わたしたちはここで、タイルをつくっています


タイルパークを運営する、わたしたち「TNコーポレーション」
日本国内はもちろん、近年ではアメリカ、シンガポール、マレーシアなどアジア各国へも販売を拡大。
海外のインテリアでも主役となり得るような、個性的で、垢ぬけた空間を演出する内装タイルを得意とし、そのほとんどを、ここ、岐阜県東美濃にある自社工場「TNプロダクト」でつくっています。









美濃焼” といえば、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

器やタイルなど幅広い焼き物が生産され、作家や窯元、関連企業が集結する世界有数の焼き物の一大生産地であるこの地、東美濃(岐阜県多治見、土岐、瑞浪、可児市 など)。
この地方で生産された焼き物が「美濃焼」と呼ばれ、食器、タイル共に出荷額は全国一位。日本三大陶磁器と言われる美濃焼、瀬戸焼、伊万里・有田焼ですが、瀬戸焼の愛知県瀬戸市もすぐ近く。





陶土採掘地 (岐阜県恵那市山岡)
写真協力:原陶土産業㈱






昔からこの辺りは良質な土、焼き物に使われる粘土を主とする “土” 、 陶土 がありました。
可塑性(かそせい)に優れた蛙目(がいろめ)粘土や木節(きぶし)粘土、これらは世界に誇れる粘性を持った、見た目が白く綺麗な土。また、藻珪(そうけい)又は砂婆(さば ) と呼ばれる、長石:珪石=5:5を主成分とする風化した花崗岩は、粉砕しやすく重要な陶磁器原料となるもの。これらの貴重な原料が豊富に採れました。





藻珪・砂婆
…「そうけい」と「さば」は同じもので、いずれも風化した花崗岩。産地である愛知県三河では「砂婆 さば」、岐阜県東濃では「藻珪 そうけい」と呼んでいる





また土から粘土を精製するには “” も必要。近くには大きな木曽川、飛騨川が流れ、水資源にも恵まれました。
この地域の中性の軟水は、土が乾きやすく陶器を作るのに適しており、海外の硬水と比べ生産力は何倍にも。






木曽川を眺める( 岐阜県可児市某所より )






この大きな2つの要素が、美濃焼の発展につながっています。大地からいただいた恵み、そこで生まれた “タカラモノ” です。

美濃焼の歴史はとても古く、今から1300年以上前まで遡ります。

わたしたちは、恵まれたこの地で、焼き物である “タイル” をつくっています。













意匠性に溢れた、高品質なタイルを、
日本から、世界へ。









いまさら何を?と思われるかもしれませんが、「タイルパーク」ってタイルを扱っている商社?とか、ネットでタイル買えるところよね?と、そんなイメージの方もいらっしゃるのでは…。でも、本当は自社工場で企画・開発から販売までを一手におこなっているタイルメーカーなのです。今年ももうすぐチェルサイエの展示会があります。できたばかりの自慢のタイルを持って、イタリアへ行ってきます。


わたしたちがつくるタイル、そのつくっている現場の日常を、動画などを交え数回にわたってご紹介していきたいと思います。

キコキコ とタイルを運ぶ、コンベアの音

ガシャコン と、プレス機の音

時折り注意を促す合図、メロディー音

工場の機械音というと、ただうるさいだとか、なんとなく無機質な印象を受ける方が多いかと思いますが、私はこの機械からでる一定のリズムが好きです。
かつてデザイン室は工場の片隅にあったのですが、毎日このリズムを聞きながらのPC作業(パソコンでパンフレットやカタログを作っています)が好きでした。









※注意:音が出ます





次から次へと出てくる揃ったカタチ。
規則正しく並べられてゆっくりと運ばれていくタイル。
意外とずっと見ていられます…