ニューヨークだより 第50回:The Ribbon

取材:2019年1月   写真/記事:新居潤子


ジョン・レノンゆかりのエリアであるアッパー・ウエスト・サイドから、インダストリアルな装飾の魅力が詰まったアメリカ料理レストランThe Ribbon(ザ・リボン)をご紹介します。










セントラル・パークの西側に位置する高級住宅街アッパー・ウエスト・サイド。






セントラル・パーク沿いに佇むこちらの高級マンションが、築135年のダコタ・ハウスです。





1970年代から80年代に掛けてジョン・レノンが住んでおり、そして彼が射殺された現場として世界中に知られる様になった歴史的な建物。









ダコタ・ハウス正面のセントラル・パーク敷地内では、ジョン・レノンの記念碑として捧げられたストロベリー・フィールズがあります。









モザイクタイルが施されており、以前のニューヨークだよりでもご紹介しました。





ジョン・レノンの命日にあたる12月8日には、毎年多くの人々が集まるビートルズの聖地となっています。






(2018年12月8日撮影)






ダコタ・ハウスの真下に位置するのが地下鉄B/Cライン72丁目駅。









現在、老朽化が深刻なNY地下鉄では30以上の駅で大規模な改修工事が進行中。

こちらの駅は、昨年の秋に工事が完了し、リニューアルオープンしたばかりです。





改修後、駅構内6箇所に登場したのが空と雲をモチーフにしたモザイクアート。









実は、これらはジョン・レノンの妻であり、前衛アーティストとして知られるオノ・ヨーコが手がけた作品です。









真新しく光沢のある美しいモザイクには”Imagine Peace””Remember Love”など、平和や愛というシンプルなメッセージが描かれています。














72丁目の駅から歩いてすぐ、ダコタ・ハウスから目と鼻の先にあるレストランが今回ご紹介するザ・リボン













奥行きある広々とした店内のインテリアは、壁や柱にレンガが貼られたインダストリアル・スタイル。





平日の日中はお客さんも少なめでリラックスした雰囲気ですが、夜になるとディナーやドリンクを楽しむローカルの人たちで一杯になる人気店です。













高級住宅街という場所柄、ブランチ、ランチからディナータイムまで、品の良いローカルの常連客が途切れることはありません。









無骨な電球照明で照らされた暗めの店内。





この暗い店内を良く探すと、カジュアルな格好でブランチを楽しむハリウッドセレブが混じっているってこともあるのだとか!?





店内で一際目を引くのがダイニングエリアの中心に位置する「RIBBON」のメタル製電球サイン。








インスタ映えする電球サインは、レストランのアイコンとなっています。




フロア全面には赤・青・黒トライカラーのミニヘキサゴンタイルが使われています。












太陽光の下では、こんな鮮やかな色をしています。

とても可愛い色使いなのですが、暗い店内では映えないのがタイル好きの人から見ると勿体無く感じるかもしれません。








店内にさり気なく飾られたアンティークのジュークボックスやエレキ・ギターが、全体的にシンプルなインテリアのアクセントになっています。

















壁に掛けられたモノクロ写真は、昔のニューヨークの光景や、ニューヨークに馴染みのある署名人たちが被写体です。








セントラルパークで、子供たちとボートを漕ぐジャクリーン・ケネディ。




セントラールパーク内でポージングするビートルズのメンバー3人。





こちらは先ほどご紹介したダコタ・ハウスの竣工当時の写真。当時はまだダコタ・ハウス周辺は住宅がまばらで、建物の威厳さが伝わってきます。





地下のトイレに繋がる階段。













ダコタ・ハウスをバックに写る、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻の写真が飾られていました。





トイレには、ダイニングエリアと同じミニヘキサゴンの色違いが使われていて、こちらもキュート。













壁には幅広のマットなモノトーンタイルが使われていてニューヨークらしいです。














ダイニングエリアに戻り店内奥に進むと、もう1つのダイニングエリアに繋がります。









グラフィックが描かれたレンガにむき出しの配管がインダストリアルで魅力的。









優美なエンボス加工の天井タイルとは対照的な、ゴツゴツとしたメタルフレームの電球シャンデリアが設置されているのが面白いと思いました。





ダイニングエリアの奥は、ガラス張りになっておりキッチンの様子が眺められます。









キッチンを覗いてみると、レストラン自慢の手作りマヨネーズの仕込み中でした。





この奥のダイニングエリアだけ、少し様子が違うのにお気付きですか。





照明が明るく、お客さんはPCを持ち込んで作業していて食事を注文する気配もありません。





実は、ザ・リボンの奥のダイニングエリアは平日午前9時から午後5時の時間、コワーキングスペースとして使用されているのです。


今ニューヨークでは、レストランが比較的空いている平日の日中を使って、コワーキングスペースとして貸し出すシェアリングビジネスが浸透中。





Wi-Fiや電源設備が整っていて、ドリンクやスナックも取り放題!





利用者は会員登録し、月20ドル~100ドル程度の料金を払うことで、これらの設備に自由にアクセスでき、特にスタートアップのビジネスに人気です。

レストラン側も、お客さんが少ないダウンタイムの時間に空いた場所を有効活用でき、利用者側とレストラン側のWin-Winの関係性が成立しています。










ザ・リボンは、ブラッセリーから寿司レストラン、バーガーショップまで、NYを中心に25軒近いレストランをオープンし成功させているブルー・リボン・グループの傘下で、料理の味には定評があります。


今回注文したビーフバーガーも肉汁たっぷりジューシーで食べ応え抜群。









細切りのフレンチフライから、先ほどご紹介した手作りマヨネーズに至るまで、全て絶品でした。









ジョン・レノンの足跡を訪ねてアッパー・ウエスト・サイドにお越しの際は、ローカルの雰囲気と美味しいアメリカ料理を味わいにザ・リボンに足を運ばれては如何でしょうか。














ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント


豪奢なバーカウンター、天井の高いレンガの内装、ブロードウェイのような電球のサイン、ヘキサゴンモザイクの床・・・

インテリアからお料理にいたるまで、なんともニューヨークらしさに溢れた店舗です。

見どころが多いのに統一感もあり、とても素敵なインテリアですね!


スタッフが気になったのは地下のトイレに貼られていたマットなボーダータイル。ツヤのあるものなら最近よく見かけるようになった形状ですが、マット仕上げにするとまた違った魅力があって素晴らしくカッコいいです!







この内装イメージにピッタリのタイルはこちら





★ヘキサデコール




クラシックなフロアデザインにピッタリのミニヘキサゴンモザイクパターン!








★サブウェイマット




艶消しのタイルでさらに上級者向けの上品なインテリアを実現。








★レッドフック




レンガの内装でアメリカの空気感を再現してみませんか。







====お店情報====


The Ribbon

20 W 72nd St

New York, NY 10023


b/t W Central Park & Columbus Ave

Upper West Side








タイルパークのfacebookでは「ニューヨークだより」の更新情報や新商品情報、イベント情報などをお知らせしています。

ぜひ「いいね」してくださいね!↓

タイルパークのフェイスブックへ

クリックでタイルパークのfacebookページへ

※このページはPC画面用に作成しています。スマートフォンでご覧の際は画像等が見えづらい可能性があります。




タイル通販「タイルパーク」

http://tile-park.com