ニューヨークだより 第60回:Misi


取材:2019年11月 写真/記事:佐京佑夏






今回はブルックリン、Williamsburg(ウィリアムズバーグ)のウォーターフロントに新しくオープンしたドミノパークの前にあるイタリアンレストラン、Misi(ミシ)をご紹介します。











ウィリアムズバーグの歴史的ランドマークとして有名な、1856年に建てられたドミノ砂糖精錬工場のDomino Sugar Refinery(ドミノ・シュガー・リファイナリー)。アメリカでは最も大きな砂糖会社で、大体どこのカフェやレストランでもドミノ社の砂糖を使っていています。






(https://www.forbes.com/sites/jordilippemcgraw/2018/09/20/weird-facts-domino-sugar-factory/#3b8b2df553ef)

2004年に工場を閉鎖してから、ニューヨークのランドマーク(歴史的重要建築保存物)として認定され10年以上このまま放置されていました。ランドマークになってしまうと改築するのは難しいので、ディベロッパーの方でもなかなか開発計画は進まなかったようですが、現在はこの工場の既存建物部分を残しつつ複合住宅にするための工事中です。






その周り一帯は開発され、イーストリバーを眺められるパークやプレイグラウンド、ビーチバレーコートや芝生のピクニックエリアなどができ、家族で楽しめる新しい人気のスポットになりました。















このドミノパーク前のKent Avenue沿いに去年オープンした人気イタリアンレストランのMisi。






外からは従業員がパスタを作っている姿が見れます。






MisiのオーナーシェフであるMissy Robbinsは沢山の受賞歴がある有名シェフで、なんとオバマ元大統領のお気に入りシェフだそうです。人気レストランのため、数ヶ月前まではかなり早くから予約しないとランチでも予約が取れないほどでしたが、今回は1週間前にランチの予約が取れたので行くことに!






広くて開放感のあるスペースに入ってすぐ目に入るのが、壁全体に使われている白いイタリア製の煉瓦。






煉瓦は入り口に入ってからある植木の囲いとしても使われています。






私が予約を取った時はカウンター席しか空いていませんでした。行ってみてなるほどと思ったのですが、広いスペースの割にテーブルのダイニング席の数が少なく、カウンター席を中心に空間が作られています。






入って右側がオープンキッチンになっていてカウンター席が周りにあり中でシェフが作っている様子を見ることができます。







私はキッチンの様子が見たかったので頼んで真ん中のカウンターにしてもらいました。






メニューはベジタブルが中心になっている前菜とパスタ。
私たちはシグニチャーディッシュになっている、ホイップされたリコッタチーズがのっているクロスティーニとグリルされたナスを前菜に、パスタはリガトーニのポモドーロ(トマトソース)と、ほうれん草とマスカポーンチーズが中に入っているトルテリーニにしました。






前回のMARBLEもそうでしたが、ワインを楽しみながら自分の頼んだ物が目の前で見る事ができるのは体験型ダイニングとしてとても贅沢です。
こちらのレストランではカウンター席の方がダイニング席より人気があり先に完売するらしいので、私たちはラッキーでした!



とても忙しいキッチンなのでシェフが作っている迫力というか熱気と流動感が伝わってきます。










カウンタートップは温かみがあり親しみやすい白い木素材。スツールは黒でシックに統一しています。






開店同時に行きましたが、30分も経たないうちにカウンター席は満席に!



ダイニングルーム全体の床に使われるタイルでは、ヘキサゴン型のグレー色のタイルに焼き付けた黒い3本の線がデザインされています。



シェフはこちらのレストランデザインに関してはかなりの思い入れがあり、このタイルはイタリアのコブルストーンをイメージして取り入れた特注のようです。白いイタリア煉瓦も含め、お客さんが本場のイタリアで食事を楽しんでいる雰囲気をデザインしたかったようです。











左側の奥は、先ほど外からガラス張りで見えたパスタを作るワークショップになっています。







ダイニングルームからパスタを手作りしているワークショップが見ることができるのも、美食体験の一つですね!






こちらのワークショップも床はヘクサゴン型のグレータイルで、壁は一面に白いタイルが貼られています。グレーと白のカラーでダイニングルームとの統一感があり、クリーンな仕上がりになっています。






メインのカウンター席とは別に真ん中にもバーステーションも兼ねた小さめのカウンター席があります。










こちらのレストランは2019年Restaurant & Bar Design Awards(世界的に認められているレストランとバー空間デザインの賞)にノミネートされています。
照明にもこだわっているのがわかります。白、黒、グレーのニュートラルな空間にとてもコンテンポラリーな間接照明が使われていて、ダイニング空間を盛り上げています。







テーブル席の周りにある特注のウォールスコンス(ブラケット)は、ブラスでできた長いスティックの内側にLEDが入っています。シンプルでクリーンなデザインは、エレガントで温かい雰囲気を出しています。








ダイニングルーム全体は手拭きガラスで作られたペンダント照明が使われています。手作り感があり親しみやすいですね。










私たちの座っているカウンター上部にある照明もまた違った照明を使っています。白いコンテンポラリーなデザインのトラック照明です。











前菜が来ました!ホイップされたリコッタチーズがのったクロスティーニに、グリルされたシシトウが付いてきました。これは別々に食べても良いしチーズの上にのせて楽しむこともできます。見た目よりチーズが重くなくさっぱりしていてシシトウと合います。





グリルされたナスの上にレモン、オリーブオイルとパルメザンチーズがたっぷりかかっています。さっぱりしていて美味しいです。









トマトソースのパスタも美味しかったですが、私はこのトルテリーニがブラウンバターソースと合いとても気に入りました!










ブルックリンの新しい人気スポットである、歴史的なランドマークのドミノパーク。訪れた際には、ぜひウイリアムズバーグブリッジを眺めながらMisiのイタリアンを試してみては如何でしょうか。



(https://www.yelp.com/biz_photos/misi-brooklyn?select=XRoMnaqdVriweAF70niQMQ)













ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント


洗練された内装が美しいMisi。広々とした店内はとてもシンプルかつ開放的で、おいしい食事と楽しい会話を楽しむことができそうですね。
壁に使用されているボーダーのレンガが、白と黒の広々とした空間に温かみをプラスしていてお料理を引き立たせてくれています。










この内装イメージにピッタリのタイルはこちら!



タンブルボーダー
廃棄予定だったボーダータイルの角を落とし、ナチュラルなインテリアタイルとして復活させたシリーズ。素材の温かみがあり、白壁のモダンな内装にアクセントとして使っても相性抜群です!










==お店情報==



Misi

329 Kent Avenue, Brooklyn NY 11249











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