ニューヨークだより 第48回:Café Medi

取材:2018年11月   写真/記事:新居潤子


街中アートで溢れ、トレンドに敏感な街・ローワーイーストサイドから、タイルに描かれた壁画アートが映える、アメリカ&地中海料理レストランCafé Medi(カフェ・メディ)をご紹介します。










最寄り駅のデランシーストリードを降りると、駅構内で巨大な魚のモザイクアートが目に飛び込んで来ます。



















ニューヨーク地下鉄の駅で良く見かけるモザイクアートは、その駅界隈の文化や歴史に因んで居ることが多く、一見すると地域とは何の関連も無い様に見えるデランシーストリート駅の魚モザイクアートも、実は駅周辺地区であるローワーイーストサイド=Lower East Side(略称LES)の歴史的背景に関連づけられています。








マンハッタン南東に位置するLESは、お洒落なバーやレストラン、ライブハウスだけでなく、多くのアートギャラリーが集まるNYコンテンポラリー・アートの拠点となって居る街。





ストリートにはグラフィティが溢れ返り、歩いているだけでも、新たなアートシーンを生み出すこの街独特のパワーを感じます。

















LESがトレンドやアートの発信地として注目されだしたのは最近のことです。19世紀初頭からから20世紀後半までは、アイルランド、イタリア、ポーランドなどからの移民や貧困層が住む、NYのトレンドとは程遠い荒れた地区で、LES=”移民が住み着く街”として定着していました。





そして、この駅に描かれて居るモザイクタイルの魚は、シャッドという北米の海に生息する魚で、春先になると産卵のために川を遡り、淡水に産卵する習性があることから、遥々海を渡りLESに住み着き、アメリカでの新しい生活を切り開いた移民たちを象って居ます。














デランシーストリート駅から1ブロックのところにあるのが、今回ご紹介するアメリカ&地中海料理レストランCafé Medi





2年前のオープン以来、斬新な内装が話題を呼び

ニューヨークで最もインスタ映えするレストランの1つと言われています。


入り口は地中海スタイルのリゾート感溢れるテラス席。









フロアーには、デコラティブな柄がエンボス加工された大判ヘキサゴンタイルが使われています。











バーのフロントパネルには深みのあるグリーンの格子柄タイルが施されています。









柱部分にはCafé Mediのコンセプトカラーであるターコイズブルーのタイルが施され、リゾート風の爽やかでお洒落な空間に。













ラウンジスペースを通り抜け奥に進むと、吹き抜けの天井で開放感たっぷりのメインダイニングが広がります。













光が差し込む天窓と、ミラー効果を使ったダイニングホールで食事をしていると、ニューヨークの街中に居ることを忘れてしまいそう!





床から天井まで6メートルを超える壁には、一面を贅沢に使った色鮮やかなタイル壁画。圧巻のスケールで、このレストランがニューヨークの「インスタ映えスポット」として注目されるのが納得です。









スペインのアーティストがインカ神話をモチーフに描いたハンドペイントのタイルアート。









地中海のヴァイブを感じさせる鮮やかなブルーのインカの神様たちが、Café Mediのアイコンとなっています。








実は、レストランのエントランスからメインダイニング、サーバーカウンターのある小さな一角まで、店舗空間一杯にタイル壁画が連なっています。
ここまで贅沢にタイルが施されたレストランは、ニューヨークではCafé Mediだけでは無いでしょうか。













こちらはサーバーカウンターのフロントパネルに施された、凹凸感の風合いあるタイル。










お店を訪れたのは週末のブランチタイムで、メインダイニングは満席。





テーブル席に着き、メニューを選びながら、他のテーブルで何を注文して居るのか覗いてみると…









どのテーブル席にもオレンジ色のドリンクが置かれています。





ウェイターに尋ねると、底なしという意味の”ボトムレス”=飲み放題21ドルのミモザで、このお店のシグネチャーメニューなのだとか。





今回はそのボトムレスのミモザと、ホームメイドのグラノーラがたっぷりのったギリシャヨーグルトに、ストロベリーバターミルクパンケーキを注文。













天窓から差し込む光をふんだんに浴びながら、昼間からミモザを頂いていると

まるでギリシャのリゾート地を訪れている様な錯覚に陥りました。







タイル壁画が印象的で、1度訪れたら忘れることのできないCafé Mediは、タイル好きの方に、是非オススメしたいNYスポットです。














ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント


吹き抜けの高い壁をまるまる使った豪華なタイルアート。ここでは手書きのペインティングがされていますが、タイルそのものを見立てた壁画を作っても面白そうですね。

イラストの方に目が行きがちですが、よくよく考えると内装なのにものすごいタイル面積を誇っています。装飾用の内装タイルは高級なのであまり大胆に使うと予算が追いつけないという話もよく耳にしますが、このくらい思い切ったタイルアートをしつらえれば「フォトジェニックなスポット」として話題を呼ぶかもしれませんね。







この内装イメージにピッタリのタイルはこちら





★ピカソ




アーティスティックなタイルならこちら!種類も豊富なので、ランダムミックスで使用してもカッコいいですね。








★フェザー




見たこともないような大胆な壁面を作るなら、ガラスタイルとセラミックタイルなど異素材を組み合わせるのもおススメです!ちなみにこの写真では下記の商品を組み合わせて使っています。

Feather-Mineral-Pearl

RE-2

LIN-2

Fin-Moonlit-Pearl







====お店情報====

Café Medi

107 Rivington St

New York, NY 10002


b/t Essex St & Ludlow St

Lower East Side








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