タイのタイル

先日タイのタイルを調査に行ってきました。タイはサラブリという町のあたりに多くのタイルメーカーがあります。今回はその中で25角モザイクタイルでは世界一の生産量だと思われるCOTTOの工場を訪問しました。(潜入したと言った方が正しいかもしれません)日本とほぼ同じ設備を使用していましたが、あちらは低賃金で24時間稼働。その上大量単品生産なので、かなりコストはやすそうです。残念ながら工場内は撮影不可のため、写真がありません。

タイにはその他多くの工場があります。有名なタイルはランパンタイルです。

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収縮の少ない黄味の土の上にガラス質の釉薬をのせて焼いたタイルで大変綺麗な色を表現することができます。

暖かい地域のプールの内壁に使用する場合が多いです。

問題は、釉薬と原料の収縮が合わず、時々釉薬部分が剥がれ落ちてしまうことです。

それとコストはかなり高いです。

そんなランパンタイルのショールームで面白いものを見つけました。

1.表面に凹凸をつけて色の濃淡をつけたタイル

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色の濃い部分は釉薬が流れ込み、その場所だけ色素が多くなるために色が濃くなります。


2.ガラスが解けることを利用して別で作ったものをくっつけるタイル

ガラスは低い温度で溶け、固まると接着剤の役目をします。水飴のようなものです。その特性を利用して、タイルの表面に別工程で作ったものを載せて一緒に焼き、くっつけたものがこれです。この場合は花びらを別で製作し、四角いタイルの上にカラスうゆうと一緒に置いて焼き上げたものと考えれれます。

手がかかりますが、面白いものができそうです。タイならではのタイルです。

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花の位置が微妙にずれているところがそのポイントです。


世界にはいろんなタイルがあり、いろんな原料でいろんな作り方をしています。

本当にタイルは楽しいです。