ニューヨークだより 第59回:Marble Dessert Bar


取材:2019年10月 写真/記事:佐京佑夏






今回も引き続き歴史的な街の風景が絵になるウェスト&グリニッジビレッジから最新のお店Marble Dessert Bar(マーブル・デザートバー)をご紹介します。


(https://en.wikipedia.org/wiki/Christopher_Street–Sheridan_Square_station)




最寄りの駅は7番街をアップタウンからダウンタウンまで通っているローカル線1番の地下鉄がとまるChristopher Street-Sheridan Square Station(クリストファーストリート駅)。






Christopher Street駅のプラットフォームにあるモザイクタイルの中心に描かれている絵は、18世紀ごろにグリニッジビレッジの10丁目に存在した州刑務所のNewgate Prison(ニューゲート刑務所)。ニューヨークのサブウェイアートは奥が深く土地の歴史を物語っています。
















(https://www.nycsubway.org/wiki/Artwork:_The_Greenwich_Village_Murals_(Lee_Brozgol))



この駅では”グリニッジビレッジの壁画“として話題になった、12個のモザイクアートによって歴史が描かれています。こちらの作品は、地元の小学生と、アーティストのLee Brozgolによって1994年に造られました。





3つのパネル毎に1つのテーマになっていて、それぞれにタイトルが付いています。

”Founder”(創始者)
“Provider”(供給者)
“Bohemians”(ボヘミアン)
”Rebels”(反逆者)


今のようにビレッジが形成されていく中で、歴史的にキィーパーソンになった有名な作家やアーティストなどが40人描かれていて、見ているだけで歴史の勉強になります。










地下鉄を出てからBedford Streetを歩いていくと、比較的静かな住宅街になります。このストリートに、フルコースでデザートだけを提供するユニークでクリエイティブなお店Marble Dessert Barがひっそりとオープンしました。















名前の通り、店内のあらゆるところにマーブル(大理石)を使っています。メインのバーカウンタートップ、奥のサイドパネル、窓際のカウンターテーブル全てに、大理石の中でももっとも高級で珍しい種類であるイタリアのカラカッタを使っています。磨きのかかった黒とグレー、そしてゴールドがヒントで入った大理石のベインはうっとりする美しさです。







メニューはプリフィックスのメニューだけで、メインコースからデザートを選びます。私はバナナ、キャラメル、トーストされた玄米、そしてライムが原料になったメインを、友達はチョコレート、そば茶、ミルク、海塩を選びました。何が出てくるか楽しみです!






カウンターの上部では、銅素材の丸くモダンなデザインのペンダントライトが、全体的に白く統一された店内のアクセントになっています。





カトラリーもライトの素材に合わせて銅素材を使っています。とてもセンスが良くお洒落に統一しています。





メインフロアの素材は黒と白の大判スクエアのテラゾータイルです。コンテンポラリーな照明や高級大理石などを使い、ただのデザート店でないアップスケールな存在感を出しています。







とても変わっていて個性的だと思ったのがロゴの照明です。壁にMARBLEのロゴを付け、その上から白い透けたメッシュで覆い、間接照明で上からロゴを照らしています。













お店の従業員もとても感じが良く、ミニマリストでシックな内装のデザインは人を惹きつける魅力があります。











カウンターに座っていると、頼んだデザートをシェフが作っているのを見ることができます。お客さんにとっては食べるものがどのように、アーティスティックで美しく作り上げられていくのか、目の前で見ることができるのはとても面白く食欲を誘います。





オーナーのお二人になぜ店の名前がマーブルなのか聞いたところ、全ての素材に関して自然なものを使っているので、内装もそれと同じように自然なものからできているナチュラルストーンのMARBLEを使いたかったようです。









まず前菜は全てのメインコースに付いてくるAmuse Bouche。マテ茶の泡クリームとピンクグレープフルーツのゼリーに、氷菓子のグラニタとアーモンドの砕いたものが上にかかっています。今まで食べたことのないような食感があり、グラニタのフワッとした甘酸っぱさがなんとも言えません。





オーナーシェフであるカップルのお二人は、イーストビレッジにある日本人のデザートバーで有名なチカリシャスで経験を積んだのち、こちらの店をオープンしました。





彼らの作るデザートには抹茶、柚子、蕎麦茶など日本の風味が沢山ヒントとして入っています。口直し用のデザートはキウイのシャーベットとベリー風味のグラニタ。プレゼンテーションも最高です。









そしてメインは、チョコレート系のデザートとライムゼリー、シャーベット、玄米パフで挟まれたバナナクリームとキャラメルでコーティングされたバナナです。これですでに4品目!





最後お腹がいっぱいになった後に、サプライズの5品目でオレンジマドレーヌが出てきました。






どれも余りにも美味しすぎて時を忘れるくらいでした。
フレンドリーで隠れ家的な空間の中でゆったりとフルコースのデザートを堪能するのはとても贅沢な経験でした。ウェストビレッジに来たら是非訪れていただきたい素敵な店です。















ここが気になる!スタッフのタイルワンポイント


タイルパークでもプリントタイルとして販売している「Calacatta」。フロアや壁やテーブルだけでなく、このお店のように看板としての使用も洒落ていてカッコいいですね!大理石模様やテラゾー模様は、室内の高級感を高めるアイテムとして国内・国外問わず大人気。石材模様ならではのナチュラルな温かみも魅力的です。










この内装イメージにピッタリのタイルはこちら!




マルモ
大理石風の模様をプリントした大判タイル。室内の壁・床に使用でき、小さなカット品で作ったモザイクタイルもご用意しています。










==お店情報==



Marble Dessert Bar

27 Bedford St, New York, NY 10014


















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