KNOWLEDGE

住宅のカラーコーディネートとタイル

⽣活を彩る⾊彩はインテリアコーディネートにおいてとても重要です。
毎⽇の暮らしを営む⽣活空間に最適な⾊選びのポイントを学びましょう。

⾊選びと調和

⾊選びの軸はどこにある︖

⾊選びの軸はどこにある?

たとえばタイルを選ぶとき、「⼼理的にひかれる⾊」を中⼼に考えるケースと「現場の条件」で考えるケースがあるでしょう。
前者は施主の希望を優先して選択をするため、うまくいけば施主の世界観を反映させた満⾜感の⾼いコーディネートをおこなうことができますが、反⾯、施主がインテリアの全体像をうまくイメージできていなければ、逆にカラーの調和が困難になる場合もあります。
対して後者の場合、まわりの建材とも調和させてタイルの選択をおこないます。

インテリアの⾊選びは調和が重要

強いこだわりをもった施主を除けば、タイル選びはコーディネーターを中⼼に進むことが多いでしょう。タイルのような仕上げ材は全体⼯程の後半で決めるため、ほとんどの場合は現場の条件をもとに⾊の調和を図ることになるからです。
毎⽇の⽣活の場において、調和はとても⼤切な要素です。いくつかの⾊選びのポイントをおさえて、⻑く愛せるインテリアコーディネートをおこないましょう。

インテリアのイメージを決める

インテリアのイメージスケール

ブレないコーディネートで重要なのは、最初に軸をしっかり決めること。まずは⽬指すインテリアの⽅向性を決めましょう。以下はタイルを取り⼊れることを想定したオリジナルのインテリアイメージスケールです。
イメージスケール
それぞれのイメージを実現するには、⾊の選び⽅にコツがあります。スケールに書かれた「ウォーム」や「クール」などの対⽐イメージを⾊選びのキーワードにしてみてください。

インテリアの配⾊

⾊彩調和の考え⽅に、「⾊相のドミナント」と「トーンのドミナント」があります。「ドミナント」とは英語で「⽀配」という意味ですが、⾊彩構成においては「⾊相を統⼀した配⾊」や「トーンを統⼀した配⾊」という意味合いになります。(※インテリアにおける配⾊⼿法は、⼀般的な⾊彩構成とは若⼲解釈が異なる場合があります)

⾊相のドミナント

例えば下の図のように、同系⾊で揃えた中でトーンの幅をもたせる⽅法です。モダンインテリアなど、少ない⾊でシンプルにまとめたいときに重宝します。(イメージスケールでいうと、右寄りのインテリアを⽬指したいときにおすすめです)
同じ⾊相で明度差を⼤きくつける「トーン・オン・トーン」という配⾊⽅法もあります。これなら全体の統⼀感を損なうことなく、メリハリをつけることもできます。
⾊相のドミナント
トーン・オン・トーン

トーンのドミナント

⾊相のドミナントとは逆に、できるだけ同⼀トーンの中から複数の⾊を選んでいく配⾊です。トーンそのものが持っているイメージを与えることができます。イメージスケールの左寄りの楽しげなインテリアを⽬指す場合などは、トーンのドミナントで⾊選びを楽しんでみるとよいですね。
同⼀のトーンの中でも、⾊相環の近い場所から⾊を選ぶとより統⼀感のある印象になります(「トーン・イン・トーン」)。
トーンのドミナント
トーン・イン・トーン

タイルを使ったコーディネート

タイルは⾊以外にも質感や厚みなど様々な特徴をもっており、ある時は空間の要素を調和させるつなぎのようなアイテムに、またある時は⼤胆なアクセントとして取り⼊れることができます。
ナチュラルな空間イメージ

ナチュラルな空間イメージ

全体的に淡くナチュラルな空間をイメージし、⽐較的トーンの近いグリーンを添えてみました。出しゃばらず適度に変化をつけることが出来ます。
シャープでモダンな印象に

シャープでモダンな印象に

⻘系のカラーで揃えたモダンな雰囲気のインテリアを想定してみました。ブルー系タイルは引き締まった印象がお好きな⽅におすすめです。
淡いカラーで抜け感を作る

淡いカラーで抜け感を作る

ウォールナットなどの重めの⾊の家具がある場合、⽩に近いニュアンスカラーのタイルでふっと⼒の抜ける「余⽩」があると良いですね。
華やかにアクセントとして

華やかにアクセントとして

⽩メインの空間に彩度⾼めの⾊を使ってアクセントに。発⾊の良いブルーのタイルは⾒た⽬も⾮常に美しく、タイル好きな⼈には是⾮挑戦してほしいアイテムです。

ヘリテイジで作れるカラー

タイルオーダーサービス「ヘリテイジ」では、豊富なカラーバリエーションの中からオリジナルのタイルを作ることができます。下記は、ヘリテイジで作成できるカラーを⼤きくグルーピングしたものです。
オフペールカラー
低彩度・⾼明度。繊細で軽やかなイメージでささやかな⾊合いを添えます。
スモーキーカラー
低彩度・中明度。落ち着いたイメージで、やや渋みも感じる⾊合いです。
ナチュラルカラー
中彩度・やや⾼明度。存在感もありつつ、ゆったり穏やかなイメージです。
オリエンタルカラー
中間⾊。インテリアではやや強い⾊のためペール等との組み合わせがおススメです。
シックカラー
低明度・低彩度のどっしりとしたイメージ。重厚な雰囲気づくりに。
コンプレックスカラー
発⾊の良いグループ。空間調和よりもタイルの美しさやインパクトを重視。
ファンデーション
空間の下地におすすめの、⾊むらの無いグループ。ツヤとマットの2種類があります。
タイル作成画⾯では、様々なタイル形状と⼀緒にカラーの確認ができます。