タイルってこんな風にできている


こんにちは!
一度涼しくなっておいてからの、また猛暑ってツライ…どうも、新人”その1”です。
タイル工場も夏休みを終えてまた暑く、熱く(?)なってきました! そんなアツい(?!)工場のオンライン見学会に、新人”その1”も参加させていただきました。

今年の1月に続いて2回目となるオンライン工場見学会。たくさんの方にご参加いただきまして、誠にありがとうございます!

普段お仕事でタイルに触れる機会のある方も、焼き物としてのタイルに興味をお持ちの方も、工場でどのようにタイルがつくられているのか、なかなか見る機会はないですよね。
かくゆう私も、毎日工場を横切ってはいるものの、どこでどんな作業が行われているのか知りませんでした…(汗)










いざ工場の内部へ潜入!





上から見るとけっこう広い…いろいろたくさん並んでいますが…




ごっつい機械は迫力ありますね~。600tプレスって…計り知れない…




まずは原料となる粉状になった土のお話から、プレス機による成形、多彩な色の素となる釉薬をかける工程、そしてじっくりと焼かれて、選別・加工(ユニット加工等)という具合にすすんでいきます。

↓ちょっと図にまとめてみました(ごちゃごちゃしておりますが…)









●タイル製造の工程●

原料づくり

原料は原料メーカーから仕入れております…
☆TNのタイルに使用する原料は、主にこの近辺の土を使用

プレス成形

金型を装着した高圧プレス機に坏土(はいど)を充填し、押し固めて成形
☆TNでは大量生産用の大型プレスから、1枚ずつプレスする小さなプレスまで備えている

施釉

泥漿(でいしょう)状にした釉薬(うわぐすり)をスプレーでタイル表面に吹き付ける
☆TNでは手作業での吹付も行えるため、少量生産にも対応できる

焼成

約20時間ほどかけてゆっくり焼成する。最高温度は1250度ほど
☆時間をかけてゆっくり焼成をおこなうことで、窯変*とよばれる豊かな色変化を生むことができる

選別・加工

欠けや割れなどの不良品を取り除いた後、モザイクタイルなどの場合、ユニットシートに加工してから箱詰めをおこなう
☆今でも1シートずつ手作業で丁寧に作ることも多い





* 【窯変(ようへん)】
陶磁器を焼く際、炎の性質や釉(うわぐすり)の含有物質などが原因で予期しない釉色 ( ゆうしょく)・釉相を呈すること。また、その陶磁器。変化を求めて作為的(どちらかと言えば、こっちですね)にも行われる。
「火変わり」とも呼ばれる。




釉薬のかけ方でかわってくる?!

工場見学に参加して気になったのが、施釉工程のところ。
1つのラインに3つ釉薬をかける機械が並んでいて、それぞれ違うかけ方ができるそう。その3種類のかけ方の組み合わせで、色(模様)の出かたを変えれるのだそうです!





指で「3」と示して、TNプロダクト社長が解説しております(^^)




・斑点状に
・ボカシ(グラデーション)で
・全面に均一に

「斑点→ボカシ→全面」でかけたり「斑点→斑点→斑点」で模様にしたり…(へぇー、そうだったんだー)
が、しかし!この3回の施釉で表現できないものも多いそうで…。

例えば「大観」という商品。









繊細な色の出かたをしていますね。この 「大観」 は、色の広がりにこだわり4回目の施釉をTNプロダクトのメンバーが自らの手でおこなっているのだとか!!
生産ライン上では3回が限度なので、4回目は設備にまたがり、スプレーガンを使って…(涙)

見学会でも少しご紹介しましたが、「ヘリテイジ」「T2」の商品も釉薬の調合から自社で開発していたり、さきほど工程説明で少しふれた”窯変”での色の変化もありますし、嗚呼……、釉薬って、奥が深い(遠い目)
なんだか新人にはちょっとまだ難しい世界でした(勉強、勉強)。

ご参加いただいた皆さんはいかがでしたでしょうか?。より一層、タイルに興味をよせていただけるきっかけになっていれば幸いです。


さて次回ですが…
実は 「大観」 以外にも、手作業で釉薬を施していたり、工夫・加工しているTN製の商品は他にもたくさんあるのです。ちょっとそのあたり、ご紹介していきたいと思います!










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