掛けが隠されていて、そこを覗くと、ブルックリンベースのジオラマアーティストが手掛けたミニチュアが見られます。


(写真 https://sprudge.com/first-look-inside-the-new-brooklyn-stumptown-coffee-roasters-135134.html)

こんなお洒落で、遊び心溢れるトイレなら、ついつい長居したくなりますよね!



カウンターのあるメインルームに戻り、壁に掛けられたアートや写真を眺めながら、カフェラテとドーナツを頂きました。

そこで見つけた消防署時代のモノクロ写真。



150年間リパーパスを繰り返してきたこの建物も、外観だけは、当時の名残が大切に残されていました。





ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

古い建物を再利用し、全く新しい目的で使用する「リパーパス」。言葉は耳慣れないですが、日本でも横浜の赤レンガ倉庫を筆頭に、明治頃のレンガの建物(倉庫や産業工場など)をそのまま利用した施設や飲食店が増えていますよね。
ニューヨークの街並みが、世界一の大都会でありながら落ち着いたクラシカルな面持ちを保っているのは、リサイクルやリパーパスによって、古い建築物の街並みがそのまま残っているからなのでしょうね。木造建築が多い日本の建物はアメリカに比べると保存や再利用が難しいかもしれませんが、最近は「古民家再生」などのプロジェクトも多く見るようになりました。良い建築物や時代を映す建築物は、ぜひこれからも積極的に活用していってほしいですね。



ところで、今回新居さんが訪れたStumptown Coffee Roasters。実はスタッフも2年前の取材旅行で立ち寄ったことがありました(今回のコブルヒル店とは別の店舗です)。その時の記事もブログに上がっていますので、ぜひご覧くださいませ↓↓

■ニューヨークレポ寄り道編その1



この内装イメージにピッタリのタイルはこちら

上海レンガにペイント
★上海レンガ


レンガの上からペンキで塗装をすると、アンティークな雰囲気と爽やかな明るさを同居させることができます。こちらの写真もカフェでの使用例。このようにお店のロゴやメニューをペイントしても素敵ですね。



====お店情報====
Stumptown Coffee Roasters in Cobble Hill
212B Pacific St
Brooklyn, NY 11201

b/t Boerum Pl & Court St
Cobble Hill



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ニューヨークだより 第46回:Qi

取材:2018年5月/9月   写真/記事:新居潤子

マンハッタンの中心地でありながら、今もなお下町の風情が残るHell’s Kitchen(ヘルズ・キッチン)。
今回はヘルズ・キッチンからニューヨークだよりに相応しい、タイル尽くしのタイ料理店Qi(キ)をご紹介します。



タイムズ・スクエアやブロードウェイ・ミュージカルのシアターが集中する、シアター・ディストリクトのすぐ西側に位置するヘルズ・キッチン



ヘルズキッチン=”地獄の台所”と言うユニークなネーミングは、19世紀中頃〜20世紀後半までギャング団が棲みつき、殺人や誘拐の多発する、アメリカ大陸で最も危険なエリアと言われていたことからこの様な名前が付いたという説があります。



近年発展が著しいこのエリアでは、NYの象徴的な非常階段が外付けされた古い建物が壊され、跡地に出来たタワーマンションに富裕層が引っ越してきて、安全な高級住宅街へと姿を変えようとしています。



下町の趣ある古い建物から近代的な高層ビルまで、様々な表情を見せるヘルズキッチンのもう1つの顔が、多国籍のお店が集まる人気のレストラン街。
人種のサラダボールと言われるNYだからこそ多種多様なレストランが軒を並べます。



家賃高騰により個人経営のお店が姿を消し、洗練された大手レストランチェーンが増えるマンハッタンですが、このヘルズ・キッチンのレストランの多くは今も根強く独立経営を続けています。

奇抜なほどに個性豊かなお店が並び、他のエリアでは見られない独特で自由な雰囲気で溢れています。



様々なタイル使いのレストランも多く見られ、店内の様子を覗いて見るだけでもワクワクした気分に。







そしてこちらが今回ご紹介するタイ料理レストランQi





シンプルな白のサブウィエイタイルの外観が目を引きます。

エントランスから、中のダイニングホール全面を埋め尽くす
中判なポルトガル装飾タイルはお見事。









白と深みのある青を基調とした統一感あるカラーリングの内装に、エキゾチックな装飾物が美しく馴染んでいます。





レセプションデスクやサービングカウンターには、プルシアンブルーのポルトガル装飾タイルが施され、デコレーションで使われている中国磁器の柄と美しくマッチしています。






入り口から奥に見えるバーカウンター。

カウンターパネルには、艶やかなブルーにゴールドがアクセントなったテラブルータイルが使われています。





テラブルータイルとは日本で何十年も前に流行したタイルですが、現在もアメリカでは、主にプールやバス・シャワールーム用タイルとして人気で、その多くが日本製。
こちら、お店のバスルームにも貼られて居ました。



さて今回は、前菜にタイ風春巻きとイカリング・・・。

そしてメインに、タイ料理の中でアメリカ人に最も人気のあるメニュー、パッタイを注文しました。



一昔前まで、危険で足を踏み入れることすら躊躇したヘルズキッチン。現在は魅力溢れる街へと変貌していることを知る人はまだまだ少数派です。
今のうちに、自分だけのお気にいりスポットを探しにお出かけされては如何でしょうか。





ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

深海のような色むら(窯変)が特徴的なブルーのタイル。日本でも以前はよく見られましたが、現在では販売している所はほとんどありません。古いお店に行くとたまに貼られていますが、ノスタルジックでとても素敵ですよね。
ただ!ノスタルジーを感じているのは恐らく流行が過ぎた日本だけで、海外では今でも現役のタイル。実際、TNの工場でも海外販売専用として、よく似た雰囲気のブルーのモザイクタイルを作っています。

海外輸出用のモザイクタイル「Pooltile」
「窯変(ようへん)」とはやきものの表現の一つで、窯の中で焼成中に起こる色や形の予期せぬ変化の事。現在では技術の進歩である程度コントロールすることも可能になりましたが、それでも窯変は時間をかけて焼かないと出すことができないため、効率重視で短時間焼成が当たり前の海外タイルメーカーにはなかなか作ることができないのだとか。

日本のタイルは世界的にみるとかなり高級品なのですが、それでも人気が高いのはやはり他にはない伝統技術をしっかり守っているからなのですね。
※上記の「Pooltile」は国内販売は行っておりません。


この内装イメージにピッタリのタイルはこちら

★ピカソ


異国感を出すなら何と言っても「ピカソ」がおススメ!Qiのフロアデザインのように、複数の模様をミックスして貼るのも素敵です。



====お店情報====
Qi
698 9th Ave
New York, NY 10036

b/t 47th St & 48th St
Midtown West, Hell’s Kitchen, Theater District



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ニューヨークだより 第45回:WESTLIGHT

取材:2018年8月   写真/記事:新居潤子

ニューヨーク夏の風物詩として、美しい景色を見ながらドリンクや食事を楽しむルーフトップが人気です。
今回は、ニューヨークに数あるルーフトップの中でも最も注目度の高いスポットの1つWestlight(ウエストライト)をご紹介します。



ここ5年程で軒並みお洒落なホテルがオープンし、ニューヨークで人気の宿泊エリアとして定着しつつあるブルックリン・ウィリアムズバーグ地区

その中でも、奇抜な建築デザインで一際目を引くこちらのホテルがWilliam Vale(ウィリアム・ヴェール)

2016年のオープン直後から、ニューヨークの最新トレンドスポットとして多くのニューヨーカーに支持される話題のホテルです。

ロビーから客室までのホテル一帯に、地元ブルックリンを拠点に活躍するアーティストたちのカラフルでユニークなアートワークが飾られ、居心地の良いコンテンポラリーな空間が魅力的。



引用:https://www.thewilliamvale.com/rooms/
(引用:https://www.thewilliamvale.com/rooms/)

https://www.thewilliamvale.com/rooms/
(引用:https://www.thewilliamvale.com/rooms/)

客室全てにガラスフェンスのバルコニーが付いており、ニューヨークの景色が独り占めできちゃいます!

引用:https://www.thewilliamvale.com/rooms/
(引用:https://www.thewilliamvale.com/rooms/)

引用:https://www.thewilliamvale.com/rooms/
(引用:https://www.thewilliamvale.com/rooms/)



そして、このホテルを訪れる醍醐味が、ホテル最上階22階でエレベーターを降り幾何学模様タイルが施されたポップなデザインの廊下を抜けた先にあるルーフトップバー、ウエストライト





ニューヨークの人気ルーフトップのランキングが発表される度に必ず上位にランクインし、ホテルの名前を知らないニューヨーカーでもウエストライトの名前は知っているほど有名です。

180度ガラス張りのバー&レストランは開放感抜群。



店内の一部にも、廊下と同様の幾何学模様タイルが貼られており、コンテンポラリーなインテリアのアクセントになっています。





広々としたバルコニーに出てみると、目の前にドーンと広がるパノラマの景色に息を飲むほど感激しました。



マンハッタンのルーフトップはビルの隙間からの景色を楽しむものですが、ここに来ると何も遮られるものがありません。




北には、ブルックリン、クイーンズ。

イーストリバーを挟んだ対岸にはマンハッタンが見え、真正面にはエンパイアステートビルが聳えたち、南側に目を向けるとワールドトレードセンターやブルックリンブリッジまで一望できます。





この場所がニューヨークで最旬のエリア・ウィリアムズバーグに位置するだけあって、客層は感度の高そうなクールなニューヨーカーばかり。



訪れたのは夕暮れ前の午後5時。夕暮れ時の日差しが強くて、屋内外問わずサングラスが必須です。



お客さんのみならず、店員さんまでもがサングラスを掛けて接客する姿が凛々しい!



お料理は、洗練されたお店の雰囲気とは異なり、意外とカジュアル。
メニューにはBITE(バイツ) =“一口サイズ”や“軽食”と書かれていて、タコスやハンバーガーなどのファストフードにアレンジが加わったお料理が楽しめるようになっています。

お店特製のカクテルをオーダーして、一緒に訪れたお友達と乾杯♪




カレー風味のカシューナッツはハマる美味しさ!





ワカモレ、白身魚の天ぷらが挟まったバンズにキャビアがのったポテトスキンなど、どれも美味しく、お酒が進む逸品でした。



友達と食事をしながらお喋りを楽しんでいるうちに、気づけば店内はすっかり夜の雰囲気に…

バルコニーに出てみると、目の前には息を飲むほど美しいマジックアワーの絶景が広がっていました。

今年のニューヨークは日本と同じように大変な猛暑に見舞われましたが、9月に入り一挙に秋めいて、外で過ごすのが快適になって来ました。
寒くて長い冬の訪れを前に、ルーフトップで今の季節を思う存分満喫したいですね!





ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

開放感抜群のルーフトップで食事。なんてオシャレでしょう・・・(笑)屋外でソファに腰掛けるなんて意外と見ない光景なのでとっても新鮮に感じました!
屋内に目を向けると、幾何学模様タイルが白と黒のぱりっとした色分けで、イエローのモダンなソファをとても引き立てています。そしてよく見ると、フロアは途中から木材系になり、バーカウンターの腰の部分は石材風のデザイン、チェアは革張りのソファもあればアイアンやステンレスもあり、そしてテーブルは木もあり大理石もありと、非常に様々な素材が同居するユニークなお店インテリアデザインですね。



この内装イメージにピッタリのタイルはこちら

★ハロン湾


モノトーンのすっきりしたフロアデザインなら幾何学模様のセメントタイルがおススメ!汚れが気になる場合は同じ模様で磁器質のタイルもございます!





====お店情報====
Westlight
111 N 12th St, Brooklyn, NY 11249
Williamsburg – North Side



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ニューヨークだより 第44回:DEVOCIÓN

取材:2018年7月   写真/記事:新居潤子

今ニューヨークで最もクールなエリアとしてニューヨークだよりでも何度かご紹介したブルックリンのウィリアムズバーグ地区。
今回は、そんなウィリアムズバーグでホットなカフェの1つDEVOCIÓN(ディボチオン)をご紹介します。


(IMAGE: HTTPS://WWW.DEVOCION.COM/PAGES/DEVOCION-CAFE-WILLIAMSBURG-BROOKLYN-NY)



大学を出たばかりの若者やクリエーター達が以前住んでいたマンハッタンを離れ、ウィリアムズバーグに移り住む様になってから10〜15年程。
彼らの多くがオフィスを持たず、カフェなどで仕事をするノマドワーカーのためか、ウィリアムズバーグにはローカルの人々が集まるお洒落なカフェやコーヒーショップが沢山あります。


(Sweatshop)


(Toby’s Estate)

その中でも、4年前のオープン以来「コーヒー好きの聖地」として知られる、コーヒーに拘り抜いた自家焙煎カフェがこちらDEVOCIÓN。



重厚感ある真っ黒なレンガの外壁のエントランスから中へ入ると、カフェへと繋がるホールウェイが続きます。

ホールウェイ横には、焙煎工場兼ラボがあり、インダストリアルな格子窓からラボの様子が見られます。

クラシックなデザインのドラム式焙煎機は老舗プロバット社製

コーヒー豆は、オーナーが出身地であるコロンビアで厳選したファーマーから直輸入するオーガニックのものを使用。

これらのコーヒー豆は栽培されてから10日以内に出荷され毎週空輸で届けられため、ニューヨークで最もフレッシュなコーヒーを販売しているお店の1つです。


壁面には黒目地で仕上げたアイボリーのボーダータイルが使われています。



ホールウェイを抜けると、漆黒の外観からは想像もつかない明るく広々とした空間が広がり開放感抜群。

大きな天窓からは光が燦々と差し込んで来ます。

むき出しのレンガ壁は、以前の食肉包装工場だった建物の名残です。

空間全体がブルックリンらしいインダストリアルなデザインで統一され、陳列棚や返却カウンターにはインダストリアルウッドを使用。





奥の壁には生のコーヒーの木で敷き詰められ、空間のオアシスになっています。



この日、DEVOCIÓNを訪れたのは平日の午前9時。目覚めのコーヒーを求め、次々とお客さんが来店します。





店内はコーヒーを飲みながら仕事をするローカルの人々ですぐに満席になります。

センターのソファーエリアだけ誰も座って居ないのはラップトップが使用禁止スペースのためです。






コーヒーに拘るお店だけあって、紅茶のメニューは一切なし。

カフェラテとパウンドケーキを注文しようとすると、レジでこんなサインに気づきました。

CASHLESS(キャッシュレス)=現金が使用できないという意味。

新しいお店が続々とオープンするウィリアムズバーグではキャッシュレスが主流になりつつあります。

クレジットカードで支払いを済ませ、誰も座って居ないソファーエリアで美味しいカフェラテを頂きました。

ローカルの人々に混じってゆっくりと頂く拘りのカフェラテは格別。



オープン以来、ウィリアムズバーグに住むローカルの人々やコーヒー好きの憩いの場所として愛されてきたDEVOCIÓNですが、近年は知名度が上がり、週末や午後になると観光客や地元以外の人々が押し寄せて大変混雑する様になりました。

DEVOCIÓNに行かれる際は、平日の朝を狙ってローカルの人々と一緒に静かなコーヒータイムを過ごされるのがお薦めです。





ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント

ブルックリンらしさ溢れるレンガ造りの建物。外壁が黒いのはレンガの上から塗装をされているからでしょうか。日本では白いペイントが施されたレンガの壁は時々見かけますが、黒っぽい色というのはちょっと珍しいですね!

広々としたお店の中も外もレンガがたっぷり使われていて、いかにも「オールドブルックリン」といった風合いが素敵です。



この内装イメージにピッタリのタイルはこちら

★上海レンガ


レンガ自体は黒っぽい色や赤い色ですが、上から塗装をすることで様々な雰囲気に仕上げることができます。
こちらは岐阜県のカフェ「MOON&ME」様で使用されている様子。白でペイントをすると非常にすっきりとした明るい印象に変身します。




====お店情報====
DEVOCIÓN
69 Grand St Williamsburg, NY 11249
Williamsburg – North Side



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