住宅洗面台についてのアンケート結果【その2】


5月末から6月上旬にかけておこなった「住宅洗面台についてのアンケート」。短い回答期間にもかかわらずたくさんのご回答をいただき誠にありがとうございました!

回答結果の続きをご紹介してまいります。ここからしばらくは、これまでに自宅の新築・リフォームをおこなっている方からのご回答です。
前回までの内容(その1)はこちら>






Q. 洗面台にどんなタイルを使用していますか?


複数選択式の質問でしたが、選択数の多かったものが以下の3つ。


・シンプルな色のタイル
・モザイクタイル
・正方形のタイル


サイズの部分では、大きめのタイルを選んでいる方は少なかったです。モザイクタイルも種類がいろいろありますが、業者の皆様にお聞きした「人気のあるタイル」への回答とあわせてみると、「シンプルな色のモザイクタイル」の採用率が高いようですね。


人気のタイル

ただしタイルパークに寄せられた洗面台の施工例を見ていると、実際にはサブウェイタイルのようなサイズのものを洗面台に使用するケースも結構増えているようです。





Q. 洗面台をタイルにして良かった点はありますか?


自宅の洗面台でタイルを使用しているお施主様に聞きました。


・見た目が美しく仕上がったこと
・耐久性があること
・豊富なデザインから選べたこと
・訪問客が褒めてくれること


などのご意見が多かったです。意匠(デザイン)の面と機能面、両方で満足の得られる仕上がりにすることができたようです。「訪問客が褒めてくれること」はとても嬉しい点ですね!


喜ぶ家族のイメージ


Q. 洗面台をタイルにして失敗したと感じたことはありますか?


続いてはタイルにしたことによるマイナス面について。

タイル自体に何かトラブルが起きているというよりも「固いものが当たってひび割れをしたら補修が大変そうだな・・・」といった先々のメンテナンスに対する心配や、「表面がザラザラのタイルを選んだため吸盤やフックがつけられなかった」というご意見がありました。
ちなみにフックの件のご回答者は「逆に小物類をあちこちに付けてしまうことなく、スッキリ収納する工夫をするようになった」とも付け加えてくださっていました。

しかし、やはりマイナスの要素として皆様が一番気になっているのは「目地の部分が汚れること」が圧倒的。

目地とタイルは切っても切り離せない関係。どんなに気に入ったタイルを見つけても、目地汚れを気にして採用しないという方も時々いらっしゃるほどです。


目地の汚れ





〇  〇  〇  〇  〇  〇


【閑話休題】 目地の汚れ、どう防止する?


①防カビ効果のある目地材を選択する
とくに洗面台は石鹸カスや水滴も残りやすく、目地部分の汚れやカビを100%防ぐことは困難です。しかし、最近は防カビ効果のある目地材も販売されていますので、そういったものを選ぶことで少しでも発生を抑える工夫は可能です。


防カビ効果のある目地材を選択する


②しっかり換気する
カビ防止の鉄則は何といっても換気をすること!目地材は一度硬化すれば比較的乾きやすい性質のため、表面の水滴を拭き取って毎日換気をおこなえばカビの発生抑止に繋げることができます。


しっかり換気する

③大きめのタイルにしてみる
タイルではなく「目地」が汚れるのなら、そもそも目地の面積を少なくしてしまうのもひとつの手。
「水まわり=モザイクタイル」というイメージが強いかもしれませんが、モザイクタイルは1枚1枚が小さい分、目地の面積がどうしても多くなってしまいます。

たとえば150~300mmくらいの大きいタイルで施工してしまえば、モザイクタイルを使用したときと比べて目地面積は圧倒的に少なくなります。灯台下暗しな解決案としてぜひご一考ください。


しっかり換気する

★「目地を無くす」はおススメしません
「汚れがいやなら、目地を無くせば良いんじゃないの?」というご意見も時々聞きますが、目地幅には目に見えないようなタイルの歪みや寸法誤差を逃がしたり、地震で躯体が動いたときにタイル同士の接触による剥落や破損を防ぐという目的もあります。
また目地材が入っていないと下地の方へ水が伝わってしまうので、かえって下地のカビ発生にも繋がります。タイルを提供する側としては、目地無しの突き付け施工は後々のリスクの方が大きいため基本的に推奨できません。


〇  〇  〇  〇  〇  〇






Q. 工務店や内装業者は相談にのってくれましたか?


「洗面台にタイルを使用したい!」と思っても、DIYを前提としていなければ、実現できるかは実際に施工をしてくれる業者様次第。

このアンケートは率直なところを聞かせてほしいと、あえてネガティブな選択肢も入れていましたが、多くの回答者は「タイルを自由に選ばせてもらえた」「施工まで手配してもらえた」と、協力的な業者様と一緒に実現できたようでホッとしました。

一方「メリットやデメリットをしっかり教えてもらえた」を選択している方は少なかったので、ここはまず私たちメーカー側がしっかり伝えていく努力が必要だと感じました。


業者さんとの協力

もちろん中には「タイルを使いたい場合は別途ご自身で・・・」というケースが無いわけではありません。
契約した業者様が過去にタイルを施工した事例が無く、仕上りが保証できないといった面でお断りしている場合もあるかもしれませんが、「費用が嵩む(からタイルは使わない/自分で手配してほしい)」という話もまれにお聞きすることがあります。
また「後々のメンテナンスが大変になりそう」など、そもそもタイル自体にあまり馴染みがなく、マイナスイメージをお持ちの方もおられるのかもしれません。これについても私たちメーカーの広報活動の課題と言えるかもしれませんね。






Q. 新築・リフォームで洗面台にタイルを使用したいですか?


これは、今後自宅を新築やリフォームする計画がある方への質問でした。
結論としては9割近くが「使用したい」とのご回答!これはメーカーとしてとても嬉しい結果です。おもな理由をいくつかご紹介します。


・意匠性のあるタイルで他と違う遊び心みたいなものを表現したい
・トイレや玄関の雰囲気と統一感を出したいから
・タイルの素材や色が好きなので、住宅の様々な場所に取り入れたいと考えている
・見た目がかわいいから。沢山の種類の中から選ぶのが楽しい
・可愛くて耐久性もあるため


洗面台に限らず、様々な場所で使用したいというご意見をいただけました。工事の工程にもよりますが、複数個所を同時に施工できれば費用の負荷も少し下がるかもしれませんね。

また同時に「タイルに対するイメージ」についてもお聞きしましたが、タイルには「機能よりもデザイン性」というイメージを持っておられる方が多かったようです。エコカラットのような機能性タイルとは、求められているものが明確に違うのだなと感じます。


嬉しい





Q. 洗面台にタイルを使う時の困りごとはありますか?


コーディネートや施工をおこなう業者様のほうでお困りに感じていることがないか、アンケートでお聞きしました。こちらもやはり多かったのは目地に対するご意見。とくに「目地の色が決められない」という声がいくつか寄せられました。たしかに目地の色は非常に難しくて、仕上りの印象を大きく左右してしまうんですよね。

タイルには質感の差や光沢、色の奥行があり、画面上でシミュレートするだけでは限界があるため、身も蓋もないですが試してみるのが一番ベストな解決方法です。カットサンプルを使ったり、事前に少量だけ購入してみて、ベニヤ板等に貼り付けて実際に入れる予定の目地材を埋めてみるのもおすすめです。



また、下記のようなご意見もありました。


困りごと

「リフォームの場合、両入隅壁の間に綺麗にモザイクタイルを割り付けて納められず、カットもしづらくて困る時がある」


新築ならはじめからタイルにあわせて施工場所を作っておくことも可能ですが、リフォームではジャストサイズのタイルはなかなか見つかるものではなく、カットが必須になる場合が多いだろうと思います。そんな時に、元々サイズが小さいモザイクタイルはカットしづらく、ユニット化されているので目地幅で調整することも難しいかもしれません。

多少大きめのサイズのタイルから選んで、目地幅の調整でなるべくカットが少なく(あるいは半マスなどで)済むように割り付けるのもひとつの手かもしれません。「サブウェイ」シリーズなら出隅・入隅に使える役物もいくつかあるので、リフォームにはおススメです。
「サブウェイ」の一覧へ>






タイルについての様々なご意見


他にも寄せられたご意見をいくつかご紹介します。


・特殊な形のタイルは、展開図に貼れるデータがあるとイチから作図しなくても良いので嬉しい。
・平面やコーナーで使える様々な色の見切り材をだしていただきたい。
・目地材を撥水にできるようなコーティングがあれば採用したい。
・目地の幅や色をシミュレーション出来るサイトがあると助かる。
・図面の割り付けに従ってカットしてもらい、貼るだけの状態で納品されるとありがたい。


・・・などなど、様々なご意見やお悩みをお聞かせいただきました。貴重なご意見ありがとうございます。
タイルパークでもぜひ問題解決にむけて、一つ一つ取り組んでいきたいと思います。






洗面台デザイン 人気投票


最後に、洗面台のデザインに関する人気投票の結果をご紹介して終わりたいと思います。



第3位


大きめサイズのタイルでどっしり仕上げる洗面台


モザリアを使ったイメージ

第3位は大きめサイズのタイルを使ったイメージ。色はシンプルながら、小面積に対するサイズ感で存在感を放ちます。意匠上の色むらが結構はっきりと付けられているためナチュラルな色の変化があり、施工枚数が少なくても単調な印象にならないところもポイントです。




イメージのタイルはこちら


モザリア M7532P1

モザリア M7532P1







第2位


レリーフタイルを組み合わせた個性派の洗面台


エルサを使ったイメージ

2位と1位はほとんどタッチの差だったのですが、わずかに及ばず!
幾何学模様をあしらったレリーフタイルとの組み合わせは、実際にタイルパークでも大人気。色によっては入荷してもすぐ欠品してしまう商品です(ご迷惑をおかけしております・・・)。
レリーフタイルをどこに入れるか、お施主様とコーディネーター様が一緒に考えることが出来る点も魅力のひとつかもしれませんね。




イメージのタイルはこちら


エルサ ELSA-4F、A、B、C

エルサ ELSA-4F、ELSA-4A~4C







第1位


定番をちょっとだけ外したデザイン性の高い洗面台


コーンを使ったイメージ

映えある1位を獲得したのはこちらのイメージでした!
このイメージで使用している「コーン」という商品は、118x90mmという、あまり他では見かけないサイズをしています。横長でもなく、正方形でもなく、真っ白でもなく、フラットでもない。絶妙な「定番外し」のアカ抜けた感じが高評価をいただいたようです。




イメージのタイルはこちら


コーン COR-1C

コーン COR-1C






タイルパークでは今後も、サービス改善や新しい商品開発のために様々なアンケートを実施予定です。次回のアンケートでもぜひご協力よろしくお願いいたします!











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